三国志7(プレステ2版)

まさに戦国人生シミュレーション



 コーエーの歴史シミュレーションシリーズ。「信長の野望」シリーズと双璧。

 この「三国志7」の特長は何と言っても、自分の身分を君主以外からでも選べるという点。それこそ一介の在野の士から身を起こし、仕官し、出世し、一国一城の主、ゆくゆくは天下も・・・という展開が望める。これは凄い。これまでは国の君主という立場でしかプレー出来なかったのが、どの身分でもプレーできるなんて。このアイデア、思い付く事はあっても実際には難しくてなかなか実現できなかったんではないかい?

 そしてもうひとつ。ゲーム機に移植移植されたバージョンは、元のパソコン版を簡略化した物というのがこれまでの常識だったが、この三国志7(プレステ2版)はパソコン版と同じ。同じどころかパソコン版よりも動作が高速だという。パソコン上でプレーするよりもゲーム機でプレーする方が色々な意味で快適なのだが、本格派という意味ではパソコン版に限るというジレンマが解消されている。いいねえ。これは「買い」でしょう。
(あんた、そんなポンポン買っちゃって・・・(-_-# byニョーボ)

 で、さっそくプレーした感想ですが、なかなかいいですよ。私は「2」から「4」までをそれぞれ腐る程プレーしたのだが、「5」はどうしても馴染めず、「6」はやっていない。そして今度の「7」。これはいい感じ。派手さは無いけど、そこがいい。ストイック。いぶし銀の魅力とでも言いましょうか。どれだったか忘れてしまったけど、旧作で「一騎打ち」をポリゴンで作ったりして嫌だった事があった。でも「7」ではそういう意味の無い派手さというのが無い。堅実な感じ。イベント画や音楽も渋い。

 さっそく新規武将「澤詠(たくえい)」を作り、在野からスタート。けっこうファンな孫堅(そんけん。魏・呉・蜀の三国の内、呉の始祖とでも言うべき英雄)に手紙を出したり、直接会ったりして交友を深めていると、孫堅様自ら仕官を誘いに来た。一も二もなく仕官。新人の澤詠で〜す。頑張りま〜す。

 仕官した後は上司から言いつけられる仕事をこなしたり、街を巡察して不届き者を成敗したり、住民の頼みを聞いてやったりして過ごす。時々「漢詩大会」とか「武術大会」などのイベントがあるが、勝ち残る事はかなり難しい。というか、パラメーターが相当に高くないとダメみたいだ。

 他の武将に手紙を出したり、訪問して酒を酌み交わしたりして、友好を深める事ができる。友好度が高い武将は、後々何かと助けになってくれたりするようだ。またこれがキャラクターへの思い入れを強める効果があり、何度も一緒に酒を飲んだり狩りに行った仲のヤツが、敵に回ったりするとけっこう複雑な心境だ。「まさかお前と敵味方に分かれる事になろうとはな・・・」。(訪問した相手が無防備になった所を暗殺する事ができる場合があるのにはビックリ。ダークな生き方も選択可能というワケだ)

 ある日、澤詠が親友の孫策(孫堅の息子)と一緒に狩りに行ったら孫策とはぐれてしまい、澤詠は虎に襲われてしまった。ここで虎に勝てば勇名が広まるのだろうが、勝つには相当にパラメーターが高くないと無理みたいで、澤詠は虎に負けて重傷を負ってしまった。くくく・・・。

 そうこうしている内に10年の歳月が流れて、澤詠も昇進する事になった。太守に任命されたのだ。しかも将軍にしてくれるという。ところがその任された国というのが辺境の最前線。配備された部下の武将は貧弱な能力で、人数もたったの3人。これじゃあ戦争に勝てそうにないけど、だからと言って増員する事も逃げる事もできない。(本当は他の地方への異動を自ら申し出る事ができるのだが、その場合太守の地位は剥奪される)

 在野武将を見つけてスカウトできれば人員を増やせるようなのだが、そんな都合の良いように強い在野武将がウロウロしている訳も無く、手持ちの兵力で何とかしなけりゃいけないのだ。また、部下の武将を君主の都合で勝手に他に転属で持って行かれてしまう事もある。有能な部下を転属で持って行かれてしまうとかなり悲しい。ああ、まさに中間管理職の苦悩・・・。

 などと思っていたら直後に隣国から攻め込まれ、本国からの援軍も間に合わず、あえなく全滅。敵に捕らえられ、「私の下で働かないか?」などと誘われたが、長年仕えてきた孫堅様を裏切る事などできない。誘いを断ったら解放された。本国に戻ってきたら更迭され、ヒラ武将から再出発する事になってしまった。うぬう・・・。「命があればいずれ再起を果たし、恥をそそぐ事もできましょう」などと自分に言い聞かせる澤詠であった。

 いや〜、なかなか面白いッスよ。これはある意味、本当のRPGなんじゃないの? まさに戦国人生シミュレーション。しかし在野からの中国統一は夢のまた夢か?

後日談:
 太守は反乱を起こして独立する事ができる。旗揚げ時、交友が深い武将が部下になるためにわざわざ他国から駆けつけてくれる事があって、趙雲とか関羽とかの一騎当千の武将が来てくれると非常に嬉しい。ただし独立時は部下が少ない場合が普通なので、大勢力が怒濤のようにせめぎ合うゲーム後半では独立を維持するのはかなり難しそう。

 君主のいる国で謀反(クーデター)を起こして成功した場合には、その君主に取って代わる事ができる。ただし自身の実力や名声、有力者との支持が伴わないと、失敗して殺されてしまうらしい。澤詠の場合は、謀反を起こしたら協調する者が現れて成功し、君主になる事ができた。孫堅様は追放された。この時、孫堅様は皇帝を名乗っていたので、澤詠も皇帝を名乗る事になった。ゲームの中の事とはいえ、非常に後ろめたい。ああ、孫堅様は今いずこ・・・(^^;

期待を裏切らない出来じゃないスか?度 ★★★★


戻る