ピクミン

 けなげなピクミンたちと弱肉強食の世界でサバイバル!



 「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」などの製作者として世界的に有名な宮本さんプロデュースの新作。ゲームキューブ初期のソフトの中では最も注目されていたタイトル。

 宇宙船が壊れてしまい見知らぬ惑星に不時着。散らばった部品を集めて修理したいのだが自分ひとりでは集められない主人公。この星にはピクミンという大根みたいな変な生き物がいて、引っこ抜いた人を親だと思って付いてくる。でこのピクミンたちを上手く誘導して宇宙船の部品を回収して修理して宇宙に帰ろう、というのがゲームの内容。

 ゼルダの伝説とかマリオシリーズのように、「おや?あんな所にアイテムが落ちている」「でも途中に道が無いぞ。どうやったらあそこに行けるんだろう?」「あ!わかった! ここをこうすれば行けるぞ!わーい」というような問題解決パズル的要素がある。そこに制限時間内にどれだけの事ができるかというタイムアタック的な要素が加わっている。なかなか良くできている。さすがに任天堂の宮本さんといった所か。

 ピクミンたちは実にケナゲに頑張ってくれて可愛い。たまに集団について来れずにはぐれるヤツがいるのもまた可愛い。しかし死ぬ時は実にあっさり死んでしまう。敵に食べられたり溺れ死んだり爆発に巻き込まれたり・・・。多くの場合、プレーヤーの誘導の仕方が悪いのが原因なので「す、すまん! 俺の指示が悪かったばっかりに、お前達を無駄死にさせてしまった・・・(敬礼)」という感じ。ピクミンが可愛ければ可愛いほど失敗した時が辛い。ゲームの味としては昔ヒットした「レミングス」に近いかも。

 首尾良く宇宙船の部品を発見できたらピクミンたちに運搬させる。しかし落ちているアイテムにはそれを運ぶのに必要な人数が決まっていて、例えば30匹以上いないと運べなかったりするとそこまで30匹以上を誘導して連れてこなければならない訳だ。途中には虫や動物がいる。こいつらにかかるとピクミンたちはムシャムシャ食べられてしまう。物を運んでいる最中で襲われたりすると人員が減ってしまって物を運べなくなってしまう。ここをどう上手く切り抜けるか?という点も面白い。また、はぐれてしまって夜までに基地に帰れなかったピクミンも全員動物に食べられてしまう。大自然の掟は厳しいのだ!

 食べられてばかりでは先に進めないので何十匹も連れてきて人海戦術で闘う。象にたかるアリの如く敵に群がる我がピクミンたち。多くの犠牲者の上に目的が達成される。まさに「一将功なりて万骨枯る」だ。(単に正面から戦っていると犠牲が多いが、弱点を知って上手く戦えば犠牲を少なくできたりする)

 この虫とか動物は別に悪い生き物という訳ではなくて、生きるために食べるっていうだけ。つまり立場は対等! 味方のピクミンが死ぬと魂みたいなのがホワワ〜ンと虚空に消えていくのだが、敵の虫とか動物が死んでもやはり魂みたいなのがホワワ〜ンと消えていくのだ。敵の死骸も養分になるらしく、ピクミン達はせっせと運んでいく。「うん、残酷なようだけどこれが自然の摂理なんだねぇ・・・」とか、「ああ、みんな一所懸命に生きているんだよね・・・」とか立松和平みたいなシミジミとした事を森本レオみたいな悲しげな語りで語っている自分がいる。

 とかなんとかシミジミしていられるのも最初のうち。後のステージになるほど過酷な弱肉強食の世界になる。一見何も無さそうな所から突然出てきてばっくりとピクミンを食べてしまうヤツ、空を飛んできてピクミンをさらっていくヤツ。でっかいキノコみたいなヤツに近づいたらキノコが胞子をブホッと放出。その胞子を浴びたピクミンがキノコになってしまって主人公を攻撃してくるとか。恐ろしかぁ〜、ほんなごつ恐ろしか所ばい〜。
 というワケで、けっこう難易度高いかも。
小さな命も大切にね度 ★★★


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