信長の野望・嵐世記

今回のシステム改変はちょっと失敗かも?



 PS2版では最新版。X-BOX版の方が先に発表されたので、PS2版は出ないのか?と心配していたが、割とすぐに出たのでほっとした。

 この「嵐世記」はこれまでのシリーズとまたまた大幅にシステムが変わっている。その主な特徴を挙げると、
 (1)街道システムが無くなった。
 (2)戦闘がリアルタイム制になった。
 (3)国人(大名ではない独立勢力)、自治都市(商人)、寺社、忍者の里、水軍など、大名以外の勢力が多数存在し、それらとの関係も考えなければならなくなった。

 はっきり言ってシステムが難しいッス。これまでの「信長の野望」でもゲームシステムが大きく変わった新作が出た時には、それに慣れるまでにけっこう時間がかかったものだったが、今回のシステムはこれまでの中でも特に難しいのではないでしょうか? なかなか全貌がつかめなかった。特にリアルタイム戦闘はあらかじめしっかり練習を積んでおかないと何も出来ない内に敗北という悲惨な結果になる。難しい!!

 この「システムの」難易度の高さを補うために、チュートリアルが充実している。ゲーム開始直後にわざと弱い敵を登場させて、リアルタイム戦闘の予行演習をさせたり、最初のうちは部下が月間目標を提案してくれるので、「何をしたらいいのかわからない」という事がないようにしている。しかしそれでも難しい事には変わりない感じ。ヤリ甲斐はありそうだけど、敷居は高い。

とにかくリアルタイム戦闘が難しい。
 どんどん時間が進行していくので、素早く各部隊に指示を与えなければならい。オプション設定で時間進行を遅くする事もできるのだが、一番遅い状態でも俺的にはダメ。そもそも戦場に出ている部隊を全て記憶し把握しておかなければ指示の出しようがない訳で、これがまず難関。もちろん有名な武将や思い入れのある武将だったら覚えているのだが、その他大勢的な武将はいちいち覚えていられないんだよなあ。

 また、多くの部隊が入り乱れ、しかもひとつひとつが画面上ではかなり小さく表示されているため、どの駒がどの部隊なのか判断したり、指示を出したい部隊を選択状態にしたりするのが非常に難しい。十字キーやアナログスティックで狙った部隊をポイントする事からして難しいので、これはもう「ダブルクリックがどうしてもできずに困っているパソコン初心者のオヤジ」状態。別画面で戦場に出ている敵味方全部隊の一覧表が見れて、その一覧表からも部隊の選択が可能なのだが、その一覧表ではその部隊が「今、戦場のどこにいるか」という事が判らないので、これで指示を出すのはあんまり使えない。

 各武将がセリフが表示される時間や、敵の小隊を全滅させた際の表示が短時間すぎて、何を言ったのか、何が表示されているのか判らない事が多い。これは時間の進み方を遅くしても関係無いようだ。何か方法があるのかなあ?

 各部隊には「士気」があり、戦っていると徐々に下がっていく。士気が30とか20とかまで低下すると隊長である武将が「休ませないと危険な状態です!」とか言ってくる。そのまま戦わせ続けると部隊が勝手に戦場から撤退してしまうので、近くの砦や陣に入らせて休息させなければならない。そして休息後にまた出陣させ戦わせる訳だ。実際の戦闘(最大30日間)ではけっこう頻繁に休息させなければならず、多数の部隊がそれぞれ「士気が下がっています!」とか言って来るので、休む指示を出したり出陣の指示を出したり非常に忙しい。それに加えてどの部隊をどの敵と戦わせるかという指示も出さなければならない訳で、かなり辛い。

 そのように自軍の部隊への指示だけでも大変なのに、第3勢力が参戦してくる事がよくあり、自軍への指示がもたついている間に、第3勢力が目標の城を取ってしまうという、つまり漁夫の利を得るなどという悲しい結末になる事もあった。どうしてくれよう!


内政もけっこう忙しい。
 内政は奉行を任命して、その奉行が自動的に内政を行ってくれるようになっている。しかし、その月々によって内政効果が変動するようになっていて、アドバイスを出す武将から「今月は開墾をやると効果が高いので奉行を増やしましょう」とか「今月は開墾しても無駄なので休んだ方がよいでしょう」などと言われるので、奉行の入れ替えが忙しい。

 これまでは隣国の大名の事だけ考えていれば良かったが、今度は国人、商人、寺社、忍者、水軍などの第3勢力との交渉も考える必要があるため、考える事が多すぎて結局何もできないという事になりがち。これまでの「信長の野望」での戦略とはかなり趣が異なる。これまでの面白さとは種類が違う面白さという感じで、それに馴染めるかどうかで評価が分かれそう。

[2002/04/13]
烈風伝の方が良かったなあ度 ★★★★


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