ファイナルファンタジーXI
(10:戦慄のシャクラミ編)

長年低迷しているランクを上げるため、今ヌルゲーマーがなけなしの勇気を振り絞る。



 ダイノジさんからお声がかかり、パシュハウ沼という所で経験値稼ぎをする事になった。このパシュハウ沼は広大な湿地帯で、霧や雨が多く、道らしい道も無い。非常に陰気な雰囲気な上にかなり遠回りをしなければ通り抜けられず、とっても嫌なエリアなのだ。巨大なタコみたいなヤツとか、どーも君みたいなヤツとか、レベル23の今でも歯が立たない敵が多い。以前ここを通り抜けようとした時、失敗して危うく死にかけたという嫌な思い出のある所でもある。

 で、さっそくその巨大なタコみたいなヤツと戦ってみたのだが、「強そう」という評価のくせしてメチャメチャ攻撃力あり過ぎ。これはもう「とても強そう」だろうが!と抗議したくなるほどに。で、ダイノジさんらも含めて全員サックリと死亡(^^;

 その後、やっぱりいつものブブリム半島で稼ごうという事になり、現地で参加者を募集したら白魔道士が3人になってしまった。これは贅沢すぎるという事になった。白魔道士はパーティーに必須のジョブなので人気が高い。その白がパーティーに3人もいるなんて、他のパーティーの人に申し訳が無い・・・という気持ちがある。

 そこで他に戦士系の人を募集してみたら、すぐさま希望者が駆けつけてきた。白が3人もいればそれだけ安全度が高いと考えられるし、そのパーティーで戦士系を募集してるなんて大チャンスだから、すぐに希望者が駆けつけてきたのだろう。(白や黒を募集する事はよくあるが、戦士系を募集しているのはあまり見掛けない)

 さて6人揃ったのでブブリム半島の魚で稼ごうという話になった。ブブリム半島の魚は、レベル16くらいの頃からレベル上げの相手として何度も何度も戦ってきている、言わば馴染みの敵だ。ここら辺で一番稼げる敵として有名だが、今レベル23になって戦ってみるとこれが意外に稼げない。

 レベル18前後の頃は1回当たり80〜140くらいの経験値が得られたのに、レベル23の現在では1回30〜70程度だ。しかもその割にやけに強い。気を抜くと死亡者が出かねないくらいの強さで、この危険度でこの経験値では割に合わない?という疑問を持った人も多かったはず。(これは先日のレベル格差調整の結果なのかもしれない)

 レベル23くらいになるともうこの辺りでは稼げないのかもしれない。「ここで稼げなくなったら、次はどこに行けばいいんだろう・・・」と発言してみたが、誰もが「どこに行けばいいんだろう・・・」と返すばかり。近い内に新たな稼ぎ場を探さなければらないだろう。

 以前この海岸では魚狩りやボギー狩りをする人で、まるで夏の湘南海岸のような人出でごった返してしたものだったが、今ではすっかり寂れてしまって人影もまばらになってしまっている。これも魚で稼ぎにくくなった影響なのか?


【技連携とは】
 FF11の戦闘には「技連携」という要素がある。特定の技を連続して出す事により特別な効果が発生し、敵により大きなダメージを与える事ができるという物だ。やり方を一回覚えてしまえば割と簡単に出せるようになるが、出し方を知らない人もまだ多い。戦士が出す炎の剣技「レッドロータス」や雷の槍技「サンダースラスト」、白魔道士が出す光の打撃技「セラフストライク」など、異なる属性の技をあるタイミングで繋げる事で連携する事が判っている。で、今回の魚狩りで、その連携を狙ってみようという事になった。

 みんなに教えたら2連携まではすぐに出せるようになった。せっかく戦士が3人もいるんだから3連携や4連携も狙ってみますか?という事になったが、3連携以上はなかなか上手くいかない。

 そもそも、技を出すためにはTP値というのを100%以上に貯めなければならず、各人が100%に貯まるまで待っていなければならないし、技を出す順番とか出すタイミングの確認など、メンバー同士で事前に打ち合わておかなければならない。でも即席パーティーでは連絡不足で誤解が生じがちで、すれ違いになって失敗する事が多い。全員のPTが貯まり、かつ打ち合わせ通りに技を出すのは、参加人数が多くなるほど加速度的に難しくなるのだった。

 で、この夜はさんざん練習した末に、遂に3連携まで繋げる事に成功。普通ならかなりの長期戦になるボギーでも(感覚的には)ほとんど一瞬で倒す事ができた。(左の写真がその瞬間)

 「でたー!」
 「すげー!」
 「瞬殺だ」

 この3連携を見れただけでもこのパーティを組んだ価値があったと思った。

 なお慣れている人は、技を出したという事がメンバーに明確に判るように「行くぞ!炎のレェーッド・ロータス!!」とか、「食らえ!必殺のサンダーーーっ スラストっ!!」とか、技を出す直前にセリフを言うマクロを組んでいる人が多い。


【ニョーボとFF11】
 どうもニョーボはFF11を観戦するのが好きらしい。もし嫌だったらさっさと寝てしまっているはずなのに、いつも俺がログアウトするまで横で見ている。そのおかげでニョーボは、俺があんまり気にしていない事まで覚えていたりする。例えばプレーヤーの名前。

 「みそしる」「おしるこ」「うめぼし」「よぼよぼ」「たたみいわし」などなど、変なセンスの名前が目に付く。もうちょっとどうにかならなかったのか?と思ってしまう。ニョーボはそういう名前を覚えていて、「あの人は前に会った事がある」とか「この人はウインダスで見た」とか横から言ってくる。

 他には「あ、○○さんのHPが少ない。回復してあげて!」とか、「今間違えたよ。自分にケアルかけちゃった!」、「早く返事しなよ。何か言わないとマズイよ」とか、細かくアドバイス(?)してくる。これって良い事なのだろうか?(^^; いっその事、キーボード入力はニョーボに任せた方がいいのかも。「文字入力は私がやろうか?」と言ってた事もあったし・・・。


【取引所が一時閉鎖】
 取引所(オークションができる施設)のバグを利用したお金増殖行為が発覚したため、その直後から取引所が閉鎖された。

 その影響で個人バザーが急増した! FF11が始まった当初はまだ取引所が利用できなかったため、バザー表示を出した人が街の門の周辺にズラーっと並んで座っている光景が日常だった。何か欲しいアイテムがある時はそこに行ってバザーを見て回ったが、取引所サービスが開始されてからはすっかり廃れてしまい、門の周辺に誰も座っていないのを何だか寂しく感じたものだった。

 それが今回の事件のおかげで再びバザーラッシュに戻った。システムとして取引所がいいのかバザーがいいのかよく分からんけど、門の辺りがにぎわっていると何だがホッとするんだよねえ。

 なお、取引所は17日のバージョンアップから再開され、当日の取引所前は物凄い混雑が発生し、不具合からか一時取引中止になっていた。


【シャクラミ迷宮、再挑戦】
 ずっと前からの懸案なのに、途中の敵が強すぎてなかなかクリアできないシャクラミ迷宮。なじみのミルキーさんやスチールさんらは、俺よりもレベル低いけど死を覚悟の上で突入して目的の物(瑠璃サンゴ)をゲットしていた。(瑠璃サンゴさえゲットできれば、その後に死んでもクリアした事になる)

 ミルキーさんらに先を行かれるとちょっとシャクなので(^^;俺も死を覚悟の上で単独突入してクリアしたいと思い立った。で、この日シャクラミ迷宮に行ってみたら、以前2度ほど一緒に戦った事があるトークンさんに出会った。話を聞くと、友人のセリカさんに瑠璃サンゴを取らせるため、セリカさんを連れて来たのだという。でもさすがのトークンさんでも2人では辛すぎるので、一緒に行きませんか?という事になった。2人が3人になったところで勝てない敵にはやっぱり勝てないかも知れないが、1人でやるよりはマシかもしれない・・・という程度の期待で合流する事に。

 で、すぐそばにいた一番の強敵であるサソリと対決。1体相手ならば3人で何とか勝てる事がわかった。しかしこの先にはサソリが最低2匹と、その他にゴブリンが相当数タムロしていて、いちいち戦っていたら命がいくつあっても足りない。

 トークンさんは、レベル10くらいの頃に強いパーティーに連れられてここの瑠璃サンゴをゲットしたそうで、瑠璃サンゴがどこにあったのかもう覚えていないという。(そんな状態でよく案内をする気になったなあ・・・(^^;)  俺は最近何度かここに来ていて、瑠璃サンゴがどこにあるかもだいたい判っている。という訳で俺が道案内役を務める事になった。(人に助けてもらうつもりで、逆に助ける事になってしまった(^^;)

 で、サソリがいた丘を越えると強ゴブリンが3匹タムロしている。これも以前来た時から判っていた。こいつも1匹に3人で当たってやっと勝てるような強敵だ。それが3匹も密集していてはリンクしてしまって絶対に勝てない。ここは戦わずに、3匹が片方に寄ったスキに空いている側を駆け抜ける戦法しかない。

 俺はもう3度目なので場慣れしているし、最初から死を覚悟で来ているからクソ度胸で駆け抜けられた。しかしトークンさんやセリカさんは走るタイミングが計りきれない様子。ぐずぐずしているうちに発見されてしまった! ヤバい! もうこうなったら目的の物をゲットして、後は運を天にまかせるしかない。ここで戦っては前回の二の舞だ。俺は目的の物を目指してひたすら走った。

 通路を進むとちょっと広いホールに出た。このホールの一番奥の壁に目的の瑠璃サンゴがあるはずだ。ホールの中には強ゴブリンやサソリがいたが、それらに見つからないように奥に進み瑠璃サンゴをゲット! やった! これで後は死んでも大丈夫(?)だ!! 俺はすぐさま引き返し、出口に向かって走った。トークンさんとセリカさんらと戦っていた敵がトレインを呼び、俺も背中を攻撃されながら出口に向かってひた走った。

 結果、俺とトークンさんは逃げ切れたが、セリカさんは死亡・・・。トークンさんもHP残り3という、まさに「首の皮一枚」状態だった。セリカさんはホームポイントで復活してすぐ戻って来た。

 俺は目的の物を取れたが、セリカさんはまだ取っていない。という訳で再び取りに行く事になった。またあの危険な場所に行くのか・・・と思うと本当は逃げ出したい気分だったが、「自分の用事は済んだから、俺もう帰るわ」みたいな事はできない。実際にそういうヤツもいるかも知れないが、そういうヤツは絶対に友達なくす。


 「さっきの通路を進むと奥にホールがあって、その一番奥の壁の下に瑠璃サンゴがあります。ホールにはゴブリンやサソリがいますけど、敵にはかまわずに進んでサンゴを取るんです。取ったらすぐに出口に逃げるんです。戦ってる暇はありません」 次こそは必ず取ってくれと、セリカさんに現場の状況を説明した。

 さっきと同じ場所に行くと、もうサソリが復活していた。これはさっきと同じパターンで撃破。その先のゴブリン3匹いる所もスキを見て駆け抜けた。ここまでは順調だ。さあ、いよいよ問題のホールだ。

 「さあ、セリカさん、取ってきて」

 と言いたかったが、すぐ近くまで行って教えてあげないと判らない様子。うーん、正直言って俺もこのホールの中には入りたくないんだよぉ(;_;) 怖い。泣きたい気分だ。

 でも今は俺が一番の先輩だから、弱気を見せられない。意を決して先頭を切ってホールの中へ。敵に見つからないようにこっそり進む。しかし、あともう少しという所でゴブリンに発見されてしまった。戦闘に突入。セリカさんも戦闘に参加したが、こんな所で戦っていては他のモンスターがすぐに加勢に入ってきて全滅してしまう。

 「セリカさん! 戦闘はいいから早くサンゴを取って!」

 言ってみたが、セリカさんは戦闘を解除しない。戦闘をやめて自分だけ目的の物を取ってくるなんて自分勝手な事をしたくない、という気持ちは判る。が、ここはそれをやってもらわないとみんなが無駄死にしてしまうのだ。

 「すぐそこだから早く! こっちはいいから早く取ってきて!!」

 やっとセリカさんが戦闘を解除してサンゴを取りに行こうとした。でもその時には既にサソリが参戦しようと近づいてきていた。もう限界だ! 戦闘解除! 全員逃走せよ!!

 「逃げろー!!」

 何度か背中に攻撃を受けたが、出口近くにいた別のパーティーが追いかけてきたゴブリンを引き受けてくれたらしく、何とか脱出成功! セリカさんも命からがら脱出してきた。でもトークンさんがいない。

 「あれ? トークンさんは?」

 心配になって様子を見に戻ってみたら、トークンさんは出口まであと10mという所で死んでいた・・・。さぞや無念だったろう・・・。

 「誰かレイズかけられる人いないか聞いてみて」

 死体状態のトークンさんからの指示で、サーチしてみたがシャクラミ迷宮内にはレイズが使える人(レベル25以上の白魔道士)はいない事が判った。トークンさん、大がっかり。

 「ダメか・・・。ホームポイントに戻ろ・・・」
 「待って! 今タロンギ渓谷の方にそういうが人いないか調べてみるから」

 隣のエリアであるタロンギ渓谷でサーチしてみたら、レベル25の白の人を発見! さっそく直通会話。

 「いきなりですみませんが、レイズ使えますか?」
 「使えます。そちらは今どこですか?」
 「シャクラミの入ってすぐの所なんですが」
 「ああ、それは良かった。すぐ行きますので待ってて下さい」

 「トークンさん! 今レイズ使える人が来てくれるそうですっ!」
 「やったー!」

 この白魔道士のRさん、元からこのシャクラミに来るつもりだったそうで、非常にラッキーだった。数分でRさんが到着。

 「お願いします」
 「はい」

 きゅいいいいいぃぃぃーーーーーーん・・・・

 トークンさん復活!

 「助かったー」
 「どうもありがとうございますー!」


 さて、2度目の挑戦でもセリカさんはサンゴを取れなかった。俺もだんだん気力が続かなくなってきたが、トークンさんが「もう、ここまで来たら是非取らせたい!」と発言。ううっ・・・また行くの〜?(^^;

 やっぱり弱気は見せられない。そもそも俺は死を覚悟してここに来ていたはず。ならば、まだ死んでいない今は人生の「おまけ」な訳であり、今さら惜しむ命でもないはず!!などと無理矢理自分を納得させて3度目の挑戦へ(;_;)

 トークンさん「今来た人達とアライアンスを組もうか?」

 俺「いや、アラを組むとその分だけモンスターも増えるそうなので、アラを組まずに、別パーティとしてみんなで一斉に行った方が良いです」

 トークンさん「なるほど」
 セリカさん「そういう事があるんですね」

 ホールの前までは問題無く到着。もう慣れたものだ。「まさか一晩の内に3度もここに来る事になろうとは・・・(T^T)o」 ダンテの「神曲」の中で、ダンテがヴェルギリウスに連れられて地獄をめぐるシーンを思い出した・・・。


 さて、ホールの中を見るとサソリが2匹見えた。どちらか片方だけでも倒しておかないと後が大変だと思い、孤立している右のサソリを釣る事に。遠隔攻撃で1匹だけおびき寄せ、戦闘開始。1匹相手なら勝てる・・・はずなんだけど何だかこいつ固いぞ? とか思っているうちに回復役であるトークンさんのMPが枯渇。回復役がいなくなったら途端にセリカさん死亡! そして俺も、あともう一撃当たれば勝てる・・・という所で討ち死に! 最後に残ったトークンさんも危なかったがギリギリでトドメを刺して勝利。

 ぐわーっ! こんな所で死んでしまうとは!! しかも肝心のセリカさんまで・・・。どうしよう・・・。

 トークンさん「待ってて。レイズかけてあげるから」

 何と! トークンさんはレイズを使えたのだった。トークンさんのレイズで俺とセリカさん復活! やったー!! 自分がレイズで復活するのは初体験だ。(右の写真が復活の瞬間)

 「前のサソリは『同じくらい』だったけど、今のサソリは『強そう』だった」

 なるほど。レベル23の俺から見たらどちらも「強そう」に見えたけど、実は今のサソリの方がより強かったというワケか。さて、レイズ直後の衰弱状態から回復するのを待っていたら、他のパーティーがぞろぞろやってきた。今までは我々だけの単独戦闘だったから大変だったけど、大勢で挑めば安全度が高くなるからホッとした。(できればもうちょっと早く来て欲しかったが・・・)

 で、いよいよホールに入るぞという所だが、誰も踏み込もうとしない。他のパーティーの人達もみんな中の様子をうかがっているばかりだ。やっぱり俺が行かなきゃダメなのか・・・?(^^; 今回も俺が先陣を切って進入。壁に沿ってこっそり進む。するとその後をたどるように他の人達もゾロゾロと付いてきた。さあ、目的の場所が見える所までやってきた。

 「あそこです。早く取ってきて!」

 他のパーティーがゾロゾロ取りに行ったので、セリカさんもその後について取りに行った。

 「取れた?」
 「おk」

 やった! これでここでの用事は済んだ。肩の荷が下りた。後は脱出するだけだ。

 「さあ帰ろう!」

 出口に向かって走りだした。まだ敵には見つかっていないようだ。これなら無事に脱出できそうだ・・・と思ったがセリカさんが付いて来ていない事に気が付いた。

 おかしいと思って戻ってみたら、セリカさんが崖の上で固まっていた。「どうしたの?」と声をかけても返事がない。次の瞬間、パッと消えてしまった。どうやら通信が強制切断されてしまった(いわゆる「落ちた」)らしい。

 仕方がないのでひとりで脱出した。しかし今度はトークンさんの姿が無い。トークンさんのHPゲージを見るとHPゼロ(^^; 脱出する途中でモンスターに発見されて死亡してしまったそうだ。もう復活はあきらめ、ホームポイントに戻ってしまっているという。「あらら・・・」最後の最後で死んでしまうとは・・・(T_T)

 その後セリカさんは何とか再ログインして無事に戻ってきた。

 「今日は迷惑かけしましたね」
 「いえいえ、とんでもない。こちらこそ助かりましたよ」
 「今日はどうもありがとうございましたー」
 「おつかれさまー」
 「おやすみなさーい」

 こうしてシャクラミ迷宮の仕事は完了した。いやー、本当に凄い冒険だった。手に汗握ったなぁ〜(^^;


【ランク3になるためのミッション開始】
 現在のランクは2。先日シャクラミ迷宮から瑠璃サンゴを取ってきた事でブレークスルーし、やっとランク3になるためのミッションを受けられるようになった。フレンド関係を調べてみても、みんな似たような状況みたいで、瑠璃サンゴを取れないでいる人はランク2のままレベルだけが上がっているが、取れた人は同じようなレベルでもランクが高くなっている。

 で、いよいよランク3になるためのミッション「三大強国」を発行してもらった。このミッションはサンドリア国とバストゥーク国に行ってそれぞれの領事館から出される指令を遂行せよ、という物。どちらの国から始めるかで展開が違うらしい。

 で、俺はサンドリアから開始。サンドリア国の宰相から、ゲルスバ野営陣にいるオークのボスを倒して来いと言われた。そもそもそのゲルスバってどこですか? サンドリア国で始めた人にはもうすっかり馴染みの場所なんだと思うけど、他国人としては全く行った事の無い場所だ。でもネット情報によるとレベル20以上の人なら楽勝だという事なので、何の用意もせず出発。(はい、もう結末が見えましたよね?(^^;)

 野営陣と呼ばれる地域から辺りは全部オークだらけ。だけどこちらのレベルが20もあれば襲ってこないから大丈夫。野営陣の奥にゲルスバ砦という所がある事が判ったのでズンズン進む。必需品であるはずの地図すら買ってこなかったけど、敵が全然襲ってこないし、たとえ襲われても激弱なのでそのまま進んだ。さんざん迷った末にゲルスバ砦に到達。ここでも襲われない。襲われない事を良い事に、ズンズン中心部へ進む。

 やけにたくさんのオークがいる広場に出た。ここで初めて襲ってくるオークが登場。「楽な相手」と表示されるが、1匹倒すのにけっこう時間がかかるので、他のオークに気付かれて2匹3匹と集まってくる危険性が高い。ここは気付かれないように通り抜ける作戦だ。

 さて、一番奥と思われる所まで到達。ここには中ボスと思われる敵がいて、いきなり襲ってきた。こいつも「楽な相手」ではあるがそれなりに強く、ほぼ全力を尽くさないと勝てない。つまり、こいつと戦っている所に他のオークが来てしまうと敗北は必至だ。何とかそいつには勝ったものの、こいつ1匹でも苦戦するようではこの先のボスとは戦えないと判断。引き返す事にした。

 ところが、引き返す途中、さっさきの広場で思いっ切りオークに発見されてしまった。最初は3匹相手だったのでギリギリ行けるか? とも思ったが、よくよく見てみたら離れた所から矢を撃ってきているオークが2匹もいる。5対1ではもう勝ち目無し。逃げようと思ったが、エリア境界までかなり遠く、しかも途中にオークが数え切れないほどいる。敗走状態になればあいつらも追いかけてくるはずなので、これはもうだめだな・・・とあきらめつつ、それでも逃亡する事に。そしてその広場から出る事すらできずに死亡・・・。

 せっかくシャクラミ迷宮を命からがらクリアしたというのに、こんな本来ならば大した難関でもない所で1人死亡とは・・・(;_;) ネット情報ではレベル20以上なら1人でも大丈夫などと書いてあったが、実際には白魔道士や戦士を入れて3人くらいで来ないとダメくさいぞ。バージョンアップで難易度が変わったのかなあ・・・?

 今回の死亡はかなりショックだったので、後はマウラの辺りでチビチビやる事にした。マウラの門の辺りでうろついていたら、白22の人がひとりで立っていた。人気の高い白魔道士がソロでいるなんて珍しい。

 「こんにちは。おひとりですか?」
 「はい」
 「戦士23なんですが、一緒にやりませんか?」
 「はい。よろしくお願いします」

 あっさりパーティー結成。白と2人ならば「強そうだ」のゴブリンにも勝てて、この経験値がけっこう美味しい事が判っているので、2人で狩りに出た。ゴブリン狩りは安定していて、ゲルスバ砦での死亡分はすぐに取り戻せた。

 で、戦っていて気になった事がある。この人、なんだかとっても気弱な感じで、自分から積極的に出るという所がほとんど感じられない。こんなにおとなしい人がよくレベル22までなれたなあ・・・と不思議に思った。

 この人、タルタル族の白魔道士なのだが、タルタル族はMPは高くなるけれどもHPがあまり伸びない種族。だから直接攻撃された時には打たれ弱い。そのため、できるだけモンスターから離れて回復魔法だけ使うようなスタイルなのだろう。

 でも実際には、白魔道士の両手棍攻撃は戦士の片手剣攻撃と同じかそれ以上の攻撃力があり、前線に出て戦ってもけっこうイケるんだよねえ。

 聞けば、昨日シャクラミ迷宮に挑戦して死んだのだという。俺が一晩に3度も目的地まで行ったり来たりしたあの夜に、実はこの人も来ていたらしい。ああ、瑠璃サンゴの取り方や戦略はわかっているので、できる事ならこの人の瑠璃サンゴゲットを手伝ってあげたい・・・とは思ったが、一歩間違えば俺まで死んでしまう恐怖があるため、「じゃあ、私が手伝ってあげますよ」とは言い出せないのだった。


【ゲルスバに再挑戦】
 次の日、マウラの門の横に立って、ときおりやって来るトレインのおこぼれを狩って過ごしていた。そしたらトークンさんがやってきて話しかけてきた。例のゲルスバ砦のボスの話をしたら、トークンさん曰く、

 「そのミッションは、今のローディーさんと同じレベルの頃に行ったけれど、1人でも楽勝だったよ」

 おかしい・・・。昨日行った感触と話が全然違う。

 「よかったら今から行ってみますか? そのかわり、その後付き合って下さい。狙ってる物があるので」
 「ありがとうございます!お願いします!」

 という事になり2人でゲルスバ砦に向かった。

 さて、ゲルスバ砦に行くには、その前にゲルスバ野営陣というエリアを通らなければならないのだが、トークンさんはその野営陣の一番てっぺんみたいな所で「ここが目的の場所だ」と言う。ここにいるオークの中に1匹だけ名前が違うヤツがいて、そいつが目的のボスなのだと言う。

 え? ここは昨日も来たけれど何も無かったなあ・・・。実際、辺りを見回しても普通のオークしかおらず、ボスは見当たらない。仕方がないので俺が昨日行った「ゲルスバ砦」の方に行ってみた。するとトークンさんは「ここは初めて来た」と言う。うーん・・・。という事は、やっぱりさっきの「野営陣」の所が目的の場所という事になるぞ。

 野営陣に戻った。もう面倒くさいからそこらにいるオークをみんな倒してしまえ!という事になり、手当たり次第に倒しまくった。そしたらちょっと強めのオークの一団を発見。ちょっと強めと言っても3対1でも十分勝てそうなくらいの弱さだが。そいつらと戦っていたら、トークンさんが「こいつだ!」と叫んだ。おお! 名前を見ると確かにこいつが目的のボスだ。

 ボスはあっさり倒された。これでこのエリアはクリアした事になるという。なあんだ。昨日は全然違う所に行って倒されちゃってたのね(^^; どうりでおかしいと思ったよ。トークンさんに教えられなければずっと気が付かなかったかもしれない。トークンさんに大感謝だ!!

 一般的なRPGでは、ダンジョンの一番奥にそのエリアのボスがいるというパターンが普通だけれど、FF11ではエリアに複数の目的地が存在し、それを知らずに見当違いの方を攻略してしまって無駄死にするという事が多いね。ホルトト遺跡もそうだったし、龍王の墓の時もこのパターンで死んだ。

 今俺みたいなちょっとヌルめのプレーヤーは、先人(凄いゲーマー)が挑戦して得た情報や噂を元に攻略できるからまだ楽だが、一番最初に挑戦した人達の苦労は相当の物だったと思われる。名も知らぬ先人たちのチャレンジャー魂に乾杯!!

[2002/07/20]
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