ファイナルファンタジーXI
(12:望郷編)

帰りたいのに帰れない〜



【大瀑布の下】
 ドラゴンを倒した後、セリカさんと一緒にバストゥークの滝に行く事になった。バストゥーク出身の友人によると、この滝への道のりはかなり困難で、一人ではとても無理だという。だからセリカさんを誘って行ったのだが、途中で出会った地元の人の話では「この先は2人では無理だよ。死ぬよ」との事。

 「そんなに強い敵がいるんですか!」
 「いや、敵は強くないんだけど、数が多くて」
 「リンクするんですか」
 「そう。すぐリンクするので勝てないよ」

 それじゃあ、取り敢えず様子を見るだけでも行ってみようという事で慎重に進む事にした。滝への道は細く、敵がすぐリンクしてしまう。また、「楽な相手」と表示される割にはやたらに強く、2人程度では非常に危険である事がわかった。やっぱり引き返そうと思っていたら、1人で戦って苦戦している人を発見。横から助け船を出してあげた後、

 「ここは1人では無理でしょう」
 「そのようですね・・・」
 「一緒に行きませんか?」
 「ありがたい! お願いします」

 という事で、3人パーティー結成。しかし、3人でもかなり苦しい。(左の写真)

 「やっぱりもっと人数を集めないとダメかも・・・」

 もうあきらめようという頃になって他のパーティーがゾロゾロやってきた。それらのパーティーが敵と戦ってくれるので、敵の数が減った。今がチャンスとばかりにズンズン先に進み、とうとう滝の下に到達。

 この滝はバストゥークからそんなに遠くない場所なのだが、難易度はかなり高いという事を痛感した。コンクエストでは最近ずっとバストゥーク国が第1位、つまり一番勢力が大きい。バストゥークの人はこういう難易度の高い所で鍛えられているから強いのか?・・・と思ったのだった。


【カード集め】
 ジュノにある占い屋で「タルットカード」というのをもらった。タロットではなくてタルットだ。タルタル族のカードだからタルットだ。このカードには「愚者」「王者」「隠者」「亡者」の4種類あり、どれか1種類を5枚もらえる。で、他の人と交換して4種類揃えて持ってこいというのだ。

 かなり前からこのカードをバザーに出品している人をよく見掛けた。でも値付けが9999999999ギルとか、要するに絶対に買えない値段に設定されていたので、「これは一体何を意図してのバザーなのだろう?」と不思議に思っていたものだった。

 かなり後になって判った事だが、この不思議なバザー設定は「自分はこのカードを持ってるよー」という表明であり、売るための意味は無いのだった。で、自分が交換したいカードを持っている人を見つけたら交換を申し込めるように、という意図なのだった。

 で、自分がそのカードを持つようになってみて、そういうバザー設定をしてみたのだが、どうも効率が悪いように感じた。誰かが偶然見てくれるのを待つだけなので、都合良く出会いがある確率はかなり低いと言わざるを得ない。こんな事ならシャウトで呼びかけた方が早いじゃん!と思い、人通りの多い場所でシャウトしてみた。

 「タルット愚者ありますー。交換できる方Tell下さいー」

 すると割とすぐに直通会話が来た。「『王者』と交換してもらえますか?」そんな感じで3人と交換を繰り返し、その夜のうちに4枚揃ってしまった。長期戦を覚悟していたけど、あっけなかった。シャウトはかなり広い範囲に聞こえるため、意味の無いシャウトや頻繁なシャウトするとみんなの迷惑になる。しかしこういう場合のシャウトするのはかなり有効だ。


【観光案内】
 バストゥークでのクエストに「観光案内」というのがある。レベル5以下の6人パーティーで所定の場所まで行けという内容。これも普通に仲間になれる人を探したのでは大変だ。こういう時にはシャウトだ。

 「観光案内行ける人Tell下さーい」

 ここでも割とすぐに反応あり。6人揃うまで実時間で30分くらいかかったが、クエストはあっさり終了。ちょっと前までは、人に話しかけるのもなかなかできないでいたが、今ではすっかり慣れてしまい、必要ならばシャウトできるようになった。

 シャウトのコツとしては、
(1)人が大勢集まっていて、同じ目的の人がいる確率の多い場所で行う。
(2)連呼は迷惑なので、せいぜい1分に1回程度にとどめる。
(3)ログインして、さあ今日は何をしようか?という人が多い時間帯。つまり、平日なら夜の7時〜8時頃が狙い目。夕方6時前だと町の人口が少ないし、夜9時以降だと既に用事が決まってしまっている人が多いだろう。だからその中間の時間帯が狙い目だ。


【犬の首輪を探せ!】
 その寂しげな雰囲気があんまり好きではないバストゥーク。お金を稼ぎやすいバストゥーク。そして、クエストをお金で解決する事が多いような気がするバストゥーク。ウィンダスから遠すぎるバストゥーク。そんなちょっと苦手なバストゥークなのだが、最近は入り浸っている。なぜかと言えばクエストをこなすため。

 こなしてもこなしても新しいクエストを言いつけられるため、なかなか縁が切れないのだ。その中でもなかなかクリアできないのが「犬は忘れない」というクエスト。「行方不明になった親方の消息を探ってくれ」などというとっても漠然とした事をいいつけられてしばし呆然。いったい何をどうしろと言うのか・・・(T_T)

 問題を解く鍵はクエストの名前だ。「犬は忘れない」というタイトルだ。そう言えばずっと前、ウィンダスのバザーで「犬の首輪」というアイテムを売っている人を見掛けた事がある。あれか? あれなのか? いろいろ調べ回った結果、夜にだけ出現する犬型ゾンビモンスターを倒すと、希に「犬の首輪」が出るそうな。

 という訳でバストゥーク周辺で夜に犬を探す毎日が続いた。しかしその犬自体を滅多に見掛けないし、希に見つけて倒しても「首輪」が出ない。さらにネット情報を調査した所、北グスタベルグの山に出る犬でないと「首輪」を落とさないらしいとの事。マジかよ!?という事でその山に行ってまた同じ事の繰り返し。

 この辺りに出るモンスターは弱すぎて、レベル24の戦士で行くと全く経験値が入らない。それでは無駄が大きいので、レベル11の白魔道士のジョブチェンジして、白魔道士の経験値稼ぎを兼ねてやる事にした。我ながら上手い作戦(自画自賛)。

 で、夜を待って戦い続けたのだが、犬が全然出ない。情報が間違っているのか?と疑いたくなる程に、出ない。そう言えば、マウラとかセルビナの、サポジョブアイテムを落とすモンスターは、昼間のモンスターをたくさん倒さないと出現率が低下するというような話を聞いた事があるぞ。もしかしたらここの犬も、昼間にたくさんモンスターを倒しておかないと出現しないのかもしれない・・・。

 という事で昼間は手当たり次第にモンスターを倒し続けた。そして夜。やっぱり犬は見当たらない。もうあきらめようかというその時、犬発見! 正確には「ブラック・ウルフ」という名前だ。ニョーボが「早くー! 他の人に取られない内に早く戦ってー!」と叫んだ。サクッと倒したら出たー!「犬の首輪」!! そして「犬の首輪」を依頼者に渡してクエスト終了。いやー、長かった。クエストを受けてからこの首輪を手に入れるまで1ヶ月以上かかったんじゃないかなあ・・・。このクエスト。よっぽど運が良くないとクリアできないんじゃないの?

 この他にも「俺の健康の秘訣を知りたかったら、その健康の秘訣の品を持ってこい」みたいな、まったくつかみ所の無いクエストがあった。そんなのわかるかー!と怒りたくなるような話だが、FF11ではこういうパターンが多いような気がする。ちなみにその「健康の秘訣」の件もクエストの名前がヒントになっていた。一番最初にこのクエストを解いた人は一体どうやって解いたのだろうか? 当てずっぽうで色々なアイテムを試していったのだろうか? 最初にやった人は本当に根性あるよなあ・・・。


【さらばバストゥーク】
 さあてと、バストゥークでの(今できる)クエストもあらかた片づいたので、もうウインダスに帰ろうと思った。バストゥークって他の国から遠いんだよねえ・・・。チョコボで移動しようと思ってチョコボ屋に行ったら、今のチョコボ料金は460ギルだって! 高い! もうええわ!自分の足で走るわ!!(-_-# 走りで移動するとウインダスまで実時間で1時間以上かかるんだよなあ。はあー・・・、やっぱり遠すぎるわバストゥーク。

 途中、セルビナの手前のトンネルの中でコウモリが飛んでいるのを発見。そう言えばバストゥークに、このコウモリが落とす「砂コウモリの牙」を持って来いという人がいたっけなあ・・・と思い出し、サクッと倒したら「砂コウモリの牙」が出た。「やったー」と喜んだけど、よく考えたらこれを依頼者に渡すためにまたバストゥークに戻らなきゃならんという事ジャンか!! ・・・落胆。

 もういい加減嫌になってきたので、「砂コウモリの牙」は後で届ける事にして、今はウインダスを目指す事に。やっとセルビナに到着。ここで連絡船に乗らなければならない。船は1日3便。次の便が来るまで門の外で経験値稼ぎをする事にした。

 セルビナの門の近辺はやたらとモンスターの数が多く、倒しても倒しても後から後からゴブリンがやってくる。ゴブリンと戦っている最中に別のゴブリンがやってきて、形勢逆転でパーティー全滅という悲惨な状況がそこかしこに! なんだかヤバい所だぜ、セルビナ近辺はよお・・・。

 で、弱めのゴブリンを狩っていたら連絡船に乗り遅れてしまった(^^; まあいいや、今日はここでチビチビと稼ぐか・・・。ん? そこにいるのは「丁度良い」のゴブリンさん。ちょっと危ないけど、挑戦してみっか? と思ったのが運の尽き。本当に「丁度良く」死にました(T_T)

 横で見ていたニョーボが「危ない! ケアル! ケアルかけてー!」などと叫ぶので、無駄なんじゃないかなーと思いながらもケアルをかけたのが敗因。相手から受けるダメージの方がケアルによる回復量よりも多いので、唱えている間に受けるダメージの分と、唱えている間に本来与えられたであろうダメージの両方の意味で無駄な行為だった。唱えるならケアル2なのだが、使い切ってしまっていたのだった。こういう時は迷わず切り札「マイティストライク」を出すべきなのだが、そういう機転が効かない所がヌルゲーマーのヌルゲーマーたるゆえん。

 気が付いたらバストゥークに戻されていた。そうか、バストゥークでホームポイントを設定したんだなあ・・・。戻りたくはなかったけど、戻されてしまったのではもう仕方がない。さっきゲットした「砂コウモリの牙」を依頼者に届けてクエストクリア。今さらまたあの長い道のりをウインダスに向けて走る気力も無く、後は近くの鉱山でまったりとクウダフを狩る事にしたのだった。いつになったらバストゥークから離れられるのだろうか・・・。


【レベル低迷】
 はあー、ここ2週間くらい全然レベルが上がってないなあ・・・。(その代わり、クエストはかなり消化できた訳だけど)

 稼ぎやすいレベルと、稼ぎやすいエリアというのがあるように思う。俺の経験から言えば、レベル7〜10あたりが第1の壁。町から近い辺りではもう稼げなくなり、しかしだからと言って遠出するには弱すぎるレベル。まずここで行き詰まる。

 そこを突破すると後は順調にレベル20辺りまでは行ける感じ。マウラとかセルビナという仲間を集めやすい町のすぐ前に、レベル12〜22程度の人が安定して稼げる狩り場があるからだ。

 そしてこの狩り場では稼ぎが少なくなるレベル23くらいからが第2の壁。そのくらいになればジュノの周辺で狩れるようになるのだが、ジュノには大量の戦士が集合しているため、競争率が高くて即席パーティーは組みにくい。いきおい人間関係もギスギスしがち。

 それ以外の場所で狩るとなるとどこも町から遠いため、それはそれで仲間を集めにくいのだった。要するに、レベルが上がれば上がるほど親しい仲間がいないと行き詰まるという事のようだ。

 アサヒパソコンの特集記事によると、スクウェアとしては、FF11は3年先まで見据えた計画が立てられているという。つまりそれだけ継続的にやり続けないと極められないよ、という事なのだろう。だったら今の時点でなかなかレベルが上がらないなんて些細な問題なのかもしれない。戦士のレベルがなかなか上がらないのだったら、白魔道士とかシーフとか別のジョブを鍛えておけばいいのかも。あせらずゆっくりやろうと思った。あ、そう考えたら何だか気が楽になったぞ(^^;


【白は人気者】
 白魔道士にジョブチェンジしてバストゥークの町を歩いていたら、「パーティー参加希望」を出していないのにいきなりお誘いが来た。一緒にやりませんか?というのだ。戦士の時にはそんなの一度も無かったぞ。やっぱり白魔道士は人気あるなあ・・・。

 まあ特に用事も無かったので、その人達と一緒に経験値稼ぎをする事にした。しかし、その人達はどうも(俺よりも)初心者のようで、戦い方が下手だ。ターゲットを決めるのもはっきりしないし、決めた後にもなかなか手を出せずにウロウロする事が多い。戦い始めても「挑発」の使い方がまだ慣れていない感じで、全体的に危なっかしい。「えーい! 俺がリーダーと釣り役やってやろうか!」と言おうと考えもしたが、最初に攻撃した人がまず血祭りに上げられるので、回復役の白魔道士が釣り役やるのはどう考えても得策ではない。

 なんて調子でグズグズしている所で、いきなりブッツリ回線が切れた。まるでサーバー側が停電になってしまったかのような急激な切れ方で、こんなのにブッツリ切断されるのは初めての経験だ。この前の日にサーバーメンテナンスがあり、その後から何だか調子が悪かったらしい。

 で、その切断された時に自分がいた場所というのが、まわりじゅう強ゴブリンだらけという非常に危険な場所で、ソロでは生きては帰れないような場所だったのだ。なので、次の日にログインする時には非常にドキドキした。(結局何とか無事に帰って来れたけど)


【空前の大リンク】
 ダイノジさんのお誘いで、オルデール鍾乳洞という所に行く事になった。この鍾乳洞に出てくる敵はほとんどがアクティブ(向こうから襲いかかってくる)で、周囲を確かめずに不用意に戦うとわらわらモンスターが集まってきて大変な事になる。

 慎重に奥へと進んでいくと行き止まりの部屋があった。部屋の中にはポイズンリーチ(通称プヨプヨ)が大量にプヨプヨしていた。どうしてこんなに大量にいるのだろう・・・などと思って部屋の入り口に近づいて行ったら、プヨプヨがいきなり仕掛けてきた! このプヨプヨ。海岸とか森とかによくいるモンスターで、普通はこちらから仕掛けなければ無害なヤツらなので完全に油断していた。

 しかも一旦戦闘になれば周囲のプヨプヨまで一斉に戦闘状態になるためとんでもない状況に!! 思わず「ぎゃーーーーー!!」と、楳図かずおのマンガに出てくるようなギザギザした文字で叫んでしまった(心の中で)。

 すぐに逃走モードに入ったが、追いかけてくるプヨプヨの数が半端ではなく、また途中でゴブリンとかコウモリとかまでもがトレインに参加してしまうため、空前の大トレインになってしまった。もう後ろを振り返らずにひたすら走るのみ!!

 たぶん助からないだろうなあ・・・と9割方あきらめつつ、記憶を頼りに出口を目指す(マップを見ている余裕も無い!)。まあ、結局途中で殺されちゃったんだけど(右の写真)この大トレインの写真が撮れただけでも収穫だったかな・・・と、自分を納得させた。


【黒魔道士を育てる】
 白魔道士をやる場合、サポートジョブに黒魔道士を入れるとMPの上限が上がるという話を聞き、急遽黒魔道士を育てる事にした。そして判った事だが、黒魔道士は強い!! めっちゃ強い!!

 魔法には次にその魔法を唱えられるまでの待機時間というのが存在し、同じ魔法を連続して唱える事はできないようになっている。でも、今唱えたのと違う魔法ならばすぐに唱える事ができる。だから攻撃魔法を2つ以上覚えていると、交互に唱える事で待ち時間無しで連続して唱える事ができるのだ。しかも攻撃魔法は外れるという事がなくて、戦士の剣による攻撃よりも確実にダメージを与えられる。という事で、複数の攻撃魔法を交互に唱え続ける(いわゆる魔法連打)作戦ならば、戦士では苦戦するような敵でも、実にアッサリ倒す事ができる(ただしMPが尽きたらそこまで)。

 バージョンアップで黒魔道士は弱くなったと言われていたけれど、今でも十分強いのでは?と思った。少なくともシーフとか白魔道士よりはやりやすそうだ。シーフや白魔道士はソロだと弱い敵でないと勝てないので、ソロで成長させるのはかなり辛い道のりなんだよあな・・・。


【先輩と後輩、どっちが得?】
 全体の人口としては増えているはずなのだが、俺がいつも行くフィールドでは人影が少なくなってきている気が・・・。ニョーボも「ずいぶん人が少ないんじゃない?」などと言っていた。

 サービス開始当初から参加している「団塊の世代」(おそらく一番人口が多い世代)のレベルがかなり上がり、難易度の高い辺境地域に散らばって行った結果、町に近い地域では人口が減ってしまったようだ。俺はやっとレベル25になったという程度で、「団塊の世代」の中ではだいぶ遅れている感じ。

 「団塊の世代」以降の世代の追い上げも速く、1ヶ月くらい前にFF11を始め、始めた当初手伝ってあげてた人が、もう俺のレベルに追い付いて来ているのを発見してちょっとショックを受けた(^^;

 このゲーム、後からやってる人は先輩から得た情報を利用できるので攻略という意味では凄く楽だ。難易度が高い所でも先輩が攻略法の伝授から実際の戦闘の主戦力までやってくれる事がよくあり、結局本人は何も「攻略」していないのにクリアできたりする。(甘やかしすぎ?)

 しかし後輩ほど不利という事も存在する。例えば商売で大儲けという夢だ。FF11においては、戦闘を繰り返すだけではあまりお金は稼げない。戦闘だけでは一部のモンスターが少額のお金を落とすだけなので、大抵の場合慢性的な金欠になる。だから誰もが商売で儲けたいと思う。ところが商売で儲けるのは後輩ほど不利だ。ほとんどの商品はそれが珍しい頃には売る側の言い値で売れるけれど、参入者が増えると急激に値崩れを起こし、商売の美味しさが無くなる。だから先駆者ほど商売で大儲けしやすく、追従者は儲けが薄くなる。

 例えば「反魂樹の根」というアイテムは、あまり手に入らない珍しいアイテムで、かつ序盤で多くの人がクエストに必要なアイテムでもあったので、一時期は1万G近い値段で取り引きされていた事があった。しかしクエストが終わればほとんど用が無くなるアイテムなので、その後どんどん価値が下がり、今では2千G以下、人によっては数百Gで売りに出している人もいるくらいだ。現時点では「夜光布」というアイテムが高額で取り引きされているが、これもそのうち値崩れを起こすのではないかと見ている。

 また、あまりにも美味しい商売があるとバージョンアップ時にその商品の価値が変更されて、美味しさが激減してしまう事もある。例えばバストゥーク国では鉱山でミスリル鉱石を掘り出す事ができるが、当初これの買取価格が非常に高かったため、多くの人がミスリル掘りに熱中し、ミスリル成金がたくさん生まれたという。普通にプレーしていたのでは到底得られないような巨万の富を、短期間で稼ぎ出した人もいたようだ。しかしその利潤があまりにも多すぎたため、バージョンアップ時に価格が変更されて、それ以降はあまり利益が出ないように変更された。その結果ゴールドラッシュ状態は沈静化した。これも、先に「美味しい話」を見つけた人だけが大儲けでき、後輩がそこにたどり着いた時にはもう儲けられないというパターンだ。

 後からプレーを始めた人の間では「不公平だ!」などと文句を言う人もいるようだが、まあ、これは仕方が無い面もあるね。


【故郷ウインダスに帰る】
 バストゥーク国から故郷ウインダス国に戻ろう。今度こそ戻ろう、と思った。そして、チョコボ料金が高かろうが、セルビナ前が稼げそうに見えても、とにかくウインダスを目指した。セルビナからマウラに渡る連絡船の甲板で、遙か遠方に超巨大な木が立っているのが見えた。見覚えのあるシルエットだ。

 「あれはもしや・・・ウインダスの象徴・・・『天の塔』では?」
 すると隣に立っていた人が答えた。
 「そうですよ。あれがウインダスです」
 「やっぱりそうですか。ああ、懐かしいなあ」

 更に別の人が答えた。
 「あれがウインダスなのですね。私ウインダスは初めてです」
 まるで本当の船旅のような、自然な会話であった。

 さて、やっとウインダスに戻ったので、白魔道士にジョブチェンジしてレベル上げをする事にした。戦士はレベル24という、ちょっと稼ぎにくい微妙なお年頃なので、気晴らしを兼ねて白を上げる事にしたのだ。さっそくお声がかかりパーティー参加。見れば以前一緒にレベル上げをしたシャイネさんや、一緒に戦った事は無かったけれどその名前のインパクトで記憶に残っているヨボヨボさんがいた。

 このヨボヨボさん。俺がサポ用に白を育て始めた頃にFF11を始めたらしい人で、ウインダスの東門のすぐ前で俺が経験値稼ぎをしている側で、レベル1で頼りなく戦っていたのをよく覚えている。俺がレベル3くらいになっても彼はまだレベル1のままで、やっぱり初心者は不慣れだからレベルアップが遅いんだよなあ・・・などと
 思ったものだった。ニョーボも「ヨボヨボー、頑張れよー」などと草葉の陰から応援していた。名前が頼りないからねえ〜(^^;

 ところがそのヨボヨボさんが今ではサポジョブを育てている。つまり俺とさほど変わらないレベルにまでなっているという事だ。あの後、かなり速いレベルアップをしたに違いない。ガンダム用語で言うならば「通常の3倍の速度」といった所だろう。

 「ヨボヨボさんは知らないでしょうが、私はあなたがレベル1の頃から知ってますよ」
 と言ってみた。そしたら
 「え? お母さんなの??」
 などとよく判らないリアクションが返ってきた。

 という訳で、これまで付き合った事ある訳でもないのに何だかとっても親近感があるのだった。


【アキラさん、初めての船旅】
 このパーティーでの初心者は赤魔道士のアキラさん1人であった。彼以外はサポジョブ持ちで、既にある程度経験を積んでいる。タロンギ渓谷やブブリム半島でそれなりに稼いだ後、アキラさんが「エン系の魔法を買いに行きたいのですが」と言い出した。エン系の魔法とは赤魔道士が使える独特の魔法で、ブブリム半島からだと海を渡ったセルビナで買う事ができる。それじゃあセルビナに行きますか、という事になった。

 えー? またセルビナに行くのー? と思ったが、それは俺だけの都合なので口には出さなかった。マウラから連絡船に乗り、セルビナへ。アキラさんは船に乗るのも初体験だそうだ。

 アキラさん「甲板には出られないのですか?」
 俺「強いモンスターが出る事があるから、船室にいた方がいいよ」
 アキラさん「そうなんですか。じゃあおとなしくしてます」
 などと言っていたら突然BGMがオドロオドロしい曲に変わった。海賊船だ!!

 「アキラさん、ヤバいよ! 海賊が来たよ!!」
 「え! どうすればいいんですか?」
 「船室でじっとしているしかないです」

 海賊(実際には海賊が操る骸骨戦士)が来たというのにまだ甲板で釣りをしているヤツがいる。もちろん姿は見えないけれど、「チャポン」という釣り上げた時の音でわかるのだ。どうやらそいつが海賊に襲われたらしい。ギー、バタンという扉が開く音がした。海賊に追われて船室に逃げ込もうとしているのか?

 「マズい! 海賊が船室まで入ってくるかも!」
 すぐさま船室の更に奥の小部屋に逃げ込んだ。
 他の乗客もみんな小部屋に逃げ込んで、小部屋は人でいっぱいになった。

 音の感じからすると、客室で誰かが海賊と戦っているようだ。海賊が客室まで入ってきたのは今回が初めての経験だ。もしその人が負けて、この小部屋の扉を開けられたら小部屋にいる人全員が万事休すだ。ドガーン! ザシッ! ドゴゴゴ! という戦闘音と、ダメージのメッセージが流れ続ける。どちらが勝っているのかよく判らない。

 「みなさんも一緒に戦ってー!」という叫び声が響いた。戦士24で来ていたならば俺も戦闘に参加しただろうが、今の俺は白13。叩かれたらおそらく一撃二撃で死んでしまう。海賊はレベル30の戦士でもソロでは勝てないくらいの強さなのだ。もちろん、戦っている人に回復魔法をかけて支援する事はできるのだけれど、そういう支援行為をした場合、たとえ別パーティーでも戦闘参加したと見なされて、次の獲物候補に入ってしまうのだ。それは非常にヤバい。おとなしく隠れていた方が助かる確率が高いのだ。みんな「七匹の子ヤギ」に出てくる一番下の弟みたいにひたすら隠れ続けた。

 ドガーン! ザシザシッ! ドガガガ!
 ・・・・。

 静かになった。か、勝ったのか? 船室で戦っていた人が長い戦いの末に海賊の1体を倒したようだ。海賊は一度に4体くらい乗り込んでくるのだが、今回船室にまで入ってきたのはそのうち1体だけだったようだ。誰かが「まだ甲板に4匹くらいいますから、甲板に出ないようにー!」と注意をうながした。もちろんみんな船室でじっとしていた。

 BGMが変わった。普通の船旅の曲になった。海賊が引き上げたのだ。ほっ、助かったー。アキラさんを連れて甲板に出てみた。外は良い天気で、初めて見る船からの景色にアキラさんは感激していた。(海賊は夜に出るとか霧の日に出るとかいう噂があったけれど、実際には昼間で晴天の時にでも出現している。噂はデマだったようだ。左の写真が問題の海賊船だが、外見的には連絡船とほとんど同じ。)


【セルビナ門外の地獄】
 さて、何とか無事にセルビナに着いたので、アキラさんを魔法書売りの所に案内した。魔法書を買ったら今度は、「外で戦ってみますか」という事になった。おいおいおい・・・勘弁してくれよー、と思ったが、なにぶん小心者なので何も言わずに従った(^^;

 セルビナから外に出てみたら、次の瞬間俺は死んでいた・・・。一体何が起こったのか判らなかった。「へろへろへろ〜ん」という嫌な効果音と共にレベル13から12にレベルダウンしてしまった。

 実はこの時、セルビナの門の外にはボギー2体を筆頭に、強い方のゴブリンが4〜5匹、そしてプヨプヨ、サカナなど、セルビナ周辺の強敵が大集合しており、プレーヤーがセルビナから一歩出るやいなや襲いかかって、あっという間に殺しまくってくれていたのだった。誰かがトレインで連れてきてしまったらしい。あまりに凄いその光景に、死んでしまった呆然感よりも、そこで何が行われるかをしばらく見ていようという好奇心が勝ち、死体状態のまま様子を見る事にした。

 見ると、門の外の方にはプレーヤーが多数こちらの様子をうかがっているが、あまりにも敵の数が多いため、誰も手を出せないでいるようだ。たまに強行突破しようとする者もいるが、袋叩きにあって力尽きる者も少なくない。これは一体どうなってしまうのだろう、と心配になってきた。

 そこにタルタル族(可愛いコビトさん)がトコトコっと1人やってきた。ん?おいおい、お前ちょっと無謀だぞ!死ぬぞ!と思って見ていたら、そのタルタル、よりにもよってボギーに戦いを挑み始めたではないか。

 1対1では絶対に勝ち目が無い相手なのに、それが一度に2匹。しかも周囲はリンクする強敵だらけ。どうやったって絶対に殺される!と思って見ていたら、なぜか周囲の敵が参戦してこない。おかしい・・・。そしてボギーの攻撃を受けても平然と戦い続けている。おまけにケアル4とかサイクロンなどといった初めて見る技を使っている。こ、このタルタル・・・、タダ者ではない!!

 そして何と1人でボギーを倒してしまった。「お・・・お前は一体・・・何者なんだ・・・」 まさに仮面ライダー・アギト第1話におけるG3氷川くんの気分だ。

 ボギーを倒し終えたそのタルタルは、死体状態の俺を発見し、歩み寄ってきた。そしてレイズ(蘇生魔法)を唱え始めた。な、なにぃーーー!? あんたレイズまで使えるのかぁーーーっ!? これは大幸運!!と思って喜んだ次の瞬間、間違って「ホームポイントに戻る」ボタンを押してしまい、レイズ失敗(^^; はあー、ガックシ・・・。(レイズかけようとしてた方もビックリしただろうなあ・・・)

 後で調べてみたら、あのタルタルはレベル50の人だった。いやー、レベル50の戦いぶりなんてそうそう見れるものではない。エエもん見してもらいましたわ。(そう思わなきゃ救われん(T_T))


 こうしてセルビナ門外の大混乱は収まり、俺たちはセルビナの外に出る事ができた。で、これからどうするの?と思ったら、「バストゥークに行ってみましょう」という事になった。おいおいおい。またバストゥークに逆戻りかよぉー。勘弁してくれよー(;_;)

 それでも小心者なので何も言わずに付き合う俺。もう「毒を食らわば皿まで」じゃー! 半ばヤケクソになっていた。結局バストゥークまで付き合ってしまいましたとさ。はあ〜どっとはらい。


【いろいろな職業の人たち】
 次の日、速攻でウインに戻った。

 そして獣使いの人と一緒にまったりと経験値稼ぎをした。獣使い・・・。けっこう謎が多い職業だ。獣使いはモンスター1体を操って、そいつを敵と戦わせる事ができる。でも、操っていられる時間はそんなに長くはなく、期限が来るとモンスターは我に返り、敵として襲いかかってくるのだ。それまでは一緒に戦う仲間だったヤツを自分の手で倒してしまわなければならないという、かなり業の深い因果な職業だ。

 おまけに、強いモンスターほど仲間になる確率が低く、仲間にしたモンスターが強いほど自分に入る経験値が少なくなってしまうそうで、結局弱いヤツしか仲間にできないとボヤいていた。それじゃあ獣使いのメリットって一体どこに・・・?(^^;

 そんな調子でまったりと経験値稼ぎをしていたら、突然ダイノジさんから直通会話が来た。友人がこれからウインダスでドラゴン戦をやるのだけど、手伝ってもらえませんか?という内容だった。他国の人の手伝いをしない限り、自分の所属国のドラゴンとは戦えないので、ここは人助けも兼ねて参加させてもらう事にした。ドラゴン戦の件は1時間程度であっさり終了(^^; もう慣れたものだ。ドラゴン戦の時に見られるドラマが各国で違っていて、その違いを見れるのは面白い。

 パーティーから抜けてウインダスの埠頭でのんびり釣りをした。いくら釣っても釣りスキルが上がらない。もう実時間で2ヶ月以上釣りを続けてるのに、まだ釣りレベル1のままだ。一体どうなっているのか!?(-_-;

 そこにまたダイノジさんから直通会話。一緒にサポートジョブのレベル上げをしませんか?という内容だ。おそらく俺に気を遣っての事だろう。さっそく白13にジョブチェンジして合流。ダイノジさんはシーフ12だ。シーフは攻撃力がイマイチで、このままだとまともに戦えないので仲間を募った。結局吟遊詩人と戦士の人が合流し、4人パーティーで稼ぐ事になった。

 吟遊詩人・・・。これも謎の多い職業だ。吟遊詩人は楽器で曲を奏で(左の写真)、何か特別な効果を出す事ができるようだが、それがどういう効果なのか取説や雑誌のどこにも書かれていないので、さっぱり判らないのだった。でも今回一緒に戦ってみて、だいたいその効果が判った。全員のオートリジェネ(自動的にHPが少しずつ回復する)とか、全員の回避率アップとか、パーティーを援護する効果が主なようだ。ソロで戦うのには向いていないけど、パーティーに1人いるとけっこう便利な職業だなあと思った。

 その後、夕飯のためにパーティーは解散し、夜には別パーティーで経験値稼ぎをした。この夜のパーティーではまたあのヨボヨボさんと一緒になった。やっぱり知り合いがいるとパーティーに入りやすい。ヨボヨボさんがリーダーとなり、6人パーティーで稼ぎまくった。このパーティーには以前一緒に戦ったエンペラーさんも狩人として参加していた。(俺の事を覚えているかはどうか知らんけど)

 狩人・・・。またしても謎の多い職業だ。狩人は弓による遠隔攻撃が得意なので、エンペラーさんは接近戦でも弓で攻撃していた。しかし弓を使うと1回につき1本の矢を消費して、矢は安いヤツでも1本5ギルくらいするので、つまり戦うのにもいちいちお金がかかるのだ。はたしてそれで割に合うのだろうか・・・。

 そして狩人独特の特技として「スカベンジ」というのがある。この言葉だけ聞くと何だか格好良さそうに聞こえるが、日本語に訳せば要するに「廃物あさり」である。地面を掘り返して何かアイテムを見つけるという特技だ。実際エンペラーさんは、暇さえあればスカベンジして地面の中からアイテムを掘り出していた。本人にとってはタダでアイテムが手に入るのだから実にお得な特技だが、ハタから見てると何だかとっても貧乏くさい特技だなあと思った(^^;

 結局この日1日戦い続けた結果、白のレベルが14に上がった。いや別に14になったからってどうなる訳でもないんですけどね・・・。

[2002/08/10]
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