ファイナルファンタジーXI
(13:にゃあにゃあ編)

徐々に強くなる自分を実感



【槍使いになる】
 威力のある武器が欲しい! 戦士なら誰でもそう思っているはず。でもFF11では、武器にはそれを使えるレベルというのがあって、いくら強い武器を持っていても規定のレベルに達していなければ装備できないのだ。

 また武器には攻撃間隔というパラメーターがある。これは攻撃から次の攻撃までの時間的間隔を意味し、この数字が大きいと単位時間当たりの攻撃回数が少なくなる。1回のダメージは大きいけれど攻撃回数が少ない武器と、1回のダメージは小さいけれど攻撃回数が多い武器とどっちが得なのかよく分からない。

 さらに、1回のダメージが大きい武器はたいていの場合「両手武器」であり、両手武器を装備した場合には盾を装備できないので、防御力が劣るのではないか?という心配や、盾のスキルが上がらなくなるという弱点がある。だから一般的には片手剣を愛用している人が多いようだ。

 でだ。今まで片手剣と片手斧を使ってきた俺だが、どうも攻撃力不足を感じているのだ。同じレベルの白魔道士にも1回のダメージで劣る事があり、戦士の面目丸つぶれという場面を経験してしまったのだ。もっと強い武器が欲しい!という欲求は強まるばかりだ。

 現在のレベル24で使える武器を調べてみたところ、両手剣「トゥハンド・ソード」というのが使える事が判った。ジュノの武器屋で1万8千Gくらいの値段で売っている。これなら買える。しかしFF11の世界では、町の商店で買うのはシロウトである。町の商店の値付けは反則的なまでにボッタクリである事が多い。慣れた人はオークションやバザーから購入する。

 さっそくオークションで調べてみたが、その時トゥハンド・ソードを出品していた人は1名だけで、その人の値段はやけに高かった。もう武器屋の値付けとほとんど変わらない値段だ。いつでも店で買えるのだから貴重品という訳ではないのに、なぜにそんな強気な値付けをするのか理解に苦しむ。

 もうええわ!と見切りを付けて商店で買ってこようかとも思ったが、いや待て! 両手剣はあきらめるとしても、他にもっと良い武器があるのではないか?と思い、オークションの出品リストを総チェックしてみた。

 すると両手槍に「スピア」という物があり、これの威力はトゥハンド・ソードとほとんど変わらない上に攻撃間隔はトゥハンド・ソードよりも短いではないですか! 値段も1万8千G程度で、性能の割にお手頃な値段だ。これだ! これこそ俺が求めていた武器だ! トゥハンド・ソードなんかもうペペペのペだ! もうスピアを買うしかない!!

 ところが調べてみるとスピアを出品している人がゼロ。以前に売りに出された事があったけれど、最近は誰も出品していないようだ。出品されていないのでは買いようが無い。ジュノだけでなく、サンドリア、バストゥーク、ウィンダス各国のオークションもチェックしてみたが、どこにも出品されていない。

 よくよく調べてみるとこの「スピア」は、コンクエスト(3国による勢力争い)でサンドリアが1位になった時にだけサンドリアの武器屋に並ぶ商品だとの事。しかし最近のサンドリアはずっと3位(つまり最下位)。サンドリアが弱いというよりはバストゥークが1位独走を続けており、この状況は当分くつがえりそうにない。つまり「スピア」が武器屋に並ぶ事は当分期待できない。・・・ダメじゃん(-_-; と落胆した俺だった。

 それでも事ある毎にオークションをチェックしていたのだが、全く出品される気配無しという状態がしばらく続いた。だがこの日、ウィンダスのオークションをチェックしたら1本売りに出されているのを発見! もちろん即購入した。

 次の日もチェックしてみたら、同じ人が更に4本も出品しているではないか。ジュノやサンドリアのオークションでも複数本出品されている事を確認。おかしい・・・。突然こんなに出品されるなんて普通じゃないぞ・・・。この時点でもサンドリアはコンクエスト3位のままだったから、武器屋から購入した物を出品しているとは考えにくいし、そもそも武器屋から購入した物をそのまま転売したのでは何のメリットも無い。つまりこれは武器屋から購入した物ではないという事だ。

 これはおそらく武器職人がスピアの製作に成功したという事だろう。FF11ではプレーヤーが職人になる事が可能で、ひたすら生産活動に没頭している人もいると聞く。武器や防具などもプレーヤー自身で生産する事ができるが、高級な装備品ほど作るのが難しい。というか最初は作り方(レシピ)が自体が謎なので、作りたくても作れないし、たとえレシピが判っても生産スキルが高くないと生産に成功する確率が低くて割に合わないらしい。

 実際にどうやっているのか不明だが、生産を繰り返して生産スキルを上げていくと新しい品の生産方法(レシピ)が判る事があるようだ。という訳で、普通だったら当分買えなかったスピアが、こうして買えたのだから、名も知らぬ職人に感謝せねばなるまい。


【槍スキルを育てる】
 スピアは購入できたが、槍のスキルがゼロ。スキルが低いと攻撃力が低い上に攻撃が外れる確率が高く、全く使い物にならないのだ。だから急いで槍スキルを上げなければならない。槍スキルを上げるにはひたすら槍で戦い続けるしかない。まずは町の近くの弱いザコから始めて、徐々に強い敵と戦うようにして行くのだ。

 話だけ聞くとかったるい作業のように思えるかもしれないが、これが意外に美味しい。確実に勝てる相手と短時間にたくさん戦う事になり、敵が落とすアイテムが大量に貯まる。これを売却して得られるお金がけっこうバカにならないのだ。また、1回ごとに得られる経験値は少ないが、戦闘回数が多くなるため塵も積もれば山となるという事で、気が付けば3千近い経験値を稼ぎ出していた。

 結局、実時間丸2日かけて槍スキルを片手剣や片手斧と同じレベルまで育てる事に成功した。槍は片手斧の2倍かそれ以上のダメージを与えられる上に、連携させやすい「サンダースラスト」「ライデンスラスト」という技を使う事ができる。単位時間当たりの攻撃回数が少ない事や盾が使えなくなるという弱点を補って余りある武器だと言えよう。同じレベルの戦士から「その武器かなり強いけど、何て言う武器?」と質問された時は嬉しかったなあ(^^;


【バージョンアップで一部修羅場に】
 8月最初のバージョンアップが行われた。スクゥエアでは1ヶ月に1回の割合で大きなバージョンアップを行う予定らしい。今回の変更点の中に「回復魔法が敵を引きつける度合いを強化した」というのがあった。戦闘中に仲間を回復させると、回復させた人がモンスターに狙われやすくなるという訳だ。なるほどね。そりゃそうだよね。・・・と思った。

 ところがこれが思わぬ事態を引き起こす事になった。戦闘に関わっていない別パーティーが回復魔法を使っても(他のパーティーと戦闘中の)モンスターが襲いかかってくるようになってしまったのだ。

 具体的に説明すると、戦闘中の人(Aさん)を助けるために、横で様子を見ていた第3者(Bさん)が回復魔法をかけてあげた場合、まだAさんとの戦闘が終わっていないモンスターが矛先をBさんに向けて襲いかかってくるようになってしまったのだ。この場合、モンスターはAさんと戦闘中という状態のままなので、Bさんはモンスターと戦う事ができず、逃げる以外為す術が無くなってしまい非常に危険なのだ。

 実際、マウラの門の前で、苦戦していた人に俺が回復魔法をかけたらそのモンスターが俺に向かって襲いかかってきて驚いた。そのモンスターと戦おうとしても「モンスターは他のパーティーと戦闘中なので攻撃できない」というようなメッセージが出てしまい戦闘モードに入れないのだ。こうなるともう逃げるしか手が無いので、急いでマウラに逃げ込んだ。この時は町のすぐ前だったからすぐに逃げられて事なきを得たが、もしそうでなかったら非常に危険だったはず・・・(-_-;

 話を聞くと、こういう話はバージョンアップ以前から存在したのだけれど、今回のバージョンアップで特にその度合いが強くなったという事だそうだ。このせいで、いつものように人助けをしたつもりが自分が襲われてしまって死亡!などという笑えない事態がけっこう発生してしまったらしい。

 結局これは不具合ではなく仕様だという事で、襲われないようにするような変更は施されなかった。第3者がリスクゼロで支援できてしまうのはズルい!という考えなのだろう。

 また、第3者に矛先を変えて襲いかかってくるモンスターと戦えないという問題については、もしここで戦えるルールにしてしまうと他パーティーが戦闘中のモンスターを横取りできる事になってしまい、美味しいモンスターの取り合いになってしまう事が考えられる。一見単純な問題に思えても、実はなかなか難しい問題が絡んでいるのだった。


【にゃあにゃあ団と共に】
 にゃあにゃあ団のリンクシェルを装備していると、にゃあにゃあ団の人達の会話を聞く事ができる。まるでカーラジオのような感じだ。話を聞いていたら、今度オズトロヤ城に突入するというイベントが計画されているという。

 オズトロヤ城! それはヤグードの本拠地。次のミッションで行かなければならない場所なのだが、敵がメチャメチャ強いとの噂であり、なおかつ町から遠いために仲間が集めにくく、どうやって攻略したらいいのか困っているというあのオズトロヤ城だ。既に攻略した人の話によると敵がメチャメチャ強いというのは本当で、レベル30の6人パーティーでも危ないというくらいだという。そこににゃあにゃあ団が一斉になだれ込んで、人海戦術でクリアしてしまおうという計画だそうだ。これは大チャンスなので、さっそく自分も参加を表明。決行は土曜の10時だとの事。

 さて、土曜の午前10時。約束の場所に行ってみたが、誰もいない・・・。にゃあにゃあ団のリンクシェルを装備している人をチェックしてみたら、2〜3人しかいない。・・・もしかして午前10時じゃなくて、夜の10時?(^^; 慌ててにゃあにゃあ団のホームページを調べてみたら、確かに夜10時と書いてあった。

 気を取り直して夜の10時。約束の場所に行ったら1人2人とにゃあにゃあ団のメンバーが集まってきた。ただしにゃあにゃあ団主催者であるセシリアさんはまだ海の向こうの遠い町にいるという。おまけに、まだそのミッションすら受けていないという。「うちの姉御は、まったくもう・・・」という雰囲気がメンバーを包む。(セシリアさんは女性なのだ) どうやらセシリアさんは遅刻や迷子など、メンバーへの迷惑・お荷物になる事が多い人らしい。っつーか本人がそのような事を言ってさかんに恐縮していた。

 セシリアさんが主催者ではあるけれど、セシリアさん自身がメンバーを仕切っている感じではなく、みんなでセシリアさんの面倒を見てあげている事でにゃあにゃあ団が成り立っている感じだ。ニョーボも「にゃあにゃあ団は、セシリアさんがしっかりしていないからこそうまく行っているんだねぇ」などと言っていた。そこまで言われてしまう主催者って一体・・・(^^;

 で、集合場所で待つ事1時間余。やっとセシリアさんが到着。謝りまくるセシリアさん。さあ、出発だー!という段になったら、待ちくたびれたメンバーの1人が寝落ちしている事が判明。1時間も何もせずにいると眠くなるんだよね〜。みんなで爆発音がする魔法を使ったりして起こそうと努力してみたが、全く反応無し。仕方がないのでその人はその場に放置したまま出発する事になった。ますます恐縮するセシリアさん。

 チョコボに乗って移動し、オズトロヤ城前に集結した時には既に11時30分になっていた。さあ、もう待ちくたびれたから手っ取り早く用事を済ませちまおうぜー!という事で、ちょっと意味がズレた所で意気上がる一行。総勢16人の大パーティーでズドドドドドーっとなだれ込んだ。そこら辺にいるザコ敵を16対1のイジメ的状況で瞬殺撃破しつつ、割と簡単に目的地に到着。ここで起こるドラマ展開を見れば目的達成だ。

 実は、目的達成それ自体は比較的簡単だが、そこから生きて帰るのが非常に難しいという事が一番の問題なのだった。帰り道は長い1本道で、途中の敵がそれまでとは桁違いに強いのだ。でも、いくら何でも16対1なら楽勝でしょう?・・・とタカをくくっていたのだが、実際に戦ってみたらレベル30前後のメンバー16人の一斉攻撃でもなかなかHPを削れず、「こっ、こんな強いヤツがいたのかーっ!?」と鳥肌が立つほどの強さなのだった。

 それはまさに桁外れの強さで、普通だったら絶対に勝てそうにない超強敵揃いだった。
 「こんなおっかねえ所、もう嫌だー」
 「早くおうちに帰りたいー」
 などと半分冗談ながらも、半分は本気で泣き言が漏れるほどだ(^^; ホント、にゃあにゃあ団の仲間と一緒に来れてラッキーだったなあーと思った。(左の写真はその激戦の様子。何が起こっているのかほとんど判らない大乱戦だ)

 こうして何とか全員生還し、無事ミッションをクリアできたのであった。この後ミッション完了の報告のためウインダスの「天の塔」に行かなければならないのだが、ここでもセシリアさんは迷子になっていた。さすが自称「迷子ネコ」だ・・・(^^;

 ところで、寝落ちのため取り残された人は、まだ寝落ちしたままであった。その後彼がいつ目覚めたかは判らずじまいだったのが心残りと言えば心残り・・・。


【クフィム島上陸】
 何となくジュノに行ってみた。「パーティー参加希望」を出したらすぐに「一緒にどうですか?」と誘いがかかった。競争率が高いジュノにしては非常に珍しい事だ。さっそく参加したら、これからクフィム島に行って経験値稼ぎをするのだという。

 クフィム島・・・。ジュノから地下道を通って行く島で、薄暗く、岩と雪と雷雨の島だ。そこには巨人が闊歩しており、レベルの低い冒険者が餌食になっていると聞く。しかしレベル23〜24から上の人にとっては格好の稼ぎ場らしい。

 ジュノからの地下道には、あの巨大な背骨のような物体が岩盤の中から露出していた。最初はドラゴンの骨かと思っていたが、骨にしては関節らしき部分が見当たらないし、やたらに長過ぎる。巨大なのはいいとしても、どこまでも同じ形のまま延々と続くのは骨としては不自然過ぎる。

 これまで冒険した結果、この骨のような物は、実はこの世界の各地で見られる事が判ってきた。昔の冒険者が掘った石碑にも、この骨のような物の謎について語った部分があり、昔からの謎だったようだ。つまり、これが何なのかは現時点でも謎なのだった。

 さて、地下道を抜けると島に上陸だ。パーティーメンバーに従って後を付いて行くと、ここにもあの白い骨のような物でできた巨大な建物があった。FF11世界の各地に、白い骨のような質感の巨大な建物があり、「岩」と呼ばれている。骨のようにも見えるけれど、どう見ても人工の建造物だ。これまで見てきた各地の「岩」は内部に入れなかったが、ここのは「岩」ではなくて「塔」と呼ばれていて、入り口があり、内部に入れるようになっていた。どうやら、次のミッションで来る場所のようだ。

 この塔の前に陣取って周辺のモンスターを狩りまくった。このパーティーのリーダーはやたらにテキパキした人で、休む間もなく次から次へとモンスターを連れてくる。普通だったらHPやMPを全快させてから次のモンスターと戦うのがセオリーなのに、全く回復を待たない。こんな戦い方をしていたらすぐに限界が来て、パーティーが敗走する事になるはずなのだが、これが意外に勝ちまくる。厳しい敵は無視して、余裕のある敵とだけ戦っているからだ。時々は敗走しそうになったが、途中1人死亡者が出ただけで3時間以上戦い続けた。こんなに戦闘回数の多い戦いは初めてだ。その結果、この夜だけで5千もの経験値を稼ぎ出し、レベル26にレベルアップしたのだった。これは美味しい!

 で、次の日も同じような事を期待してジュノに行ったのだが、2時間近くジュノで待機したが、全く声がかからずじまい。世の中そんなに甘くはないのだった・・・(-_-;


【まったりサンドリアクエスト】
 しばらくサンドリアに行っていないので、クエストをやりに行ってみた。まず第一懸案事項は「ナイト見習い試験(その2)」だ。

 エクストラジョブである「ナイト」になるためには3つの試験(クエスト)をこなさなければならない。1つ目は「反魂樹の根」を持ってこいというもので、これはクリア済み。2つ目はオルデール鍾乳洞の中にある滝に行ってこいというものだが、これは以前ダイノジさんらと一緒に挑戦して途中で討ち死に。

 あの時からレベルも上がったからもう大丈夫かな?と思って鍾乳洞に寄ってみた。鍾乳洞の入口付近にサンドリア出身の人が数人立っていたので話を聞いてみると、「ナイトクエ2に行くのなら別の入口から入った方が近いよ」「なんなら案内しましょうか?」との事。ありがたい! 親切な2人組に案内されてもう一つの入口へ。その入口から入って、目的地のだいたいの位置を教えてもらった。その2人組は俺よりもレベルがかなり低く、ナイトクエ2もクリアしていない様子。途中にいる敵が大量にリンクするため、目的地にたどり着けないのだそうだ。

 でも今回は高レベルの戦士(俺の事)がいるから「もしかしたら行けるかも」などと言う話になった。俺もその気になり、ちょっと様子を見に奥へと進んでみた。通路を進むとホールがあり、そこにリンクするモンスターが5〜6匹タムロしている。それぞれ1体ずつなら特に強敵ではないのだが、すぐに他の敵がリンクしてくるので、1人で戦っていてはまず勝ち目無し。俺から見ると「楽な相手だ」と表示されるが、2人組から見ると「強そう」に見えるという。

 試しに1匹だけ矢で撃って引き寄せて戦ってみた。3人で戦えば楽勝だ。この調子で1匹ずつ撃破すれば行けるかもしれない!・・・と思っていたら、奥の方からどこかの人がスライムに追いかけられ、我々の横を通り過ぎて逃げていった。

 「何だ今のは?」
 「あのモンスターはずっと奥にいる凄く強いスライムだよ」
 「え! あの人が逃げ切ったらモンスターは戻って来るよ。マズいよ」
 「出口の方に戻りましょう」

 すると鍾乳洞の出口付近にやはりそのスライムがいた。強さを見ると「とてもとても強い」と出た。これは非常に危険だ! でもそのスライムの横を通らないと鍾乳洞の外に出られない。出口はすぐそこなので、駆け抜ける事にして突入。2人組の方がモンスターの標的にされる、何度か攻撃されたが何とか脱出成功。1撃100ダメージくらい食らって危うく殺される所だった。

 外に出たらさっきスライムに追いかけられていた人が休憩していた。その人は俺たちがダメージを受けているのを見て「すみませんでした」と謝り、回復魔法をかけて去っていた。俺たちがその場で休憩していると、外から別の誰かが走って来てそのまま鍾乳洞に入って行ってしまった。「今は危ないよ」とか言ってあげようと思ったのだが、言う前に入って行ってしまったのだった。

 その人はすぐ鍾乳洞から出てきた。やはり中でスライムに攻撃されて逃げてきたようだ。
 「モンスターを連れてきてしまったのならちゃんと言ってくれなきゃ困るよ!」
 「いや、私らもその被害にあったクチでして・・・」
 「あ、そうなのか。失礼しました」

 この日はスライムが居座ってしまい奥に進む事ができないという事で、ナイトクエ2はあきらめる事にした。どのみちナイトクエはレベル30にならないと最後の試験が受けられないので、今急いでクリアする必要は無く、無理して死んだら損だ。


【何かクエストやりたいよ】
 サンドリアの町に着いたものの、何か明確な目的がある訳では無かった。サーチ機能でそこら辺にいる人のレベルをチェックした所、俺のレベル(戦士26)に近い人は数人しかいない様子。直通会話で「一緒にパーティー組みませんか?」と誘ってみたが、そうそう簡単に都合の合う人がいる訳も無く、断られ続けた。困ったなあ・・・。FF11をやっていて何が辛いって、この停滞感が一番辛い。

 このままではいつまで経ってもレベルが上がらないし、話も進展しないぞ。「パーティー参加希望」を出しているだけの受け身な状況では事態は改善しないと思い、一念発起。何か特定のクエストを目標にしてパーティー募集をかけてみる事にした。明確な目標を提示すれば同じ目的の人が集まってくれるに違いない!

 考えついたのは、ジャグナー森林でアイテム収集の仲間募集だ。ジャグナー森林の黒虎とか歩く木とかを倒して得られるアイテムはクエストで必要な物なので、一緒に行きたいという人はいるはずだ。さっそく人通りの多い所でシャウト。

 「ジャグナー森林で一緒にアイテム集めしませんかー」

 ・・・。
 何度か叫んでみたが反応無し。ジャグナー森林は町からちょっと遠いので、ここで募集するのは無理があるのかもしれない。ならばもうちょっと近い所でできるクエストについて募集してみよう。

 ゲルスバ砦の奥にある温泉から温泉水を汲んできてくれというクエストと、ゲルスバ砦にいるオークサージェントが持っている「王城の設計図」を取り返して来てくれというクエストがあった。ゲルスバはサンドリアのすぐ隣なので、これなら参加する人がいるのではないか? さっそくシャウト。

 反応あり! 2名が参加を表明し駆け付けてきた。聞けば「祈祷師のニンニクを取ってこい」というクエストもゲルスバ砦でできるとの事。それも含めて1度で3つのクエストをこなす事を目標に、さっそくパーティーを組みゲルスバに出発した。

 ゲルスバ砦は以前ミッション「三大強国」で来た時に、間違えて奥に進みすぎて討ち死にした所であるが、レベル26の今ではどの敵も襲ってこない。温泉はすぐ見つかり温泉水汲みクエストは完了。「祈祷師のニンニク」も、その周辺にいるオークカーズメイカーを倒してゲット。しかし「王城の設計図」が全然出ない。何十回戦ったか判らないくらい戦ったが、ただの1個も出ないのだ。あまりにも出ないので、ここでは出ないのではないか?という疑惑が持ち上がり、既に完了した人に確認を取ったが、やはりここで良いのだという。その人の話では、あるバージョンアップの際に出る確率が下げられてしまったらしいとの事。もうひたすら戦い続けるしかない。結局3時間戦い続けたが1度も出ず、この日はあきらめる事にしたのだった。

 次の日もサンドリアでメンバー募集を行ったが、今回は誰も一緒に行くと言ってくれない・・・。いいも〜ん、いいも〜ん、だったら1人でやるも〜ん(半泣き)。そんなワケでジャグナー森林でひとりひっそり戦う事にした。

 しかしやはりソロで戦うのはかなり辛い。もう帰ろう・・・とトボトボ帰路についたら、1人で虎と戦っている黒魔道士(ウィンドベルさん)を発見。見れば俺と同じレベルだ。ダメ元で「一緒にやりませんか?」と声をかけたら「やりましょう」との事。ラッキー!!

 話を聞くとその人もだいたい俺と同じ事情の様子。「祈祷師のニンニク」と「王城の設計図」はまだ手に入れていないという。ならばこの近くにダボイというオークの本拠地があるから、そこで戦おうという事になった。

 ダボイ・・・。まだ一度も入った事は無いが、激強のオークがうじゃうじゃいるとの噂は聞いている。さっそくダボイに行ってみると、入口付近に高レベルのパーティーが集結していた。きっとダボイ奥地の難易度の高いクエストに挑戦しようとしているのだろう。俺たちは入口付近だけで「祈祷師のニンニク」と「王城の設計図」を探す事に。

 しばらく戦い続けたが、ニンニクの方は出るのに設計図はなかなか出ない。ウインドベルさんも「場所も敵の種類も間違っていないとすると、もしかして絶対数が決められていて、それ以上は出ないようになっているとか・・・、そういう事はないすかねえ?」などと、人を不安にさせる事を言う。俺としては「たぶん、そういう事は無いとは思いますが・・・」と答える事しかできない。設計図を落とすといわれているオークサージェントをひたすら狩りまくるのみだ。

 そして2時間以上戦い続け、半分あきらめかけた頃やっと出たー! 「王城の設計図」だ!! やっぱり間違ってはいなかった。これはロットインの結果、俺の物になった。

 ウインドベルさんの為の物も手に入れなければならないので更に狩り続け、もう疲れてきたからあと1回戦ったら帰りましょうと言って戦った最後の戦いで遂に出た!! ああ、これで心おきなく町に帰る事ができる。結局ウインドベルさんからフレンド登録の申し込みが来て、フレンドがまた1人増えたのでした。めでたしめでたし。


【ナイト見習い試験】
 次の日、サンドリアでボーっと立っていたら「ナイト見習い試験2をやる人いませんかー?!」と叫んでいる人がいた。何だってー? それはまさに俺がやりたいけれどもやれないでいるクエストではないか!! すぐさま参加を表明。

 駆け付けてみると戦士レベル30の人がリーダーで、後は戦士レベル20の人と俺の3人だけ。戦士だけの3人組だ。このメンバーだけで大丈夫なのだろうか? 参加はしてみたもののとっても不安だ・・・。でもリーダーの人は全然問題無いみたいな言い方だ。今さら後には退けないので、覚悟を決めてついて行く事に。

 このクエストの目的地はオルデール鍾乳洞の奥地なんだけれど、前回来た時にその目的地のだいたいの場所を教えてもらったので、迷う事は無かった。リーダーの人は「敵は全部倒しながら行くよ」と言って、リンクしてくる可能性のある敵(コウモリ)をバシバシ倒しながら進んだ。リンクして大量に集まってきた場合には恐ろしいコウモリだが、1体ずつなら単なるザコだ。

 そしてキノコガエルが大量にタムロしているホールに出た。ここのキノコガエルのリンクが怖くて先に進めないでいたのだ。と、ところがリーダーはキノコガエルを無視してズンズン進んで行くではないか! 実はここのキノコガエルは、こちらから攻撃しなければ無害なヤツだったのだ。し、知らなかった。てっきり攻撃してくるヤツだと思っていた。

 そのホールを抜けるともうそこが目的地。本来ならその目的地にリンクする強敵がいるのだが、先に来ていた他のパーティーが掃討した後らしく、敵が1匹もいない。これはラッキー。さっそく目的の「鍾乳石のしずく」をゲットして帰路についた。終わってみれば何て事無いクエストだった。今までの苦労は何だったんだろう・・・(^^;

 この結果「ナイト見習い証明書」をゲット。後はレベル30以上で受けられる「ナイト試験」をクリアすれば晴れてナイトになれるのだ。(そこが一番の地獄だという噂・・・)


【ジュノ周辺でレベル上げ】
 サンドリアでできるクエストもあらかた片づいたので、またジュノに行ってみた。ジュノは相変わらず大変な混雑ぶり。誰もが経験値稼ぎのパーティーに入れてもらおうとグツグツ煮詰まっている。パーティー参加希望を出している人は大勢いるのだが、実際にパーティーに入れてもらえる人はそんなに多くない(と思われる)。いつまで経ってもお声がかからず、ずーっと立ちっぱなしの人もいるし、すぐに誘いがかかる人もいる。

 ここで戦うにはまず白魔道士が必要だが、パーティー参加希望を出している白魔道士なんて滅多に見掛けない。たとえ見掛けても引く手あまたなので、自分の所に来てくれる可能性は低い。実際、以前一緒に戦った事があるカエルさんという白魔道士がレベルが近かったので声をかけてみたが、「すみませーん、もうパーティーに入っちゃいましたー」との返事。よくある事だ。1度や2度断られた程度で落ち込んでいてはジュノでは生きていけない。ここでは図太さと根性が必要だ。

 他を探していたらいきなり声がかかった。一も二もなく承諾。パーティーに入ってみたらそのパーティーにさっきのカエルさんがいた。もしかしたらカエルさんが取りなしてくれたのかもしれない。(事実関係は判らずじまい)

 このパーティーのリーダー(Rさん)はとっても男らしい人。普通、メンバーの事はさん付けで呼び、丁寧な言葉遣いをするのが礼儀だが、この人は初対面でも呼び捨てだ。雰囲気としては軍曹か訓練所の鬼教官か、といったところ。言葉遣いは荒いけれど、的確な指示とフォロー。悪い所があればすぐに指摘してくる。

 普通、メンバーの行動に少々悪い所があっても、いちいち指摘しないのが一般的なパーティーだ。初対面の人の行動にああだこうだと指示や指摘をすると、反感を買って場の雰囲気が悪くなる事を恐れるからだ。でもRさんは違った。パーティーが生き残るのに不利な行動だと思えばビシっと指摘していた。これは一般人にはなかなかできない事だ。この人はリーダーとしての素質が高い人だとすぐに判った。

 例えば俺が装備を槍から片手剣に持ち替えようとしたら、攻撃力が下がるから槍のままでやるようにとの指摘を受けた。ここら辺では「とてもとても強い」(通称「とてとて」)という限界に近い強敵も出てくるため、少しでも攻撃力が高い武器を装備する必要があるという事だ。ちょっとした甘えがパーティー全滅の危険に繋がるこの緊張感! もちろん槍のまま戦う事にした。

 こうしてソロムグ原野というエリアで狩る事になった。この辺りの敵はどいつもこいつも油断ならないヤツばかり。しかしバランスの良いパーティーならば「とてとて」相手でも(苦戦しながらも)勝つ事ができて、1回当たり200近い経験値ゲット可能。

 そんなこんなで戦闘を続けていたら、戦闘中に別のモンスターが参戦して来て、離れた場所から魔法を唱えていた白魔道士が襲われてしまった。俺はその様子が見える位置にいたので、「ターゲット変更」で攻撃対象をそのモンスターに切り替え、白魔道士が直接攻撃されるのを防いだ。そしたらすぐさまRさんは「良い判断だ!」と発言。こんな言い方する人初めて見たわ(^^; 横で観戦していたニョーボには大受けだった。

 こうして安定して狩っていたのだが、同じ狩り場に他の複数のパーティーが来てしまい、敵がいなくなってしまったため、更に奥地にベースを移した。この時に釣り役(Rさん)のちょっとしたミスで複数のモンスターが襲いかかってきてしまい、パーティーは敗走。結局全滅してしまったのだった。まあ、失敗は誰にでもあるわね・・・。

 ここでカエルさんが用事ができたので抜ける事に。替わりにEさんという白魔道士を見つけて連れてきた。よくまあすぐにメンバーを見つけてこれるものだと感心した。こうしてまた狩りに出たのだが、狩り場にいた他のパーティーにカエルさんを発見。誰もが「カエルさんはかなり気まずいだろうなあ」と思った。

 ところでカエルさんの替わりに入ったEさんだけど、ちょっと問題ありの人であった。白魔道はパーティーの命綱なので、戦闘から離れた場所で回復魔法や補助魔法を使い、直接戦闘に加わるのは避けるのが基本なのだが、この人はいちいち戦闘に加わっていた。敵の範囲攻撃でマヒとかさせられたらかなりヤバいのに・・・。 戦闘中に歌を歌う(吟遊詩人の特技)と敵にターゲットされて、しかもそのターゲットが戦士の挑発でもなかなか外れないので、歌は戦闘前に歌う事と指摘されたのに、いちいち戦闘中に歌うし。

 さらに、「ちょっと離席」と言っていつまで経っても戻って来ないので、メンバーからは「これはもう『ちょっと』じゃないよ!」と不満の声があがり始める始末。白魔道士がいないと強い敵と戦えないので、みんなずっと待っていなければならないのだが、この人はメンバーを待たせっぱなしで自分はコンビニに買い物に行ったり、食事に行ったりしていたという。

 その後、みんなを待たせている間にEさんのキャラがモンスターに襲われてしまい、Eさんのキャラは死亡。ある意味自業自得。結局、リーダーの権限でEさんをパーティーから強制的に除名(キック)し、5人だけで戦う事になったのだった。Eさんにしてみれば酷い話だが、用事があって5分10分抜ける時は自キャラをログアウトにすべきで、ログイン状態のままみんなを待たせたのは迷惑以外の何物でもなかった。


【ジュノ、その2】
 またジュノ。今度は割とすぐに誘いが来た。なかなか運が良い。前回のRさんのパーティーとは全く異なる面々だが、狩り場は前回と全く同じ場所になった。狩りやすい場所というのがあるので、どうしてもそういう場所にみんな集まってしまうのだ。

 狩りやすい場所とは以下のような場所である。
 (1)崖下など、背後が壁になっている場所。背後から襲われる心配が無いので、安全な拠点として使る。

 (2)エリア境界が近くにある場所。町や他のエリアの入口が近くあれば、敗走した際にそこに逃げ込める。逃げ込める場所が無いと確実に全滅する。

 (3)敵がリンクしにくい場所。周囲が壁に囲まれていると他のモンスターがリンクして来ない(来にくい)ので安全に戦う事ができる。

 このような場所はそんなに多くないので、どうしても人が集まってしまうのだ。逆に、そのような場所が無いエリアは人気が無く、いつも閑散としている。

 今回の突出キャラはYさん。この人、より強い敵とやってより多い経験値を得たいという欲求が強い人。「『とてとて』相手でも戦えるんじゃない?」とたびたび発言。Yさんは「みんなも『とてとて』やりたいよね?」と同意を求めたが誰もその後発言せず・・・。やっぱり他のメンバーは、「とてとて」は辛すぎるだろう、と思っている事が暗黙的に判明(^^;

 これ以前に2回ほど「とてとて」のゴブリンと戦ったが、物凄い激戦で、途中で魔道士のMPが枯渇し、戦闘中に座って休憩という事を何度も繰り返した末の、ギリギリの勝利だったのだ。戦闘終了まで5分以上かかったのではないだろうか? 経験値は200(1回に得られる最大値)をもらえたけれど、本当に首の皮一枚という状況まで追い詰められての勝利だったので、みんな懲りたようだ。

 という訳で「とてとて」の敵は避けて戦い、質より量で稼ぐ戦法で狩り続けたのだった。そうしている内にまたまた他のパーティーが大勢集まってきてしまい、近くに敵がいなくなってしまった。しばらく敵の出現を待っていたら、Yさんが動かない事に気が付いた。

 「Yさん寝てる?」
 「・・・寝たね」
 「うん。寝てる」

 弱めのモンスターを釣ってきて、Yさんの近くで戦えば戦闘の音で目が覚めるかもしれないと思い、やってみたがダメ。全然起きる気配無し。

 と、突然Yさんが歩き始めた。起きたのか?と思ったが、どうも様子がおかしい。同じ所をグルグル回るだけだ。その動きには生気が感じられず、まるでゾンビのようだ。「パッドが机から落ちて、ボタンが押されたままの状態になったんだな・・・」とみんな納得した。

 寝落ちされるとパーティーメンバーには何も打つ手がない。しばらく様子を見ていたが、そのままYさんはどこかに歩いていってしまい、結局虎に襲われて死亡した。ずっと後になって、目が覚めたYさんから直通会話が来て「どうもすみませんでした」と謝っていた。

 途中、近くにいた別パーティーにミルキーさんがいるのを発見。ミルキーさんはレベル22であった。俺はレベル27。ミルキーさん関係のフレンドであるスチールさんやレイチェルさんもレベル27くらいなのに、ミルキーさんはなかなかレベルが上がらない様子。

 俺もミルキーさんの事は忘れていないが、ミルキーさんも俺の事をしっかり覚えていて、「今度また一緒にやりたいねえ」と名残惜しそうだった。俺も忘れてませんよー、本当に!! 絶対に一緒にやりましょうねー(マジ半泣き)。


【にゃあにゃあ団の集会】
 日曜日の夜、にゃあにゃあ団の集会があった。場所はセルビナの海岸。みんなで釣りをしたり、ボギーを狩ったりしようという物。ほとんど全員がレベル30以上なので、ボギーだろうが海賊だろうが、何でも来い状態。みんな肌着状態になって釣りを楽しんだ。

 ネコ娘の肌着姿はビキニ水着みたいな姿で、非常に色っぽい。それがずらーっと並んで釣りをしている風景は、他の冒険者達の目にはかなり奇異に写ったようだ(そりゃそうだ)。「いったいこの集団は何なんだ?」という声が聞こえる。

 先週の集会の時には大幅に遅刻してきた団長だが、さすがに今回は遅刻無し。それどころか竿や餌をあらかじめ用意しておき、持ち合わせの無い人には無料で配るという気の遣いよう。さすがです。今日の団長は輝いていますよ!

 その後、「このメンバーなら海賊が来ても楽勝だ」という事で海賊退治を期待して連絡船に搭乗。海賊を倒すとクエストアイテムが出るとの事だが、海賊は強い上に出会える確率が低いので、こんな機会でも無ければ「倒そう」という気にもならないのだ。ドキドキしながら甲板で釣りをして待ったが、結局海賊は現れずじまい。マウラに到着後そのまま解散になった。こういうゲーム内での集会って楽しいなあ(^_^)

[2002/08/20]
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