ファイナルファンタジーXI
(20:極北への旅編)

ついに人外魔境へと足を踏み入れてしまった。



【一人で種族装備を取る】
 前回、にゃあにゃあ団のみなさんと一緒に胴、腕のミスラ専用装備を手に入れた。残りは脚と足、2箇所の装備だ。今回もにゃあにゃあ団のみなさんと一緒にやれる事を期待しつつ、宝箱の鍵だけは自分で取ろうと思い、ひとりオルデール鍾乳洞にもぐった。

 種族専用装備の宝箱が出るダンジョンは、オルデール鍾乳洞、シャクラミ地下迷宮、グスゲン鉱山、の3箇所である事が判っており、経験から言ってオルデール鍾乳洞が一番難易度が低い。この時点での俺のレベルは35だったが、この程度のレベルの者が単独で挑戦可能なのはオルデール鍾乳洞しか無いというのが実際やってみた感想なのだった。

 前回レベル33で挑戦した際にはまだ雑魚のゴブリンやコウモリに絡まれてしまうレベルだったのでかなり苦しかったが、レベル35ならばどうか? 慎重に奥へと進むと、どうやら雑魚ゴブや雑魚コウモリは反応してこないようだ。これならソロでも行ける!と確信。

 宝箱の鍵を落とすモンスター(カブト虫)がいる場所は決まっており、そこで鍵が出るまでひたすらカブト虫を倒すのだ。前回挑戦した際には1発目で鍵が出たという事もあり、1日で出るだろうとタカをくくっていた。・・・だが出ない。ミスラ装備の型紙が出る日は実時間の日曜日だが、水曜日、木曜日、金曜日と毎日戦っているのに全然出ない。土曜日ともなるとさすがに焦ってきて、必死に戦い続けたがそれでも出ず、とうとう当日の日曜日になってしまった。

 ミスラ装備の型紙が出る時間は日曜日の朝から夕方4時半ころまでとの事で、朝から鍵を探し続け最後の悪あがき。鍾乳洞の中には同じようにミスラ装備を狙っている人が10人以上。彼らはもう鍵を手に入れたのだろうか?

 そんなこんなで延べ100匹近く倒した末にようやく鍵ゲット! 長い長い戦いだった。鍵を取ったら次は宝箱を探さなければならない。他に探している仲間がいれば連絡を取り合えるから少しは楽になるのだが、ソロだと自分だけが頼り・・・。結局2時間ほど鍾乳洞の中を走り回った末にやっと宝箱発見! 鍵取りから宝箱発見まで一人でできたのは嬉しい。残りの装備も一人でやれる自信がついた。

 なおこの5日間に渡るカブト虫狩りで2ダースもの「コウモリの羽根」と「甲虫のアゴ」、そして「甲虫の甲殻」が手に入った。「コウモリの羽根」は2個200Gで買い取ってくれる人がいて、そこで処分。それがクエストにもなっているので一石二鳥。「甲虫のアゴ」は現在骨工職人での需要が高いらしく、1ダースが5千〜6千Gもの高値で売れる。「甲虫の甲殻」は1個250G〜300Gだ。なかなかお金を稼ぐ機会の無いFF世界において、これは思わぬ大金が稼げた。鍵が出ずに戦い続けたのも無駄にはならなかったという訳だ。


【ナイト】
 エクストラジョブ「ナイト」。序盤からその存在がはっきりしており、レベルの低いうちから「見習試験」を受ける事ができるという特別っぽいジョブだ。レベル10台で見習試験1。レベル20台で見習い試験2をこなせる。そしてレベル30以上になっていよいよ最後の試練だ。

 ナイト試験を言い渡してくる爺さんは、これまでになく曖昧模糊とした問題、「課題の書」を出してきた。読んでみると、「迷いし時、東を知りて西を知るべし」などと書いてあるが、この課題を読んでも何が何なのかさっぱり解らない。その答えはサンドリアの東門と西門の見張り台にいる番兵からそれぞれ「東の書」と「西の書」を受け取ってそれを読んで考えろという事であった。そんな事わかるかっつーの!(^^; そしてその「東の書」と「西の書」を受け取って読んでみると、これまた抽象的で曖昧な内容で、読んでもさっぱり意味が解らない。

 この最終的な答えは、ダボイの奥にある井戸から「騎士の魂」という剣を取ってこいという事なのだった。この際はっきり言いましょう。「東の書」と「西の書」を読んでそういう意味だと解った人はおそらく1人もいませんね! 最初に解決できた人は、あちこち探索している内に偶然それっぽいアイテムが手に入ったので、結果的に解決できたという事だと思う。まあ何はともあれ、ナイト試験のやり方はとっくに知れ渡っているのでそこが問題になる事はない。一番の問題は、そのダボイの井戸に至る道のりが物凄く険しいという事なのだった。

 この試験はレベル30以上で受けられるが、レベル30ではソロはもちろんの事、6人パーティーでもまず無理なのではないだろうか。川の中を走って行かなければならないのだが、途中にいるサカナはとてもリンクしやすく、1匹に手こずるようではとても先には進めない。そこを突破したとしても、レベル50の人でも恐れる激強オークが矢を撃ってくる場所がある。1撃で物凄いダメージを与えてくる上に、離れた所から撃ってくるものだから太刀打ちできない。もうひたすら駆け抜けるしかない。ここで立ち止まったら即昇天だ。目的の物さえゲットできれば後は死んでもクリアした事になるので、ゲット後は追いかけてきたサカナやオークに殺されて帰還する・・・。「ナイト試験は死んで帰るもの」というのが半ば常識なのだった。

 さてこの日、にゃあにゃあ団でナイト試験に挑戦しようというイベントが行われた。挑戦したいけれど生還するのが難しいから敬遠していた人が多いようだ。俺もその1人。生還できる可能性を大きくするため、次のような作戦が考えられた。ナイト試験に挑戦する人たちのパーティーとは別に、レベル50クラスの3人が別パーティーを組みこの護衛に当たる事。大人数のアライアンスにしてしまうと激強オークが反応してしまうそうで、個別のパーティーとして行った方が良いそうな。そして帰りはテレポで脱出するという作戦だ。白魔法「テレポ」を使えばパーティーごと安全地帯に脱出できるから、帰りの心配をしなくていいという訳だ。(テレポは8月のバージョンアップで新しく追加された魔法。つまり7月以前は帰りも走って帰らなければならず生還が非常に難しかった。)

 挑戦者は18人近くいたので、3チームに分けて順番に挑戦する事になった。俺は第3陣になった。まずは第1陣が出発。第2第3陣のみんなはひたすら門の近くで帰りを待つ。・・・・。成功の報が入った。この日は高レベルパーティーが別目的で戦っているため、モンスターの数が減って進みやすくなっているらしい。チャンスだ!

 と思っていたら「オークトレイン発生!すみませーん!!」というシャウト。何だ?と思って見回すと、見た事のない名前のオークを3匹引き連れて逃げている人達がいる。自分の順番が来るのに待ちくたびれていたにゃあにゃあ団の人達はいい暇つぶしになると思ってこのオークに立ち向かい始めた。

 逃げていた人達がダボイの外に逃れ、戦闘相手を失ったオークはその周辺をうろうろし始めた。その一番近くに立っていたレベル43のRさんがそのオークから攻撃を受けた。普通だったらそのまま戦い始めるはずなのに、Rさんはすぐに救援要請を出した。ええ?! Rさんが逃げ腰になるほどの相手なのか!? 周囲からにゃあにゃあ団の皆さんが助っ人に駆け付けたけど、どうも様子がおかしい。乱戦でログが流れてしまってよくわからないが、「逃げて!」と言っているようだ・・・。気が付けば俺以外の第3陣チームはテレポで脱出しているではないか! ええ? これってそんなにヤバい敵なのぉ?! ヤッベエーっ! ちょっと焦ったが、結局レベル40〜50の人達が集中して何とか倒したので、特に被害者は出なかった。が、「奥にはあんな強いオークがいるのか・・・。大丈夫かなあ・・・。」という不安と緊張が一気に高まったのだった。オズトロヤ城の奥の激強ヤグードの時と同じだ・・・。

 ようやく騒ぎが収まったので第2陣出発。これも被害者無しで終了。そして俺の第3陣が出発だ。まあ結論から言えば、特に波乱も無く終了。途中にいるサカナを各個撃破しつつ進むと一番奥に井戸があった。この井戸(左の写真)を調べると「騎士の魂」ゲット。そしてテレポで脱出。書いてしまうとそれだけだ。

 死んで帰るのが当たり前と言われた難関だが、「テレポ」の出現でだいぶ楽になったようだ。このナイト試験を一番最初にクリアした人は本当に凄いと思う。

 ところで、サンドリアには「ダボイ潜入計画」とかいうミッションがあり、その関係でダボイの入口付近にサンドリアの兵隊が一人、木の陰からこっそり中をうかがっている(右の写真)。関係ない者が話しかけると「今任務遂行中だから」みたいな事を言って相手にしてくれない。Rさんが激強オークに襲われた際この兵隊の真ん前だったのだが、人が襲われて危ないというのに、いつもと変わらずジーっとこっちの方を見ているだけ(NPCなんだから当たり前だけどね)。

 「あんた! 目の前で人が必死に戦ってるっつーのに、木の陰から見てるだけかよ!!」と怒鳴りたくなった。やっぱ、他国者は死のうが何しようが知ったこっちゃないという事か? サンドリアが信じられなくなってきた・・・(^^;


【極北の地、ザルカバードへ】
 「テレポ」という魔法は、FF世界の各地にある「岩」へパーティーごとテレポートする魔法だ。戦闘時の緊急脱出にも使えるし、遠くの町に移動する際にもかなり時間短縮できるのでとっても便利で重宝する魔法なのだ。

 これまで「テレポ・ホラ」(「ホラの岩」にテレポート)、「テレポ・デム」(「デムの岩」にテレポート)、「テレポ・メア」(「メアの岩」にテレポート)の3種類があったが、10月のバージョンアップで「テレポ・ヴァズ」という物が追加されたという。おそらく「ヴァズの岩」という物がどこかにあって、そこにテレポートするのだろう・・・。でもヴァズの岩ってどこにあるの?

 この日、にゃあにゃあ団のWさんが「テレポ・ヴァズ」の魔法書をゲットしてきたと発言。その魔法は非常に厳しい場所にあるとのもっぱらの噂なので、みな一様に驚くにゃあにゃあ団の人達。そして「ヴァズの岩」は北方のバルドニア地方ザルカバードにあるという。ザルカバード・・・。その名前は知っているが、実際に行った事がある人はまだまだ少ない。そこには「闇の王」の居城であるズヴァール城があるという。

 ザルカバードへはラグモンド峠という所を通らなければ行けないのだが、ここが一方通行である上に、向こう側に出現するモンスターも強いという事で、ランク5、レベル40超の人でも一度も行った事が無いという人がけっこういるようだ。(ラグモンド峠の一方通行に関しては、実はよく調べればすぐ近くに戻るための道がある)

 Wさんはそこをたった一人で突破して「テレポ・ヴァズ」を手にいてれ来たというのだ。この快挙に「化け物か!」などと誉め言葉を浴びせるにゃあにゃあ団のみなさん。「テレポ」でテレポートするためにはその目的地の「岩」から取れる「ゲートクリスタル」を入手している必要がある。目的地のゲートクリスタルを手に入れていない人は、テレポをしてもその人だけ取り残されてしまうのだ。だから「テレポ・ヴァズ」の魔法を覚えただけではダメで、一度はヴァズの岩まで歩いて行って、そのゲートクリスタルを取ってこなければならないという訳だ。という事で、「じゃあ今夜ヴァズの岩までみんなで行きますか?」という話になったのだった。

 「ぼくもザルカバードへ行きたい」
 「行きたいですー」
 「俺も行きたい。てか連れてけ!」
 「私レベル37だけど行けますかねえ?」

 こうして総勢9人が集まり、一路ザルカバードを目指す事になった。

 まずはラグモンド峠だ。ラグモンド峠はサンドリアの町を出てすぐの所にあるのだが、序盤では用が無い場所であるという事と、周囲に比べていきなり危険が大きいという事で、そもそもラグモンド峠に近づいた事が無いという人がけっこう多い。かく言う俺も今まで一度も近づいた事が無かった。

 ラグモンド峠は山道ではなく、岩山をくりぬいたトンネルだ。この岩山の北側は一般から隔絶されたヤバい地域なのだ。トンネルを奥へと進むと大きて頑丈そうな扉に行き着く。サンドリア国の係員が「ここから先は危険だ。どうしても行くというのなら扉を開けてやるが、この扉は向こう側からは開かないから、帰り道は自分で探さなければならないぞ」みたいな事を言われる。

 この扉を通ったが最後、生きては帰れないのではないかという不安が一気に高まる。でも実際には、誰か友達に頼んでサンドリア側から扉を開けてもらえれば、普通に戻って来れるんだよね(^^; そう言う意味では一方通行というのとはちょっと違うのだった。扉を抜けて長いトンネルを進む。途中にはコウモリやスライムがいるけれど、平均レベル40の9人にとってはただのザコ。全く問題無し。

 トンネルを抜けた先は「ボスディン氷河」。氷河は猛吹雪だった。ごうごうという地吹雪。目の前が真っ白になって前を歩いている人の背中も見えなくなるような状態。いわゆるホワイトアウトだ。こんな天候は初めて見た。地図があればそれを頼りに進めるのだが、ラグモンド峠以降の地域の地図を持っている人はまだ多くはなく、どうやったらそこの地図を手に入れられるのか判らない地域まである。このエリア「ボスディン氷河」の地図も、どこで手に入れるのか判らない地図のひとつだ。普通ならばみんな走って移動するのだが、ここではみんな徒歩で移動している。あまりにも視界が悪く、ちょっと油断すると仲間を見失ってしまう。こんな所で仲間とはぐれてしまったらまず助からないだろう。

 猛吹雪の中を進んでいくと前方に大きな塔のような建物が見えてきた(左の写真)。こ、これは! ウィンダスにあるホルトト遺跡と同じ物じゃないか! 昔の冒険者が残した記録の中に「遙か北方でも同じ塔を見たという報告がある。これは一体どういう事なのだろうか?」というのがあった。あの話は本当だったのだ。うーん。背骨のような巨大な構造物といい、各地にある「岩」といい、この世界の裏には一体があるのだろうか?

 氷河を抜けるといよいよザルカバードだ。辺りは一面真っ白の雪原。極北地方らしく昼間でもぼんやり薄暗い。ここでは昼でも骸骨系やゴースト系のモンスターが徘徊している。おまけに以前ドラゴン戦の時にいた一つ目小僧みたいなヤツまでいる。うーん、闇の本拠地に近づいてきたという雰囲気がいやが上にも高まってきたぞ。

 もちろんこれらの敵でも1匹2匹ならば特に問題無く倒せる。しかし何だかやたらにリンクしてくるのだ。骸骨1匹と戦っている最中にゴースト系が1匹。そして更に一つ目小僧が1匹という具合に次から次からやってくる。こちらはレベル40以上が5人いるが、こう立て続けに来られてはそう長くは持たない。この時点で俺はレベル37だったが、及び腰で戦っていたのは否めない。どれも初めて戦う敵ばかりなので、どのくらいの強さなのか全く読めない。それが怖いのだ。

 骸骨、ゴーストのリンクを何とかしりぞけ、先に進むにゃあにゃあ団。遠くに何か建物のような影が見えてきた。あれが「闇の王」が居るというズヴァール城だ!(右の写真)

 現時点での最高レベルであるレベル55のパーティーでもまず勝てないと言われる「闇の王」。(10月になって遂に勝ったという報告も出始めた)

 そんな危険な場所にとうとう来てしまった。雪原にはさりげなくドラゴンやアイスエレメンタルが徘徊しており、あいつらに絡まれたらこのパーティーでも全滅だという話だ。何だか足がガクガク震えて来た。怖いよぉ〜(;_;)

 「ザルカバード」という名前から、何か町があるのかな?と勝手に想像していたが、町も何も無いただの雪原にぽつんと支配国の係員が立っていた。あんた、こんな危険で誰も来ないような所に一人立ってるなんて、任務とはいえ大変だねえ・・・。この時点ではバストゥーク国の支配地域だったので、バストゥークの係員が立っていた。サーチしてみるとこのエリアにいるのは我々だけである事が判明。やはりここまで来る人はほとんどいないようだ。

 その係員の所まで行ってみたらいきなり骸骨に絡まれた。戦闘開始だ。1匹だけなら勝てる・・・と思っていたら例によってゴースト系がリンク。そして更に骸骨と一つ目小僧もリンク! あああ。マズい! 非常にマズい!! 麻痺攻撃や呪い攻撃を食らいどんどん劣勢になるにゃあにゃあ団!

 げげっ! 魔法使いのFさんが一撃でHPのほとんどを削られた! 回復!回復ーっ!! 間に合うのか!? あ! 一番レベルの低いMさんが力尽きた!! え? 頼りにしていたRさんのHPがほとんど無いじゃないか!!危ない!! とか言ってる間にFさん撃沈!! ぐわーっ! あれっ? Wさん? Wさんが死んでるっ!! 何でじゃーっ!? ああああRさん! Rさんがっ! Rさんがぁーーーっ!!(涙)

 まるで「さらば宇宙戦艦ヤマト」のクライマックスみたいに、頼りにしてたメンバーが次々に散っていく。ヤマトだったら戦闘継続中でもなぜかその時だけは敵が攻めてこなくて、「俺はお前の事を弟みたいに思ってたんだよ」とか、「お前にはまだ命があるじゃないか」とかひとくさりドラマが入るものだが、そんな事やってる暇無いッスよー。実際の現場ではよおぉぉー(;_;)

 残っている戦士系はガルカの2人と俺の計3人。ガルカの戦士系と言えば、異様なまでに高いHPと攻撃力が自慢。まさに鉄壁を誇る彼らのHPが、見ればもう100とか200まで削られている。彼らがここまで追い込まれている所は初めて見たぞ。心の中は半泣きになりながらも戦い続ける自分がいた・・・。

 辺りが静かになった。
 絶望的な激闘の末に・・・勝った。・・・生き残ってしまった。(右の写真は死屍累々のにゃあにゃあ団)

 しばし沈黙・・・。

 レイズやテレポを使えるWさんが死亡してしまった今、ここで生き残っても生還できないのではないか?という考えがあるため、素直に喜べない。

 Gさん「・・・Wさん以外に誰かレイズ使えたっけ?」
 Wさん「Tさんは使えました?」
 Tさん「使えません」
 Gさん「という事は・・・もうダメ?」
 Aさん「俺、使える。もうちょっと待って」

 Aさんがレイズを使えるという事が判り、一同ちょっとホッとした。でも、近くをゴースト系や骸骨系が徘徊しており、ここで絡まれたら今度こそ本当にアウトだ。みんな息を潜めて体力回復だ。敵の中には魔法に反応するヤツがいて、近くで回復魔法を使っただけでしゅわわーっと駆け寄って襲いかかってくるのだ。だから敵が十分に離れている時を狙って回復魔法や蘇生魔法を使わないと危険なのだ。

 一人ずつ慎重にレイズをかけてまわる。復活した人は5分間衰弱状態だから、その間はひたすら身を潜めて回復を待つ。こんな時に限って骸骨がふらふら〜っと近寄って来るように見える。もう生きた心地がしない。本当に泣きたくなる。


 この時点で実時間は日曜の夜12時。コンクエストの集計が始まった。集計の結果、今週もウィンダスが1位で、ザルカバードはウィンダスの支配地域になった。今の俺たちの戦いが効いたのかもしれない(?)。 バストゥークの係員が消え、替わりにウィンダスの係員が出現した。まあ別にこんな辺境が自国の支配地域になった所で、特別何かメリットがある訳じゃあない。少なくとも現時点では・・・。まあ、係員が交代する所を見れたのは珍しかったが。


 目的地であるヴァズの岩は、ここからちょっと離れた所らしい。やっと全員が回復したので。そろりそろりと雪原を移動し始めるにゃあにゃあ団。もう戦闘はこりごり・・・。そんなムードだ。それにしてもそのヴァズの岩というのは一体どこにあるのだろう? ホラの岩とかデムの岩など他の「岩」は巨大な建造物で、かなり遠くからでも見えるのだけど、周囲を見回してもそれらしい物が見えない。

 歩いていると雪原の中からあの白い巨大な背骨のような物体が露出しているのを発見した。やっぱりここにもあの背骨のような物があった! という事は「岩」もこの近くにあるという事か?!

 「ここだ」
 「あった!」

 ヴァズの岩は他地域の「岩」とは違って、巨大な建造物ではなかった。石段の上にゲートクリスタルだけがキラキラ輝いていた。どういう事なのだろう? これでも「岩」なのだろうか? 謎が謎を呼ぶFF世界だ。まあ、謎はともかくとして、こうしてヴァズのゲートクリスタルを入手した皆さんは、テレポで全員生還できたのだった。

 テレポで戻った先はラテーヌ高原。周囲は緑にあふれ、空は抜けるような青空。鳥がのどかに鳴いている。ああ・・・なんて平和な世界なんだろう・・・。いつもは何とも思わなかったけれど、ザルカバードの地獄を見た後では、まさに天国に思えた。いやぁ〜、平和ってほんっとーにいいもんですね!(水野晴郎の声で)


 なお、ザルカバードで死闘になった時はバストゥークの係員の真ん前だったのだが、もうこっちは半泣き状態で戦ってるっつーのにバスの係員はいつものように空を見つめるのみ(NPCなんだから当たり前なんだけど)。「おい、あんた! いくら他国者だからって、こっちは死にそうなんだからよぉ、助けてくれてもバチは当たらないんじゃあねえの?」と毒づきたくなった。もうバストゥークも信じられねえ(^^;

[2002/10/12]
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