ファイナルファンタジーXI
(33:決戦!闇の王編)

とうちゃん!俺もとうとうここまで来たよ!!



【限界2】
 現在のレベルは55。レベル55は第2の限界になっていて、あるクエストをクリアしないとその先に進めないようになっているという。そのクエストはザルカバードにある3つの洞窟から、それぞれ氷石というのを取ってくる事だという。このクエストが通称「限界2」だ。

 洞窟にはそれぞれ1匹ずつ、やたらに強いモンスターが待ち構えていて、それを倒さないといけないそうな。クリアした人の話では、最低でも18人のフルアラが必要とか・・・。と言う訳でここ2ヶ月ほどは、週末の夜ともなれば「限界2行くPTありましたら入れてくださーい」「限界2行きますので、希望者は夜9時に限界オヤジ前に集まってください」とかいうシャウトが飛び交っているのだった。

 俺もレベル55になったという事で、ジュノで限界2のクエストを受け、準備万端整えた。このクエストを授けてくれる爺さんが通称「限界オヤジ」。ジュノ大公国軍の師範だそうで、レベル50でも小僧扱い。55を突破しても「まだまだ序の口」みたいな言い方をしてくる。あんたのレベルはいったいいつくなんじゃー!?

 さてこの日、いよいよ限界2に行ってみようと決意を固めた。夕方ジュノで待ち構えていると期待通り限界2パーティー募集のシャウト。9時に限界オヤジの所に集合との事。9時に行ってみたら10数人が集まっていたが、まだフルアラには足りない人数だった。このままでは心許ないので、お手伝いさんも含めて募集するシャウトを繰り返し、30分ほどでなんとか18人フルアラ結成に成功。

 テレポヴァズでザルカバードに飛んでみると、ヴァズのテレポイント前がかつて見た事も無いほどに混雑している。いつもは人っ子一人いない寂しい地域なのに、今日は人でいっぱいだ。見ると、Sayモードで戦闘の打ち合わせをしている。どうやら18人よりも多い人数であるため、パーティーモードでは会話できず、Sayモードで会話している様子。(普通そういう場合は臨時にリンクシェルを配って、リンクシェルモードで会話するという手段があるのだが、新規のリンクシェルは非常に高価だ)

 もしかして彼らも限界2なのでは?という事で、こちらのリーダーが問い合わせて見たところ、やはり彼らも限界2だという。ならば一緒に行きませんか?という事になり、ここに総勢40人(7パーティー)の超大パーティーが結成された(^^;

 洞窟にいるモンスターはかなり強いため、フルアラくらいないとちょっとキツいそうな。連携をきっちり決めないとダメくさい。だが40人ともなればもう技連携どころではない。

 フルアラの戦闘ですらログが流れて、技連携を成功させるのに事前の打ち合わせとリハーサルが必要になるくらいなのに、即席パーティーの40人では連携など事実上不可能。だから連携無しで行くしかないし、単純な力押しだけでも大丈夫だろうという事になったのだった。

 また普通は、目的地までの途中にいる敵に絡まれないようにスニークとかインビジをかけて進むのだが、今回はあまりにも人数が多いため、全くその手の魔法は使わず、途中の敵は全て撃破して進む方針。なかなか豪快である。

 で、いよいよ出発となったが、人数が40人もいるのに目的地を知っている人は、実は1名しかいないようだ。会話が入り乱れるため、なかなか意志伝達が上手く行かない。途中で迷子になりそうになる一団もあった。そんなこんなで何とか最初の洞窟に到着。洞窟の奥にはゾンビ犬タイプのモンスターが待ち構えていた。さあ戦闘開始。最初に仕掛けたパーティーがすぐに「救援要請」を出し、それで他のメンバーも戦闘に加われる。1体モンスターに群がる前衛約20人(^^; これだけの人数でかかれば、普通だったらものの数秒で敵は撃沈するはず ・・・なのだがなかなか敵のHPが減らない。むむむ! これは確かに強敵だ。

 各人がそれぞれ勝手に技を出すが、あまりにも人数が多いので画面上のエフェクトが省略されたり、画面がラグったりする。やはりこれでは技連携はほとんど無理だわなぁ。力押しが正解だ。それにしても、これだけの人数で攻撃しているのになかなかHPが削れないモンスターって一体・・・。とは言うものの、やはり多勢に無勢でほどなく撃沈。

 実は問題はここからだ。このモンスターは倒してもすぐに再出現するそうで、その間たったの30秒程度。そのわずかな隙に洞窟の奥から「氷石」を取って脱出しなければならないという。脱出が遅れれば再出現したモンスターに襲われてしまうのだ。

 という訳で敵倒したらみんな一斉に洞窟の奥へ駆け込む。奥にある「???」をチェックすると目的の物が得られるのだが、なにせ人数が多いので「???」をタゲるのに手間取ったりする。俺は無事にゲットできたが、40人もいると何人かは遅れてしまう人もいて、脱出途中でモンスターが再出現してしまい第2回戦開始! でもまあそれも40人の物量で勝利。

 ここで確認されたのは、ここのモンスターについてはとにかく倒せばそれでOKという事。「救援要請」を出して何十人で倒そうが、倒してしまえばそれで良いという事。そうと判れば話は簡単だ。こうして最初の氷石をクリア。同じ調子で第2、第3の氷石もゲット。無事に全員目的を達成したのだった。ジュノに戻ったメンバーは、誰言うとなく限界オヤジの前に集合し、記念写真を撮り合ったのだった(右の写真)。やっぱり、ひとつの目的のために協力した仲間というのは良いものだよねぇ〜。


【覚えてくれててありがとう】
 コンシュタット高地でシーフやモンクを育てた時の事。同じ場所で長時間戦い続けていると、通りすがりの人の事がよく見えたりする。そして、知り合いが通りすがりに挨拶して行ったりするとちょっと嬉しくなる。

 以前、白を鍛えた時に2日間ほど一緒にプレーしたヨボヨボさん。俺の側としては彼がレベル1で始めたばかりの所を偶然目撃して、その名前のインパクトから非常に印象に残っている人なのだが、ヨボヨボさんにしてみれば俺の事を覚えている理由は特に無いはず。フレンド登録もしてないし。

 その彼が通りすがりで挨拶してきたのには感激してしまった。
 「覚えててくれたんだねーーーっ!」俺もニョーボも声に出して喜んでしまった。プロテスまでかけてくれて、もう感激!!


 モンクのレベルが上がり、バルクルム砂丘で稼いでいたら砂浜にタルタルの死体が転がっているのを発見。名前を見るとあのクロネコヤマコさんじゃないですか! クロネコヤマコさんは、俺に技連携を教えてくれた人だ。

 今では技連携なんて常識だけど、最初の頃はほとんど誰も知らない、いわば裏技的存在だったのだ。そして巧いプレイ、巧いリーダーというものを意識させてくれた最初の人でもある。だから俺は彼の事を一方的に師匠扱いしてヤマコ先生と呼んでいたのだ。この人とも過去に1回しかパーティーを組んでいないのだが、どうやら俺ごとき小者の事を覚えていてくれたらしく、フィールド上で何度か挨拶をされた事がある。(いわゆる辻挨拶)

 そんなありがたい師匠の遺体に駆け寄り「ヤマコ先生ーーーーーーーーーーっ!」と号泣(Cryコマンド)。
 するとヤマコ先生は「やっぱりタルには盾は無理だ(^^;」と応答。ヤマコ先生は体力の無いタルタル。そんな彼が盾役をやって死亡したようだ。でも先生は以前、暗黒騎士やってませんでしたっけ?(^^;


【意外な誘い】
 この日は10時にやっとログインという遅いスタートだったので、パーティーは組まずにソロでのんびりとやろうとラテーヌ高原を走っていた。そこに突然のお誘い。うーん、12時までしかできないけどそれでもいいですか?という断りを入れた上でパーティー参加。こうしていつものように経験値稼ぎに突入したのだった。

 レベル15ともなればバルクルム砂丘が美味しいお年頃。パーティーには、昔々マウラ周辺で一緒に戦ったゼウスさんがいた。ゼウスさんは俺の事を覚えていなかったが、この人もなかなかのツワモノとして印象深い。

 そして昔の印象と同じで、ゼウスさんが実質的なリーダーとなってガンガン獲物を連れて来る連れて来る。丁度良いサクサク具合で次から次へと撃破。キツすぎずヌルすぎず。それでいてマッタリとした舌触りが何とも言えず絶妙な・・・。そんな調子でわずか2時間で2レベルも上がってしまった。

 「さすがです。ゼウスさん」
 「いえいえ。みなさんが上手いから」

 非常に気持ちよく戦わせてもらいました。本当にありがとう!!

 そしてその戦闘中、にゃあにゃあ団とも親交の深いメフィストさんから突然の直通会話が入った。

 「失礼ですがローディーさんのメインのレベルはいくつですか?」
 「戦士55です」

 「よろしかった今度の土曜の夜に闇王戦に行きませんか?他の5人は戦ナ吟白黒という構成です」
 「ええっ!! それは是非お願いします!!」

 闇王戦とは、現状最後のミッションの事。ズヴァール城の「闇の王」を倒すという、言うなれば最終ミッションだ。まままま、まさかそんな嬉しいお誘いが入るなんて!!! メフィストさんとは以前、にゃあにゃあ団の海賊退治パーティーなど数回ご一緒させて頂いたし、先日も偶然同じパーティーになって非常に美味しく経験値稼ぎをさせて頂いた。

 それにしても、戦士55だと前衛戦力としては闇王戦で戦える下限ギリギリじゃないですか? 闇王戦は高価なポーション類をふんだんに用意してから戦わなければ勝利は難しいというもっぱらの評判じゃないですか。準備が大変なだけに誰もが一発で勝利したいはず。だから普通だったら、確実に勝利するために58とか60とか、特に戦力になる人をメンバーに選びたくなるはずだと思うのです。それなのに俺ごときに声を掛けてくれるなんて、これは相当に配慮できる人でなければできない事だと思うのです。本当にありがたい話です。

 こうなったら期待に応えられるよう、全力でやらしてもらいますよ。土曜に向けて準備開始だぜ!! 闇王戦まであと5日・・・。


【準備】
 この時点でレベル55。闇王と戦うからには、少しでもレベルアップしておきたい所だ。ただしレベル56までは残り経験値1万8千・・・。4日で1万8千を稼ぐというのは、もちろん可能な範囲ではあるけれど、現実問題としてはちょっと厳しいかもしれない。

 稼ぐためには白魔道士、黒魔道士は必須。できることなら吟遊詩人が欲しい所だが、この3ジョブは全エリア検索でもフリーの人が一人もいないなんていう事があるくらい不足している。こんな後衛不足の現状では、パーティーに入れてもらえる、あるいは自分でパーティーを作るというのはかなり難しいと思わざるを得ない。だから4日でレベル56に上がるのはちょっと厳しいかもしれない。

 でも、何もしないでレベル55のまま行って、それで負けたりしたら悔いが残る。やれる事をやってから行こうじゃないか! 取り敢えず戦士に戻ってジュノに行ってみた。これまでの経験では、「参加希望」を出していてもなかなか声がかからないのが通例だ。が、いきなり「一緒にやりせませんか?」というお誘いが!! ラッキー!!

 リーダーはデイジーさんというシーフの方。シーフは誘われる事が少ないので、自分がリーダーになってパーティーを作る場合が多いと言われている。この人もそうやってレベルを上げてきた人のようで、メンバー集めに慣れている感じ。非常にテキパキしている。後衛メンバーを全エリアで検索してもフリーの人がほとんどいないという悲観的状況下なのに、30分ほどでナイト、白魔道士、黒魔道士、吟遊詩人という理想的な面子を揃えてしまった。恐るべし!!

 ナイトは敵の古代魔法詠唱を止める「シールドバッシュ」があるので、古代魔法を使う敵とやる際には必ず欲しい前衛要員。黒魔道士は緊急脱出用の「エスケプ」と、連携時のマジックバーストで大活躍だ。吟遊詩人はHPやMPを徐々に回復する歌があるため、1人いると経験値稼ぎの効率が全然違ってくる。現在最も人気があるジョブだ。

 この日の獲物は古墳の地下の骸骨という事で一致。レベル55くらいだと古墳地下の骸骨がちょうど美味しいのだ。だが、それだけに同じレベル帯のパーティーでごった返している事が多い。ちょっと前までは閑散としていた地域なのに、今では押すな押すなの大盛況だ。なんかさぁ・・・、俺っていつもそういう混んでいる所で経験値稼ぎをしているような気がするなぁ・・・。気のせい?

 で、現地に行ってみたらまだ誰もいない。よし、狩り放題だ!!と喜んだのもつかの間、すぐに別パーティーが来てしまって釣り合戦になってしまった。最初こそデイジーさんの絶妙なリーディングによって我々のパーティーが優勢だったが、向こうも徐々にやり方が判ってきたようで、我々の方が釣り負ける事が多くなってしまった。

 釣り負けるという事はつまり獲物を相手に取られてしまうという事であり、つまり経験値が稼げないという事であり、辛いワケである。我々の方が先に来ていたのに、後から来た連中のために狩り場を変えるのは嫌だ!という意地で踏ん張ったが、更にもう1パーティー来てしまったのを機に河岸を替える事になったのだった。

 それにしてもリーダーのデイジーさんは凄かった。この人もリーダーとしてのスキルがかなり高い人だ。応答の速さ、指示の的確さもさることながら、獲物のポップ時間の管理が徹底しているのには本当に驚かされた。

 普通、4体の敵がポップする所では4体の内の1体だけポップ時間を管理して、「あと5分で次のがポップするよ」などと言うものだが、このデイジーさんの場合は「次は1分、4分、6分でポップします」という具合に、4体全部のポップ時間を管理しているのだ。

 おまけに1箇所の敵に限らず、隣接する狩り場のポップまで管理していて、「北側はあと3分でポップします」などと言ってくる。このため、我々のパーティーは敵のポップ時刻に合わせて狩り場を移動できたので、無駄が無く非常に効率が良かった。こんなにポップ管理が徹底している人は初めて見た。他のメンバーも凄い凄いと口を揃えて褒め称えたのだった。こういう人と一緒に戦えるのは本当にラッキーだなあ。

 結局この夜は8千の経験値を稼ぎ、レベル56まで残り1万という所まで持って来る事ができた。闇王戦まであと4日・・・。


【誘惑】
 この日は、以前からの約束でYさんの限界2クエを手伝う事になっていた。夜9時集合なので、レベル上げパーティーなどに入っている余裕は無い。もっとも、パーティーに入りたくてもなかなか入れないのが現実だが。

 しかし本音としては闇王戦までにレベル56になっておきたいため、例え1千でも2千でも経験値稼ぎをしたい所だ。なので夕方5時頃から「パーティー参加希望」を出して待機してみた。運良く声がかかれば「9時まで」とか言って稼げる可能性があるからだ。が、そんな美味い話があるわけもなく、何のお誘いもかからないまま8時になってしまった。

 集合時刻まで1時間を切ってしまったので、ここはソロムグ原野で「コカトリスの肉」でも狩って時間をつぶそうと思った。そしてソロムグ原野を走っていたら、いきなり「一緒にやりませんか?」という直通会話が!!

 参加希望を出している時には何の誘いも来ないのに、希望を出していない時に誘いが来るのはどうしてなんだろう? しかも今夜はもう時間が無い。しかし「こちらは白黒ナ」などと、稼げそうなパーティー編成を伝えてきて物凄く後ろ髪を引かれる!! ああ!! こんな美味しい誘いが、どうしてこんな時にやってくるんだ!?  神は俺を試しているのか!?

 Yさんを手伝うという約束を守るのか、それとも自分のためにパーティーの誘いに乗るか・・・。うぐぐぐ・・・。「走れメロス」の心境だ。ここでパーティーの誘いに乗れば経験値が稼げて、上手くすれば今夜中にもレベル56に上がれるかもしれない。しかしその場合、Yさんとの約束はどうなる? 俺が「手伝います」って言ったら、Yさんは「ありがとう」って喜んでいたじゃないか!

 いや、俺ひとりくらい行かなくたって限界2はできるんじゃないのか? ここはYさんに断りを入れて、レベル上げパーティーに参加すべきなんじゃないか? Yさんにちゃんと断れば納得してくれるはず・・・。

 いやいや、蓋を開けてみたらYさんの方が意外にメンバーが集まらなくて、「来るという約束だったのに、ローディーは来なかった」なんて事になる可能性だってある。そうなったらどうするんだ? 例えそうならなかったとしても約束は約束だ。他の人はいざ知らず、俺は一番最初に「手伝います」と明言した。自分だけの利益のために約束を反故にはできない。いや待て!! とは言うものの!! だがしかし!! いやいや! うんたらかんたら・・・。1秒の間に色々な思いが俺の頭の中を駆けめぐった。

 「非常にありがたいお誘いなのですが、今夜は用事があって・・・」
 パーティーのお誘いを断った。まさに断腸の思いでの断りだった。

 誘ってきた人は、先日の限界2パーティーで一緒だった人なので、もしかしたら俺の名前を覚えていて声をかけてくれたのかも知れない。前衛要員なら他にもいくらでもいるはずだから。ああ・・・。返す返すも残念だ。でも。残念ではあるけれども、「これで良かったんだ・・・」と自分に言い聞かせた。

 結局この日はYさんの限界2だけで終わり、経験値としてはゼロであった。闇王戦まであと3日・・・。


【確保】
 闇王戦では、HPやMPを回復させるためのアイテムを大量に用意する必要があるという。つまりハイポーションやヤグードドリンクである。

 ハイポーションは、一瞬でHPを少量回復させる薬。1個でHPを100くらい回復するという・・・って、たったの100ですか?! このレベルの前衛はHPが1千以上あるのが普通で、強い敵だと一撃100以上のダメージを与えてくるというのに、たったの100しか回復しないとは・・・。これを大量に持ち込まなければ勝てないという事は、相当に厳しい戦いになるという事だな。

 ヤグードドリンクはMPを徐々に回復させる飲み物で、3分間でMPを120回復させる能力があるという。闇王戦は30分間の時間制限があるので、最大でも10個持てば十分という事になる。

 闇王戦は激しい持久戦になるため、攻撃力を上げる「ミスラ風山の幸串焼き」よりはむしろ、防御力を上げる「ミスラ風海の幸串焼き」が有効との事。「海の幸串焼き」はその材料の関係で「山の幸串焼き」よりも数段高価で、俺は今まで一度も使った事が無い。1個食べれば1時間有効だから、闇王戦では1個持って行けば十分だ。

 これらのアイテムを持てるだけ持って行くのがセオリーとの事だが、問題はその確保だ。闇王戦は土曜や日曜に行われる事が多いので、週末になるとこれらのアイテムの需要が増して相場が高くなる傾向があるのではないか? だから相場が安い時を狙って買い貯めておいた方がいいだろうと考えた。

 水曜にこれらのアイテムの競売相場をチェックしたのだが、この時点ではそれぞれの在庫は豊富なようだ。相場も安定しているようなので、ここで確保しておいた。これらは1個1千G以上するので、持てるだけ買ったらそれだけで数万Gが吹っ飛んだ。


【玉出し放置】
 闇王戦まであと2日となってしまったが、レベル56までの経験値は1万のまま。取り敢えず「パーティー参加希望」を出した状態(いわゆる玉出し)にして様子を見た。

 白魔道士や黒魔道士、吟遊詩人などを全エリアサーチを繰り返してみたが、全くと言って良いほどフリーの人がいない。現在、同レベル帯でこれらのジョブをやっている人数が、前衛系の人数よりも明らかに少ない。それでも何人かに声を掛けてみたが、断られてしまった。1時間経っても2時間経っても何のお声も掛からない。よくある事とはいえ、ちょっと辛い・・・。

 玉出し放置で3時間。夜10時になってしまったので、今日はもうあきらめようとモグハウスに入った。もうこうなると気力が続かないので、ソロで金稼ぎとかもやる気にならないのだ。と、モグハウスに入った直後にお誘いが!! なぜ? なぜ俺はいつも参加をあきらめた後に誘われますか?

 そのパーティーには吟遊詩人がいなかったので、稼ぎの効率という意味ではやや見劣りしたが、今はそんな贅沢を言っていられる場合ではない。1千でも2千でもとにかく稼がねばならんのだ。パーティーに誘われたというだけでハッピーだ。結局このパーティーは、要塞地下のメジャーやメイジ、そしてオーバーウエポンなどを狩り、3千5百ほど稼いだ。レベル56まで残り6千5百。闇王戦まであと2日・・・。

 次の日の夜も玉出し放置。このままではイカンと思うが、全エリアサーチでもフリーの白黒が一人もいないというのではどうしようもない。何度もサーチを繰り返した結果、ついに白さん黒さん登場。意を決して声をかけると「はい、いいですよー」との嬉しいお返事。やたっ! 白さんゲット。続けて黒さんもゲット。こうなればもう勝ったも同然。後はモンクさん、暗黒さん、赤さんを立て続けにゲット。こうして自分がリーダーとなって昨日と同じ要塞地下で稼いだ。レベル56まで残り3千。いよいよ明日が闇王戦・・・。


【当日】
 いよいよ今日が闇王戦。集合時刻は夜9時。それまでにレベル56になれるか? 普通に稼げれば2時間程度でレベルアップできるはずなのだが・・・。土曜日とはいえ、朝っぱらからログインしている人はそんなに多くない。しかし逆に言えばここでパーティーが組めれば空いている狩り場でガンガン稼げるという事。何はともあれ「参加希望」だ。するとあっさりお声がかかった! ラッキー!!

 狩り場はまた同じ要塞地下。レベル53の頃は非常に苦戦した骸骨だけど、レベル55では普通に倒せる。1レベル2レベルの差は想像以上に大きいようだ。こうして昼まで稼いでやっとレベル56にレベルアップ! パーティーも昼で解散になった。

 夜9時。いよいよ闇王戦だ。指定の場所に集まってパーティー結成。前衛は戦士60のLさんと、ナイト60のMさんの2枚看板。俺も一応前衛ではあるけれど、60の人がいる場合の56は補助的な役割にならざるを得ない。後衛は吟遊58のメフィストさん、白のTさん、黒のDさん。高レベルの吟遊がいるのは非常に心強い。

 作戦会議の結果、技連携はボーパルブレード→レッドロータス→乱撃という定番の3連携で行く事に。盾役は戦士LさんとナイトMさんが交代で行い、俺は闇王を叩きつつふたりにケアル3で回復を入れる。闇の王は戦っている途中で、対物理攻撃無敵モードになるという。その時は魔法による攻撃しか効かなくなるので、その時にダメージを与えるため、黒のDさんは前半はできるだけMP温存。後衛にタゲが移るのを防ぐためにも俺が横から盾役を回復するという作戦だ。俺はハイポーションとヤグードドリンクを合計20個以上、持てるだけ持った。そしてボタンひとつでそれぞれのアイテムが使えるマクロなど、闇王戦専用のマクロを用意。さあ準備は整った。ザルカバードへ飛んだ!!

 さて、「さあズヴァール城に突入だ!!」とザルカバードを走っている最中に2件も続けてパーティーへのお誘いが来てしまい対応に苦労してしまった。レベル56に上げようと焦ってパーティー募集とかパーティー参加希望とかしてる時には全然パーティーを組めず/誘われず状態で、何時間も玉出し放置されたりしたのに、自分がパーティーに入った直後に立て続けにお誘いの声がかかるのは一体どういう事なんだろう? 単純に前衛余り/後衛不足という事では説明できないのかもしれない・・・。


【ズヴァール城】
 ズヴァール城はリンクする敵ばかりなので、基本的にインビジやスニークを使ってこっそり侵入。スニークだけならいいが、インビジを使った場合には仲間の姿も見えなくなってしまうため、みんなとはぐれてしまう危険が大きい。初めて行った場所で迷子になってしまったら最悪だ。俺はズヴァール城の奥は初めてで、しかも城内はかなり複雑な構造であるため、途中で2度程はぐれそうになった。もし俺が迷子になって敵に絡まれたりしたら、みんなに多大な迷惑がかかってしまう。仲間を見失わないように非常に緊張した。

 さて、1時間ほどで「王の間」の前に到着。ここで最後の打ち合わせ。さあいよいよ闇の王と対決だ!


 これがズヴァール城の中心。「王の間」の建物だ。我々以外には誰もおらず、辺りは異様に静まりかえっている・・・。

 ででで、でたーーーーっ!!
 こいつが「闇の王」だ!!
 いかにも闇! いかにも王!というツラ構えだ。

 いざ戦闘開始。う・・・デカい!! このデカさは尋常じゃないよ。デカすぎて我々はスネのあたりをベシベシ斬りつけてる感じ。そりゃまあスネを強打されるとかなり痛いですけどね、スネを叩かれて倒されちゃうってのはかなり不本意なんじゃないでしょうか。闇の王としては。

 3連携が決まった瞬間。体がデカいだけあって連携の爆炎も正比例してデカかった! 目の前が全部炎になった。レベル60戦士のマイティストライク+乱撃(核熱〆)は超強力。これだけで闇の王のHPを一気に削った。

 噂では、闇王が物理攻撃無効状態になっている間をしのぐために、前衛がタゲを取って逃げ回るのが勝利のコツだと言われていた。しかし前衛がレベル60ともなると逃げ回る必要を感じなかった。俺は物理攻撃無効状態の間中、ヤツのスネをペチペチ叩き続けていた。え?これって無敵状態?離れた方がいい?あれ?闇王が追いかけていかないぞ?なんて考えているうちに物理攻撃無効状態が終わってしまった・・・。

 まあ、というワケで、楽勝という程ではないけれど特に苦戦する程でもなく闇の王に勝利! 上限レベル55の頃にはかなり難しかったはずだが、上限60の今ならばそれほど難しくないというワケだ。

 俺はハイポーションとヤグードドリンクを目一杯持ち込み、「ミスラ風海の幸串焼き」を食べて臨んだが、直接殴られる事が無かったため、むしろ「山の幸串焼き」を食べてた方が良かったのかな? また、ハイポーションは1個も使わず、ヤグードドリンクを2本飲んだだけだった。

 戦闘終了後記念写真を撮り、お互いの健闘を称え合い解散となった。時に2003年2月8日の深夜の事であった。めでたしめでたし。

[2003/2/9]
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