ファイナルファンタジーXI
(48:ニャンピィ編3)

とうとうアーティファクトクエに突入ですよ! 奥さん!



【ニャンピィの食べ物】
 赤魔道士メイン。サポ用として白魔、黒魔と、魔道士系ジョブを邁進するニャンピィさん。ミスラは魔道士系として決して不得意な種族ではないが、タルタルのMPの多さの前にはどうしても負けてしまう。同じパーティーでそういうタルタルの豊富なMPを見ていると「ちくしょー!」と思ってしまう、意外に負けず嫌いなニャンピィさんなのだった。

 で、どうするかと言えば装備品でのMPブーストね。そして食べ物による底上げ。魔道士系の食べ物と言えばアップルパイ、メロンパイなどの果実パイ系。そしてキノコの塩焼きに代表されるキノコ系だ。

 キノコの塩焼きについては材料が単純で、しかもローディーが焼けるスキルを持っていたので、ローディーに焼いてもらうために暇さえあればキノコ集めに奔走するニャンピィなのだった。

 が、キノコ系はMNDパラメーターが上がる食品であって、赤魔としてはむしろ攻撃魔法の威力を増すためにINTパラメーターを上げるべきなのではないか?という事に気が付いてしまった。そしてそれに必要な食品は果実パイ系だという事に気が付いてしまったのだった。

 果実パイ系は必要な材料が多くて、その材料の調達にもけっこうな手間とコストがかかるため、そうそう気軽には作れない。そしてこの時のローディーの調理スキルは、「アップルパイ」を焼けるかどうかギリギリという程度のレベルだった。でもそれは、逆に言えば丁度スキルの育て時という事でもあった。


 「パイを焼けるんだったら、作ってよー」

 とボヤかれる事が多くなり、それでも作らないでいると(俺があらかじめ購入して倉庫キャラに持たせておいた)パイの材料を勝手にローディーのポストに送りつけてくる始末。で、それがちゃんとした材料セットなら焼くのもやぶさかではないのだが、炎クリとトカゲの卵を忘れている。特にトカゲの卵は店売りしていない食材なので、自分でトカゲ狩りをして集めなければならない。(競売で買うという方法もあるけど、自分で狩ればタダだからねえ)

 普段から「パイを焼いて欲しいんだったらトカゲの卵を集めとけヨナ〜」と言っておいたのに、ニャンピィは目の前の現金欲しさに、暇さえあればコカトリス狩り(コカトリスの肉が高値で売れる)・・・。それでいて「材料送っといたから、パイ焼いといてね」などと言う。

 「何言ってんのよ。材料が足りねえよ! そもそも炎のクリスタルすら送ってきてないじゃんか!」

と反論する俺。


 そんな訳で俺がパイを作らないでいると、競売でパイを(割高な値段で)どんどん買ってしまうニャンピィ。んもぅ・・・見るに見かねてローディーはやっと重い腰をあげたのだった。

 アップルパイの材料は、炎のクリスタル、パイ生地、妖精のリンゴ、シナモン、メープルシュガー、トカゲの卵(あるいは鳥の卵)。パイ生地は以前のスキル上げで作り置きしておいた物が大量にあるし、妖精のリンゴ、シナモンは特産品売り場で購入できる。炎のクリスタルも普通に戦っていればそこそこ揃えられるアイテムだが、トカゲの卵は自分でトカゲ狩りをして集めなきゃならん。

 そして最大の問題(?)はメープルシュガーだ。これはサンドリアの食材店で扱っているが、どうやらサンドリアがコンクエストで2位以上でないと店頭に並ばないようなのだ。他にはウィンダスの調理ギルドでも売っているけど、ここでの価格はかなり割高(ボッタクリ価格)である事が確認されている。競売での値段もかなり割高だ。

 万年貧乏人ローディーとしては、材料は少しでも安値で仕入れたい。だからサンドリアが2位以上になる日を待ったのだった。しかしそういう時に限ってサンドリアは最下位街道まっしぐら。

 ニャンピィ「ねえ、いつになったらパイを焼いてくれるのよー!」

 ローディー「だってサンドが最下位だから材料売ってないんだもん。あんたサンド国民でしょうが。パイを焼いて欲しかったらコンクエ2位浮上させなさいよ

 ニャンピィ「・・・・・」

 などと不毛な会話が繰り返されたのだった。


(その後)
 炎のクリスタルの相場は高値安定なので、競売から買う気には全然なれないが、実は、こんな事もあろうかとかなり前から各種クリスタルを備蓄していた俺だった。

 トカゲの卵については、某所のトカゲがかなりの確率で落とすという事が判明したので、ローディーがソロで狩りまくって集めた。(結局ニャンピィは何も集めなかった・・・)

 そしてとうとうサンドリアがコンクエスト2位に。ここぞとばかりに南サンドの食材店でメープルシュガーを大量に購入し、後はひたすらパイを焼き続けた。おかげでパイ焼きだけで調理スキルが7も上がり、倉庫キャラの持ち物はアップルパイだらけになったのだった(^^;

 もう当分パイに不自由する事は無い状況になった。ニャンピィは今日もそのアップルパイを食べながらレベル上げに邁進している・・・。


【ニャンピィのAF戦記(足装備)】
 レベル50代に突入したニャンピィさん。赤魔道士のAFゲットが本格始動だ。(AF:アーティファクト=ジョブ専用の高レベル装備)

 まずは足装備。これはクローラーの巣のクエストで、比較的難易度が低い。ローディーが手伝って何の問題も無くクリア。

 ただ、クローラーの巣の中のイベントが起こる問題の場所付近にキラーマッシュルームがうろついていたのが気になった。キラーマッシュルームとは、ある特定の場所にしかいないモンスターで、本来この通路にはいないはずのヤツなのだ。

 赤AFをやった事がある人なら解ると思うけど、問題の場所(通路)は他に迂回路が無い幹線道路みたいな通路なので、人通りが多い。そんな所にキラーマッシュルームがいると危険なんじゃないか? 「これはもしかしてMPKか?」と思った。知らない通行人が絡まれでもしたら大変なので、敢えて倒しておいた。

 そしたら近くにいた人が「ペットを倒さないでもらえます?」などと言ってきた。な、何ですと? 獣使いの楽園と言われるクローラーの巣だが、こんな人が通る場所で狩りをやってたのかよ!?と、驚くやらあきれるやら。やるならもっと人が来ない場所でやってもらいたいなあ、と思ったのだった。


【ニャンピィのAF戦記(小手装備)】
 次は小手装備。小手の元になる「古びた小手」は、赤魔の場合も戦士と同じように古墳のコッファーから出るという。古墳ならばローディーの時も含めて何回かやっているので要領が判っている。カギもレベル上げで手に入ったので、さっそくコッファー探しへ。

 古墳のコッファー探しと言えば氷河側から行く古墳で取るというのが定石なのだけど、ニャンピィ自身は氷河方面に行った経験がほとんど無いため、ひとりでは行きたがらないのだった。

 仕方がないので(?)ローディーが強制的に連行。でも、ようやく氷河側の古墳に着いてみたらライバルの人が張り付いていたので、あえなく断念。

 そしてその足でバタリア南の古墳に行ってみたら、一番西側のスイッチがある部屋にコッファーを発見!

 もしこれが他の場所だったら、周囲のモンスターが強すぎて開けるのが困難という事が多いが、このスイッチ部屋はボムが1匹いるだけで、しかもそのボムはローディーならソロで倒せる相手なのだ。つまり楽勝という事。これをラッキーと言わずして何と言いましょうか。

 しかしニャンピィは以前ここでスニークをかけ直す際に失敗して、ボム系やゴースト系(ブラッドソウル)に絡まれてしまって思いっきり死んだという嫌な思い出があるため、非常に怖がった。

 でもローディーが背中を押して(むりやり)箱を開けさせた。ボムは反対方向を向いていたので気づかれる事なく「古びた小手」をゲット成功。そのまま脱出したのだった。


【ニャンピィのAF戦記(脚装備)その序章】

 赤魔AFの脚装備はガルレージュ要塞のコッファーから出るという。ガ・・・ガルレージュ要塞ですか・・・。ガルレージュ要塞のコッファーを開けるのは他のコッファーに比べて難易度が高い、というのが世間の共通認識だと思われる。

 カギの入手はレベル上げの時に入手できる可能性があるので特に問題無いけれど、コッファーがある場所まで行くのが難しい。

 ここのコッファーは第2魔防門を抜けた先か、あるいは第3魔防門を抜けた先のどちらかに出現するが、それぞれの門は最低4人が協力しないと開かない構造であるため、ソロやペアでの挑戦は原理的に無理。(誰かが開けた隙に便乗して通り抜けるという方法はあるけど・・・)

 また、オズトロヤ城にある仕掛け扉は中にあるスイッチで自由に開閉できたが、ガルレージュ要塞の門は中からは開ける事ができない一方通行であるため、オズトロヤ城の場合と違って、中の誰かに頼んで開けてもらうという事はできない。

 さらに、第2門の先と第3門の先はそれぞれ独立していて、お互い直接には行き来ができないという点も痛い。つまり第2門の先から第3門の先に行くためには、一旦第2門の外に戻って、改めて第3門を開けなければならないのだ。第3門の先から第2門の先に行く時も同様だ。

 そしてこの第2門、第3門を開ける作業は、慣れていない人には非常な危険が伴う。門を開けるスイッチがある部屋や、門の前には聴覚感知タイプ、視覚感知タイプ、魔法感知タイプなどのモンスターが配置されているため、どれかひとつでも感知されるとアウト。そして4人の内ひとりでも感知されてもアウト。おまけに門が開いている時間がけっこう短いので、門が開き始めたら門までダッシュで走らないと間に合わなかったりする。

 門を開ける所までは順調だったけど、通り抜けようと走っていたらスニークが切れそうになって門通過を断念。他の3人は門の向こうに行けたのに、一人だけ門のこっち側に取り残されてしまってショボーン・・・という笑えない事態になる事も決して珍しくない。


 以前ニャンピィがレベル上げで要塞に来た時、要塞地下が混んでいたためリーダーが「魔防門の先でやってみませんか?」と提案。みんなで行く事になった事があった。しかしそのパーティーで魔防門を開けた経験があるのはリーダー1人だけで、他の5人は全く未経験というパーティーだった。そして開け方や注意事項の説明が不十分だった事もあって見事に失敗したのだった。具体的には、ニャンピィが不用意にスニークをかけ直したため、スイッチ部屋にいたボムが絡んできてしまって死亡したのだった。

 ニャンピィにはこのような悪い思い出があるにも関わらず、俺が

 「要塞のコッファーは、探すのが特に難しい」
 「慣れてる人でも慎重にやらないとパーティー全滅の危険もある」
 「門の向こうに連れて行ってもらっても、結局は自分ひとりでコッファーを探し回る事になるだろう」

などと説明しても、いまひとつピンとこない様子。

 まあどの道、気軽に挑戦できる事ではないので、いつでも行ける準備だけはしておいて、何かチャンスがあったらすぐに行けるようにしておこう、という事になっていたのだった。


【要塞関連クエ】
 ところで赤魔AFクエとは別に、要塞に関するいくつかのクエストがペンディング中のニャンピィだった。そのクエストとは、

 ・ 第2門を抜けた先にある焼却炉に行って杖を回収してくるクエスト
 ・ 同じく、焼却炉に行って魔法ゴミを捨ててくるクエスト
 ・ 第3門を抜けた先にある石碑の碑文を粘土板に写してくるクエスト

 の3つだ。

 これらがなぜペンディング中かなのかと言えば、やはり「第2第3魔防門の先に行くのは、ソロやペアではまず無理ぽ」という事に尽きるのだった。

 ローディーがやった時の経験から、ここはやはりにゃあにゃあ団の皆さんにお願いするしかないという結論になった。彼らならば門の開け方に慣れているから、それこそ1時間程度で全部を終わらせられるだろう。

 ・・・という話をニャンピィにしたら、もうその日の内に「お願いします」発言をするニャンピィ。あんた早っ! そして快く協力をして下さる皆さん。本当にありがたい!!

 という訳でニャンピィ、ローディーを含めた5人で要塞へ向かったのだった。ニャンピィ以外の4人はもう何度も経験しているので問題無いが、ニャンピィはどこが危険で何に注意しなければいけないのか未だに理解しきれていない様子。

 「ここの角が安全地帯なので、スニークなどの魔法はここでかけて」とか、「通路の横にある部屋にボムとか壺とかがいるので、その近くでは魔法は絶対に使わないで!」とか、「門が開いたらすぐに走り抜けて!」とか、「途中でスニークとかが切れそうになったら無理せず即中止! 一旦安全地帯まで戻ってしきり直し!」とか、俺がいちいち横から指示を出したのだった。

 ここでの行動ミスは最悪パーティーの全滅にも繋がるので、まさに鬼コーチのように激しく指示を飛ばし続けた。でもそんな厳しい口調で言われ続けて気分が良くなる人はまずいない。徐々に機嫌が悪くなるニャンピィさん・・・。

 この緊張状態が長く続くと夫婦関係の危機か?とも思われたが、夫婦関係が破綻する前に何とか焼却炉に到着(^^; 無事に焼却炉関連クエを全て終わらせる事がでたのだった。まずはホッと一息だ。

 ところでこの焼却炉前にはコッファー狙いらしき人が何人も集まっていた。この状況を見て「こんなにライバルがいるんじゃ、ここのコッファーを取るのはかなり難しそうだなあ・・・」とプチ絶望になる俺だった。(焼却炉前は安全地帯であり、しかも近くにコッファーが出現する可能性があるため、コッファー狙いの人のベースキャンプ地になっているのだった)


【コッファー発見!】
 その後、続けて第3門を抜けて石碑の場所に行く事になった。そして第3門を抜けたらそこにいきなりコッファー発見!!

 「ああああ! こ、こ、コッファー!!」

 これを開ければ赤魔AF(脚装備)がゲットできるのだ!! でもニャンピィはこの時点ではまだカギは未入手だった。惜しい! 実に惜しい!! 先にカギを取っておけば楽勝だったのに!!

 あ、でも、今からカギ取りして入手できればそのままAFゲットじゃん!? そんな美味しい話があっていいのかYO!!と興奮する俺とニャンピィ。

 「カギ取りしましょー!」

 誰が最初に言ったのか定かではないが、速攻ゲットを目指して近くにいる骸骨に襲いかかるパーティーの姿がそこにあった。

 要塞コッファーのカギは骸骨(オフィサー)が落とすはず。そしてここにはそのオフィサーがいっぱいいるのだ。ならば今倒してカギを出すしかないでしょ!という事は、FF11を長くプレイしている人ならば語らずとも伝わる暗黙の了解なのだった。

 1匹目撃破。・・・カギは出ず。
 2匹目撃破。・・・カギは出ず。

 う〜ん、そうそう旨い話は無いか?

 と、ログに「第3魔防門が開き始めた・・・」という文字が出た。誰か来たのだ! コッファー狙いのパーティーに違いない。このままだとコッファーを開けられてしまうぞ!! 急いで3匹目の骸骨と戦い始めたが、やってきたパーティーはあっさりコッファーを開けてしまった。あ〜あ・・・残念。

 ガッカリしていると、そのパーティーの人が我々の方を見て話しかけて来た。

 そのパーティー「もしかしてコッファーのカギ狙いですか?」
 我々「はい」

 そのパーティー「ここの骸骨は、カギは出しませんよ」
 我々「ええ?!」

 そのパーティー「以前、変更になったんですよ」
 我々「そ、そうだったんですか・・・」

 そのパーティー「カギは地下にいるモンスターが落としますよ」
 我々「教えて下さってありがとうございます。言われなければ延々と骸骨狩りしている所でした」


 ガッカリしたような、ホッとしたような・・・奇妙な気分だ。その後は要塞裏口(?)からソロムグ原野に出てソロムグの石碑を写して石碑クエを終わらせ、この日は解散になったのだった。(左の写真)

 で、その夜、ニャンピィは野良のレベル上げパーティーで要塞地下に行き、あっさりコッファーのカギをゲットしていた。う〜ん・・・。ニャンピィって調子良すぎだゾ(^^;


【敢えてお手伝い】
 次の日。にゃあにゃあ団のCさんが「要塞のコッファー開けるのを手伝って欲しいんですが」と発言。なんと、Cさんもライバルだったのか!

 ニャンピィとしてはライバルの手伝いをする義理は無い・・・とも言えるこの状況だが、例え自分にメリットが無くても手伝える事は手伝っておくのが人間関係を良好に保つコツというものだ。自分のメリットになる事しかやらないような人は、仲間から相手にしてもらえなくなる。特にここFF11世界では、お互いの実名も知らず、リアルでのしがらみが無い。こういうバーチャル世界での人間関係では、協力援助をする事が信頼関係を築く上で大切なのだ。

 という訳で協力を申し出るニャンピィとローディー。そこにCさんの友達のKさんも同じくコッファー狙いで参加し、総勢6人で要塞に向かったのだった。

 コッファーが出現する場所は、第2門の先に4カ所、第3門の先に3カ所あると言われており、駆け足でその全てを見て回ったがコッファーは発見できなかった。誰かが開けた直後だったのか、行き違いで別の場所に出現していたのか、あるいは最初から出現待ち状態だったのか・・・。

 第3門の先まで来た時点で既に1時間以上過ぎていて、慣れない緊張のせいか、あるいは連日狂ったようにレベル上げしている疲れのせいなのか、ニャンピィは体力の限界を訴えここでログアウトした。第3門を抜けた先の安全地帯でログアウトし、後で早朝などライバルがいない時間帯にログインしてコッファーを探そうという考えだ。

 で、主催者のCさんがもう一度第2門の方をチェックしてみたいと言うので、最後の挑戦として再び第2門を抜けたのだった。そしてコッファーが出現すると言われているポイントをチェックしながら進んでいくと、焼却炉前に黒い箱があるのを発見。コッファーだ!!

 「あった!」
 「どこ?」
 「焼却炉前」
 「後ろからライバル来てるみたい」
 「急いで!」

 焼却炉前は、コッファー出現場所の中でも比較的安全に取れると思われる場所だが、この時は箱待ちパーティーなどはおらず、カブト虫が3匹たむろしていた。1匹ずつなら楽勝だけど、5人で3匹一度にだとちょっと危ないか?

 掃除を先にするという手もあるが、掃除している間にライバルが来てコッファーを横取り(漁夫の利)してしまう危険性もある。カブト虫は視覚感知タイプだから、この際、後ろを向いているスキに開けてしまえ!という判断が下った。こういう場面では思い切りが大事だ。

 Cさんはインビジ解除してコッファー開錠。カブト虫のすぐ横だったが気が付かれないままAFをゲットし、そのまま脱出に成功したのだった。(右の写真)

 「やったー!」
 「おめでとうーーー!」
 「今5時25分だから、次のコッファー出現は5時55分頃ですね」

 コッファーのポップ間隔は30分というのが通説だ。しかしAF装備を取った場合は即ポップするのでは?という説も語られていた。どちらが正しいのだろうか? あるいはどちらも間違いか?

 ともあれ、このパーティーはここで終了となった。そして俺は内心ニヤリと笑っていた。(実は腹黒い策士)

 次のコッファー出現の時刻が正確に判っているならば、それに合わせてニャンピィでログインして探せば、コッファーをゲットできる可能性が相当に高いではないか・・・という読みだ。

 次は5時55分か・・・。ふっふっふっ・・・。


【俺がヤル!】
 ところでこの時、ニャンピィの中の人(ニョーボ)は憔悴し切っていた。

 前夜かなりの深夜まで連続プレイ(廃人プレイ)をした上に、この日もずっとプレイしていたため、もう体力の限界という感じだった。(これから夕飯を作らなければならないというのに・・・)

 そして俺が「5時55分にログインして探せばコッファーを開けられる可能性が高いぞー!」と声高に呼びかけても、「ぇ・・・、なに・・・」と力無く答えるだけ。目から生気が失われている。セコンドが丹下段平ならば「ダメだ。ヤツぁもう足がワヤになってやがる」などととつぶやくであろうシーンだ。

 ならば! ならば俺がヤルしかあるまい!! 各地の宝箱(一部の地域を除きます)をことごとく開け続けてきたこの俺がっ!!


【そして勝負の刻】
 5時50分。俺が操作してニャンピィをログイン。ログインしてみると、そこにはさっきもいたライバルの人が立っていた。それまで自分ひとりだけだったのに、突然ニャンピィが出現したためちょっと焦っているようだ。

 ライバルがいるならコッファー開錠マクロは必須だ。急いで専用のマクロを準備した。コッファー出現といわれるその日まであと3分。

 ライバルの人は必死に走り回り始めた。しかしこの人は次のポップ時刻を知らないはずだ。ただ単に焦って走っているだけのはずだ。時刻を知っているという意味では完全にこちら分がある。しかしタイミングが悪ければライバルにかっさらわれる危険もあり、優位だと思っていた分ガッカリ感も大きくなるはず。


 コッファー出現といわれるその日まであと1分。走り回るニャンピィとライバルさん。果たしてコッファーは出現するのか?

 まあ、ぶっちゃけて言えば、第2門の方に出現する可能性が半分以上ある訳であり、つまりこっち側には出現しない事だってある訳であり、その場合には再びショボーンとログアウトしなければならない訳である。

 さらに言えば、この周辺でコッファーが出現する3カ所の内、2カ所はすぐ側に聴覚感知タイプのモンスターが配置されている。コッファーを発見できても、開けたとたんにスニークが切れてモンスターが襲いかかってくるのだ。

 ニャンピィももうレベル54だから、2〜3撃でザックリ死亡などという事はないはず。しかし無事に脱出できる可能性は残念ながら低いと言わざるを得ない。(ニョーボには内緒だが、この時俺は最初から死ぬ覚悟で開けるつもりだった


 っと、もう5時55分だ。コッファーは出ていないか? それとも第2門の方に出たのか?

 あ、ライバルさんが向こうから走って来た、向こうには無かったんだろうなあ。でもあんたが背中を向けた直後に出現しているって事だってあるんだぜ。たったったっとライバルさんが来た方向に走って行くと・・・

 あっ!! あった!! 骸骨がたむろしている段差の上にコッファー発見!!


 俺「あった! コッファーあったぞぉーーーーーっ!」

 それまでボ〜っとしていたニョーボも、さすがに状況を理解。

 ニョーボ「(我に返り)ええっ!! 取って取って取って!早く!」

 俺「骸骨がすぐ側にいるけど、ここはもう強行するしかないっ!」

 ニョーボ「早くっ!!」

 コッファー開錠実行。赤魔AF脚装備ゲット成功!!

 ニョーボ「やったーーー!!」


 しかし開錠でスニークが切れたのでニャンピィに襲いかかる骸骨。出口方面に向かって走るニャンピィだが、この先にも骸骨がいたはずで、逃げ切れるかどうかは全く不透明。

 俺「(出口方面に向かって走りつつ)ここはもう死ぬしかないかもよ」

 ニョーボ「(俺の背中をバンバン叩き)デジョンよ! デジョン!デジョン! デジョンで逃げてーっ!」

 走りながらマクロメニューを開いたが、どれがデジョンなのか判らない。

 ニョーボ「あ、デジョンマクロ作ってないから普通のメニューから! 黒魔法よ!」

 デジョンが黒魔法である事くらい言われなくても知ってるし、メニューのどこらへんにあるかだって判ってるよ・・・とか思いつつ素早くデジョンを選択し、立ち止まって即座に実行。詠唱開始。

 そしたら追いかけて来た骸骨にバシっと叩かれた。くっ、詠唱中断か? どうだ? ギューン! デジョン脱出成功!!

 ニョーボ「きゃーーっ! やったやったーーー!」

 俺はニョーボの方に向き直り、親指をグッと立て「ふっ・・・、見たか俺の職人技」と、ニヤリ笑い。

 ついさっきまで憔悴し切った表情だったニョーボは、目を爛々と輝がかせ、生き生きとした表情で夕飯を作り始めた。ああ、人間って精神的な達成感が人生を生き抜く糧になるのだなあ・・・とシミジミと思った。(苦笑)

 お手伝いをするついでに第3門の先でログアウトさせた事や、Cさんの手伝いをする事でコッファー出現の時刻を把握した事など、俺の戦略勝ちだな!と自慢したら、ニョーボは「やっぱ私の普段からの心がけだよね〜」「人格とかさぁ〜」などと自分の手柄のように自慢していた。

 ・・・なので、
 「やっぱりあなたは頼りになるわぁ〜」
 「惚れ直したわ(ポッ)」
 「もう今夜は寝かせないんだから。うふふふふふ」
などという萌える展開には、全然ならなかったのだった。(何勝手な事書いてんのよ!あんた!byニョーボ)

 結論: コッファーはAFを取った場合でも30分ポップ。


【隠された真実】
 さて、上では「職人技」とか偉そうな事を言った俺だったが、実は・・・大きな声では言えないが・・・実際には何も特別な事はしていなかった。っつーか、後になって冷静に考えてみると、こういう時にこそ赤魔道士伝家の宝刀「連続魔デジョン」を使うべきだったのだ。

 赤魔アビリティ「連続魔」を使えば魔法の詠唱時間が大幅に短縮されるので、デジョン詠唱を止められてしまうリスクはほとんど無い。だから本当は全然楽勝で脱出できたはずなのだ。ニョーボがそこまで思いつかないのは仕方がないとしても、1年以上もやり続けているこの俺がそこまで考えが及ばなかったというのは、全く恥ずかしいと言わざるを得ないのだった。勝ったのにショボーン・・・。

[2003/9/14]
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