ファイナルファンタジーXI
(50:ニャンピィ限界3編)

やっぱり放っておけないよ・・・。



【あの小さかったニャンピィちゃんが】
 今、ニャンピィちゃんがローディーの手から離れようとしている。

 ローディーが手伝わなくても気が付いたら一人で侍クエとか忍者クエをクリアしてたし、クフタルの洞門や流砂洞の宝箱も独力で開けて来ていた。昼間はにゃあにゃあ団とは別のリンクシェルで活躍している様子。

 ちょっと前まではローディーが手伝わないと何も出来なかったあのニャンピィちゃんが、もうすっかり大きくなっちゃって・・・(涙)。

 そして、俺が「次はあれを一緒にやろうよ」とか提案しても、「今日はとにかくレベル上げしたい」とか、「今日は独りでグスゲン鉱山に籠もって黒鉄鋼掘りしたい気分」とか、あるいはフレンドとのチャットを楽しんでいたりと。

 ああ・・・。

 一人娘が成人して、東京の会社に就職して家を出て行ってしまった時の父親の心境とでも言いましょうか・・・。そんな寂しさを感じるローディー68歳の秋なのだった。


【ニャンピィの限界3(ダボイ編)】
 レベル60も間近なニャンピィ。そろそろ限界3(オーク、クゥダフ、ヤグードそれぞれの紋章を取って来いというクエスト)をクリアする必要が出てきた。そんなある日、ジュノで「限界3でダボイ行きませんかー」というシャウトを聞き、速攻で参加を申し出たニャンピィ。

 俺「ダボイのは、結界を突破する所がネックなんだけど、ニャンピィは結界を破るオーブは取ってるんだっけ?」

 ニャ「ほえ? けっかい? おーぶ?」

 俺「・・・どうやら知らないようだな(^^;」

 仕方が無いので詳細を説明をしたが、こういう大事な話を右から左に聞き流すのがニャンピィの中の人の特技。まあいいや。これで一度痛い目に遭うのもまた良い経験・・・などと思い、そのまま横からナマ暖かぁ〜く見守る俺なのだった。

 結局その限界3パーティーはフルアラに成長し、これなら皆殺しモードでも突入できるから大丈夫だと一安心。しかしダボイに到着して、いざ修道窟に突入という段になって、実はメンバーのほとんどが修道窟初体験である事が判明して、横で見ていて非常に不安になる俺なのだった。

 ジラート導入前は、ダボイ・修道窟と言えばレベル58〜60の稼ぎ場として定番のエリアであった。だからレベル60で修道窟初体験などという事はまずあり得なかった。しかしジラート導入時にここの敵モンスターの強さが強い方向に大幅修正されてしまったため、ダボイ・修道窟でレベル上げをする人はほとんどいなくなってしまった。その結果、限界3挑戦時に初めて修道窟に来るなどという人が多くなってしまったようなのだ。

 初体験のダンジョンは誰でも迷い易い。しかもあそこはインビジで走り抜ける必要があるので、つまり仲間の姿が見えないのでいよいよ迷い易い。そして予想通り迷う人が続出(苦笑)。横で見ていて「最近の若いヤツらは修道窟も満足に抜けられんのか。全くなっとらん!!」と嘆く、小言ジジイと化す俺なのだった。

 その後いろいろあって何とか中央の島まで到達し、次は吊り橋を渡って結界のある洞窟に向かうという段になった。

 ニャ「ここからどうするの?」

 俺は「中央島に出たら、右手に橋があるからその橋を渡るんだ」とアドバイスを出した。が、なぜかニャンピィは壊れて落ちている橋の方に向かい、そのままポチャンと川に落ちてしまった!! ここには普通の橋の横に壊れて落ちた橋があるのだが、壊れて落ちている方は当然、渡る事はできない。(左の写真)

 ニャ「あれ? 落ちたけど?」

 俺「『落ちたけど』って、ええ?! 何で落ちるのよ!!」

 ニャ「だって・・・、橋を渡れって言うから・・・」

 俺「よく見ろよ。手前にちゃんとした吊り橋があるだろが。そもそも、壊れて落ちている橋をどうやって渡るつもりだったのよ。」

 ニャ「えうう・・・。私もうダメなの?」

 俺「もう一度修道窟に潜る所からやり直すしかないよ」

 ニャ「えううう・・・」

 この頃、ちょうどローディーが入っていたパーティーが終了した。ニャンピィパーティーのあまりの不甲斐なさを見るに見かねて、急遽応援に駆けつける事にしたローディー。ジュノのからチョコボに乗ってダボイへ急いだ。

 ローディーが到着した時、限界パーティーは結界をやっと突破した所だった(つまりそれだけ時間がかかるほど手間取っていた)。

 ニャ「フレがお手伝いに来てくれましたー」

 ロー「助太刀参上!!」

 みなさん「おお! 助かります!!」

 後は立ちふさがるオークを全部撃破して進み、見事に「オークの紋章」ゲットさせる事に成功したのだった。経緯はともかく、結果オーライ。めでたしめでたし。ローディーもサポシーフで「獣人金貨」を盗めたのでホクホク(^^;


【ニャンピィの限界3(ベドー編)】
 オークの紋章は取った限界パーティーは、その後続けてベドーへ「クゥダフの紋章」を取りに向かう事になった。が、この時点で既に深夜1時だったので、ニャンピィとローディーはそこでパーティーを抜けてログアウトした。

 この際、パーティーの一人が「ベドーのは、死んで取る事になるよね」などとその難しさを強調したため、恐れおののくニャンピィ。

 ニャ「ダボイのは取れたけど、ベドーもオズトロヤ城も難しそうだね」

 俺「オズトロヤ城のは確かに難しいけど、ベドーのは簡単だよ」

 ニャ「でもさっきの人が『ベドーは死ぬ』って・・・」

 俺「ふ・・・、これだから素人さんは困る。あそこはコツさえ知っていれば最低2人ででも取れるんだ」

 ニャ「え〜?ほんとぉ〜??(信じてない)」


 別の日。それでは2人で取りに行きましょうか、という事になった。問題の場所(クゥルンの大伽藍)まではスニークだけで行けるので、静寂の罠と呪いの罠の使い方さえ間違わなければ楽勝。

 紋章がある部屋には、一方通行で外に出られる出口があり、しかもそこからエリア切り替えで逃げられるようになっている。紋章の前にはスニークを見破るNMクゥダフが複数常駐しているが、ローディーがオトリになってNMクゥダフを引きつけている隙に、ニャンピィが紋章を取って逃げれば楽勝だ。以前にもこの方法で何人かに紋章を取らせている。

 クゥルンの大伽藍に到着して、さあ奥に進むぞと思って前方を確認したら、小部屋にルビークゥダフがいるのが見えた。しまった! ルビークゥダフもスニークを見破るタイプのクゥダフだったはず。その部屋は狭い小部屋なので、ルビーに見つからずにここを通り抜けるのは難しいのではないか?と焦った。

 ニャ「どうするの?」

 俺「ルビーが進路とは反対側の方に寄るのを待って、タイミングを見て通り抜けるんだ」

 ニャ「もし見つかってしまったらエスケプで逃げる?」

 俺「いや、今入ってきた場所からエリア切り替えで逃げられるから、見つけられてしまった場合は引き返してエリア逃げだ」

 ニャ「わかったわ!」

 ルビーが端に寄ったのを見計らい、反対側をこっそり抜けた。

 俺「(振り向いて)ルビーは来ていないか?・・・。よし大丈夫だ。ふう・・・」

 ニャ「ああ、緊張した〜」

 俺「安心するのはまだ早い。ここからがいよいよ本題だ。この先は段差になっていて、一度下に降りたらもう戻れない。その先の正面に紋章がある。俺がオトリとして先に入るから、その間に駆け寄って紋章を取り、すぐにエリアで逃げろ」

 ニャ「うん・・・」

 俺「逃げる方向を間違えるなよ。向かって左の方向だ」

 ニャ「うん・・・(ごくり)」

 俺「では、いくぞ!!」

 ローディーが突入し、最強クラスのNMクゥダフの真ん前まで走った。するとすぐにそいつらが反応して襲いかかって来た。

 俺「来た! 今だ、紋章を取れ!」

 ニャ「はいっ!!」

 NMクゥダフを引き連れた状態でローディーは「とんずら」を発動。2倍速で出口に走るローディー。ほとんど叩かれる事も無くエリア脱出成功。

 俺「逃げ切った! そっちはどうだ? 取れたか?」

 ニャ「紋章、取れた! ええええと、どどどっちに逃げるんだっけ」

 俺「ほら、クゥダフがいっぱいトレインしているのが見えるだろ。そっちだ」

 ニャ「え・・・あのクゥダフの群れの中に?」

 俺「ローディーがエリア逃げした直後だから、ヤツらは10秒間くらい放心状態で無反応だ。今なら絡まれない。急げ!」

 ニャ「うん!(ドキドキドキ!)」

 放心状態のクゥダフの群れの横をすり抜けて、ニャンピィもエリア逃げ成功。

 ニャ「やったーーーー!!!」

 「ありがとおおおおおおおおお」と言いながら俺の腕にすがりつくニョーボ。うひっ(^^;

 今回こそは俺の職人技を見せつけられたけど、でもそれ以上萌える展開にはならなかったヨ・・・(´・ω・`)


【ニャンピィの限界3(オズトロヤ城編)】
 限界3クエもいよいよオズトロヤ城を残すのみとなった。ニャンピィは、ジュノでそういう募集シャウトが無いかどうかチェックするのが日課になっていた。が、そうそう都合の良いシャウトがあるわけも無く、どんどん日にちが過ぎて行ったのだった・・・。

 そしてある日。俺が早めに会社から帰宅したら、家ではニョーボがローディーの方のPS2を起動して荷物整理をしている所だった。

 その時ジュノで「これから限界3でオズトロヤ城に行こうと思います。一緒に行きたい方、お手伝いの方いませんかー?」というシャウトあったのが見えた。火がついたように色めき立つニョーボ!!

 ニャ「あっ!!! オズ行きのシャウトっ!!!」

 俺「え・・・今から? こんな時間(夕方5時)に人数集まるのかなあ?」

 ニャ「すぐ参加の申し出を!!」

 俺「たぶん参加人数少なそうだから、必然的に俺も手伝わなきゃならんわな」

 という訳で帰宅早々手伝う事に・・・(-_-;

 そして、もう夕食準備に取りかからなければいけないくらいの時刻なのに、オズトロヤ城行きの準備に取りかかる主婦が一名。子供達が「おなかすいたー」と騒ぎ始めるのが早いか、オズで「ヤグードの紋章」をゲットするのが早いか。募集シャウトした主催者のあずかり知らぬ所で、抜き差しならない戦いが始まっていた・・・。


 オズトロヤ城から取ってこなければならない「ヤグードの紋章」は、最奥も最奥。最強クラスのヤグード「ハイプリースト」とか「テンペラー」が常駐している所まで行かなければならない。

 一番安全確実な戦法は、レベル60以上でかつフルアラ以上の大人数で臨み、ミナゴロシ戦法で進むというものだが、こんな時間帯に大人数が集まるとはとても思えない。実際、集まったのはローディーを含めてもたったの4人だった。

 この人数だと強ヤグ1匹相手に勝つのがやっとだろう。紋章の前で待機しているハイプリーストやテンペラーと戦って勝つ事など絶対に不可能。でも俺は「難しいけれども、うまくやれば行ける」と、ひとり腹の中で作戦をシミュレートしていた。

 一番の問題は、紋章の場所まで行くのにけっこうな手間がかかり、その途中で敵に絡まれてしまうと非常に危ないという事なのだった。「暗号で落とし穴」の部屋の扉の前まで行くのは特に問題無いが、その扉を開けるためには、ヤグード2匹が常駐している小部屋にある灯籠に点火して来なければならない。ヤグが後ろを向いているスキに、サッと灯をつけて、見つからないように戻ってこなければならないのだ。これがかなりのドキドキもの。もし運悪くヤグがくるりとこっちに向き直ったらもう絶体絶命。慣れてない人にはまず無理な仕事だ。

 そしてそこを突破できたとしても、「暗号で落とし穴」の部屋で正しい暗号を入力できないとその先に進めない。ここの暗号はゲーム内時間の1日毎に変わるため、事前に暗号を調べておいても、グズグズしていると日が変わってしまって、また一から暗号を調べ直さなければならなくなってしまう。しかし慣れている人ならば、ここで必要になる暗号(それは12種類あると言われている)を総当たりで入力して突破する事が可能なのだ。

 主催者「あの〜。落とし穴の所の暗号、わかる方います?」

 ローディー「私、いちおうリスト持ってますから何とかなりますよ」

 主催者「おおー、それは心強い!!」

 ああ、頼りにされるってのは気持ちが良いものだなあ(^^;

 でも正直言うと、やっぱり4人で行くのはちょっと不安なのもまた事実なのだった。で、にゃあにゃあ団のメンバーをチェックしてみたら、こんな時間にあのWさんがログインしているではないですか!

 Wさんはあの落とし穴の所を何度も何度も突破している熟練者。もはや専門家と呼んでも差し支えないお方だ。できる事なら手伝ってもらいたい・・・と思い、声を掛けてみた。そしたらすぐ来て下さるという。ありがたいっ!! さすがに「白い女神様」だ。
(「連邦の白いバケモノ」じゃなかったのかよbyニョーボ)

 こうして5人でオズトロヤ城に向かい、何のトラブルも無く「暗号で落とし穴」の部屋の扉まで到着。

 順調ではあったけれど、もうそろそろ本気で夕飯の準備にかからないとマジやばいという時刻になりつつあった。が、今さら「夕飯の準備があるのでここで抜けます」などとは言えないし、言いたくもないし、言ってたまるか!言うワケねぇだろ!!というニャンピィの中の人。

 扉を開ける灯籠への点火はWさんが行った。が、ひとりで行って失敗したらWさんと言えども死の危険がある。だから万一に備えてローディーもこっそりついて行って、後ろから息を潜めて見守っていたのだった。

 灯籠への点火は無事終わり、暗号の入力もWさんが入力。こうしてやっとハイプリーストやテンペラーが待つエリア到着した。

 このエリアの一番奥に問題の「ヤグードの紋章」がある訳だが、そこに行く手前の通路にもハイプリーストが1匹徘徊していて、こいつもインビジを見抜くヤツなのだ。この段階で絡まれてしまったら周囲のヤグが一斉にリンクしてしまって、まず助からない。

 ではどうやって突破するかというと、ハイプリーストがよその方向を向いている時に、その背後側を駆け抜けるのだ。そこさえ突破できれば後は何とかなる。

 ローディーがこっそり近づいて様子を見てみると、ハイプリーストは道のド真ん中に立っていた。これでは通り抜けられない。どちらか片方に寄ってくれるまでじっと待機だ。

 「早く終わらせないと夕飯の準備が・・・」

 他のメンバーには言えない、我が家だけの事情で焦るローディーとニャンピィ。

 やっとハイプリーストが右に歩き始めた。今がチャンス! ハイプリーストが背を向けている間に左側の道に走る。が、全員がインビジで姿を隠しているため、ニャンピィが目標を見失った様子。

 ニャ「どっち! どっちに行ったの?」

 俺「そっちじゃない! 左の道!! 今見ているのと反対!!」

 ニャ「あわわわわ」

 ドキドキしたが何とか全員突破。あぶねえぇええ(冷や汗)。

 さあ、いよいよ目的の場所まで来た。ここまで来たのは初めてというメンバー3人に、これから段取りを説明。(こういう場面では、全員に段取りを正確に理解しておいてもらわないと、作戦失敗の危険性が高い)

 ローディー「この上に見えるテラスみたいな所に紋章があります。私がハイプリーストとテンペラーを引きつけている間に紋章を取って、全員取れたら連続魔エスケプで脱出します」

 紋章のある所まで上ってみたら、ハイプリーストもテンペラーも向こうを向いていた。おお! 今なら全く絡まれずに紋章が取れそうだ。

 ニャ「『???』があった。これね?!」

 俺「それだ。今がチャンス。インビジ切って紋章を取れ!!」

 ニャ「ゲット!」

 ニャンピィがインビジを切ったのを皮切りに、他のメンバーも次々にゲット。と、その時テンペラーがこちらに向き直った。発見された!! ゲシッ! メンバーの戦士さんが叩かれた。うわっ!ダメージが大きい。俺も挑発を!と思ったその時ニャンピィの連続魔エスケプが発動!!

 ギューーーーン!!

 脱出成功。全員無事生還だ。ナイス連続魔エスケプ!!

 戦士さん「連続魔エスケプでなかったら、俺死んでたかも(^^;」

 今だから言えるけど、この時ローディーがタゲっていたのはテンペラーでもハイプリーストでもなく、「???」であった。だから挑発してもテンペラーのタゲを取る事はできなかったのだ。挑発マクロを押す直前にその事に気づき、メチャクチャ焦ったというのはここだけのヒ・ミ・ツ☆


 主催者「Wさん、ローディーさん、ありがとうございました。おかげで無事に取れました〜(^^)」

 Wさんは「私は暗号を入力しただけで・・・」などと謙遜していたが、暗号のチェックも灯籠の点火も全部Wさんがやったのだ。Wさんがいかなかったらもっと時間がかかっていたはずであり、その場合、黒沢家の夕食がもっと遅くなってしまって、子供達から「おなかすいたーーー!」→「ぼくたちには『ゲームばかりやってないで外で遊びなさい!』って怒るくせに、自分たちはFF11ばかりやっている!!」→「大人はズルい!!」→「もうグレてやる!!」と、家庭崩壊に発展する危険性があったのだ。

 だから「紋章が取れた」という喜びよりも、「何とか夕食時間に間に合って良かった」という喜びの方が大きかったのだった。何ちゅうか本中華、こんな生活してていいのかなぁ・・・(^^;;;;

[2003/10/04]
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