ファイナルファンタジーXI
(65:狼わお〜ん編)

連邦の白いヤツ、Wさんの恐るべき執念



【茶帯への道】
 ああ、遙かなり。茶帯への道・・・。

 「ドードーの皮」
 「ヌエの牙」
 「モルボルガーのつる」

 以上3つのアイテムを揃えないといけない、通称「茶帯クエスト」。

 それぞれのアイテムの入手方法は誰もがみんな知っているが、実際に入手するのは極めて困難であるため、多くの人が半分あきらめている難関クエスト。

 かく言うローディーも、「ドードーの皮」は比較的簡単に手に入れたものの、「ヌエの牙」で早くも挫折。「モルボルガーのつる」についても、何度も挑戦したがモルボルガーに出会う事すら無くあきらめたという経歴を持つ。

 一番難しい「モルボルガーのつる」は、オルデール鍾乳洞の奥に希に出現するモルボルガーを倒せば入手できるのだが、出現間隔がリアル1日。つまり1日に1匹しか出現しないという。以前はリアル3日間隔だったはずで、それよりはマシになったとはいえ、よほど運が良くなければ出会う事すら希だ。

 ただ闇雲に出現場所に張り込んでいてもまず取れないと思われるが、だからと言って何もしなければ取れる確率はゼロ。仕方が無いので暇な時には張り込むようにしていた。が、やはり出会う事すら無かったのだった。

 このモルボルガーに出会う一番のチャンスはメンテナンス直後だ。メンテナンスで再起動がかかった後なら、数時間の内に出現すると言われており、そこを狙うのが常套手段になっている。

 その日は早朝にメンテナンスがあり、朝6時にはサービス再開という事になっていた。そこで、朝6時にログインして待ち構えてみようと思い立った。ログインして問題の場所に行ってみると、既にライバルが4〜5人待機していた。やはり考える事はみんな同じだ。

 こうして出勤時間ギリギリまで粘ったがモルボルガーは出現しなかった。俺はローディーをニョーボに任せて出勤し、その後ニョーボが1時間ほど粘ってみたが、やはりモルボルガーは出現しなかったという。


【勝利のVサイン】
 ところでこの時、ライバルのひとりであったVさんが突然話しかけてきた。

 「くろさわサンち、読んでます」

 はうあっ!! 気付かれてる!!

 結局この日は、Vさんもローディーもモルボルガーを見る事なく終わったのだった。しかしこの時の面識が後に生きる事になったのは数奇な運命の巡り合わせと言うべきか。Vさんはこの数日後、見事モルボルガーを捕らえる事に成功したそうで、その時の出現時刻をローディーに教えてくれたのだ。

 「次の出現時刻は明日の早朝3時〜7時くらいになりますので、その時刻を狙ってみて下さい」

 と教えてくれたのだ。ありがたい! そこまで言われたらもう行かざるを得んでしょう。

 しかし早朝3時から張り込むのはちょっと辛いなあとも思い、朝、できるだけ早く起きて張り込むという、意気込みの割には消極的な作戦に出たのだった。(苦笑)

 そして目が覚めたのは、朝6時30分頃であった。遅すぎっ!!

 もうモルボルガーが出現した後である可能性が高い時刻になってしまっている。でも、ダメで元々だと思ってログイン。問題の場所に行ってみると、ライバルは1人。もう出現してしまったのかなあ? それともまだ出てないのかなあ? と思って周囲を見回したら、目の前に巨大な影がフワッと沸いた。

 「モルボルガー!」

 キターーーーーーーー!!!!!!

 速攻挑発で取ったあああああっ!!!!! ザックリ倒して「モルボルガーのつる」ゲットぉおおおおお!!!!

 現地到着1発目でモルボルガーが、それも目の前に出現するとは何たるラッキー!! これもVさんのおかげ。Vさんありがとうおおおおおおおおお!!!!! Vさんの「V」は勝利の「V」です!


【ヌエの牙の謎】

 こうして「ドードーの皮」と「モルボルガーのつる」を入手したローディー。後はもう「ヌエの牙」だけじゃん! やるしかないじゃん!と勇んでヌエの出現場所に急いだ。

 ヌエの出現場所には普段は虎がいて、この虎を狩っていると希にヌエが出現するという。以前にも何度かここで虎を狩り続けた事があったのだが、結局一度もヌエの出現を見る事は無かった。しかし今回はもう後には退けない。やるしかないんじゃああああ!!

 で、しばらく虎を狩り続けたのだがなかなかヌエは出現しない。・・・と、そこにあのVさんがやってきた。

 Vさんに「モルボルガーのつる」が取れた事を伝え、お礼を言った。が、これはちょっと困ったぞとも思った。Vさんも「ヌエの牙」を狙っているのだ。恩人と「ヌエの牙」を取り合うのはちょっと気が引ける。

 Vさんは「勝負だ!」などと言っていたけど、できる事ならVさんに先に取っていただきたい。俺は近くに出た虎だけを取るようにして、のらりくらりと時間を過ごした。

 しばらく狩り続けたがやはりヌエは出現せず、結局Vさんはログアウト。俺はその後も引き続き虎を狩り続けた。そして都合2時間目辺りで遂にヌエ出現! で、でたぁーーー!! ザックリ撃破。やったね!!

 しかしこのヌエ、倒しても「ヌエの牙」は落とさず。代わりに普通の虎と同じ「黒虎の牙」を落としやがった。

 おい、ヌエよ・・・。俺は問いたい。問い詰めたい。この牙はお前の牙ではないのか?

 ヌエから取った牙だから「ヌエの牙」と言うのではないのか? 違うのか? それともお前は、実は本物のヌエではないのか? ヌエの名をかたる普通の虎なのか?

 あるいは、ちょっとでも傷があると「ヌエの牙」とは呼ばないとかそういうキマリでもあるのか? 子供相手のインチキ臭いカタ屋みたいに、品物にちょっとでも不備があるとダメを出す、そういう嫌なヤツが牙の認定をやっているのか?

 何時間も待ち続けてやっと出会えたヌエなのに、そして絵的にはどうみても立派な牙を持っていたはずなのに、「ヌエの牙」を出さないとはこれ如何に・・・。


 この日はこれで撤収。後日再挑戦する事にした。そして次の日。また問題の場所へ。1時間ほど狩っていたらヌエ出現!! よし今度こそ!!! ザク!ゲシ!!

 「ヌエは黒虎の牙を持っていた!」

 ・・・・・・。

 だからどうしてお前の牙は「ヌエの牙」じゃないのかと小一時間(以下略)。


 「モルボルガーのつる」さえ手に入れれば後は楽勝だと思っていたが、甘かった。「ヌエの牙」のドロップ率、意外に低いッス。もうこうなったら意地だ。暇さえあればヌエ狩りに行く日々が続き、何度目かでやっと「ヌエの牙」をゲット。ヌエってば偽物多すぎ・・・。

 ともあれこうして3つのアイテムを揃える事ができ、ほとんどあきらめていた「茶帯クエスト」をクリアしたのだった。このクエストでもらえる物はモンク専用レベル40装備「茶帯」なのだが、でもローディーのモンクのレベルってまだ25なんだよねぇ。(ダメじゃん・・・byニョーボ)


【Wさん、月に吠える】
 2月末のバージョンアップで、新しい召喚獣が実装された。当初の予想では、低いレベルでも獲得できる召喚獣が実装されるんじゃないか?と思われていたが、蓋を開けてみたら全く逆で、レベル75でも簡単には勝たせてもらえない強力召喚獣「フェンリル」が実装されたのだった。(通称「オオカミ」「犬」、あるいは「ワンちゃん」)

 で、新しい召喚獣が実装されたと聞いて、居ても立っても居られないお方がここにいた。そう、「連邦の白いヤツはバケモノか!?」と恐れられるWさんだ。

 Wさんは召喚士もレベル70目前まで上げている人なので、是が非でもフェンリルを召喚できるようになりたいらしい。その執念たるや物凄く、実装初日から狂ったように「フェンリル行きましょう!」「ワンちゃん行きましょう!」と興奮していた。

 このフェンリル戦。既存の6つの召喚獣を全部倒して、それぞれの「息吹」を持った状態ではじめて戦えるようになるとの事。で、実は、シシシ団ではそうとは知らずに別の意図を持って、バージョンアップ前日までに各召喚獣を改めて全部倒し、6つの「息吹」を揃えていたのだった。つまり、期せずして初日から即フェンリル戦に行ける状態になっていたのだった。

 が、フェンリルはかなり強いらしいという話も初日から噂になっていたので、仲間内でも「今急いで行かない方がいいよ・・・」「もうちょっと落ち着いてから・・・」と消極的な雰囲気が強かった。また、この夜は裏世界に誘われていた事もあって、結局みんな裏世界の方に行ったのだった。(「いきなり裏世界編」参照)

 しかしこの程度で諦めるWさんではない。すぐに野良パーティーに入ってフェンリル戦に行ったのだった。

 で、その結果はと言うと・・・、噂通りフェンリルの強さは半端ではなく、Wさんは何度も何度も負け続けたのだった。バージョンアップがあった日の夜から3日間。通算20回も挑戦し、連戦連敗したという・・・。この話を聞いた仲間のみんなは「に、20回ですか!?」と、開いた口がふさがらなかったという。

 普通だったら3〜4回くらいでひとまず諦めると思うのだが、こういう時のWさんは諦めない。本当に諦めない。一体何があなたをそうまでさせる?と思わせるほどの物凄い執念だ。これこそが(普段の温厚さとは裏腹に)バケモノ呼ばわりされる理由なのだ。

 そして20回負け続けてもWさんの勢いは衰える事を知らなかった。普通のリンクシェル会話の最中に突然

 「わおおお〜ん!」
 「オオカミさん、わおおお〜ん!」

 などと奇声を発するまでになってしまった。

 これにはリンクシェルのみんなも、そして俺もニョーボも愕然となった。

 俺「Wさん・・・」
 ニョ「Wさんが・・・壊れてる・・・」

 いつも礼儀正しく優しいWさんのイメージからは全く想像できない異常な発言に、驚きを隠せないにゃあにゃあ団の面々。

 「Σ(゚д゚;) 」
 「俺の知ってるWさんじゃない・・・」
 「Wさんがどこか遠くに行ってしまった・・・」


【シシシ団で挑戦】
 実装から3日目。さすがのWさんからも「野良パーティーでは無理かもしれないですぅ〜(^-^;)」という弱音が出始めていた。そして(なし崩し的に?)いつものメンバー「シシシ団」でフェンリルに挑戦する事になった。

 この日もジュノではかなりの数の「フェンリル戦行きませんか〜」という募集シャウトが飛び交っていた。そしてフェンリル戦の現場「満月の泉」では、負けて死体状態で帰ってくる人が山のように積み重なる地獄絵図が続いていた。この惨状は20回挑戦したWさん自身が一番良く知っていたので、Wさんの意見を参考に作戦会議がもたれた。

 あまりにも死んで帰ってくる人が多い現実を知り、みんなちょっと腰が退けている。いきおい作戦会議も「いかに死なないようにするか」という話になりがち。

 ここでWさん、

 「死ぬかどうかじゃなくて、勝つかどうかです」

 と発言。

 おおっ!! 名言だ!! 20回負け続けてもなお闘志を失わない前向きな発言だ。

 さすがに「連邦の白いヤツ」と呼ばれるだけの事はある。

 Wさん「諦めたら、そこでお仕舞いですよ」

 ・・・っっっ!!!

 は、白髪鬼だ!! Wさんは闘将「白髪鬼」だっ!!

 「安西先生・・・、フェンリルに勝ちたいです・・・」


【フェンリル撃破作戦】
 こうして基本作戦が決定された。まず「限界5の爺さんに挑戦するのと同じくらいの、つまり最大級の準備」。

 前衛はハイポーションを持てるだけ持ち、オポオポネックレス、昏睡薬、イカロスウィングを用意。後衛はアクアムスルムやジュース類を準備。エーテル系のMP回復薬は効果発動までの時間が長すぎて、ほとんど役に立たなかったという実戦経験から不採用。

 フェンリルはこちら側の強化魔法を一度に複数消し去る特殊技を使ってくるので、盾役には「プロテ4」を掛け直す。普段使っている「プロテ4」だと詠唱時間が長いため間に合わないという。

 戦闘の方針は「先手速攻、短期決戦」。

 フェンリルはかなり攻撃力が高いため、前衛のHPがあっと言う間に削られてしまうという。普通に戦闘すると前衛がまだヘイト(敵対心)を稼いでいないうちに前衛のHPが削られてしまうため、ここで後衛が前衛のHP回復させたり攻撃魔法を撃つと、タゲが後衛に行ってしまい後衛即死・・・というパターンが多かったという。

 なので前衛は開幕からいきなり大ダメージを与えてヘイトを稼ぎ、後衛の攻撃魔法や回復魔法でタゲが移らないようにする作戦。どのみち長期戦は無理っぽい。

 Wさん「レベル73のパーティーで勝つにはこれしかないみたいです」

 具体的には、ナイト、戦士、モンク、それに白魔も加えて4連携を組んだ。戦闘開始前にオポオポネックレスと昏睡薬でTPを300%まで貯めて、戦闘開始と同時に技連携を仕掛ける。

 フェンリルの弱点は「光」のはずなので、技連携は

 1番:ナイト「スピンラッシュ」
 2番:戦士「不意打ちスチールサイクロン」(湾曲)
 3番:白魔「ヘキサストライク」(核熱)

 と来て、これに締めの

 4番:モンク「不意打ち双竜脚」

 で光連携とする。もちろん黒魔はマジックバーストを叩き込む。

 単に光連携を出すだけなら戦士とモンクの2連でも可能だが、連携段数が多いほどダメージが大きくなるという話なので、敢えて白魔までも加えて4連携を組んだのだった。これがキッチリ決まればかなりの大ダメージが期待でき、しかも後衛にタゲが向く事を防げるはず。

 だが、いきなり4連携を決めるのは難しい。それも大一番の一発勝負で決めるのはかなり難しいと思われる。おまけに普段は技連携に参加しない、連携に慣れていない白魔さんが加わっての4連だ。これは事前に練習しないと危ないぞという事になり、まずは技連携の練習を行う事にした。


【予行演習】
 というワケで某所で練習開始。ところが、いざ試してみたら「楽」程度の敵だと、4連携の内の2段目で敵が倒れてしまって全然練習にならない。かと言って「とて強」くらいの敵だと、白魔さんのTPが貯まらない。敵から受けるダメージが大きいのでそれを回復する仕事で忙しく、TPを貯める暇が無いのだ。

 連携の練習に丁度良いような相手を見つけるだけでけっこうな時間を費やしてしまった。途中、忍者AFに挑戦して全滅してしまった北米系パーティーをサルベージ&AFお手伝いするというハプニングにも遭遇し、結局、練習ができるようになるまで2時間くらいかかってしまったのだった。

 とまあ色々あったが、とにもかくにも某洞窟のトカゲ相手に4連携の練習をし、何とか上手くやれそうだという感触をつかんだのだった。


 作戦では、4連携を決めた後、ローディーは即座に武器を両手斧から片手斧に持ち替え、ローディーとモンクさんは「イカロスウィング」(一瞬にしてTPを100%にするアイテム)を使ってTPを貯め、「ミストラルアクス」→「双竜脚」の2連で光連携する事になっていた。つまり、4連携だけでは終わらず、更に2連携でダメを押す作戦だ。やれる事は全てやる。最善を尽くす姿勢だ。

 しかし戦闘途中で武器を持ち替えて、かつ特殊アイテムも使用するという、普通はやらない凝った作戦。上手くできるだろうか・・・。不安がよぎる。失敗は許されない一発勝負。俺は専用のマクロを作り、何度も何度もテストして本番に備えたのだった。


【満月の泉へ】
 シシシ団は5人なので追加メンバー1人を探す事になった。しかし、召喚士や吟遊詩人など、フェンリル戦に行きたがっているジョブ、あるいはフェンリル戦で有利と思われているジョブの人たちはみんなフェンリル戦に出払っている模様。上記のジョブ以外で探すとなると、攻撃魔法でダメージ源となる黒魔さんか、あるいは連続魔で攻撃魔法を連発しつつ回復魔法や強化魔法も唱えられる赤魔さんあたりだろうか?

 というワケで全エリアサーチで探した結果、コメントに「フェンリル戦行きたいです」とズバリ書いている赤魔さんを発見。この人を誘って6人パーティーを完成させた。この赤魔さん。まだフェンリル戦は未体験で、その恐ろしさ難しさをまだ知らないようだったので、事情を説明して薬品類の準備をしてもらった。

 こうしていろいろ前準備をした結果、現地「満月の泉」に到着したのはもう夕方5時半であった。準備は昼からしていたので、この日の午後全部を準備に費やした事になる。

 現地では相変わらず死体の山が積み重なっており、中に入っていくパーティーの多くが負けて帰ってきている様子。Wさんは、彼らにレイズ3を掛けてあげるので大忙し。あまりにも死体が多すぎて、死体がタゲれなくなる事すらあるという。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だ。でもWさんは「ここではこれが普通です〜」と、サラっとしていた。

 気が付けば曜日は闇曜日。しかも新月。フェンリルが強さを増し、こちらの回復魔法が弱くなるという、最も不利な時間帯だ。前準備だけでけっこう疲れてしまったという事もあって、ここは次の火曜日になるまで休憩という事にして待ちましょうという事になった。


【緊張の一発勝負】
 さて、曜日が火曜日に変わり、メンバーも休憩から戻ってきたのでいよいよ最終準備。

 まずオポオポネックレスを装備して昏睡薬を飲む。1ダース飲み続ければそれだけでTPを最大値300%にできる。昏睡薬は安くはないが、ここ一番という時にはけっこう決め手になる。

 4連携メンバーのTPが貯まったのでいよいよ突入。

 フェンリルを釣る役はローディーがやったのだが、フェンリルの敵関知範囲は非常に広く、ブーメランが届く範囲と同じかそれ以上のようだ。なので、こちらが釣る前に向こうから絡んできてしまった。つまりローディーが戦闘モードに入る前に戦闘が始まってしまい、出鼻をくじかれた形だ。

 まずは開幕4連携。1発目、ナイトさんが「スピンラッシュ」を撃った。しかし実はこの時点でもローディーはまだ戦闘モードに入れていなかった。つまり攻撃できる態勢になかった。いきなりヤバいッス! しかもこの攻撃は不意打ちを入れた上で敵の背後から撃たなければならないのだ。今から間に合うのかっ?!(以上、0.5秒間の脳内会話)

 急いで戦闘モードに入って背後に回り込み「不意打ちスチールサイクロン」実行。ギューン!と「湾曲」エフェクトが出て連携成功! よしっ!!

 これでかなりの大ダメージが出たためフェンリルのタゲがローディーに向いた。フェンリルの攻撃をまともに食らうと危険なので、すぐさま「ディフェンダー」で防御。なおかつ4段目の「不意打ち双竜脚」を成功させるため、モンクさんの逆サイドに移動。

 そして3段目「ヘキサストライク」から4段目「不意打ち双竜脚」へ。ズドドーン!! キラララアアア〜ンという光連携エフェクトが出て見事4連携成功!! よっしゃあっ! まず出だしは作戦通りだ!!


 ここでローディーは両手斧から片手斧に持ち替える手はず。しかしこの装備持ち替えマクロがなぜか不発!!

 「装備を替えるマクロは、実戦でうまく動作しない事がある」

 という話は以前から聞いていたが、それがここで起こってしまったのだ。チィいいーーーっ!

 俺「あっ! 武器持ち替えマクロが動いていない!」

 ニョーボ「あるある!そういう事。すぐ手作業で持ち替えて!」

 しかし「イカロスウィング」を使ってTP100%になった後になってから武器持ち替えに失敗した事に気が付いたため、今さら片手斧に持ち替える事ができない。(武器を持ち替えるとTPがゼロになってしまうため、イカロスウィングが無駄になってしまう)

 せっかく貯まったTPがもったいないので単発の「不意打ちスチールサイクロン」を実行(その後に片手斧に持ち替え)。ここで再びローディーにタゲが向き、フェンリルの特殊攻撃でローディーのHPが2桁まで追い込まれてしまった。うがっ! もはやこれまでか!? いや、ここは冷静にハイポーション! 続けて後衛からの回復魔法が間に合い首の皮が繋がった。

 2連には失敗したものの、けっこう行けそうな手応え。フェンリルの全体攻撃も白魔Wさんの「女神の祝福」で持ちこたえ、ナイトさんが「インビンシブル」を使うと同時にモンクさんは「百烈拳」発動。そしてローディーも「マイティストライク」発動。最後の追い込みに入った。

 この辺りでTPが100%になったので、当初の予定にあった「不意打ちミストラルアクス」→「不意打ち双竜脚」の2連携で光連携。これでフェンリルのHPは残り僅かに。しかしこちらのHPもかなり危ない状態。

 Wさんから「押し切って!!」との声。そこに黒魔さん渾身の高位精霊魔法が決まってフェンリル遂にダウン。

 「やったーーーーーー!!」
 「おおおおお!!」
 「すごい!誰も死ななかった!!」


 やった・・・。やれた・・・。もちろん勝つつもりではいたが、まさか本当に一発で勝てるとは・・・。この勝利はWさんの20連敗の教訓のおかげだ。

 「黒魔さんにタゲが行かなかったのが勝因ですね」
 「Wさんのおかげですー!」
 「Wさんの20連敗は無駄にならなかったよーーー!」
 「これでWさんもゆっくり眠れるねぇ(^_^;」

 スカウトした赤魔さんも「俺って実は凄いラッキー?」などと喜んでいた。


 こうしてみんなフェンリルを召喚できるようになり、西サルタバルタでフェンリルを召喚して勝利の余韻に浸ったのだった(右の写真)。めでたしめでたし。この時点でフェンリルを持っている人はまだ珍しかったので、みんな自慢げだ。

 でもね・・・、実は最低でもあと1回。できればあと2回、またフェンリル戦をやらなきゃならないのよね。その理由はフェンリル戦に勝った時にもらえるアイテム。

 戦利品として選べるアイテムの中に、かなり有効と思われる装備や、某クエストで必要になるアイテムが含まれているのだ。それらを入手する目的で再びフェンリルと戦わなければならないというワケなのだ。

 今回は何とか勝てたけど、もう一度やってまた必ず勝てるというほど楽な戦いではなかった。いやむしろけっこうギリギリ勝ったという感じだった。この事を思うと、勝利の余韻もちょっと冷めてしまう俺なのだった・・・。

[2004/03/04]
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