ファイナルファンタジーXI
(90:アトルガン開始編)

アトルガン導入の顛末



【アトルガンの秘宝】
 俺とニョーボは、これまでの「FF11(無印)」〜「ジラート幻影」〜「プロマシアの呪縛」に至るメインストーリーを無事にクリアできた。ほぼ丸4年か? 長い、長ぁ〜い旅だったなぁ。で、この4月20日に発売になる「アトルガンの秘宝」は、これまでのストーリーとは違って、完全に別のストーリーになるとの事。

 もうニョーボは1ヶ月前から「当日の朝」の予定を考えていたようだ。で、俺に「セブンイレブンで予約すれば当日の朝7時に入手できるんだって。ほら、早く予約して!」と言う。思い起こせば「プロマシアの呪縛」の時はニョーボがゲーム店を探し回って買ってきたんだったな。油断していると当日買えないなんて事もあるやも知れぬ。当日後悔しないよう、急いで予約を入れる俺なのであった。


【発売初日】
 セブンイレブンで予約したおかげで朝8時に入手し、さっそくインストール開始。あっけないほどに無事終了。この時点ではまだサービスが開始されていなかったので、新大陸に渡る事はできない。

 できないが船はマウラの港に来ており、乗り込む事もできた。ニャンピィは偶然これに乗り込んだが、出航とともにマウラ港に放り出されたそうな。そりゃそうだ。

 で、どうやったらその船に乗っていく事ができるのかという問題は、一般ピーポーである我らにもある程度予想がついていた。それはジュノ下層の天晶堂にいるNPC。話しかけるとイベントが発生し、それっぽい事を言う。こいつだ。こいつが要求するアイテムを持ってくれば新大陸に渡れるようになるに違いない、と誰もが確信していた。その証拠にリアル前日からそのNPCの周囲には徹夜組(と言っていいのかどうか?)の人だかりができていた。

 当日ともなるともう表示しきれないほどの大渋滞(左の写真。実際にはこの画面一杯にキャラが立っているはずだが、表示されていない)。以前ならドアとかNPCがタゲれなくなっていた所であろうが、今ではちゃんと対策されているようで、これだけの人口密度でも普通にタゲられるようになっている。

 要求されるアイテムは、恐らくレアEX属性のアイテムで、ひとりひとり異なるアイテムが要求されるのではないか?と、俺は予想した。もしある特定のアイテムにしてしまうと、それを得ようと大勢が一カ所に押し掛けてしまい大変な事になるからだ。そのくらいの対策はいくら何でもやるだろう、と予想した。

 まあ、サービス開始は昼からと書いてあったから、とりあえずお昼まではゆっくり寝てるかな、と横になった。そしたらニョーボが「あ!『ただいまからサービスを開始します』だって!」と言った。え?今何時? 11時か。12時からと思わせておいて11時から来たか。やるな!ブライト。(ブライトって誰?byニョーボ)

 さっそくログインして例のNPCの所へ急行。そしたら前にも増して物凄い人口密度。画面に表示こそされないが、恐ろしい程の人数がこの部屋の中にひしめいているのがレーダー表示でわかる。

 で、NPCの要求を聞いてみると、いわゆるサポジョブアイテム6個セット、あるいは獣人拠点の宝のカギ、あるいは偉大な○○の証、などなど、いくつかある内から好きなのを選べるようになっていた。俺の予想はだいたい当たりっつー事でニョーボにちょっと威張る。

 で、現金50万GでもOKとの事だが、ソロで、しかも比較的短時間で集められる物となると、やはりサポジョブアイテム6個セットという事になる。というワケでさっそく白魔サポシーフに着替えてホラに飛んだ。

 サポジョブアイテムの内、「ウサギの尻尾」はラッキーアイテムとして常に持ち歩いていたので、残りは5個。「ガガンボの腹虫」「陸ガニのふんどし」は獲物の数が多いので比較的狙いやすいと見て、まずはバルクルム砂丘へ。まだ始まって間がないせいか、ライバルはあまりいない様子。今がチャンスとばかり手当たり次第に狩り、まずは「腹虫」ゲット。そしてちょうど目の前にボギーが出現したので倒したら、これが「血染めの衣」をドロップ。ラッキー。

 陸ガニは生息場所がけっこうバラけているので、走り回らないとダメで、しかもこの頃になるとライバルが増えてきた。「Lordy あっち行け」みたいな嫌味を英語でシャウトをされるが、こっちにだって都合があるんじゃい! 10匹目くらいで「ふんどし」ゲット。すぐさまメアに飛んで、今度はブブリム半島でダルメル狩り。これは数匹目で「ダルメルの唾液」ゲット。

 あとは「呪われたサレコウベ」だけだ。これはグスゲン鉱山のグールからゲットするのが最も良いと思われたので、デムに飛び鉱山に突入。しかしそこには大量のライバルが走り回っていた。やっぱりなぁ〜。みんな考える事は同じだよなぁ〜。でもここよりも効率的な所は他には無いと判断し、ローディーもグール狩りに参加。

 多くの人はひたすら走り回っていたが、俺は、ポップ間隔を計って待ち構えた方が良いと判断。2カ所を往復してポップ待ちをする作戦を採った。20匹弱くらいで「サレコウベ」をゲット。よっしゃーーっ!!とガッツポーズ。

 デジョンアイテムである「ブラックドロップ」を食べてジュノに帰還。すぐに例のNPCにアイテムを渡した。そしたら「渡航免状は日をまたいだら渡すよ」と言う。何で今すぐ渡せないんじゃー?! 納得行かないが、時計を見たらもうすぐ夜の12時(ゲーム内の時刻)。このままもう少し待ってれば「明日」になるじゃん。

 で、数分待って日付が変わったのでNPCに話しかけたが「渡航免状は日をまたいだら渡すよ」と、同じセリフを言う。おいおいおい。どういう事よ。まさかリアルの日付じゃないよな? いや、周囲の会話を聞いていると既に渡航免状を入手したヤツがいるようだから、リアルの明日という事は無いはず。となると、エリアチェンジか?

 一回ジュノ上層に行って、念のためシャットダウンしてからもう一度ログインし直し、NPCの所に行ってみた。そしたら「ほらやるよ」みたいに、あっさり渡航免状ゲット。う〜む。これってバグなんじゃないの? それとも仕様ですか?

 あとはマウラに行ってアルザビ行きの船に乗るだけだ。メアに飛んで徒歩でマウラへ。多くの人はチョコボに乗ってマウラに向かっているため、チョコボ代が急騰していた。

 マウラの桟橋には、かつて見た事もないほどの人数が押し掛けていた。サービス開始から間もない頃、まだマウラが大にぎわいしていた頃でもこんなに桟橋が人で一杯になる事は無かったなぁ。うっうっうっ。久しぶりににぎわうマウラを見て、何だか目頭が熱くなってしまった。


【新大陸へ!!】
 出航。いよいよ新大陸に向けて出発だ。みんなウキウキドキドキしているようだ。甲板に出て走り回る人あり、風景を眺める人あり、釣りをする人あり。

 と、釣りをしていた人がモンスターを釣り上げた。初めて見るアンコウ型のモンスターだ(右の写真)。しかも「強さは計り知れない」だ。いきなりNMですか! 甲板にいた群衆はいきなり興奮のツルボと化した。釣り上げた人が慌てて「救援」を出したので、周囲にいたみんなで叩き倒したが、普通に戦うとけっこうな強さの敵らしい(後でもう一度乗った際には普通のアンコウが出たが、レベル70代のパーティーでも、苦戦とまでは言わないが、倒すのにけっこう時間がかかっていた)。こんなのが釣れてしまうのでは、おっかなくてソロでの釣りなんてできないなぁ・・・。

 「見えてきたぞ!」という声に反応して前方を見ると、尖塔が立ち並ぶ街の影が見えてきた。あれがアルザビか! いよいよ新大陸に上陸だ。

 到着と同時に一斉に走り出す乗客たち。俺も負けじと街へと突入。まずは適当にぶらぶら歩いてみたがやたらに広い街のようで、全貌がまったく把握できない。地図屋はどこだ? 店はたくさんあるのだが、肝心の地図屋がみつからない。それにミスラ社長がやっている傭兵会社ってのはどこなんだ? てな感じで街を1時間以上さまよい歩いてしまった。

 この時点でサーチしてみても新ジョブになっている人はゼロという結果。ちょっと疲れてしまったので、一旦ログアウトして昼寝した。


 ・・・・・・。


 昼寝から起きてみたら、ニャンピィもアルザビに到着して、おまけに例のミスラ社長に会っているではないか! 何と言う事だ。俺がニャンピィの後塵を拝する事になるなんて!!

 さらに、サーチしてみたら新ジョブ「青魔道士」「からくり士」「コルセア」を習得した人が既にそれぞれ10〜30人ほどいるではないか! みんな早っ!! こっちは街で路頭に迷ってたっつーのに。

 俺「ねえねえ。地図屋ってどこにあった?」
 ニョーボ「え? 桟橋出てすぐの所にあったよ」

 俺「え・・・。じゃあそのミスラ社長の場所は?」
 ニョーボ「え〜とね。地図で言うとココ」

 俺「え・・・。そこも桟橋出てすぐの所じゃん・・・。俺、1時間以上も街をさまよっていたのに・・・orz」

 なお、この日マジメに会社に出て、夕方帰ってきてからインストールした人達は、インストールは終了できたけど、登録サーバーがパンクして登録ができないという症状に見舞われ、結局アトルガン関係をプレイできなかったという・・・。


【新ジョブ3種】
 今回のように新しいエリアが追加された際には、とにかくクエストを早くクリアする「クエスト派」、とにかく新ジョブをゲットして育てる「新ジョブ派」、とにかく行けるエリアというエリアを探索して回る「冒険派」などなど、いろいろな挑戦パターンがあると思う。我々の場合は、まず新ジョブゲットが第一目標であった。

 「アトルガンの秘宝」で追加された新ジョブは青魔道士、コルセア、からくり士の3種だとの事。さっそくジョブゲットのクエストを探しに街に繰り出した。

 街に出てみると「コルセアクエストのNPCはどこにいるんだ?」とか「からくり士のクエストはどこで受けるんだ?」とか英語でシャウトしている人がいて、親切にもそれの答えをシャウトで返している人もいた。これを聞いているだけでだいたいの察しがついた。

 からくり士はバストゥーク商業区のNPCから出発。青魔道士はアルザビ白門にいる占い師から出発。コルセアは同じくアルザビ白門の喫茶店から出発、という事が判明。とにかくクエストだけはすぐ受けるようにした。

 で、からくり士とコルセアはアルザビから更に船で北上したナシュモという街から行く「アラパゴ暗礁域」という所に行く必要があるという事まで判明。さっそくナシュモに渡り、暗礁域に向けて走った。走ったと言っても地図は無い。ただ同じ目的と思われる人が大勢乗っているので、彼らの後を追いかけているだけだ。そして追いかけているだけで目的地に到着。そしてあっさり目的を果たして無事生還。

 こういう新サービスが開始された直後は、大勢の人が同じ目的地に向かうので、本来危険な場所でも比較的安全に進む事ができるのだ。このチャンスを逃す手はない。「やるなら今だ!」というワケだ。

 新しいエリアには新しいモンスターがいるワケだが、それらが視覚関知タイプなのか聴覚関知タイプなのか、はたまた見破りタイプなのか全く分からない。サービスが始まったばかりなので、情報がまだ無いのだ。だから取り敢えずインビジもスニークも掛けて走る。

 大抵はこれで大丈夫だったのだが、ひとつ嫌らしい敵がいた。普段は名前が表示されないが、戦闘状態になると名前が現れるヤツがいるようなのだ。そいつは小さい赤い虫みたいなヤツで、普段は名前が表示されないのでタゲる事ができず、したがって事前にその存在を察知する事は困難。つまり避けて通るのが難しいのだ。

 アラパゴ暗礁域に行く途中、こいつに絡まれてしまった。

 「何だ? いったい何に絡まれたんだ?」(敵が小さすぎて状況がよく解らない)

 レベル75でも絡んでくるヤツだ。ソロ(しかも白魔)で倒すのは無理と判断。幸い周囲には大勢の人が走っていたので、すぐに救援要請を出して何とかしのいだ。しっかし、レベル75でも絡んでくるヤツが街のすぐ近くにいるとは、新大陸とは何と恐ろしい所なのだろうか・・・。

 ま。てなワケで、さらっと新ジョブをゲットした2人なのだった。


【ニョーボ、クエへの熱意】
 発売から4日目。朝から体調が悪かったので朝寝したのだが、起きてきたらニョーボが「ねえ!『エジワ蘿洞の地図』のクエストのNMを倒しに行こう!」「必要なアイテムはローディーに送っといたから!」などと興奮した口調で言ってきた。

 はて? 地図は欲しいけれど「エジワ蘿洞の地図」ってNMを倒すんだっけか? そんな話は聞いた事ないが・・・。

 ニョーボは「ほら、シャウトで人を集めて行こうよ!」と強く迫るが、自分が内容を把握していないクエストのために人を集める訳には行かない。

 俺「ちょっと待って。今、クエスト内容を確認するから」
 ニョーボ「んもう〜。早く行こうよ!」

 攻略サイトで調べてみると、NMを倒すなんていう話は全然出てこない。っつーか、戦闘しなくても地図をもらえるクエストのようだ。これはニョーボの勘違いだな・・・。

 俺「おい。内容が違うっぽいぞ。まずはエジワ蘿洞に行かなきゃいけないみたいだ」
 ニョーボ「あらそう? それじゃあエジワ蘿洞に行きましょ。ついでにワジャーム樹林にテレポできる指輪がもらえるクエストと、火山の写真を撮ってくるクエストもやっちゃおうよ」

 ニョーボは攻略サイトで調べて、現在判明しているクエストをメモ用紙に箇条書きで書き出してチェックしていた。もうヤル気満々だ。

 こうしてニョーボに引っ張られる形でクエストを消化していくふたり。「エジワ蘿洞の地図」や「ワジャーム樹林にテレポできる指輪」などをゲットして、最後に火山の風景写真を撮ってくるクエストの場所に行ってみた。

 場所はすぐに判った。行ってみると大勢の人が立っている。ここで海の向こうに見える火山島の写真を撮れば良いらしい。が、天候の条件が厳しいようで、いつまで経っても「今は記録すべき時ではない・・・」などと表示される。30分ほど粘ったが、全然撮れないので引き揚げたのだった。(これがこの日の昼頃の話である)


【アラパゴ座礁域へ】
 「エジワ蘿洞の地図」クエストを完了させるため、再びナシュモに行かねばならないという訳で、アルザビ白門の北港に向かった我々。と、その時「クエスト『その女、性悪につき』をクリアしにアラパゴ座礁域へ行きませんか?」というシャウトが聞こえた。

 ニョーボ「あっ! これ行きたい!! ナシュモに渡るついでにこれに混ぜてもらおうよ」
 俺「ああ、うん・・・(今日は何だか凄く積極的だなぁ)」

 このクエストは、イカサマ師の女を追いかけてアラパゴ暗礁域の奥に行かなければならないのだが、このアラパゴ暗礁域というエリアは大変な迷路になっていて、多くの者が道に迷い、あるいはモンスターに見つかって倒されているのだった。

 実はこの前日ににゃあにゃあ団の有志2パーティーのアライアンスで探索したのだが、散々歩き回ったあげく、結局目的地にはたどり着けなかったのだ。迷路が複雑という事もさることながら、配置されているモンスターがやたらに強いのだ。レベル75でも絡まれるのは当然として、「とて」クラスの敵が、まるで「とてとて」クラスのような強さに感じられる。中にはインビジを見抜くヤツまでいるから油断できない。だから。だからこそ行けるチャンスは逃したくない。

 ニョーボが速攻で主催者に連絡を入れ、あっと言う間に3パーティーのアライアンスが組まれた。クエストをクリアしたいという人が相当に多かったようだ。アラ結成がナシュモ行きの船の出航に間に合い、ほっとした。さあ出航だ。

 と、「取り残されたー!」というメンバーの声が。

 見るとメンバーの半数ほどが港に残ったままになっている。調べてみると、船に乗っている人数は99人。どうやら船には一度に乗れる定員が決まっていて、それ以上は港に取り残されてしまうらしい。そうか〜。今まで全然気が付かなかったけど、この異常な人口密度のおかげでちょっとしたトリビアを知ってしまったよ。(なお、この件はすぐに修正されたとの事)

 おかげで全員がナシュモに揃うのにちょっと時間がかかってしまったが、とにかく3パーティーのアライアンスでアラパゴ暗礁域の探索が開始されたのだった。


【無間地獄! アラパゴ座礁域】
 アラパゴ座礁域の地図はアトルガン皇国の戦績と交換でもらえる物なので、恐らくまだ誰も入手していない。攻略サイトの中には解析して得た地図を公表している所もあるようなのだが、道の繋がり具合や一方通行などの詳しい表記が無い白地図ではほとんど役に立たないのだ。

 座礁域をさまよい続けて既に4時間が経っていた・・・。どこまで行っても似たような地形ばかりで、まるで同じ所をグルグル回っているような気がする。

 気が付けばもうリアルが夜だ。本来ならば夕飯を食べている時間なのだが、全然目的地にたどり着けないため、夕食の準備もままならない。取り敢えずご飯だけは炊いてあるのだが、おかずが無い。

 ニョーボ「そういちろう〜。スーパーに行って好きなおかずを買って来てくんないかなあ?」

 そういちろう「・・・・・・」
 えいじろう「・・・・・・」

 俺「(うわあぁ・・・ダメダメ家庭だぁ〜(;´_`;))」

 どこまで進んでもいっこうに目的地に近づいている気がしない。メンバーにも疲れが見え始めている。発言がイライラした感じになってきている。

 だがここまで来て、今さら「今日はあきらめましょう」とも言えない。地図サイトと首っ引きで現在地と目的地への道筋を考えているリーダー(本当は別の人が主催者だったのだけど、この地図を見ている人が実質的なリーダーになっていた)。今はただこのリーダーを信じて付いて行くしかないのだ。

 と、安全地帯を見つけたので、ここでトイレタイムという事になった。

 ニョーボ「今だ!」
 俺「よし。画面は俺が見ている。状況が変わったら教えるから」
 ニョーボ「お願い」

 ニョーボはダッシュでおかずを用意。冷凍ギョウザと、昼の残りのうどんだ。

 ニョーボ「はいはい。食べて食べて〜」

 そういちろう「お父さんの分はパソコンの横に置くの?」
 俺「いや、食べながら出来る状況じゃない。テーブルに置いといてくれ」

 子供達の夕食は間に合わせたという安堵はあるものの、アラパゴ暗礁域の探索にはまだ光明が見えない。

 俺「まさに無限の迷路だ・・・」
 ニョーボ「うん・・・」

 みんなが待機している間に、単独行動に自信がある人が「先がどうなっているか見てきます」と言って探索に出た。

 Hさん「う〜ん。ここから西に大回りすれば行けるんじゃないか?」
 Fさん「ですね。行けそうに見える」

 よし出発だ。途中でモンスターに発見されてしまい、戦闘になったり、ローディーが死んだりしたが、それでもパーティーは前進を続けたのだった。まるで南極点を目指すスコット隊のように・・・。


 探険開始から約6時間経過。

 「???を発見しました!」

 おお! そ、それこそが目的地なのではないのか?! とうとう我々は到達したのか?! 誰もが走った。走って走って走りまくった。走って現地に着いてみたら、驚くべき事にそこには先客がおり、今まさにクエストの敵と戦っている所であった。

 うむ。確かにここが目的地に間違いないようだ。それにしてもこの先客。たった3人のパーティーだ。1人死んでるし。残りの2人で勝てるのかいな?と心配しながら見守った。そしたら本当に勝ってしまった。

 「勝ったね・・・」
 「忍者と赤魔なら2人でも勝てるのか・・・」
 「あの人たち、どうやってここまで来たのかなぁ・・・」
 「意外に近道があったのかも・・・」
 「考えたくないな・・・」

 そんな敵なので、我々のアライアンスはあっさり敵を倒し、何とかクエストをクリアする事が出来たのだった。

 ああ・・・長かった・・・。デュナミス攻略も相当神経を使うけど、今回の探索は今までで一番疲れた探険だったなぁ。

 ニョーボ「とにかくクリアできて良かったね・・・」
 俺「うん・・・」

 俺はとっくに冷めて固くなってしまったご飯と、汁を吸って伸びきってしまったうどんを食べながら、小さく返事をするのが精一杯だった・・・。


【爺さんのために写真を】
 そう言えば爺さんのために写真を撮ってくる話はどうなったかな?と思い、例の場所に行ってみた。行ってみたら、昼に来た時にも見た名前の人がまだ立ち続けていた。

 俺「え・・・。このRさん、昼からずっとここに?」
 ニョーボ「そうだねぇ。このYさんも昼に立ってたわよ」

 ニャンピィ「みなさん、昼からずっと立ってたんですか?」
 Rさん「はい」

 この会話を聞いた周囲の人々の間にざわめきが起こった。

 周囲の人「嫌な予感がする。凄く嫌な予感がする・・・」

 このクエは撮影条件が揃う確率がよっぽど低いらしく、延々と待ち続けていても運が悪いといつまで経っても撮影できないようだ(左の写真)。

 もうリアルでは夜の9時を過ぎている。ニョーボはニャンピィを現地に立たせたまま風呂に行ってしまった。このままテレビの前に張り付いていると、風呂に入る時間が無くなってしまう。でもニョーボが風呂からあがって帰って来るまでの間も全く何も変化は無かった。

 ニョーボ「ダメですか・・・」
 俺「ダメですね・・・」

 俺「じゃあ今度は俺が風呂行くわ。後は頼む」
 ニョーボ「いってら〜」

 ・・・・・・・。

 とぷっと風呂につかり「はあぁぁ〜〜〜」とため息がもれる。

 今日は疲れたなぁ。そして今やってる写真クエも疲れそうなクエだなぁ・・・。と思いながら虚空を見つめていたら、居間の方から「撮れたわよーーーーーっ!!!」という叫び声が聞こえた。

 ああ、遂にその瞬間がやってきたのか・・・。意外に早かったな・・・。

 居間に戻ってみるとニョーボは俺に代わってローディーで撮影をし、「やったー!」というセリフまで言わせていた。でも、もう今日はいい。いいんだ、もう・・・。早く寝たい。もう寝ようよ。何もかも忘れて・・・。


【ちなみに】
 この写真クエの爺さん。火山の写真を届けたら、今度はアラパゴ座礁域の写真を撮ってきてくれと言う。しかも雪景色の風景を、だそうな。

 あんた。俺らがあそこでどんな思いをしたか知ってるか?爺さん。あんたあんな恐ろしい所が思い出の地なのか? あんたには懐かしい思い出の地なのかも知れないが、俺らには忌まわしい思い出しか無いんだぞ。だいたい、あそこで雪が降ってる所なんて一度も見てないぞ。こっちが何でも言う事を聞くからって、たいがいにせえよ、ゴルァ〜(`´メ)

[2006/04/26]
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