ファイナルファンタジーXI
(93:式神狂騒曲編)

シキガミを狙う全ての人へ・・・



【召喚士レベル75】
 召喚士もレベル75まで上がり切り、レベル75でだけ使える新履行技も全部習得したローディー。空LS(トゥー・リアのNMを狩る事を目的としたリンクシェル)では召喚士による攻撃履行技が重宝されているという事もあり、これからは召喚士メインで生きていこうかなと思う今日この頃。

 しかし召喚士に本腰を入れるとなると、意識せざるを得ない物がある。それは、シキガミウエポン!

 ロ・メーヴに現れるノートリアスモンスターで、倒せば希に召喚士専用の高性能装備「陰陽師浄衣」を落とすという。召喚にこだわる人ならのどから手が出るほど欲しい装備。それが陰陽師浄衣なのだ。

 情報としてはずっと前から知っていた。早くから召喚士レベル75であった某Wさん。そう。あの連邦の白いヤツが「敷き紙さ〜ん、し、敷き〜〜」などと、怪しい言動をするほど欲しがり、しかしそれでもゲットできず、結局あきらめたという、曰く付きの陰陽師浄衣である。

 欲しい物は必ず手に入れる、あのWさんをも退けたシキガミウエポンとは一体如何なる敵なのであろうか?


【分析】
 このシキガミウエポンという敵は、非常に変わった特徴を持っている。普段は目に見えず、タゲる事もできない。そしてその状態である決まったコースをウロウロしているのだという。そしてその存在と位置は、狩人や獣使いの「広域スキャン」でしか判らないという。

 ヤツと戦う為にはヤツが姿を現し、タゲれる状態にしなければならないのだが、そうさせる為にはヤツの近くで魔法を使い、ヤツに襲われなければならない。が、知っての通り、ロ・メーヴにいるモンスターは全てが魔法感知タイプ。つまり、ヤツと戦う為には、魔法感知タイプのモンスターがうじゃうじゃいる中で敢えて魔法を使う必要があるのだ。

 ロ・メーヴを通る際、下手にスニークなどの魔法を使ってしまって、ウエポンやドールに追いかけられた経験のある人ならわかると思うのだが、これはかなり危険な行為だ。


【手探り】
 取り敢えず現地の様子を見てみない事には、何も始まらないと思い、ロ・メーヴに行ってみた。誰もいない。広域スキャンしてもシキガミはいない。事前にポップ時刻を調べるなどという事をしていないのだから当然だ。

 しかし、次のポップ時刻はどうやったら知る事が出来るのだろうか? エリアサーチで調べても、シキガミ狙いの人がロ・メーヴに滞在している時間はそんなに長くないだろうから、ただ当てずっぽうでチェックしても時間の無駄だろう。

 仕方が無いので、空LSの時に「ポップ時刻知ってたら教えて」というメッセージを発信してみた。そしたら親切な人が「明日は○○時頃だよ」と教えてくれた。

 なんだ、最初から聞けば良かったんだな、と思った。

 が次の瞬間、別の人が「そうなんだ。私のフレンドが陰陽師浄衣欲しいと言ってたから、教えてあげよう」と発言した。

 ああ! 公然と尋ねると、かえってライバルを増やす結果になってしまうのか! 言ったその場で後悔したが、もう後の祭り。


【初挑戦】
 さて、ポップ時刻は判った。後は人集めだ。ニョーボに頼んだら二つ返事でOK。噂によると、シキガミウエポンを倒すには最低でも3〜4人は必要との事なので、ニャンピィのフレンド関係にお願いする事に。で、ニャンピィのフレンドであるTさんとPさんが来てくれる事になった。この方たちにはこれまでも何度かお世話になっている、とっても有り難い方たちだ。

 で、ポップすると言われた時刻の30分くらい前に集合し、辺りの様子をうかがってみた。上で「ロ・メーヴは魔法感知の敵ばかりなので危険」と書いたが、モンスターの配置をよくよく観察してみると、魔法を唱えても安全な空白地帯、つまり安全地帯がある事に気が付いた。

 「ここをキャンプにして戦えば安全そうですね」
 「ですね(^_^)」

 「じゃあ、ポップ時刻まで周囲の雑魚を掃除してましょう」
 「あ〜い」

 てな感じで掃除作業を開始した。

 が、問題の時刻を過ぎてもシキガミが広域スキャンにかからない。30分経ち、1時間経っても全くかからない。ロ・メーヴには我々のパーティーしかいない。ライバルがいないのは良い事だが、全くライバルが来ないというのはやっぱり変じゃないか? 嫌なムードが漂ってきた。

 結局1時間以上粘っても出現しなかったので、この日は引き揚げた。あの情報はガセだったのだろうか? それとも狩られた直後だったのだろうか・・・。


【チャンス到来】
 結局の所、ポップ時刻がはっきりしない事には、助っ人を頼む事も出来ないワケであり、どうやったらポップ時刻をつかめるか、悩む日々が続いた。そんな時、近々バージョンアップによる再起動がある事を知った。

 チャンス到来! 再起動の時刻が判れば、シキガミのポップ時刻も判るじゃないか。シキガミの場合、約21時間毎に出現するとの事なので、バージョンアップ再起動から21時間後に張り込めば、必ずシキガミに出会えるはず!

 再起動が行われるのは日本時間の深夜〜早朝だそうだ。正確な時刻は不明だが、だいたいの予想はできる。

 で、その予想時刻にロ・メーヴに行ってみた。そしたら、いつもは静かなロ・メーヴが、まるで人気の観光地のようなにぎわいようだ。

 「うわ。シキガミを狙ってる人ってこんなにいるんだ・・・」

 『前途多難』という言葉が頭に浮かんだ。

 ともかく没時刻だけでもチェックしようと広域スキャンを開始。と、突然周囲の人々が一斉に走りだした。見れば広域スキャンに「Shikigami Weapon」の文字が! 追跡モードにして追いかけると、そこでは既に戦闘が始まっていた。

 「はぁ〜。あれがシキガミウエポンかぁ〜」

 初めて見るシキガミに、まるで街で有名タレントを見かけた時のような目で見守る俺とその他の人達。

 戦っている人達は少なくとも4人以上のパーティーのようだ。魔法に反応した周囲の雑魚の処理を行う担当が決まっているらしく、雑魚を引き連れて逃げて行った。なるほどねぇ。ああやって雑魚を消すのか。勉強になるなぁ。

 あ、倒された。今日の没時刻は○○時○○分・・・っと。メモメモ。

 ところで例の陰陽師浄衣は出たのだろうか? 周囲の人が「drop?」などと尋ねると、戦っていた人が「がっかり」のモーションをした。どうやら落とさなかったらしい。


【毎日チェック】
 この日を起点にして、シキガミウエポンへの挑戦の日々が始まった。実は俺。この当時、病気のため会社を休んでいたので、昼だろうが深夜だろうが、その気さえあればチェックできたのだ。(それだけの気力体力があるんだったら会社に行けよbyニョーボ)

 で、毎日ロ・メーヴに通ってみて驚いたのは、いつも必ず複数のパーティーが張り込んでいるという事だ。夜8時〜夜12時のゴールデンアワーは言うに及ばず、深夜、早朝、昼間。いつ行っても没時刻から21時間目になるとシキガミ狙いのパーティーが現れるのだ。

 これはFF11の世界が、日本からだけでなく、北米やヨーロッパからもアクセスされているからで、例えば日本時間の朝から昼にかけては北米系のパーティーが来るのが普通だ。

 私は深夜〜早朝の時間帯(例えば深夜3時とか、早朝5時とか)でもに、わざわざ目覚ましをかけて、没時刻のチェックをし続けていたのだが、本当にどの時間帯でもライバルがいるのには驚かされた。(そんな時間帯でも手伝いに駆けつけてくれたTさんとPさんに大感謝m(_ _)m)


【Wさん参戦】
 積極的にお手伝いして下さるTさんとPさんではあるが、各自それぞれの都合という物も当然あるワケで、いつもいつも手伝いを頼めるわけではない。また、手伝ってもらえても、そもそもシキガミを捕まえる所まで行けない。どうしてもライバルに取られてしまう。戦う以前の問題なのだ。

 このため、シキガミ取りにはある程度の人数が必要だという強い焦りを感じていた。ある時、シャウトで協力してくれる仲間を募集した事もあったのだが、「某NMを倒しに行きませんか」と内容をボカしていても、その筋の人にはシキガミの事だとすぐ解ってしまうようで、結果、ライバルを増やす事になってしまうため、その1回だけでやめた。

 人に頼るという事はできるだけしないのが俺に信条だが、この際にゃあにゃあの人も巻き込むか?と決意。にゃあにゃあ団のイベントで、俺が密かにシキガミを狙っているという事を告白し、Wさんにお手伝いのお願いをしたのだった。

 Wさんはむろん断る理由は無く、むしろ俺の方がWさんのお手伝いになっちゃいそうな勢いでOKの返事。

 この提案、俺にとって、自分の分だけでなく、Wさんの分まで取らなければならなくなるという、つまり2倍の期間と労力が必要になってしまう、まさに捨て身の戦略であった。そんな手段を選ばなければならないほど、精神的に追い詰められていたのだった。

 で、ここで「もし陰陽師浄衣が出たら、ロット勝負しましょう」と提案。すると他のにゃあにゃあのメンバーから「え! 本当にロット勝負で決めるの?」という驚きと確認のメッセージが複数来た。

 普通だったら言い出しっぺの側が優先権を主張し、最初のはローディーの物にしますけど良いですか?などと条件を付けたい所だ。だが、そこを敢えて対等条件を提示した。

 何故か? Wさんの人脈も戦力に巻き込もうと目論むからには、正々堂々、対等条件でなければならないと考えたからだ。対等条件であればこそ、Wさんも本気になってくれるはず。

 Wさんが陰陽師浄衣を欲しがっている事は周知の事実であり、そしてこの人の「欲しい」と思った物に対する執念のすさまじさもまた周知の事実である。その執念を逆に利用しようという魂胆だ。まさに毒をもって毒を制す作戦! いや、ちょっと違うか・・・(^^;;;

 この様子を見ていたニョーボは、

 「あ〜あ。あんた、とうとう眠れる獅子を起こしちゃったね・・・

 と言い残して去っていった。


【傾向と対策】
 さて、毎日没時刻をチェックしているうちに、シキガミ狩りのノウハウが蓄積されてきた。箇条書きで挙げてみると、

 ・ 盾になる人が最低1名必要。
 ・ 盾は、ナイト盾より空蝉盾の方が有効。
 ・ 広域スキャンができる人は当然必要。
 ・ 魔法を使ってシキガミを実体化させる人も当然必要。
 ・ ドロップ率が低いので、できればシーフも欲しい。
 ・ 周囲のドールやウエポンがリンクする危険性が非常に大きいので、これをエリアチェンジで処理する人。それが出来るジョブ、技量を持つ人が欲しい。

 などだ。この他にもちょっとしたノウハウがあるのだが、それはヒ・ミ・ツ☆(欲しい人は自分の努力で)。

 さて、我々メンバーの可能ジョブから考えて、ローディーが戦士サポ忍者で空蝉盾をやるとすると、広域スキャン役はニャンピィがやる事になる。我が家の場合、俺(戦う人)とニョーボ(探す人)の間はリアル口頭で意志疎通ができるから、俺とニョーボがコンビを組む事には大きなメリットがあるのだ。

 できればローディーはサポ忍者になりたい所なのだが、ニャンピィは狩人をあまり育てていないので、サポ狩人にしてもスキャン範囲が狭く、ローディーがサポ狩人にならざるを得ないのが難点だった。

 ただしWさんのツテで誰かしら盾役(忍者)が来てくれる事があり、その場合にはローディーが白魔サポ狩人となり、広域スキャンとシキガミを実体化させる役をひとりで担当する事ができた。

 で、ですね。ぶっちゃけて言うと、ライバルが何十人もいるような日には、やはりシキガミと戦う所にすら行けないというのが実情で、せっかく集まってもらっても無駄に終わる事がほとんどなのでした。集まってくれた皆さん、本当にありがとうございましたm(_ _)m


【千載一遇】
 そんなある日、いつものようにロ・メーヴに張り込んでいた我々。周囲を見回すとライバルらしい人は2人組のパーティーだけのようだ。へえ〜、こんな日もあるんだなぁと感心しつつ、こんな時に限ってこちらもローディーとWさんの2人のみ。しかもローディーは白魔、Wさんは召喚だった。いくら何でもこの構成では戦えない。むむむ・・・。

 しかし、このまたとないチャンスをWさんが放っておくワケが無い。Wさんは、近くにいる人をサーチし、直接交渉し、手伝ってもいいよという人をゲット! それも忍者さんと黒魔さん。これで一気に4人パーティー完成。これだ!この行動力。この執念こそが俺がWさんを巻き込んだ理由なのだ。(後で聞いたらこの2人、Wさんと同じ空LSの仲間なのだそうだ)

 ローディーは白サポ狩人だったので、さっそく広域スキャンを開始。が、例によってライバルに先を越されてしまった(-_-; 2人パーティーでシキガミと戦う彼らを遠巻きに眺める我々。

 「忍者と赤魔ですね」
 「あの人達、昨日もいましたよ」

 「ドロップ率低いから、なかなかライバルが減らないんだねぇ」
 「これまで見た感じでは、ドロップ率は20%くらいでしょうか」

 「しかし、よく2人で戦えるなぁ」
 「凄いですね〜」

 ライバルの戦闘が順調なので、これはもう終わるなと思った忍者さんと黒魔さんは、トゥー・リア方面に別れて行ってしまった。そしたら、それまで安定していたライバルの戦闘が急に崩れた。戦闘していた場所の近くにボムがポップし、これに赤魔が絡まれてしまったのだ。

 「あっ、これは・・・、あの人達負けるかも・・・」

 ほどなく盾役が崩れ、あっさりライバルパーティー全滅。するとシキガミは緑ネームになって姿を消した。こうなるともうタゲる事も出来ない。サーチしてみると、今他にライバルはいない。やれる! 千載一遇のチャンスだ。俺もWさんも大興奮。

 Wさんは先ほどトゥー・リアに向かった忍者さんと黒魔さんを急遽呼び戻し、戦闘態勢に入った。広域スキャンによると、ヤツはけっこうな速度で通路を移動しているようだ。

 Wさん「今の位置は?」
 ローディー「時計方向に回り始めた」
 Wさん「それじゃわからない」

 ローディー「上の左」
 Wさん「どんどん場所言って」

 ローディー「また逆になった」
 Wさん「逆じゃわからない」

 Wさんが興奮している。興奮したWさんは口調が怖い(^_^;

 と、見ると、Wさんがシキガミウエポンと、その他のウエポンを引き連れてこっちに走ってくるではないか。す、素早い。もう釣ってたのか!

 そのまま雑魚を引き連れてエリアチェンジしようとするが、Wさんは途中でダウン。これを追いかけたローディーはWさんにレイズして、エリア付近でヒーリング。復活したWさんは再び釣りに走った。

 Wさん「位置を教えて」「早く」「どんどん」

 ほどなくシキガミとその他大勢を引き連れて、再びエリアに走るWさん。素早い! 無謀なまでに素早すぎるぜ、Wさん!!

 この時Wさんはエリア付近で戦うつもりだったようだが、ローディーは逆に安全地帯に向かって走っていた。すれ違いだ。

 Wさん「場所うごかないで」

     「せっかく持ってきたのに」

 ローディー「すみません」

 怒るWさん。ひぃいい。Wさんが怖いよぉ〜(ToT) やっぱり「連邦の白いヤツ」「白髪鬼」の通り名は伊達じゃない。

 そんな混乱から何とか体勢を立て直し、やっとの事でシキガミとの戦闘開始。シキガミの直接攻撃自体はそんなに痛くない感じなのだが、むしろ問題はヤツの攻撃魔法だった。痛い。まともに食らうとガリッっとHPを削られる感じ。やはり空蝉の術が無いと辛そうだ。(と言うか、自分が盾役をやった時にそう思った)

 で、悪戦苦闘の末に何とか倒せたのだが・・・、

 「Shikigami Weapon は風のクリスタルを持っていた!」

 ・・・・・・。

 千載一遇のチャンスだったのに、肝心のブツが出ない。でも、気分は不思議と爽快だった。

 今まで戦う事すら出来なかったシキガミと戦えて、しかも勝てた!

 今日はそれでいいじゃないか!!

 Wさんも「初めて勝てました〜〜〜(^-^)」と喜んでいた。

 そして俺も笑顔でニョーボに武勇伝を語ったのだった。


とろう とろう あすとろう
明日はシーフさんを呼んで取ろう

※井上靖「あすなろ物語」より


【感謝】
 その後何度かのノードロップを経て、遂に陰陽師浄衣をゲットしたローディー(右の写真)。振り返れば、初期の偵察時代から1ヶ月近い時間が経っていた。

 ただ、当初は正々堂々のロット勝負という事になっていたのが、ある事情により、これはロット勝負無しでローディーの物になった。(この時の事情だけで記事が1本書けるほどなのだけど、あまりに生々しいのでやめときます・・・)

 もちろんローディーは、その後Wさんが陰陽師浄衣をゲットするまで、深夜でも早朝でも手伝い続けた。そしてとうとうWさんもゲット。いやぁ〜、ホント、大変でした(^_^;;;;;

 深夜早朝と言えば、TさんとPさんには本当に頭が下がります。私が言うのもナンだけど、あなたたち何者なの? いくら仲が良いと言ったって、普通そんな時間帯までは手伝わない、いや手伝えないでしょう?

 ここら辺の謎は未だに解決されていないが、こんなフレンドに恵まれて、本当に有り難い。感謝感謝感謝なのであります。

[2006/09/27]
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