LED電球は
どこまで使えるのか?
実際の所、どうなのか試してみた
【高輝度LED時代到来】 近年、白色LEDの実現や高輝度化の進歩により、家庭の照明にも使えるLED照明が現れつつある。電気店で何気なく探してみたら、蛍光灯の常夜灯(いわゆるナツメ電球)に使える物を発見。 ![]() LED電球は1個300円強。普通のナツメ球は2個で100円前後なので、従来比で言えばかなり高い事になるが、絶対値としては安いので、試しに使ってみた。 |
![]() 以下、同じ撮影条件で撮影してみたら・・・ |
![]() かなり暗い。写真では判別できないが、実際に見ると中のLEDは1個だけである事が分かる。 |
![]() 明るさはエルパの物とだいたい同じ感じだが、中のLEDは3個光っているのが見える。3個でエルパの物と同程度の明るさという事は、エルパの物は1個の明るさがかなり明るいLEDを使っているという事か。 |
というワケで、LED電球はまだ従来の電球式より暗く、ギリギリ使える?いや暗すぎる?というビミョ〜なレベルだった。 でも従来のナツメ電球5Wに比べて、LED電球は0.5Wなので1/10の省電力。一晩中付けっぱなしにする事を考えれば、0.5Wという低消費電力は意味あるかも? ただし、理由は解らないが、蛍光灯の機種によってはLEDが全く点灯しない物もあった(エルパのもヤザワのもダメだった。もちろん普通のナツメ電球なら点灯するのに、だ)。もしかしたら蛍光灯内部で直流にしてるとか?なのか? まあそこら辺は謎だが、せっかく買ったLED電球が無駄に終わる事もありえる。 【廊下の照明も】 廊下の照明は、何年か前から電球型蛍光灯(7W)に切り替えており、普通の白熱電球(30W)の約1/4の省電力を実現していた。(その時の記事はこちら) 今回これの替わりになりそうなLED電球を購入し、試してみた。 ![]() |
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![]() 電球表面がレンズアレイ状のなっているため、下方向に光が収束されている感じ。白色LED特有の冷たい感じの光だ。 さすがに暗い。が、使って使えなくもない。消費電力1.4Wを考えれば、これもアリかも。 |
![]() 見た感じは一般の電球のような優しい光で、ヤザワの物のような冷たさは無い。 消費電力2.5Wで、普通の電球7W相当の明るさとの事。 |
【暗い・・・】 7Wから2.5Wなので消費電力は確かに少なくなっているが、正直言って暗い。ニョーボや子供らからも「暗い〜」「何だか貧乏臭い」という批判の声が・・・。やっぱそう思う? やっぱりなぁ・・・。 これまで使っていた電球型蛍光灯は、消費電力7Wで30Wの白熱電球に相当する明るさが出せると書いてある(明るさ比4.3倍)が、一方エルパのLED式電球の方は、消費電力2.5Wで7Wの白熱電球相当の明るさ(明るさ比2.8倍)だという。LED式電球は、電力対明るさの比率が予想外に低い。もっと効率が良いと想像していたのだが・・・。 気になって更に調べてみた所、東芝や松下の最新の電球型蛍光灯は、消費電力8Wで485ルーメン(白熱電球で言うと40W相当の明るさ)を出している。つまり発光効率は約61ルーメン/W。一方LED式電球は2.2Wで40ルーメンとか、0.7Wで1.2ルーメンとあるから、発光効率は17〜18ルーメン/W。つまり蛍光灯式の方が、発光効率が圧倒的に高いという事が判明。 しかし原理的にはLEDの方が発光効率が良いはずで、実際、LED単体では100ルーメン/W級の物が開発されているそうだ。ところが家庭の照明に使える40Wとか60W相当の明るさの物を作るとなると発熱が大きくなってしまい、電球型にまとめるのは難しいのだという。 「LED→発熱しない→高効率」というイメージを持っていたので、この「発熱が問題」というのは意外だった。現時点では「100Vの電球ソケットでそのまま使えて、30〜40Wの白熱電球相当の電球色の明るさが出せる」という物はまだ出来ていないようだ。 ただし電球ソケット式でない物については、発光効率50ルーメン/Wで40Wや60W相当の明るさが得られる物が東芝ライテックから発売されている。家庭用照明にLED式が普通に使われる日は意外に近いのかもしれない。 現時点では常夜灯のような、薄暗いくらいで丁度良いような照明に限ればLED式電球を採用する理由がある。上でも書いたけど、蛍光灯に付いているナツメ電球は、あれ1個で消費電力が5Wもある。電球型蛍光灯が8Wで40Wクラスの明るさを実現しているというのに、あのナツメ電球1個で5Wだなんて、いかにも効率が悪い。 前述の2.5WのLED式電球が7Wクラスの明るさなので、ナツメ電球と入れ替えができる明るさだ。ナツメ電球を消して、別にこのLED式電球をどこかに付ければ、消費電力半分で、従来と同じかやや明るい明るさを実現できるという事になる。せっかく買ったLED電球なので、その方面で使う事を検討してみようと思う。 【理由は解らないが】 ![]() 理由は解らないが、ランプ付きスイッチの機構の関係で、スイッチがオフの時も僅かに電流が流れてしまうらしい。 省電力のつもりでLED電球に交換したのに、スイッチをオフにしていても点灯するというのはちょっと気分が悪い。いや、LED電球に替えたからこれに気が付いただけで、従来の電球でも実は同様に弱い電流が流れていたという事なのか? ならばそもそもランプ付きスイッチを採用した時点で既に省電力でなかったというワケか? う〜む、ランプ付きスイッチのランプをLEDにした物があれば理想的なのだがな・・・。 |
【メインには使えなかったが】 ![]() ところでこの記事を書いていたその日、東芝ライテックから消費電力5.3Wでレフランプミゼット型40Wと同等以上の直下照度を実現という商品が発表になった。 くぅ〜。これが出てから実験していれば、もうちょっと違った結果になっただろうになぁ〜。 でもこの新製品、1個7千円もするらしい。ちょっと高すぎかも・・・。 |
[2007/11/17] 訂正追記[2007/11/18] 追記[2007/11/27] |