写真閲覧ソフト比較報告
何種類かあるけど、どれを使ったらいいのか困っていた。


【表示画質が違う?】
 ニコンのカメラを買うと写真閲覧ソフトとして「ビューNX」が付いてくる。このソフト、機能的にはかなり満足できる内容なのだけど、以前使っていた旧VAIOで使うと、フォトショップCS3にセットになってる「ブリッジCS3」に比べて、画像の表示速度がかなり遅いという不満があった。

 新しいVAIOに替えてからは、パソコンの処理速度が速いため、ビューNXの遅さは気にならなくなったが、「ブリッジCS3の方が動作が速い」という認識はそのまま残ったのだった。

 その後ニコンD300やリコーGR2で写真を撮って、その閲覧をしている内に、ビューNXの表示速度が遅いのは、どうも表示している写真の品質レベルのせいではないか?と思うようになった。つまりビューNXの方がより高品位に表示しているため、パワー不足のPCだと動作が遅く感じられてしまう、という事ではないかと・・・。

 ブリッジCS3で見られるサンプル画像は何だか少しボケたような印象で、これを見ると「あれ?ピンぼけで失敗?」とか思ってしまう事が多かった。が、同じ画像をビューNXで閲覧すると、綺麗に表示されて、実はピンぼけではなかった・・・という事があったのだ。

 最初はブリッジCS3を過信して、「ありゃ、これはピンぼけ。あら?これもピンぼけ」と、プレビューを見た段階で判断し、たくさん削除してしまった事があり、この時はかなり落胆してしまった。

 ブリッジCS3の場合でも、画像をフォトショップで開けば実はピンぼけではなかった事が分かるのだが、普通は閲覧段階で写真の成功失敗を判断するから、このブリッジCS3のプレビューの画質はちょっと困る、という事になり、写真閲覧ソフトの表示画質についてちょっと調べてみる事にしたのだった。


【3種比較】
 まずこれがアドビ、ブリッジCS3のメイン画面。


 そしてこれが同じアドビ製で、写真閲覧&調整ソフト「ライトルーム」のメイン画面。


 最後にニコン、ビューNXのメイン画面。


 基本的にどれも似たような構造になっているが、閲覧している写真が同じサイズになるように調節して中央の看板付近を等倍で切り出してみると・・・、

 アドビ、ブリッジCS3の場合。

 なんだか字の輪郭がぼやけているような・・・。
 アドビ、ライトルームの場合。

 ブリッジCS3よりクッキリしている感じ。
 ニコン、ビューNXの場合。

 3つを見比べるとこれが一番クッキリしている。

 これらを見比べると、ブリッジCS3は明らかにボケた感じの画質で、ビューNXが一番品位が高いという事がわかる。

 まあ、元々ブリッジCS3は個々の写真の出来を見極めるというよりは、大量の画像ファイルの中からフォトショップで開きたいファイルを探すためのツールという感じの物なので、当然の結果なのかもしれない。というワケで、写真閲覧にはビューNXが良いという結論。

 ただしビューNXは、ニコンの伝統(?)なのか、他社のカメラで撮った画像だと、一部の撮影情報が表示されないという欠点があるのが痛い。

 ウチの場合で言えば、リコーGR2で撮った写真だと、ホワイトバランスやISO感度、色空間情報など、けっこう多くの項目が空欄になってしまうのだ。昔からニコンのソフトは(いや、ニコンに限った事ではないのかも?)どうしてこうなのか、凄く疑問に思っていた。

 その点アドビのブリッジCS3やライトルームは、カメラメーカーに関係なくデータが表示される点が優れている(ただし、私が使っているカメラでしか試していないし、ブリッジCS3なら全ての項目を表示、というワケでもないようだ)。う〜む、痛し痒し。

[2008/3/17]


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