両面せんせいの件はどうなった?


 磁石のペンで何度でも書いては消し書いては消しできる玩具「タカラのせんせい」。みなさんご存じですよね(右の写真)。もう20年以上昔からのロングヒット商品です。これ自体、かなりの優れた発明だと思うのですが、しかし絵を描く上での弱点があるのです。それは一部だけを消して修正する事ができないという事。

 「タカラのせんせい」(正確には「スーパーせんせい」)は、レバーを左右に動かして消す構造になっているので、絵の一部だけを消す事ができないのです。まあ、子供向けの物なのでこれでも十分とは思いますが、でも、上手く描けてると思った後に一部だけ失敗したりすると、失敗した所だけ修正したくなるんですよねえ。でもそれができないんです。

 ところが! 「スーパーせんせい」の姉妹品で「両面スーパーせんせい」という商品があるんですよ(右の写真)。これはその名の通り、裏表どちらの面からでも描けるようになっており、裏から描くと表が白くなるのです。つまり、この「両面せんせい」は一部だけの修正が可能なのです。これは画期的!

 また全体の構造も従来の物より薄くコンパクトで、無駄に場所を取りません。従来の「せんせい」は、子供のおもちゃにありがちな無駄な装飾(枠の部分)があり、それが収納の邪魔になったり、あるいは乱暴に扱うと壊れてしまうという問題があったのです。さらに「両面せんせい」には普通のペン先とは別に、うすぼんやりと描ける磁力がちょっと弱めのペンが用意されており、中間階調の表現が可能になっているのです。

 このように「両面せんせい」は従来の「せんせい」に比べて良い事ずくめ。我が家では当初従来の「せんせい」を購入したものの、後に「両面せんせい」を発見購入してからは従来品の出番は無くなってしまいました。ところが、「両面せんせい」がだいぶ痛んできたので買い換えようと思って玩具店を探してみると、これがもうどこにも売っていないんです!! 仙台近郊の大型玩具店はもちろん、小さな玩具店やアカチャンホンポなども探し回ったのですが、全くどこにも無いのです。まさか、差別的表現があるので全部回収になったとか?(ここでツッこむ事) ・・・つまり何が言いたいかというと、「両面せんせい」は素晴らしい。お勧めダ! でも売っていない!何故ダッ!?・・・という事です。


追伸:
 「せんせい」シリーズは長く使っているとスクリーンが痛んで描けなくなってくるのですが、スクリーン部分だけが交換用部品として販売されており、自分で簡単に交換する事ができます。この交換用スクリーンは「スーパーせんせい」「両面せんせい」共通です。でも、値段は本体丸ごと買い換えるのよりは安いという程度というのが玉にキズです。


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