シグマの標準ズーム
18-50mm F2.8 EX DC
MACRO HSM
ここにレンズ3本体制確立。


【楽しいレンズ計画】
 前々回は広角ズーム、前回は望遠ズームと、立て続けにレンズを購入した俺。

 おや? その中間に位置する標準ズームは?と思われた皆さん。はい。ご想像通りです。標準ズームも買いました。これで広角〜標準〜望遠という、レンズ3本体制が確立されたのです。

 え〜と、このクラスの標準ズームと言うと、

 ・ ニコンの AF-S DX 16-85mm F3.5-5.6G ED VR
 ・ タムロンの SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD
 ・ トキナーの AT-X 165 PRO DX F2.8
 ・ シグマの 18-50mm F2.8 EX DC MACRO HSM

 の4本が候補に挙がりましょう。

 ニコンのは唯一手ブレ補正機能を搭載しているという所に魅力を感じるのだけど、他の3本がいわゆる「F2.8 通し」であるので、レンズの明るさという点では一歩後退。

 また「F2.8 通し」の3本の中では、シグマのだけが超音波モーター式。絶対に超音波モーターじゃなきゃ嫌だという訳ではないのだけど、音が静かで動作が速いに超した事はない。

 特に重視したのは「最短撮影距離」。どれだけ接写ができるかという点。ポートレートや風景はもちろんだけど、室内での接写ブツ撮りにも使えるようなレンズが欲しかったのだ。

 調べてみると、シグマのが最短撮影距離 20cm で一番短い。タムロンのは 27cm。トキナーのは 30cm。ニコンのは 38cm だ。

 一眼レフでの「最短撮影距離」というのは、カメラボディの「距離基準マーク」からの距離であって、被写体からレンズの先端までの距離という意味ではないから、この数字をそのまま比べる事はできない。が、シグマのは名前に「MACRO」とあるように、マクロレンズ的な使い方(接写)もできるレンズという事のようだ。

 購入前に店頭で試してみたのだけど、レンズの手前、だいたい 4cm くらいまで寄れるようだ。まるでコンパクトデジカメのマクロ機能みたいだ。これは凄いと思った。

 左の写真が最も寄って撮った写真。

 ここまで寄ると、フードを外していてもレンズの影(画面左下の暗い部分がそれ)が写り込んでしまうという弊害が・・・(^_^;

 他社のレンズと直接比較した訳ではないのでナンなんだけど、写りはとてもシャープでクリア。

 最初こそ「普通の標準ズームだよな〜」とか軽く思っていたのだけど、ポートレートとか花の接写とかを撮っていたら、出てくる絵の質にビックリ。

 普通、パソコンで等倍表示にすると輪郭がちょっと眠い感じになったり、輪郭に色のにじみが見えてしまったりするものだけど、このレンズで撮った写真は、フォーカスが合っていれば等倍で見てもクッキリスッキリ。だからこれで撮ったポートレートは存在感が出る。何だか「俺、写真上手い?」とか勘違いしてしまうような(^_^;

 [焦点距離: 50mm、感度: ISO 280、撮影モード:絞り優先オート(F/8、1/30秒)、測光:マルチパターン測光]

 広角端では樽型歪みがちょっと気になったけど、それ以外は不満無し。(ここも他社のレンズと比較した訳ではないので、もしかしたらシグマの方が優秀なのかも知れないし、そうでないのかも知れないし)

 ただ、使いにくいと思った点がひとつ。レンズを脱着する際に持つべき部分が狭い事。

 右の写真、レンズの先端側から順にフォーカスリング、ズームリング。特にズームリングの幅が広いのため、着脱時にここを持ってひねってしまいがち。

 着脱時に持つべき部分は、ズームリングの下側、カメラ本体に一番近い所にあるギザギザの部分だ。けっこう狭い。

 この点についてはトキナーのがしっかり持てて扱い易いと思った。


 砂浜に咲いていた花を接写。[焦点距離: 34mm、感度: ISO 200、撮影モード:絞り優先オート(F/5.6、1/1600秒)、測光:マルチパターン測光] 

[2008/7/4]


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