セカンドカー購入顛末記
あっさり決めた後で思いっ切り悩んだのだった。
【クルマ、買う?】 突然ですが、わたくしロード黒沢は、諸般の事情で会社を辞め、某大学で働く事になった。で、この通勤にクルマを使いたいと思った。大学までバス電車乗り継ぎで通勤すると、けっこう時間かかりそうなんだよねえ。 愛車のベリーサは現在、ニョーボの通勤用として使われているため、2台目として中古のクルマを買おうか?という事になり、経費が安い軽自動車を物色してみた。 しかし先の大震災の影響なのか、まともそうなヤツだと中古でもけっこう値段が高い。軽自動車でも中古が100万近くするものもあったりして、そんなんだったら新車で買った方がいいんじゃね?という感じになったのだった。 【狙いはワゴンR系】 で、軽と言えばスズキ。スズキと言えばワゴンRというミーハー的考えから、ワゴンRを重点的に調べたのだが、近所にスズキのディーラーが見つからない。いつも通る道沿いにディーラーがあると、何かと便利なのだが・・・。 あと、馴染みの店だといろいろ気を利かせてくれそう・・・と思ったら、ワゴンRはマツダでは「AZワゴン」としてOEMされていたっけ。 だったら馴染みのマツダの店でAZワゴンを買えばいいじゃん!と思い、AZワゴンを調べてみると、スズキの物とグレードとかボディカラーが微妙に違うんだな〜これが。 俺が欲しいのはトランスミッションがCVTというのが第1前提。ところがAZワゴンでCVTを採用している物はボディカラーが白とか紫とか黒とか、そういうのしか無い。 俺としては、赤とか青とか、ビビッドな色が好み。白なんて営業車みたいでちょっとねえ・・・。 AZワゴンの内で、俺的に許せる色は「アクアベールブルー」一色しか無く、それは4速ATしか選べない下位グレードにしか無いのだった。 今回は俺専用のクルマだから、俺の好みの色じゃなきゃ嫌!というワケでAZワゴンは候補から脱落。 ![]() |
【色は重要】 ベリーサを買った時、納車されてから現物の色を見て、「ありゃ〜? 思ってたのと色味が微妙に違う〜〜」という事があった。だから今回は現物を見てから色を決めようと思った。 で、ネットで調べたら、ワゴンRの試乗車でブルーのが置いてある店は、仙台の泉区の1店しか無い事が判明。 仕方が無いのでわざわざ泉区の方まで出向いて、そのスズキの店に行った。 ところが、行ってみたら実車が無いの。ネットの店舗情報が古かったらしい。そりゃないよ・・・(;_;) 内心「えー!?せっかく来たのに!!」と思ったが、そこは大人なので何食わぬ顔で「ワゴンRを見せて下さい」と言って、クルマを見たよ。 そこで気になったのが、同じスズキで出してる「MRワゴン」。見た感じワゴンRとほぼ同じ大きさで、名前も似てるけど、この2つはどこが違うの? 質問したら店員の人もちょっと説明に困った様子で、「MRワゴンの方が女性受けする内容で・・・」とか言うが、正直、そんな程度の差しか無いという事なのね。 で、ワゴンRで、色は青で、トランスミッションはCVTの物という具合に選んだ所、諸経費モロモロ込みで140万円という結論に。値引きはあんまり期待できないような手応え。 担当の人は「私の権限では無理ですが、即決できるなら上司にかけあってもうちょっと安くできるかも」と食らいついてくる。 が、ここで俺も驚きの真実をぶっちゃけた。 実はこの日は仙台でマツダの大商談会があって、軽自動車の場合、先着5名様に7万円相当のワンセグナビが付いてくるというのをやる事になっていたのだ。馴染みの担当さんから「凄くお得なので早めに来て下さい」と念を押されていたのだった。 スズキの担当の人も、まさかライバルがOEM先だとは思ってなかったようで、ちょっと落胆。でもボディカラーの問題があるから、スズキを選択する可能性はまだ残っている。 【大商談会】 てなワケで、マツダの商談会に向かった。 開場30分くらい前に会場に到着したのだが、既に商談に入ってる人がいて、俺の担当の人も俺を見つけるなり「早く早く。ナビが終わっちゃうよ」と言ってテーブルに案内された。 ボディカラー以外は、馴染みのマツダの店で買った方がディーラーの便という意味で歓迎なので、AZワゴンだとどのくらいの値段になるのか見積もり取ってもらった。 すると、まあ当然ではあるけれど、スズキの場合と同じような内容ならば約140万円との事。ただし、今成約すれば7万円相当のワンセグカーナビが付いてくる。そして担当の人が小声で「ここから更に○万円値引きできると思います」 うーむ! ここはボディーカラーには目をつぶって、AZワゴンに決めるべきなのか? ホール内の放送で、「仙台からおこしの○○様。デミオご成約ありがとうございます!」などと、成約のアナウンスをしていて、いやが上にも気分が高まる(^_^; で、カタログを見ると、ルナグレーという色もそんなに悪くないような気がしてきて、「この色のクルマ、ここにありますか?」と尋ねてみた。 ![]() |
「○○からおこしの黒沢様。AZワゴンご成約ありがとうございます!」 流れる館内放送。 あ〜あ、決めちゃった(^_^;;;;;;;;; ただしまだ仮押さえ状態なので、グレードやオプションなどは変更可能との事。 【いいわけ】 典型的なセールス商法に乗せられた形になったワケだが、まあ、乗せられたというか、乗っかっちゃったというか(^_^; ボディカラーやオプションの豊富さから考えると本家のスズキでワゴンRを買った方が良いのだけど、我が家の場合、やっぱディーラーの便を考えるとマツダの方が便利なのだ。あと、馴染みの店なので、最初から大きく値引きしてくれるし。 いつも利用していたマツダの支店は先の大津波でやられちゃって廃墟状態。復旧には2〜3年かかるという。今は別の支店に統合されている。 ここはマツダさんに儲ける所はキッチリ儲けてもらって、早く支店を復活させて欲しいなと、そういう応援の意味も込めてマツダを選択したのだった。 【仕様に悩む】 商談会で選択したのは「XSスペシャル」というグレードだったが、「XSカスタム」や「XTカスタム」という上位グレードが存在する事を知り、そっちを選択しようかけっこう悩む。 まずターボは無しね。高速乗らないから。ETCも付けない。四駆は悩ましい所だけど、燃費の事も考えてやっぱFFを選択。 その代わり、エクステリアやインテリアに凝ったグレード、スズキで言えば「ワゴンRスティングレー」に相当するヤツを選択。 見た目だけの違いだけど、安っぽいのはちょっと寂しいので、凝ってみたい。特にインテリアがノーマルグレードと比べるとかなりリッチな感じに。 ボディーカラーについては、ルナグレーというヤツにしたいのだが、現物が近所に無い。マツダとスズキ、それぞれのHPで試乗車検索をかけてみたのだが、宮城県内では置いている店が無いようだ。 岩手県山形県など隣接県に範囲を広げて探したところ、福島市内の店に俺が注文しようとしているほぼ現物がある事が判明。 ニョーボに「電話で確認してから行きなよ」と言われたので、電話したところ、他店に移動させる事もあるけど、明日は押さえときますと言われ、一安心。 色の確認のためだけにわざわざ福島まで行くなんて、我ながらアホじゃのぉ〜とか思っちゃうが、現物が来た時に想像してた色と違ってて、「ありゃ?!」という事態はもう嫌なのだ。 【福島まで行ってきた】 AZワゴンのボディカラーを確かめに、わざわざ福島まで遠征してきた。こんな事ができるのも被災地高速無料の恩恵が受けられるからだ。 で、マツダの福島店に到着したら、事前に電話していた事もあって、「ああ、宮城県の方ですね。クルマはこちらです」と、すぐ見せてもらえた。 いよいよ現物とご対面。 ![]() 想像していた色よりもだいぶ黒っぽくて、遠目には黒にみえる(右の写真)。内心「こ、こんなに黒いとは・・・」と思ったが、営業の人を前にそんな事言えるワケもなく、「ほうほう! こういう色ですか。」などと平静を装った(^_^; グレードとしては「ワゴンR・スティングレー」に相当する上級グレードだったので、インテリアの質感をチェック。これは予想通りで、ベリーサと比べても遜色無い感じ。選ぶならこのグレードだな、と思った。 というワケで、微妙な後味を残しつつ福島をあとにした。 【やっぱ白か?】 帰りの高速道を走ってる最中でも、考えるのは色の事ばかり。ルナグレーがダメだとなると、白しか残らないが、白でいいのか?などと考えながら走っていた。 すると、後から追い上げてくるクルマがワゴンR。それも白のスティングレー。おいおい、俺に挑戦するつもりなのか?(んなワケない) もう興味津々なので、そのスティングレーの後にピッタリくっついて走り、白の見え具合をじっくり観察。う〜む、以前は「白は営業車みたいでヤダ!」なんて言ってたけど、こうして見ると白も悪くないな・・・。 ワゴンRは人気車種だけに、けっこうすれ違ったり追い越されたりする。ほれ、こいつもワゴンRだ。中には一番最初に考えてた青いワゴンRもあったが、現物が走ってる所を見ると、あんまりかっこよくないかも・・・という感想で、今ではすっかり白の方が良いように思う俺。 【確認は重要】 これはディーラーに行ってじっくり白を確かめる必要があるな、と思い、帰宅したらすぐ試乗車検索。すると、マツダだと泉店に、スズキだと苦竹店に白があるという。 マツダは火曜日が定休日なので、今日(月曜日)確かめたい。 色を確認したらすぐ担当さんの所に行って発注するという段取りを頭の中で組み立てて、急ぎ出発。 スズキの店の方が近いけど、買わない店で細かい事いろいろ尋ねると営業の人に言い訳するのが大変。なので、言い訳しやすい同じマツダである泉店に向かった。 ところが泉店に着いてみたら、白のAZワゴンは売れてしまってもう無いという。ネットの情報が更新されていなかったのだ。ちぃ〜〜っ! 福島に行く際に言われたニョーボの「電話で確認してから行きなよ」という言葉が頭の中でリフレイン。 時間が無いのでこのまま担当さんの店に行って発注しちゃうか? いやいや、現物を確かめなくては。スズキの苦竹店に行ってみよう。 スズキ苦竹店では、ショーウィンドウ内で白のワゴンRを展示していた。さすがワゴンRはスズキの看板商品。これをなめるように確認。 ワゴンRの白には普通の白と高い白(パールホワイト)の2種類があって、高い方の白は特別色扱いで本体価格が2万円くらい高いのだ。この展示品の白はどっちなのか?それが問題だ。 店員のひとりをつかまえて尋ねたら、高い方だという。なるほど。う〜む、そう言われると高級感ある艶っぽい白に見えてくるから不思議だ(^_^; これで決まりかな? 【よし!決めた!! と思ったら】 てなワケで、やっぱ白だな、と心に決めてマツダの店へ。到着して「○○さん(担当の人)いますか?」と尋ねると、何と今日は休みを取っているという! 福島に行く際に言われたニョーボの「電話で確認してから行きなよ」という言葉がまたまた頭の中でリフレイン。 明日の火曜日が定休日だから急いで福島とか泉店とか行ったのに、肝心の担当の人が休みとは・・・(T_T) なんてこった・・・orz というワケで、すごすごマツダ店を後に・・・しようと思ったが、このまま手ぶらでは帰れない。 取り次いでくれた営業の人に、「通勤に、某大学に行く坂道を使うんですけど、雪の日なんか四駆でなくて大丈夫ですかねえ?」と尋ねてみた。 すると「ああ、あそこの坂は四駆でないと辛いかもですねえ」という返事。 むむむ! 四駆という選択、急浮上!! でも雪が降る日って、仙台では1シーズンに3〜4日程度? その日のためにわざわざ四駆にする必要性はあるのか? でも坂の途中で動けなくなったら困るしなあ〜。 色は確定したのに今度は四駆? うわ〜〜、悩むわぁ〜〜〜〜〜(^_^;;;;;; 【発注】 というワケで、悩みに悩んだ末、発注してきましたよ。AZワゴン・XSカスタムスタイル、2WD、パールホワイト。売れ筋の車種という事で、8月内の生産に乗りそうで、最速なら9月10日に来るとの事。早ッ!! これが四駆仕様だと、部品や生産スケジュールの関係で2ヶ月待ちとかになるそうな。 値引きについては、ショップオプションをたくさん付けたせいか、9万円くらい負けてもらった。 商談会の先着特典であるワンセグ付きナビは定価79800円だが、これを取り付けるためにはガーニッシュや作業手数料とかで3万円近くお金取られるんだよねえ。これは罠だよなあ〜。あんまり得した気がしないんですが・・・(^_^; そんな時、テレビを見てたらダイハツのCMで「もうすぐ、『第3のエコカー』がやってくる。」という”じらし広告”をやっている。聞けばリッター30kmの低燃費とか。 うわ〜〜〜。すんげー気になる!! いや、今さら気になっても遅いんだけど!!(^_^;;; 調べてみるとダイハツって軽自動車にけっこう力入れてたのね。「カクカクシカジカ」とか「TNPで低燃費」とかもダイハツだったのね。俺、日産だと思って見てた(^_^;;;;;;; ダイハツのラインナップを見てみると、ムーブだとボディカラー豊富だし、燃費もいいし、けっこう魅力的・・・。値段はちょっと高めだけど。 い、いいんだモン! 俺、ワゴンRに乗りたかったんだモン! 支店を津波で壊されてかわいそうな東北マツダさんに儲けて欲しくて、わざわざマツダで買ったんだモン!! な、泣いてなんかいないんだからねッ!!o(T_T)o 【クルマが気になる】 決めた後なのに街を走っている軽自動車が気になる。気になってしょうがないッ! もうね、一目でどこの何というクルマかが分かってしまう。 これはホンダのライフ! あれはダイハツのタント! こっちは日産のルークス! こうして見るとワゴンRは確かに多い。ベストセラーと言われるだけの事はある。 現行のワゴンRは、赤は選べないのだが、数年前には赤が選べたという。 赤があったら良かったのに・・・とか思ってたのだが、街で赤いワゴンRを見たら、その雰囲気はまさ郵便局の集配車の雰囲気! ああ、赤だとこうなるのか〜と思ってしまった。 一番のライバルであるダイハツ・ムーブについては、現行モデルは顔のデザインがつるんと丸っこいのがちょっと俺の趣味が合わない感じ? でもそれ以外はけっこう好印象で、今さらながら「もっと比べたかったクルマ」だと思うのだった。 【納車】 で、9月某日、無事納車。 保険に入ってからじゃないと怖くて走れないから、まずは保険手続き。 セカンドカー割引というのを受ける場合はネットではダメで、電話で申し込まないといけないと言われ、窓口に電話。 ベリーサの等級がけっこう高いのだが、AZワゴンは低い等級からのスタートなので、AZワゴンの保険料が高くなってしまうとの事。 ニョーボが、ベリーサの等級とAZワゴンの等級を交換すれば安くなるんじゃないかと言う。そんな事ができるのか?と思ったが、窓口の人によると、クルマを乗り替える時や追加する時にだけ可能だという。 より長距離を走る方を高い等級にした方が全体として安くなるらしいのだが、年に何キロ走るかによって、交換した方が安くなったり高くなったり、けっこう微妙な関係になっているという。 具体的に何キロ走るか予想がつかないので迷ったが、AZワゴンの方が走行距離が長くなると見込んで等級の交換を行った。 【乗り心地】 座席に座った感じはベリーサよりも見渡しが良くて、ボディーが小さい事もあって取り回しは良い。後席も広くて、4人乗る分には十分な広さだ。 トランスミッション(CVT)の回り具合は、代車で乗った現行デミオのCVTと比べるとちょっとクセがあって、回り始めの低回転でちょっともたつく場合があるのがちょっと気になった。 でもまあ、全体としてはそんな不満は無い。CVTらしいスムーズな加速が気持ち良い。近場をちょこちょこっと乗るにはこのくらいが丁度いいのかも。 【実車写真】 なめらかな純白のボディーをじっくりご覧下さい。詠二郎の友達も「かっこいいですね!」って言ってた。もっと誉めてくれ!!(^_^; |
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車内。 座った感じはベリーサと比べても遜色無い余裕ある空間。トールワゴンならではの良さだねえ。サイドミラーも大きくて見やすい。見渡しが良いので、狭い所でも乗りやすい。 |
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インパネ。 これも高級グレードだけあって、ベリーサよりもかっこいいかも。こういう細かい所の作り込みは嬉しい。 |
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【燃費と手動アイドリングストップ】 納車からの初回の燃費は、満タン法でリッター15.9キロという結果だった。街走りだけでこの数字は、そんな悪くない。ちなみに、インパネに表示される平均燃費は15.0キロだった。 アイドリングストップを徹底すればもうちょっと伸びそう。 ![]() でもこれだとエンジンだけ切って、ラジオだけ聞くとかできないんじゃないの?と思った。 でも取扱説明書を読んだら、エンジンだけ切って電源は落とさないようにする方法がちゃんと用意されていてビックリ。当たり前か(^_^; これで渋滞時にアイドリングストップできる。 試しに通勤の往復でアイドリングストップを徹底したみたら、平均燃費18.5キロという数字が出た。 この燃費は、燃費を実測したサイトのデータにかなり近い数字。で、このサイトによると、ダイハツのムーブはワゴンRより実燃費が悪いようだ。 ![]() やっぱ、アイドリングストップはそれ専用の機構がないとダメなのか・・・。 ネットで調べると、アイドリングストップは、スターターとかバッテリーに負担がかかるというデメリットもあるとか・・・。 アイドリングストップをした方がいいのか、しない方がいいのか、分かんなくなってきたので、某自動車会社で技術者として働いている友人に尋ねてみた。そしたら「俺としては、手動でやるのはお勧めしません」との事。 なるほど。やっぱりそうなのか。専門家の意見は大事なので、手動アイドリングストップはやめる事にした。 アイドリングストップをやめた後の第2回目の給油での燃費は、満タン法では20.1キロ。インパネ表示では19.0キロという、かなり良い値が出た。アイドリングストップをしないようにしたのに第1回目よりも良くなってるのは、エンジンの慣らしが済んだという事なのかねえ? (追記1) 第3回目の給油での燃費は、満タン法17.9キロ。インパネ表示は18.9キロでした。 (追記2) 第4回目の給油での燃費は、満タン法18.2キロ。インパネ表示は18.1キロでした。どうやらリッター18キロくらいみたいですね。 |
[2011/10/18] 追記[2011/10/29] 追記[2011/11/11] |