洗濯機、故障連発地獄
やっぱり買い換えるべきなのだろうか?


【洗濯機の調子】
 今に始まった事ではないが、ウチの洗濯機の調子が悪い。

 「くろさわサンち」で記事にしたほど入れ込んで買ったサンヨーのドラム式洗濯機(右の写真)だが、最近、洗濯途中にエラーで止まるという事態が頻発。

 それ以前にも、この機種は3回くらいリコールがあり、その都度サービスの人に来てもらっている。

 サンヨーはパナソニックに吸収されちゃって、もうサンヨーの洗濯機というのは無くなってしまったので言っちゃうけど、「もうサンヨーの洗濯機は買う気がしない!」。

 可愛さ余って憎さ百倍ってヤツですよ。

 で、毎朝の洗濯で、「そろそろ洗濯が終わってる時間だな」と思って、洗濯物を干そうと洗濯機を見に行った際、それがエラーで止まってるのを見た時のやるせなさときたら・・・。

 もうね、シンジ君の声で「もうこういうの、ヤなんだよッ!!」って叫びたくなるね。

 ニョーボも「あんたが好きな”最新機種”じゃなくて、ちゃんと動くヤツが欲しい!!」などと、いらだちをあらわに。

 で、ちょっと最近の洗濯機事情を調べてみましたよ。

 家電量販店市場でのシェア(2011年)は1位日立、2位東芝、3位パナソニックとの事。やはりモーターに強い日立と東芝が1位2位。そして家電品全般に強いパナソニックか。選ぶとしたらやはりこの3社を重点的にチェックする事になりそうだ。


【洗濯機のトレンド】
 各社のホームページを調べてみると、最近のキーワードは節水とエコ。

 でも正直言って、そんなのどうでもいい! 今欲しいのは汚れを落とす性能とか、節水量とかではなくて、「最低10年くらいはエラー無しで毎日キッチリ動いてくれる丈夫なヤツ」なのだ。

 ニョーボに言わせると「単機能の方が故障が少ないだろし、ウチでは乾燥機能は全然使ってないから、乾燥機能が無い機種が欲しい!」と言う。

 確かにその考え方は正しいと思うのだが、現在売られている洗濯機では、全自動洗濯乾燥機が主流。洗濯オンリーの機種はかなり数が少ない。単機能の物もある事はあるが、洗濯容量が小さいヤツばかりだったりする。


【気になる2機種】
 とか悩んでいる今日も洗濯機はエラーで止まっているのだった。うーん、どうすれば・・・

 などと考えながらメーカーのホームページを調べてみると、東芝の上位機種に気になる項目を発見。

 「新・アクティブサスペンションで時間ピッタリ!」

 時間ピッタリ・・・だと?

 つまりエラーとかで止まったりしないって事?

 それって、従来の洗濯機は止まる事が多かったという事を認めてるって事?

 脱水でドラムを高速回転させる際に、洗濯物が偏っているとドラムがガタガタ振動してしまい止まってしまう。しかし東芝のこの機種では、サスペンションに磁性流体を使ったアクティブサスペンション(サスの強さを電子的に制御できるサスペンション)とする事で、ドラム内で洗濯物が偏っていても振動を少なくでき、結果、途中で止まらない→予定通りに洗濯が終わる、という仕組みになっているという。

 むむむ。こんな事をうたい文句にしている機種は初めて見たかも。

 他社ではここら辺はどうしているのか?

 日立の「ビッグドラム」でも5重流体バランサー、3D加速度センサー、ツインアクションサスという3つの”独自技術”で大型ドラムの振動を抑えている、とある。

 パナソニックの洗濯機については、ホームページで調べた限りにおいてこの件については言及していないようだ。従来からある方式をそのまま使っているという事か。

 「独自技術」で売り込んでくるのは日立と東芝くらいしかないっぽい。う〜ん、買い換えるなら東芝か日立・・・、なのか?


【どこに原因があるのか?】
 ここで落ち着いて、現状どういうエラーで止まっているのかよく観察してみよう。

 エラーが発生する様子を観察してみると、どうも脱水時というよりは、排水時にエラーが起こっているようだ。

 という事は、上記2機種のようなサスペンションを工夫して脱水途中で止まってしまう問題を解決した機種にする必要性はあんまり無さそうだ。

 排水時に止まるというのは、おそらく排水プロセスが終了しない、排水が流れていかないという事だろう。

 排水パイプを見てみると、下水口に挿してある部分が上に少し持ち上がっており、ここで排水が流れていかないという事が考えられる。ここをL字継ぎ手に交換すれば排水の流れが良くなって、エラーが起こらなくなるのではないか?

 今すぐ手に入る物として、日立用のL字継ぎ手と、かさ上げ台座がセットになった物が3千円弱でヨドバシに在庫がある事を確認。日立用のパイプがサンヨーの物と繋がる保証はどこにも無いが、ダメ元でこいつを試してみる事にした。

 かさ上げ台座(左の写真。洗濯機本体を5センチほど持ち上げるための台座)の取り付けは、大人2人がかりでやらないとちょっと無理っぽい作業であったが、俺ひとりで無理やり取り付けた。久しぶりの力仕事に全身汗だくだくになった(^_^;
 これだけでも排水の流れが改善されるはずだが、排水パイプにL字継ぎ手(左の写真)が運良くピッタリはまった事から、L字継ぎ手も導入。これで排水の滞留はなくなるはずだ。

 で、試運転。

 何の問題も無く洗濯終了!

 ほっ(^_^;

 やっぱり排水パイプの問題だったのか。

 というワケで、洗濯機を買い換える事無く、3千円ほどで問題解決。やったね!






 ・・・と思ったが、平和は長くは続かなかった。

 以前よりは改善されたものの、それでもしばしば排水エラーで止まってしまうのだった。

 排水パイプのどこかに糸クズとか溜まってしまっているのか? これはやはりサービスマンを呼んで見てもらわないとダメなのか?


【パナソニックのサービス】
 サンヨーはパナソニックに吸収されたが、洗濯機部門は中国系のハイアール社に移管されたという。となると旧サンヨーの洗濯機のアフターサービスはどうなるのか?

 調べてみると、旧サンヨー製品のアフターサービスは、洗濯機も含めて全部パナソニックでやるという。わざわざ旧サンヨー製品のための専用窓口まで作られていた。さすがはパナソニックだ。ここに問い合わせてみたら、すぐにサービスマンが来てくれる事に。

 普段は毎回のようにエラーで止まるのに、サービスマンが来た際にはなぜか正常に動き、「どこもおかしくないですねえ〜」などと言われる事はありがち。そうならずに、当日も無事に(?)エラーで止まってくれる事を祈りつつ、サービスマンが来るのを待った(^_^;

 で、いざ担当の人が来てみたら、一度も試す事無く、本体の分解にかかった。

 「え? 症状を確かめなくてもいいの?」

 担当の人はマニュアル操作で給水や排水を繰り返して、様子を見ているようだ。

 その結果、水位を検出するセンサー部分に砂が溜まっていて、これが原因ではないかという話になった。

 センサー部分を取り外し、掃除して水洗い。

 これで解決しなかったら、電子回路の問題かも知れないので、まだエラーが出るようならまた連絡下さいと言って、サービスの人は去っていった。

 で、さっそく洗濯を試してみたら、全く問題無し。毎回のように出ていたエラーが出ずに無事に洗濯終了。う〜む、水位センサーの問題だったのか。

 この話を帰宅したニョーボに話したら、「なぜ今までのサービスマンはそこに気がつかなかったのか!?」と怒っていた。

 まあ落ち着け、と。今は洗濯機がちゃんと動くようになった事を素直に喜ぼうじゃないか。

 今時の洗濯機は、(俺が選びそうな)高級なヤツだと15万円くらいしたりするので、それを回避できただけでも嬉しいじゃないか!

 こうして我が家に平和が訪れた。







 が・・・しかし平和は長くは続かなかった。

 またしてもエラー発生。前とは違うエラーだ。

 そんな、バカな・・・。

 故障した部分は修理されたはずじゃあなかったのか・・・。

 つづく!!

[2012/08/11]


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