新型で薄型で狭ベゼル!
DELL XPS13 Graphic Pro
使うのは息子ですが、私が趣味で選びました(`・ω・´)キリッ


【今の大学生はノートPC必須】
 ウチの息子はもう大学生なのだが、今の大学生はノートPCの所持が必須との事で、大学生協から「すぐ買え、今買え、これ買え!」的な猛プッシュが来た。

 いやいや、待て待て。どうせ買うなら俺に選ばせろ、と。

 で、良さそうなノートPCを探してネット検索してたら、この春大学生になる人たちに向けたアドバイスが書かれているサイトを発見。

 その冒頭で、

 「大学ではノートPCが必須ですが、大学生協は無駄に高いものを勧めてきますので注意してください」

 というような事が太文字で書かれていて、思わず笑ってしまった。

 っつーワケで、チキチキ!第1回大学生にはどのノートPCが良いか競争ぉ〜!

 まあ、ざっと調べてみると、安いのでは5万円以下の物から高い方は20万円以上の物までさまざまあるね。

 ただ、CPUが Celeron や Pentium だったりするのは、俺の経験から言って不可。今だったら第5世代 Core-i5 辺りかな?やっぱ。

 OSは、もう64ビット版が普通だから、メモリは最低4GB。できたら8GB欲しいかな?

 液晶画面は、サイズが大きいヤツは当然本体も大きくなって持ち運びが辛くなる。毎日持って歩く事を考えればB5サイズの13〜14インチくらいか?

 オフィスソフトは当然必須だけど、今のマイクロソフトには学生や職員だと格安で使えるプランが用意されているから、そっちを使う事を考えればむしろPC本体は「オフィス無し」が選べる方がお得だ。

 これらの条件で各社を当たってみると、

 DELL の XPS13 Graphic Pro: 直販税込み13万円強 1.18kg

 HP の Pavilion15: 通販税込み8万円強 2.27kg

 などの海外勢がスペックの割に安くてピクッと来るのだが、ネットでの評判を調べると、海外勢の評価は悪い。

 で、パナソニックとかNECなど日本勢の方が高いけど頑丈でアフターサービスも良い、という評判。で、そっちがどのくらいの値段なのか調べてみたら、

 東芝 Dynabook KIRA V73: 直販税込み(通販会員割引)14万円強 1.1kg

 NEC LaVie Hybrid Zero: 一番軽いけどバッテリの持ちはイマイチ。約17万円 1.0kg

 パナソニック Let's note LX4: 頑丈らしいが20万円以上と割高。

 レノボ ThinkPad X1: 中国生産かと思ったらNEC米沢工場製も選べる。ただし値段は20万円。

 う〜む・・・、高い。

 Let's note は、これでもシリーズ内では安い方で、ストレージがSSDの機種とかメモリが多いヤツとかだと軽く25万円を超えてしまう。

 VAIOは、以前はVAIOプロ13とかあったけど、新生VAIOでは「Z」に特化した商売をしているみたいだ。「Z」だと安い構成にしても約20万円はする。

 HPのは安いけど、13インチくらいの物で、かつ軽い機種が無い。

 値段とスペックだけ見れば、デルの XPS13 が

 第5世代 Core-i5 または i7
 メモリはデュアルチャンネルの 8GB
 ストレージは SSD 256GB
 画面は13インチでフルHD
 本体重量 1.18kg
 MacBook Air っぽい薄さとデザイン
 キーボード配列は変態配列じゃなくて割と普通の配列

 と、かなり魅力的なのだが・・・、う〜ん、悩むぜ。

 で、東芝ダイナブック V73 と、デル XPS13 はほぼ互角の内容なので、この2つのどちらかだなと悩んで、薄型だとその剛性がどうなのかと気になり、現物が見たくて仕事帰りに、ついついヨドバシへ・・・。

 しかし、あるだろうと思ってたダイナブック V73 の現物は無く、かわりに、無いだろうと思ってたデル XPS13 の現物はあった。(下の写真)


 狭い!と言われてたベゼル(液晶モニタの枠の部分)は確かに狭い! で、XPS13 の現物を触ったら、薄いけど想像以上に剛性があり、かなり良い感じだったので、値段が一番安い事もあって家に帰ってネットで発注しちゃった。

 この次の日までの期間限定で、1万円引きのキャンペーンをやっていたので、「あわわわ、買わなきゃ買わなきゃ!」みたいな(苦笑)。

 あとこの時は、"学生用に限りさらに1万円引き"というキャンペーンもやっていたので、合わせて2万円引きですよ!奥さん!! 最新の第5世代 Core-i7 搭載タイプが本体価格12万円台で買えたのだった。

 なお、ほぼ同じスペックのダイナブックは、東芝会員割引でも本体価格14万円台だった。


【MSオフィスの件】
 学生用のPCにはオフィス(ワード、エクセル、パワポ)が必須なのだが、上で「今は学生用に激安のプランが用意されている」みたいに書いたけど、よくよく調べてみたら、大学がそのプランを採用していれば激安で使えるというだけで、どこの学生でも激安というワケではない事が発覚。

 で、我が子の大学もそのプランを採用しているか?と淡い期待でチェックしてみたのだが、残念ながら採用していないのだった・・・。

 で、仕方ないから、オフィスのアカデミックパックを買おうかな・・・と思ったけど、"Home & Business Premium" で十分なのに、アカデミックパックって "Professional Premium" という高いヤツにしかないのね・・・。それだとアカデミックパックでも2万円以上して高いんだよなあ〜。

 どうしようか・・・と悩んでいたら、ふと戸棚の中の "Office Home & Business 2010" のパッケージが目に付いた。

 あ、俺、"Home & Business 2010" はパッケージ版を買ったんだった・・・。

 ・・・ん?

 もしかしてこのパッケージ版のライセンスって、複数のPCにインストールできるんじゃなかったっけ?

 と思って、パッケージ版の説明文をなめるように調べたのだが、どこにもライセンス台数の事が書かれていない。

 う〜ん、昔のオフィスはひとつのライセンスでデスクトップ1台とノート1台に入れて良かったはず。俺、前の会社では職場のパソコンのライセンス管理係だったから、そのくらいの事は知っていた。

 このパッケージでは、そこの所どうなのか?!

 で、マイクロソフトの該当サイトを調べた結果、俺が買ったパッケージは「デスクトップ1台とノート1台に入れて良い」という確認が取れた。(PCとは別個にパッケージとして買った物は可だが、PCにバンドルされている物では不可との事)

 やった!(^_^;

 これで新しくオフィスを買わなくても使えるぞ。ホッと胸をなで下ろす俺であった。


【納品】
 まあ、それはさておき発注したノートPCの件だが、学生割引を適用して発注したから、身分照会の電話か何かが来るはず、と待ち構えていたのだが、結局何も照会されずに納品された。全員にではなく、無作為に選んだ人だけ確認を取ってるとかなのか?

 下がその納品された「DELL XPS 13 (9343, Early 2015 モデル)」。アップルの MacBook に似た簡素なパッケージで、ハードは本体と電源アダプタのみ。取扱説明書っぽい物は薄いのが2枚(写真左の紙ペラ)のみ。ホントは何も付けたくなかったんだけど、そうもいかないので仕方なく、といった感じだ。実際、ウィンドウズの初期セットアップするだけなら、この紙ペラを見るまでもなく進められるからなあ・・・。


 本体を手に取ってみると、確かに軽くて薄い。しかし剛性は十分にある。(下の写真)


 で、さっそくセットアップを始めたのだが、ネットにはUSB接続の「Dell Adapter」(別売、右の写真)から有線LANに繋ぐようになっているのだが、このアダプタを認識してくれなくて焦った。(無線LAN環境がある家ならアダプタ使わなくてもネットに繋げられるから、問題無いんだけどね)

 デスクトップPCの方でデルのサポートサイトにアクセスして探したら、「モデム/通信」のカテゴリーに○○ドングルドライバというのがあったので、これか!と思ってインストールしてみたが、ダメ・・・。

 これだけで1時間以上七転八倒。

 で、あきらめかけた頃に、アダプタの箱の中に入ってた説明書(英語、左の写真)が目にとまり、それを読んでみたら、「まず○○○というサイトからドライバをダウンロードして・・・」と書いてあり、これか!!と(苦笑)。

 どうも、このアダプタは別の会社(DisplayLink社)が作った物なので、ドライバもその会社のサイトから入手しないといけないみたいだ。う〜ん、でっかく「DELL」ってブランドを付けて売ってるんだから、デルのサイトでも入手できるようにしておいて欲しかった・・・。

 あと、ネットに接続するためのソフトを、ネット経由で入手しないといけないという矛盾・・・。初めてのパソコンがこれだったりする人だと、かなり苦労するのでは?


【怪しい挙動】
 こうしてやっとネットに繋がったので、あとはサクサクとセットアップが進行。

 結局 Windows Update 等も含めて3時間くらいかかってセットアップが終わったのだが、なぜか不意にスリープに入ってしまうという現象が発生。「スリープしない」という設定にしてるのに・・・。

 もうね、何か操作をしている時にも「フッ・・・」と落ちてしまう。

 BIOSの設定に何かあるのか?と思ってそっちを見ても、BIOSの画面を見ている最中にも「フッ・・・」とダウン。

 え〜〜? ウィンドウズじゃなくて、BIOS画面でも落ちるなんてどうなってるの〜〜?

 結局、UEFIのログファイルをチェックしたら、「温度が限界を超えたのでシャットダウン」(右の写真)というログが並んでいて、どうやらCPUが熱くなりすぎたので、システム保護機能が働いて、落ちたという事が判明。

 特に重い作業をしてるワケでもないのに、何もさせずに放置しているだけでもファンが「うぃ〜〜〜ん」って回転しだして、勝手に落ちてしまう。システムモニターでCPU温度をチェックしてみたら、80℃以上とか凄く熱くなっていた。これじゃあ使い物にならないよ〜〜〜〜(泣)。

 これはCPUの放熱部品に接触不良とか何か不具合があるとみて、デルのサポートに障害報告のメールを送った。

 いわゆる「ハズレ」を引いちゃったかぁ〜〜〜〜〜 (ノД`;)


【過熱問題】
 デルのサポートから、「次の手順で自己診断モードを実行してみて下さい」というメールが来た。

 さっそくそれをやってみたら、CPUの温度が89℃まで上がり、「いつ落ちるか、今落ちるか」とハラハラドキドキしながら見守った。

 しかし限界値は超えなかったようで、「問題なし」という結果を表示してテスト終了。

 あれえ〜〜〜?と、ちょっと納得いかないままサーポートへの返信を書こうとしたら、何もしてないのにPCのファンが「うぃ〜〜〜ん」と回転しだして、「ピピピピピピ!」とけたたましく警報音が鳴ってビックリ。

 表示を見ると「温度限界を超えた」という意味のメッセージが(下の写真)。127℃になっていたようだ。


 で、もう一度自己診断モードをやってみようとしたのだが、なぜか今度は試験が始まるとすぐに勝手にシャットダウンするようになってしまった。

 「これはもうダメだな・・・」という事で、デルのサポートには修理ではなく新品交換でお願いしたい、というメールを送った。

 でもすぐには返事が来なかったので、前のメールに「これでダメな場合は工場出荷状態に戻してから再度テストを行って下さい」と書いてあったのを思い出し、リストアを行う事にした。

 そしたら、リストア動作中(「絶対に電源を切らないで下さい」というメッセージが出ている最中)に熱シャットダウンが発生してしまい、ウィンドウズが再起不能状態に!がはあっ!!(吐血)

 もう再起動をかけても「このPCは修理が必要です」的なメッセージが出るだけで、起動しなくなってしまった・・・。

 その後、デルのサポートからケータイに電話が来て、新品交換で対応できますが、この機種はバックオーダーが多いので、納品に1ヶ月以上かかるかも知れませんが、それでもいいですか?みたいな事を言われた。

 まあ、今さら戻れないので新品交換をお願いしたのだった(´・ω・`)ショボーン


【代替品が来るまでの間に】
 新品が納品されたら、壊れている方を着払いで送り返して欲しいとの事だけど、起動しなくなったとはいえ、俺がインストールした個人データがまだSSD内に残っていて、どうにかすればデータをサルベージされる可能性があるかも?と、ちょっと気になった。

 何とか削除してから送り返したいと思い、いろいろ試してみた。

 結局、ウブントゥOSをUSBメモリからインストールしたら、あっさり成功。これで上書きされたはずだからOKか?

 それにしてもこのウブントゥOS。何もしなくてもタッチパッドのマルチタッチや、上述のUSB経由で有線ネットに繋がるアダプタとかが、当たり前のように動作しているのが凄く不思議だ。

 このアダプタ、最初にセットアップした際には全然認識してくれなくて苦労したのに・・・。


【デルのサポート】
 まだウィンドウズが98とか2000とかの時代に、デルのPCを会社用や自宅用に何度か買った経験から、デルのPCは「初心者には向かない」「サポートはあんまり期待できない」という評価であった。

 でも製品として劣るかというとそういうワケでもなく、職場では何年も無故障で稼働し続けてたりしたから、むしろ信頼していたくらいだった。だから今回も「故障した場合はちょっと面倒かもだけど、故障しなければよいだけの事よ!」という気持ちでデルのを選んだのだった。

 で、現在デルのサポートセンターは中国にあり、日本からの電話も全部そっちに繋がるので、基本的に中国人が対応している。

 もちろん日本語は通じるのだけど、発音がちょっと変だし、日本語ネイティブなら通じるはずの微妙なニュアンスが通じない場面もありそうな感じ。

 実際、俺の場合でも。「メールアドレスは『ニフティ』の方でよろしいですか?」という言葉の「ニフティ」が、「に$%#ぃ」みたいに聞こえて、一瞬「?!」と思ったし・・・。

 そこら辺の事情を理解した上で、「言いたい事をしっかり伝える」と意識して相談しないと、ちょっと辛いかな・・・と感じた。そういう苦労をしたくない人は国内メーカーの機種を選んだ方が無難かも。

 ただ、デルとしても、できるだけ日本人に合わせたサポートをしようとはしているみたいで、「お手間をとらせまして、まことにすみません」とか、日本人的な言い回しはするようにしているようだ。

 あと、PC本体に付いてくる説明書がほとんど紙ペラ1枚みたいな、とっても簡素な物しか付いてこないので、

 「え? これだけ?」
 「俺はいいけど、PC初心者の人だと途方に暮れるのでは?」

 と思った。

 国内メーカーのPCにありがちな、余計なソフトがたくさんインストールされてくるのにも困るけど、この簡素すぎる突き放した感じは、既にPCを理解してる人でないと、ちょっと厳しいかな?


【PCケースはどうするか?】
 それはそれとして、PCケースはどうしよう?

 本体丸出しで持ち歩くのは、あまりお勧めできない使い方なので、XPS13 用のケースが欲しい。

 しかし、これがなかなか無いんだよなあ〜。

 デルの直販サイトを見ると、一見、専用のケース(Premier スリーブ)が品揃えの中にあるように表示されるのだが、このケースはクリックしても選択できないようになっている。これはいわゆる「準備中」って事なのか? まあ、この手の純正品はたぶん価格的にちょっと割高で、たぶんエレコムとかで出してる汎用ケースを買った方が安いよな・・・、と思った。

 あと、ネットで検索しても引っかかるのは1年前に出てた旧「XPS13」用がほとんどで、これは大きさが違うので使えないんだよねえ。

 この時点では、中国製のが2つほど見つかったのだが、これらは日本の代理店が無いようで、中国から輸入しないとダメっぽい。

 それは中国のネットショッピングサイトの中の、日本人向けのページにあるんだけど、英語で書いたサイトを単純に機械翻訳しただけのようで、

 「彼ごり」
 「ブランド名:地獄デバイス」
 「混合された順序:サポート!」
 「互換性モデル:デルのための新しいxps13」

 などの変な表現がいっぱいで、思わず苦笑(下の写真)。


 「彼ごり」って何なんだ?と思って、原文を見たら「カテゴリー」だった(^_^;;;

 こういうサイトにクレジットカードの番号とか教えるのは何だか不安だったので、アマゾンで「Microsoft Surface Pro 3 用ケース」として出品されていた物(中国製)を購入した。

 カスタマーレビューに「DELL XPS13 (2015) にぴったりでした」と書いてあったのと、当時1000円という特別価格だったので、この値段なら失敗してもいいやと思って購入。

 現物が届いて、さっそく収納してみたら確かにピッタリだった。むしろこれ以上大きいと「そんな大きいの入らないよ!らめぇえええ!」というくらいのピッチリ感。(何言ってんだ!このオヤジはヾ( ̄皿 ̄メ)byニョーボ)


 で、それからさらに1ヶ月・・・。やっと代替品が届いた。

 もしこの代替品でも過熱問題が起こっちゃったりしたらシャレにならないので、もう最初っから温度監視ツールで監視しながらセットアップ作業を行った。そしたら確かに前回とは手応えが違ってて、温度が上がってもすぐ下がるし、上がった際にも80℃以上にはならないように制御されている事が確認できた。

 というワケでセットアップは無事に終わり、不具合も無いようなので、めでたしめでたしっと。ふう (*´Д`)=3


【直結プラグ】
 あ、あと、小技として、ACアタプタの電源コードが何かジャマなので、アダプタ本体から直接コンセントに挿せる「直結プラグ」(右の写真)というヤツを使ってみたよ。

 ACアダプタに直結プラグを取り付けると左のような感じになって、このままコンセントに挿せて、長い電源コードが無くてスッキリというワケ。

 この直結プラグ、写真のようなL字型の他にストレート型もある。あと、デルのACアダプタは3Pタイプ(アース線が付いてるヤツ)だけど、2Pタイプ用のプラグも売られている。

 買う際には種類を間違わないように注意しましょう。

[2015/5/23]
追記[2015/5/24]


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