ウォークマン中心のステレオを
ヘッドホン編
気が付いたら、あれもこれも!


【我が家のヘッドホン事情】
 これまでソニーの MDR-SA5000 とか、Etymotic Research の ER-4S とか、けっこう高級なヘッドホンやイヤホンを使ってきた俺だが、前者は長年の使用の結果故障。

 後者は耳の穴にギュッと深く挿し込むタイプなのだが、そのため耳掃除を頻繁に行うようになった弊害で、耳の穴の内側がただれて皮膚炎みたいになってしまい、こういう差し込むタイプのイヤホンは使えない耳になってしまったのだった。

 で、俺が使わなくなった ER-4S を息子が使うようになったのだが、それを見ていて、あんまり使いすぎると俺と同じ症状になってしまう・・・と思い、オーバーヘッド型のヘッドホンに替えるように勧告。

 でも、ER-4S の音の良さに慣れてしまうと、安物の音質には耐えられない耳になっているはずなので(気に入らないと絶対に使わない気質だし)、思い切って予算5万円くらいで高級ヘッドホンを買ってやろうと画策したのだった。


【購入候補】
 息子はまだオーディオには詳しくないようなので、現在入手可能なヘッドホンの中から、俺が気になる機種を推薦する形に。ヘッドホンのタイプとしては、オーバーヘッド型でオープンエア型がおすすめという事で。

 ソニー 前使ってた MDR-SA5000(オープンエア型)の音が好みだったのだが、既にこの系統は断絶していて、現行品では密閉型しか品揃えが無いようだ。

 ・ MDR-Z7 イマドキの高級型という感じ。
 ・ MDR-Z1000 スタジオ用のリファレンス機らしいが、Z7との違いは?
 ・ MDR-1A 比較的お手軽な値段で本格派を狙いたい人のための機種かな?
 ・ MDR-CD900ST 20年も続くスタジオモニターのロングセラー。むろん俺も昔から知っているが、正直言うとあんまり好みではない。


 AKG(アーカーゲー) オーストリアの老舗メーカー。独特のデザインと、繊細な音で知られる。

 ・ K702 定番商品。低音が不足ぎみという声もある。
 ・ K712PRO デザインは好き。周波数特性はフラットだそうな。


 ゼンハイザー ドイツの老舗メーカー。オープンエア型ヘッドホンの元祖。

 ・ HD700 見た目がかっこいい。インピーダンス150Ωと高くアンプ必須。値段も高い。
 ・ HD650 マニア向けのベストセラーらしい。インピーダンスが300Ωと高くアンプ必須。
 ・ HD598 手ごろな値段で音も良さそう。一般向けの高級機という感じか?インピーダンスも低くて使いやすそうだが、色がクリーム色というのが難点。なぜこの色なのか?!

 これら以外にも定番と呼ばれているヘッドホンはたくさんあるが、全部を試すのは無理なので、古くからのメーカーのド定番、かつ俺の好みに合いそうな物という事で、上のような感じになった。(あなたの好みは関係無いのでは・・・byニョーボ)


【スタックスのアレが!】
 実は上述の物以外にも、ちょっと気になる機種があった。それは、スタックスの「静電コンデンサー型イヤースピーカー」。

 俺がまだ学生だった頃から存在し、しかしあまりにも高価であったため完全に高嶺の花で、現物を見る事すら出来ない品物であった。

 こいつは通常のフォーンジャックは装備しておらず、専用のアンプに繋がないと音を出せないという、かなり変わったヘッドホンだ。しかしその音は、他のヘッドホンとは別世界らしい・・・。

 で、じ・・・実は、なぜか私の職場にですね、このスタックスのヘッドホンがあるんですよ・・・。な〜んか嫌な予感がしたわけですよ・・・。うわ〜、ヤダなあ〜、気持ち悪いなあ〜、と思った瞬間!!

 「このヘッドホンを使って音を確かめちゃえ!確かめちゃえ!」

 という声が頭の中に響いてきたんですよ!

 うわ〜、ヤバいな、怖いなあ〜と思いつつも、思い切って電源を入れて、手持ちのウォークマンと繋いでみたんですよ。(下の写真)


 あ〜、ヤバいな〜〜、嫌だな〜嫌だな〜、って思ってると、あれ? 音がしない・・・。

 変だな〜、ヤバなあ〜〜〜。霊? あ、霊がいる?と。突然! ガサガサっ!!

 ・・・と、説明書を取り出しましてね、それを読んでみたら、専用アンプのボリウムがゼロになってまして・・・。なんだこれか〜と、ホッとして、ボリウムを回しました。そしたらっ!!

 ほら!! 凄く澄んだ音がするじゃないですか!!

 うわ〜、ヤバいな〜、怖いなあ〜。こんな音を聴いちゃったら、スタックスのを買わなきゃならなくなっちゃうなあ〜〜。怖いなあ〜って。

 ・・・。

 稲川淳二風で語るのも疲れてきたので、元に戻しますが、

 確かに! 確かに良い音を出すんですよ!!これがッ!! 澄んだ、濁りや歪感の無い、ひとつひとつの音がクッキリ分かれて混ざらない感じの。なるほど〜〜、こういう音なのか〜〜、と。

 でもこれ高いからなぁ〜〜。嫌だな、怖いな・・・と、思っていたら、今では廉価版が発売されていて、それだと専用アンプとセットで5万円くらいなんだって!

 はうあっ! ここここれは、かかか買えるんじゃねねねね(震え)。

 でも実際使ってみて分かった弱点としては、

 (1)見た目がダサい。昔と変わらぬダサいデザイン。素材も飾り気の無い、素のプラスチックそのまんま感。言っちゃあ悪いけど、見た目の高級感はほぼゼロ。

 (2)ケーブルがやたらに太くて重たい。左右それぞれに3本のケーブルを使っていてしかも1本が太いの。それが全部合わせて6本。これがビックリするほど邪魔。(上の写真でもケーブルがゴチャっとしてるのが分かる)

 (3)いまどきの高級ヘッドホンに比べると、耳当て部分が安っぽい。

 (4)専用アンプと繋がないと使えないので、完全に室内専用。室内であってもケーブルの太さゆえに、じっと座って使うしかできない感じ。

 う〜ん・・・。やっぱねえ、一番の難点は、この専用アンプと繋ぐケーブルが太すぎるという所。確かに音は良いのだけど、ケーブルが邪魔すぎますねえ・・・。

 他の一般的なヘッドホンで音質に特に不満が無ければ、そっちの方が気持ちよく音楽に集中できそうだ。


【現物を聴きに】
 というワケで、現物を確認するため息子を連れてヨドバシに行った。

 店頭にはゼンハイザー HD650 も AKG K712PRO も音が出る状態で展示されていたので、聴き比べをやった。でも、別々の曲が流れていたので、あんまり比較にはならなかったけどね・・・。


 で、息子に「どっちが良い?」と尋ねたら、

 「装着感はどちらも良好で甲乙つけがたい」
 「ゼンハイザーの方が音が良いと思った」

 と言うので、即決でゼンハイザー HD650 を購入。

 俺は、事前情報では AKG の方が繊細な音という話だったので、視聴前は AKG の方に思い入れがあったのだが、店頭でゼンハイザーの音を聴いたら、思わず「あ☆」と。予想を裏切る良い音だったのでゼンハイザーの方に心が傾いたのだった。

 ただ、やっぱデザイン的に HD650 はちょっと古くさい感じかなぁ〜。

 これのさらに上位の HD700 は全然違う現代的なデザインで、俺としてはこっちの方が好みなのだが、こいつは9万円もするので、いくら浪費王の俺でも手が出ません(苦笑)。

 もうひとつ AKG と差をつける点としては、今流行のバランス接続に対応している点だな。

 従来のヘッドホンは左右2つスピーカーに対して3本の線だけで繋がっていて、左右の GND が1本の共通線にまとめられている。

 でも近年急激に、左右それぞれ専用の GND 線を持った「バランス接続」の方が音がイイ!という流れになっていて、それ用に改造するケーブル(高価)が売られてたりする。

 この HD650 それ自体は従来の方式(アンバランス接続)なんだけど、ケーブルが左右のスピーカーそれぞれに着脱式になっているため、ヘッドホンアンプとケーブルを交換だけでバランス駆動に変える事が可能だという。

 でも、実際やってみた人のブログを読むと、

 「音はそんなに違わない」

 という意見が書かれていたりするが、まあ、こだわる気になればこだわれるような構造になっているのはマニア的には嬉しい。AKG の方でこれをやろうとすると、分解改造が必要らしい。

 ちなみに今回購入した HD650 は、インピーダンスが 300Ωもあり、かなりの高インピーダンスだ。このため

 「鳴らしにくい」
 「力のあるアンプで鳴らさないと良い音が出ない」
 「ヘッドホンアンプ必須」

 などと言われているようだ。 iPod 直挿しで聴くと、ちょっとガッカリするとの声も。

 ・・・で、数日後。ウチの息子はどんな使い方をしてるのかな?と思って様子を見に行ったら、ノートPCのイヤホン端子に挿して何かを聴いていた。

 何という性能の無駄遣いなんだ(涙)。このヘッドホンはなあ、そんな安い使い方をしちゃあいけないンだ!! 謝れ! ゼンハイザーさんに謝れ!!


【ヘッドホンアンプ】
 っつーワケで、見てらんないので、勝手にヘッドホンアンプの物色開始。(苦笑)

 昔はヘッドホン専用のアンプなんて、よっぽどの人でないと使わなかった?っつーか、ヘッドホンアンプって昔からあったっけ? ま、とにかく、最近はポータブル用のヘッドホンアンプもかなりポピュラーになっているようだ。時代は変わったな・・・。

 で、安い物だと1万円以下の物から、高い方だと数十万円(苦笑)の物まで、ピンからキリまであるのね。

 ヘッドホン愛好家のブログを見て回った結論としては、性能的には5万〜10万くらいの物がひとつの区切りで、それ以上の物になるとマニアの趣味的な部分が大きい・・・、というのが正直な所のようだ。

 一口にヘッドホンアンプと言っても、

 (1)電池駆動のポータブル型。
 (2)USBのバスパワーで動く小型機。
 (3)持ち歩けない据え置き型。

 に分類でき、更にそれぞれが

 (1)純粋にアンプのみ。
 (2)DAC機能とアンプが一体になった物。
 (3)プリメインアンプ、またはプリアンプとして作られているが、ヘッドホンアンプとしても使えるよ、という物。

 などの種類がある。

 我が家の場合は、用途が完全に室内用であるから、アンプも据え置き型を選ぶ事になる。

 DAC 機能を含めるかどうかはけっこう悩む所だが、先に買ったティアックの UD-501 が既にあるし、同じ値段ならば DAC 無しの方がアンプとしては贅沢に作ってあるはず!・・・という事で、その点を加味して物色。

 デノン、オーディオテクニカ、ティアック、マランツ、パイオニアなど、昔からあるオーディオブランドから、かなりの数が出ていて、正直言ってどれが良いのかさっぱり分からない(^_^;

 価格ドットコムでのレビューやコメントの数の多い機種を選んで、その評判を片っ端から読んでみたが、う〜ん・・・、読めば読むほどどれが良いのか分からなくなってくる感じ。まさに無間地獄!

 キリが無いので、条件をハッキリさせて絞り込む事に。

 (1)何より音質重視。余計な機能はいらない。
 (2)値段は高くても5〜6万円くらいまでで・・・。
 (3)DAC 機能は無くてもよい。いや、むしろ DAC の無い機種が欲しい。

 という3条件を元に絞り込んでみた。

 1万〜6万円の機種のほとんどは DAC 機能が一緒になったタイプで、アンプのみという純粋なタイプは意外に少ない。

 また、アンプのみの物でも、D級アンプ(いわゆるデジタルアンプ)だったり、オペアンプという IC を使った物がほとんどだ。

 でも、今ではデジタルアンプもかなり高音質の物が出来ているようなので、D級だから、オペアンプ使ってるからと、偏見で排除しない方がよいのだろうなあ・・・と思いながら見て行ったら、 BURSON AUDIO(バーソンオーディオ)というオーストラリアのメーカーが作っている Soloist SL というヘッドホンアンプが目に留まった。

 日本での知名度は高くはないが、鳴らしにくい高インピーダンスのヘッドホンでも十分に駆動できる事を目指して、シンプル&ストレートな設計で作られているという。しかもオペアンプやD級アンプは使わず、純A級・ディスクリート構成にこだわった物だという。そしてアンプ以外の機能は一切無しという潔さ。

 う〜む、この「オーディオ馬鹿」的な作りは好きだ。ヨドバシでも買えるみたいなので、これにするか・・・。

 あ、後で気が付いた事だけど、この機種、VGP2015 夏の「ヘッドホンアンプ据え置き5万以上10万未満」部門で金賞を受賞してたのね。

 で、職場の昼休み中にこのアンプを発見して、ヨドバシに在庫がある事を確認していたのだが、家に帰ってヨドバシドットコムで発注しようとしたら、「販売終了」となっていて発注できない!(右の写真)

 あれええええ????(´゚д゚`)

 店舗にはまだ在庫がある事になっているのに、ドットコムでは発注不能。どうなってんの? あまり売れないから見切りを付けられたのかなあ? それにしても何ちゅータイミング!

 仕方がないので、価格ドットコムでの最安値の店からネット通販で発注しておいた。ふう・・・。(これが金曜の夜の事だった)

 で、次の日。土曜の朝。あらためてその通販サイトの説明文を読んでみたら、

 「休日は対応できません」
 「平日対応になります」

 みたいに書いてあって、この時は土曜からシルバーウィークだったので、そうなると品物が届くのは1週間くらい後になってしまう、という事に気が付いた。

 あちゃ〜〜〜、この連休中に堪能したかったのになあ〜〜〜。

 っつーワケで、もう一度ネット情報をあさったら、秋葉原のヘッドホン専門店「e☆イヤホン」の通販サイトで、

 「BURSON AUDIO Soloist SL とヘッドホンを一緒に買うと2万円引き!」

 というキャンペーンをやっているのを発見してしまった!(左の写真)

 しかも即日発送との事。ぎゃあああっ!!

 こっちで買うべきだったかぁああ〜〜〜。゚(゚´Д`゚)゚。

 い・・・、いや待て!

 先のネット通販は休日は対応してないのだから、まだ注文は確定されていないはず! 今ならキャンセルできるじゃないかッ!

 っつーワケで、先のネット通販はキャンセルを申し込み、e☆イヤホンの方から買う事に。

 2万円引きを受けるためにはヘッドホンを一緒に買う必要があるが、新品でも中古どちらでもOKとの事。例えば2万円のヘッドホンを買えば、その2万円分が丸々割引になるから、アンプの値段だけでヘッドホンがタダで付いてくる形になる。おお!これはかなりお得だぞ?!

 見ればこのe☆イヤホンという店、専門店だけあって中古もかなりの品揃えじゃないですか。その中に、ゼンハイザー HD650 を買った際のライバル機だった AKG の K712PRO もあるじゃあないですか!

 あわわ、あわわ ヽ(゚○゚ ;ヽ)三(ノ; ゚□゚)ノ


 ・・・。


 はっ!

 気が付いたら BURSON AUDIO Soloist SL と AKG K712PRO を一緒に注文していた。即日発送との事(^_^;;;;;

 こうして、2万円引きキャンペーンにまんまと乗せられて衝動買いしたおかげで、ある意味現時点での高級ヘッドホンの2大巨頭が我が家に集結する事になったのだった。あ、Soloist SL も一緒に届いたよ。


【ドックケーブル】
 ウォークマンとヘッドホンアンプを繋ぐ場合、一般的にはヘッドホンジャックからの出力をアンプに入れるという方法しか無いように思われるが、実はオーディオマニア的には、ウォークマン下面に付いているポート(WM-PORT)の中にいわゆる「ライン出力」が含まれており、こっちの方がウォークマンの中にあるヘッドホンアンプを通らない分音が良いとされているようだ。

 で、このポートとアンプを繋ぐケーブルは「ドックケーブル」と呼ばれており、iPhone や iPod 用のはよく見かけるが、ウォークマン用のはあまり見かけない。

 秋葉原のケーブル専門店「オヤイデ電気」では、WM-PORT のコネクタ部分のみを販売していた事があり、腕に自信がある人はウォークマン用のドックケーブルを自作する事が出来たらしい。

 というワケで、今度はウォークマン用のドックケーブルが欲しくなってきた俺(苦笑)。

 しかしピュアオーディオ系の物品なので、市販品のドックケーブルは基本的に値段が高い。調べてみると、線材に(電気抵抗が低い)銀を使っていたりして、1本で1万円くらいは覚悟しないといけない世界のようだ。う〜ん、さすがにドックケーブル1本に1万円は出せないぞ。

 で、さんざんネット検索をした結果、一般向けの2つの安いケーブル(WM-PORT → 3.5mm ミニプラグ と 3.5mm ミニジャック → RCA ステレオピンプラグ)を組み合わせれば、ドックケーブルにできる事を発見し、結局その2つ(下の写真。それぞれ千円くらい)を通販で入手したのだった。



【Soloist SL】
 で、さっそくウォークマンと Soloist SL を繋いで試聴開始。


 パッと聴いて「おお!!」と驚くほど大きな差は感じない。元々のウォークマン直挿しの音だって十分に音が良いので、劇的に変わる感じではない。

 ただし、ウォークマンのヘッドホンジャックから聴くのと、WM-PORT→ヘッドホンアンプ経由で聴くのでは、何か・・・その・・・、上手く説明できないけれど、どこかしら違うというのは俺程度の耳でも感じとる事ができた。

 この記事を書かなければならない関係上、どこがどう違うのかハッキリさせなければ!と思い、何度も何度も取っ替え引っ替えして聴き比べてみた。その結果、低音の押し出し感が違うというのは判別できた。特に録音状態の良いオーケストラ曲だと違いが分かりやすかった。(聴く人が聴けばもっと色々違いが分かるんだろうなあ・・・)

 というワケで、ヘッドホンアンプを入れた事による音質向上効果はある、という結論になって、めでたしめでたし(^_^;


【ヘッドホン用リケーブル】
 今回自分用に購入した AKG K721PRO は、ケーブルの根本がミニキャノンプラグになっていて取り外し可能だ。そのためリケーブル(ケーブルだけを別の物に交換する事)がしやすい。最近のヘッドホンはこういうのが主流のようだ。

 で、前回、USB-DAC とサンスイのアンプを繋ぐケーブルを自作する際に、ケーブルやコネクタ類、絶縁チューブ類などを買った勢いで、(特に必要でもないのに) K712PRO 用のケーブルを自作してみようと思い立った。(病気は進行する一方だ・・・)

 まず主役であるケーブルは、K712PRO では2芯シールド線を使う必要があるので、そっちから絞っていくと、これが意外に品種が限られていて、ケーブル外径の制約も考えるとカナレ電気の L-4E5C というマイクケーブルが良さそうだ、という結論になった。

 モガミ電線も有名だが、カナレ電気のオーディオケーブルもかなり有名らしい。

 この L-4E5C は4芯シールド線だが、使用する際には末端で対角線上にある2芯を合体させて、4芯を2芯として使用する(これを4芯バランス電磁シールドというのだそうな)。このため、単純な2芯の物に比べてノイズレベルが1/10に低減できるという。

 この種のケーブルは外径 6mm 以上の物がほとんどなのだが、それだとヘッドホンのケーブルとしては太すぎて使えない(末端のミニキャノンプラグに収まらない)。

 その点この L-4E5C の外径は 4.8mm で、ミニキャノンプラグにギリギリ入りそうだ。(製品仕様的には 4.8mm でも太すぎて入らない事になっているが、プラグの内側などを削ればギりで入りそうな予感)

 また、普通のケーブルは色が黒やグレーしか選べないが、この L-4E5C には赤や青など7色の品揃えがあり、K712PRO のアクセント色であるオレンジ色に合わせた「橙色」も選択可能なのだ! この橙色が使えるのは大きい!!

 ただし、オヤイデ電気の通販では黒しか選べなかったので、「橙色」が選択可能でメートル単位で切り売りしている別の業者から購入した。

 アンプに挿す側のステレオ標準プラグ(フォーンプラグ)も、せっかくだからこだわって、コネクタの世界的メーカー NEUTRIK(ノイトリック)の NP3X-B を選択。高級タイプと言っても1個1250円なので、許して!(^_^;

 ヘッドホン側に挿すミニキャノンプラグ(ミニXLRプラグ)はノイトリックには無いようなので、別の有名ブランドである Switchcraft(スイッチクラフト)の TA3FX を選択した。

 ・・・。

 で、材料が揃ったので作成開始。

 一番の問題点である、外径 4.8mm のケーブルがミニキャノンプラグに収まるかどうか?の問題だが、やはりそのままでは入らず、プラグのお尻部分を切除し、さらにケーブルの通る穴をナイフで削って内径を拡張。これでやっとギリギリ入るようにできた。ほっ(^_^;

 さすがにミニキャノンだと接点が小さくて、ハンダ付けに手間取ったが、これも何とか成功。こうして無事にリケーブル用のケーブル(オレンジ色)が完成したのだった(下の写真)。わ〜い。


 下の写真は、オリジナルのケーブルとの比較。太さがけっこう違う。あと、オリジナルは末端がミニプラグになっているので、標準プラグで常用する場合は今回作った自作ケーブルの方が精神衛生的に安心。


 ヘッドホンに繋いで音を出してみたが、これについても、「おお!これは!」と驚くような明確な違いは無い(もしそんなに大きな違いがあったらそれはそれで困る)。まあ、予想通りの結果(苦笑)。

 でも少なくとも、悪くはなってはいない・・・はず!! 何より、このケーブルは絡まりにくく、重量も見た目ほどは重くない。見た目もかっこいい。これは良い!!(´∀`*)


【ところで、あの機種との音の差は話はどうなった?】
 脱線につぐ脱線ですっかり話がそれてしまったが、息子用に買ったゼンハイザー HD650 (下の写真)と、自分用に買った AKG K712PRO の音の違いに話を戻そう。


 両者の音の違いは、ハッキリ分かる(当たり前)。

 一般に言われている通り、AKG の方が透明感があって華麗な感じ。とは言え、これはゼンハイザーのが音が濁ってるとか荒いとかいう意味ではなくて、聞き比べるとそう感じるというだけで、単体で聴いてる分には両者ともキレイな音色だし、低音が弱いみたいに言われてる AKG だって、実際は「ォォォ・・・」って感じのかな〜り低い低音が出せる。

 両者を比較した結果、俺としては AKG の方が好みに合ってるというだけで、実際 HD650 の方で聴いていて「あ、ここの表現は HD650 の方がイイ!」「困った! HD650 の方が良いかも・・・」などと思う場面もしばしばあった。

 つまり、「絶対こっちの方が音が良い!・・・などという事はない!」という事が分かったのだった。どちらも良いヘッドホンであり、後は好み、趣味の問題だという事が確認できたのだった。

 (つづく)

[2015/10/10]


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