HDDレコーダー新調
怒りゲージ上昇!
黙ってましたが、実は東芝のを買っていたのです。


【HDDレコーダー事情】
 これはもう1年近く前、今年の正月前後の話なのだが、長年使ってきたブラウン管式のハイビジョン対応テレビがさすがにイカれてきて(地デジ完全移行した後も、まだ液晶テレビに替えてなかったのだ!)、お亡くなり寸前という感じだったので、ヨドバシカメラ仙台の初売りで液晶テレビを購入したのだった。買ったのは当時の新製品、東芝のレグザ49J10というヤツだった。

 (仙台は伝統的に初売りが豪華な事で知られており、ヨドバシもそれに合わせて仙台店独自の特典を付けたり値引きをしたりするので、それ目的で初売りを狙う人が多いのだ)

 で、これと同時にHDDレコーダーも新調しようと思っていたところに、「この液晶テレビと一緒に東芝のレコーダーを買えば2万円引きですよ!」という東芝ヘルパーさんの甘い言葉にコロリとやられて、東芝のレコーダー(DBR−T560)を購入したのだった。

 昔、地上デジタル放送が始まったばかり頃、東芝のレコーダーを買ったのだが、そのあまりの使いにくさに速攻でソニー「スゴ録」に買い替え、東芝のは「市中引き回しの上、遠島申し付ける!」という判決を下した事件があった。

 あれからもう10年くらい経っているから、さすがに東芝のも使いやすくなっているんだろう、と勝手に想像して買ったのだが、結論を先に言えば、・・・ダメだった(涙)。

 黒沢サンはどうして店頭で現物に触って確かめてから買わないのか?!という疑問も当然あるでしょう。でも最近のHDDレコーダー売り場って、もう過疎の村みたいな状況でして、仙台圏で最高の品揃えを誇るヨドバシですら、店頭に展示しているのはほとんどがモック(見た目だけのサンプル)であり、実際に操作して使い心地をチェックする事ができなかったのです・・・。

 何でこんな寂しい状況になったかと言えば、そりゃあ今の液晶テレビはUSB経由でHDDを取り付ければ即録画できちゃいますからね。わざわざレコーダーを買う必要が無くなってきてるんですよね。もうレコーダー売り場はさびれる一方ですよ・・・。

 まあ、それはそれとして、東芝のレコーダーが具体的にどういう風にダメだったのか、語らせて下さい。


(ユーザーインターフェイス)
 昔ほどではないけれど、ユーザーインターフェイスが古いウィンドウズみたいな、無骨というか、一般人には分かりにくいんじゃねぇの?的な、ちょっとダサいシステム。


(録画予約機能)
 一番頻繁に使うであろう番組予約機能がソニー「スゴ録」に比べて明らかに非力。「スゴ録」では、一度「番組名で予約」という設定にすれば、放送日時が変わっても自動的に追従して録り続けてくれるのだが、東芝のにはそういう便利な機能が無い。


(キーワード指定録画機能)
 いちおう、キーワードを指定し、それを元にして勝手に録ってくれる機能はあるのだが、これも非力すぎる。

 例えば、当時人気だったNHK朝の連ドラ「マッサン」を録ろうとして、キーワードに「マッサン」と入れても、なぜか月曜日のだけ録画スケジュールに入っていて、他の曜日の放送がスケジュールに入っていなかったりした。

 「スゴ録」だと一回簡単な指定をするだけで、頼んでいない物も含めて「マッサン」関連番組を録りまくってくれたのに、東芝のではそういうのが全然期待できないという事が判明。

 同様に、ニョーボが必ず見る刑事ドラマ、水谷豊の「相棒」も、キーワードに「相棒」を設定しても、録画スケジュールに入らない事があるばかりか、韓流ドラマの「相棒」の方を録ってたりするありさま。

 録ったり録らなかったりするのはさぁ〜、ある意味、全部録れてないのよりもタチが悪いじゃないですか?! どうなってるのよ?(怒りレベル1)

 こういうのは指定した番組がただの1回でも録画ミスがあったら「どうして録れてないんだ!」「使えねえ!」と怒られちゃうから、かなり精度が良くないとダメだよねぇ〜。10回中9回は成功します、みたいなのじゃダメなのよ〜〜〜。せめて100回やっても1回も失敗しませんでした、くらいじゃないと。

 っつーワケで東芝機の「キーワードで録る」機能は封印する事になった。

 ソニーのでは10年も前からほぼ完璧な「勝手に録ってくれる」機能を実現しているのに、東芝はいまだにこの部分はダメというのは、いったい・・・。

 この件、どうも東芝のポリシーとして、複数のチャンネルを24時間丸ごと録り続けて後でその中から好きな番組を見つけて視聴する、という「タイムシフトマシン」機能に特化しているため、「特定の番組を追従してでも録画する」という方向にはほとんど考えられていないようだ。


(メッセージ表示)
 最近のレコーダーは、チューナーが、地デジ、BS、CS、それぞれ3基用意されており、同時に3番組まで録画可能というのが主流だ。この東芝のレコーダーもそういう仕様になっている。これを使えば、例えばWOWOWの3つのチャンネル全部を同時に録画する事も可能で、これについては全く問題無し。

 ただし別の何かを視聴中に、画面に「まもなく予約録画を開始します」というメッセージがいちいち!いちいち!表示されるのが嫌!俺様の試聴の邪魔をするな!(下の写真)


 もうすぐ予約録画が始まるから、だからどうしたというの? 今見てる番組を一回止めろという意味でもないし、ユーザーとしてそのメッセージを見て何かしなきゃいけないワケでもないのに、どうして君はいちいちメッセージを出すかねぇ?

 わからん! お前のメッセージは、わからん!(大滝秀治の声で)



(タイムシフトマシン機能)
 売りである「タイムシフトマシン」機能については、地デジ、BS、CSの中から任意の1〜3チャンネルを指定した時間帯内を丸ごと録画できるようになっているのだが、しかしレコーダー自体に「同時に録画できるのは3番組まで」という縛りがあるので、3つのチャンネルをタイムシフト指定しちゃうと、個別に録画予約するための枠が無くなってしまって、毎日とか毎週録画に指定する番組予約はできなくなってしまうのだ。

 つまり、「タイムシフトマシン」として使いたい場合は任意の3チャンネルを丸ごと録る設定にして、個別の録画予約はあきらめる。(そんな使い方する人いるのかな?)

 「タイムシフトマシン」に興味が無い人は、録画枠を全部個別予約に割り振って、時間がかぶっても全部録画できるようにする、というようにユーザーの方針よって設定を変える必要がある。

 地デジ、BS、CS、それぞれチューナーが3基ずつ、計9チューナーあっても、9番組同時に録画できるわけじゃあないという所は要注意だ。

 ま、いずれにしても、ウチの場合はチャンネルを丸ごと録るという事はしない方針なので、この機能も封印・・・。


(自動チャプター入れもダメだった)
 東芝のレコーダーでの自動チャプター入れは「マジックチャプター」という名称が付けられていて、「何となくインテリジェントな感じにチャプターを入れてくれそう!」と期待させる名称なのだが、実はこれが全然ッ・・・い、いや、全然というと言い過ぎになるな。でもしかしやっぱり、あんまり使えないイメージなのですよ!

 CM終わりどころか、むしろCMの始まる所にたくさんチャプターを入れまくってくれたり、かと思えば長い番組中にひとつもチャプターを入れてくれなかったりと、ムラありすぎ。(怒りレベル2)

 それまで使っていたソニー「スゴ録」のチャプター入れは絶妙で、CMが終わって本編が始まる所にピッタリ入れてくれていたので、これが当たり前だと思っていたが、全然当たり前じゃなかったのね(涙)。

 同じ機能に、メーカーによってこれほどの差が出てしまうというのはどういう事なのだろうか? ソニーのは実は何か特殊な事をしているという事なのだろうか?


(早送りしにくい問題)
 あと凄く気になったのが「早送り、やりにくい問題」。東芝の場合、早送りボタンを1回押すと、早口音声付きの、たぶん1.5倍速くらいの早送りモードになる。さらに早送りボタンを押すと、無音の早送りモードになり、早送りボタンを押すごとに速度が速くなる。早送り速度は都合4段階。

 ところがこの早送りボタン、反応がかなり「もたもた」した遅さがあって、早送りボタンを押してから実際にそのモードに切り替わるのに一呼吸くらい待ちがあるだ。

 そして、一段速いモードに切り替えるためには、まずその前の速度モードへの切り替わりが完了してからでないとボタンを受け付けてくれない仕様なのだ。つまり、早送りしたくてボタンを「ポンポンポン」と連打してもカウントされないのだ。

 だから「あれ? 早送りされないぞ? ボタンを押し間違えたかな?」「なんだよ、まだ早送りモードにもなってなかったのかよ!」という事態がかなり多かった。

 ウチでは音声付き1.5倍速なんて絶対に使わないのに、必ずこの速度を経由しないと実用的な早送り速度に移れないのが凄く嫌で、精神的にイライラが募る一方だった。(怒りレベル3)


(削除操作)
 一度見た番組を削除する操作も、再生モードからは直接行えない仕様になっていて、一旦録画番組リスト画面に戻らないと削除ができないようになっているのも不便だった。

 ソニー「スゴ録」では再生画面から直接削除操作が行えたのに、東芝のではそれができないので、かなり面倒くさかった。

 再生中に削除する方法では「今見ている番組を削除」という直感的に分かりやすい操作になるが、リストに戻ってから削除する方法だと途中に手間があるため、シリーズ物などの似たような名前が並んでいた場合、「あ、あれ? どれを消すんだっけ?」と迷う事があるのだ。そのため間違って別の番組を削除する危険性もある。(怒りレベル4)

 なぜこんな仕様になっているのか考えてみたのだが、これもやはり基本的に丸録り「タイムシフトマシン」として使う事を前提にしているからだと思われる。

 「タイムシフトマシン」だと、丸録りした番組は古い番組から順番に自動的に押し出されて削除されていくので、ユーザーが手動で削除する必要が無い。だから手動による削除を簡単にしようという考えが進まなかったのではないか?


(プレビュー表示)
 あと東芝のは録画番組リストで、フォーカスがあってる番組のプレビュー的なのを音声付きで流す仕様になっているのだが、これが想像以上にウザい!

 リスト画面で放置しておくとプレビューが延々と流れ続け、黙っているとそのまま番組の最後まで再生してしまい、挙句の果てに2周目のプレビュー再生が始まってしまったりする。(下の写真、左上の小さな画面がそれ。せめて音声はミュートにして欲しかった)


 「早く見て下さいよぉ〜、いつまで放っておくんですかぁ〜」と言われてるみたいで、マジで嫌だった。(怒りレベル5)

 ・・・以上のように、ちょっとガッカリする仕様だったので、せっかく買ったのにこれもまた「市中引き回しの上、遠島」なのか? ・・・と思ったが、さすがにそんなにお金に余裕があるワケでもないため、ずっと我慢して使っていたのだった。


【そして、時は流れた】
 この1年。我慢して使い続けてきたけどやっぱりこの使い勝手の悪さはひどすぎる! もう我慢の限界だ!!

 これは俺だけの話ではなくて、ニョーボもたいそうご立腹。何しろ「この番組を毎週録る」という基本的操作も、俺が説明してやらないと設定を間違ってしまいそうになるほど分かりにくい仕様になっているため、何も知らずにニョーボが予約録画して、結果、録画に失敗しちゃったりしたら、

 「どうして、録れてないのよ・・・ (<●>`´<●>lll) クワッ!

 と、俺がにらまれて、

 「俺のせいじゃないよぉ〜〜〜〜(´;ω;`) クゥーン」

 と、子犬のようにおびえる俺、という構図になるのは必至。


 っつーワケで、この年末にはたぶんソニーも新型を出すだろうから、それを狙って買い替えよう、という話になっていたのだ。

 なお、この分野で一番人気のパナソニックの「ディーガ」は、この決意より1か月前くらいに新作発表があった。

 そんな状態でソニーの新作を待ち続けて1か月・・・。待てど暮らせど発表が無い。

 あれ・・・?

 もしかして・・・、今期は新作無し・・・なのか?(´・ω・`)




 結論! この年末にはソニーの新作は出ない!


 もうエエわ!(怒りレベルMAX!)


つづく!



(ナスネの話)
 そう言えば、ソニーでは「PS4+ナスネ」の組み合わせが最強って聞いたぞ。

 そうか! わかった!! ソニーはもうPS4+ナスネの組み合わせの方に主力を移しちゃったという事なのね!

 確かにこの組み合わせだと、番組表とか再生時の動作が普通のHDDレコーダーとは異次元の、サックサクな速さだと聞く。でも・・・、これってナスネ1台につき1チャンネル分しかチューナーが無いのよね〜。

 ナスネは4台まで増設できて、そうすれば4チャンネル同時録画にも対応できるそうだけど、それをやると値段がパナの6チャンネル同時録画機よりも高くなる。

 う〜〜〜〜〜ん・・・、ウチでは3チャンネル同時録画くらいはあり得る事なので、そこまで対応できないとダメだ・・・。

 っつー事はやはりソニーの3チャンネル同時録画対応機か、パナのディーガか、という事になるか・・・。

 価格ドットコムでソニーのレコーダーの評判をチェックしてみると、動作が不安定になるというクレーム情報が・・・。

 これだけクレームが出てるのに解決されてないっつー事は、ソニーの開発部門がリストラされちゃって、人がいないという事なのか?

 ならばパナの「ディーガ」はどうなんだ?と調べてみると、確かに悪評は少ないけど、俺が求めているような「ユーザーの趣味を分析して勝手に録画」という機能は無いようだ。

 むしろ東芝のみたいに、チャンネルを丸ごと録画しちゃうという方向に行っちゃってる。う〜ん、違うんだ、そっちの機能は要らないんだよパナさん・・・。

 「趣味に合わせて勝手に録画する」機能については、やはりソニーのが一番性能が高いようだ。

[2015/12/09]


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