IPv6接続サービスに
挑戦して七転八倒
しかし、出来てしまえばこっちのモンよ。


(前置き)
 この話は去年秋頃の話です。


【ネットが遅くなった】
 台風19号で各地に被害が出た日からだと思うが、家のネットが遅くなった。

 普通、ヤフーのトップページなどは待たされずにパッと表示されていたのに、画像が半分くらいでダウンロード待ちみたいな状態になる事が多くなってしまった。

 あと「ネットに接続していません」「サイトが見つかりません」みたいなエラーがよく出るようになった気が・・・。

 最初は、台風情報を見てる人が多いからなんだろうと思っていたのだが、数日経っても改善する兆しが無い。

 ほぼ常時ウェブゲームを起動しているニョーボも「やたらに遅いんですけど?」とグチをこぼす有様で、ブチ切れるのは時間の問題。

 ネット速度を測ってみると、5Mbpsを下回っていた(光回線としてはメチャ遅い速度)。


【確かに遅い】
 アドビのフォトショップに代表されるアプリのアップデートがあったのだが、ファイルのダウンロードが途中で止まってしまってアップデートが全く進まない事態になり、これで2日間くらい悪戦苦闘。

 この作業、夕方〜夜から始めると終夜運転してもダウンロードが終わらないのだが、早朝に始めるとスルスルっとダウンロードが終わるという事に気が付いた。

 多くの人が使っている時間帯にはダメで、空いてる時間帯はOK。昔のネットが遅い時代にはよくあった気がするこの手の混雑問題が、まさか光ファイバー時代でも起こる事になろうとは・・・。

 ウチが光回線を導入した頃はまだネットに常時接続する家庭が珍しかったから速度で困る事は無かったけど、今はもうどこの家庭でもネット常時接続状態だろうから、混雑で遅くなる場面が多くなったという事か。

 あと、先の台風のせいで回線の一部が被害を受けたみたいで、通信キャパシティーが減っているせいという可能性もあるな。


【解決策はあるのか?】
 他のプロバイダに乗り換えれば解決できるかも? と思ったが、例えば「au光」のサービス状況を調べると、ウチの町は「現在は契約は受け付けしてません」みたいな事を言われる。

 まあ、ウチの地域ではどのプロバイダーもNTTの光回線を利用しているだけなはずなので、プロバイダーを変えても意味無い気もするな。

 それに俺の場合はニフティのメールアドレスがもう本名みたいな状態だし、他のプロバイダに乗り換えると色々面倒臭いので、ニフティで行ける所まで行きたいのだが・・・。

 ん?! そう言われてみればニフティにIPv6を使うサービスがあって、そっちだと混雑時でも快適、なんて話を聞いた事があるような気が・・・。

 IPv6ってどうなんだ? と思って調べてみたよ。


【IPv6】
 調べてみると確かにニフティにはIPv6を使うサービスがあって、そっちで接続するとかなり快適になると言われている。

 もう2年以上前からやってるサービスだけど、まだあんまり知られてない気がする。

 検索で出てくる宣伝ページでは「簡単に高速化できる!」などと書いてるけど、実際にやった人のブログを読むとそんな簡単な物ではなくて、ある程度の知識が無いとかなり苦労するみたいだ。


【IPv6に変更可能な条件】
 まずIPv6に切り替えられる前提条件の理解からしてぼーっと生きてる人には難しそう。

・ プロバイダと回線部分を一括で契約する、いわゆる「光コラボ」で契約している事が必要。(ニフティの場合は「@nifty光」)

・ 光回線の部分は「NTTフレッツ光ネクスト」である事が必要。ネクストの前にあった「Bフレッツ」では不可。

・ 家の端末(ホームゲートウェイまたはルーター)がIPv6に対応した物である事が必要。

 一口にIPv6と言ってもプロバイダ側の処理システムが現状3種類あるそうで、ニフティの場合は「v6プラス対応」というルーターが必要になるようだな。

 基本的にはこの3条件。自分の家に来ている回線がIPv6対応可能かどうかをボタンひとつでチェックするサイトがあるので、そこで確認するのが手っ取り早い。


 ウチの場合は、回線は「フレッツ光ネクスト」で、ニフティは光コラボのヤツで契約している。あとルーター(ヤマハNVR510)はIPv6に対応している。

 つまり既にIPv6対応可能という事かっ!!


【申し込み手順】
 申し込み自体は「申し込みボタン」を押すだけなのだが内容が技術的専門的で、そういうのに慣れてない人だと最初から「わけわからん」状態。

 まず、申し込む先が

 (1)IPv6接続オプション
 (2)v6プラス

 の2種類あって、どっちに申し込むのか分からない。

 申し込みサイトにはこの2つの違いが大きな絵入りで説明されているのだが、正直言って俺もよく分からんかった。っつーか、どうして2つに分けられているのかも分からん。

 で、IPv6の真の威力を発揮するには「v6プラス」にする必要があるのだが、俺みたいに対応機器を既に持っている人は「v6プラス」に申し込まずに「IPv6接続オプション」の方に申し込むのが正しいという点も理解が難しい罠だ。

 既に対応機器を持っている人は、「IPv6接続オプション」で契約して、それで実際に接続すると勝手に、自動的に「v6プラス」の状態になるのだという。え?どういう意味?

 これは実際やった後になれば「ああ、そういう意味だったのか〜」と分かる事なのだが、まだやってない時点では何の事やらさっぱり分からない。


 あと本来はNTT側にIPv6のオプションを使うという連絡とかしないといけないそうなのだが、「光コラボ」で契約している場合はプロバイダがNTTとの連絡まで全部やってくれるので、この部分の心配はしなくて良いとの事。

 内部的な処理が完了すると「接続オプションが使えるようになりました」というメールが届くので、それを待っていれば良い。

 俺の場合「開通のお知らせ」が来るまで1週間くらいかかったけど、後で調べてみたら申し込みをした数時間後には既に開通していたようだ。


【本当に難しいのはここからだ(^_^;】
 家のルーターをIPv6で接続するように設定し直さないといけなくて、これが技術的専門的でかなり難しい。

 バッファローとかの一般向けのルーターでは、設定画面のチェックボックスにチェックを入れるだけ!みたいに簡単に切り替えられるようになっているらしいが、俺のヤマハのルーターは基本的に業務用の物なので、何十行もあるコマンドを打ち込む必要があって、慣れてない人には難しい。っつーか俺もひとつひとつのコマンドの意味は理解しきれてない。

 ここで打ち込むべきコマンドをまとめているサイトがあるので、そこに書いてあるコマンドをコピー&ペーストするだけでOKなのだが、そのサイトを見つけて、何をどうするのかを理解するのは自分でやらないといけないから、やはりシロウトには厳しい。


 次に引っかかるのは、このIPv6で接続する場合、自分のIDとかパスワードとかを入れる必要が無いという事をなかなか理解できないという事だ。

 ほら、プロバイダに回線を繋ぐ時ってIDとパスワードが必要じゃんか。あれがどこにも無いのですよ。

 俺の場合、IDとかパスワードはどこで入力するの?とぐるぐる調べて回るだけで何時間もかかってしまった。

 実は入力の必要が無い? え?本当なのか? 何かの間違いじゃないの? と確認・理解するのに1日かかった。理解した時は、信じられんが本当だ!という驚きがあったね(^_^;

 詳しい仕組みは分からないが、家の電話を設定する時、自分の電話番号を入力設定する必要は無くて、回線に電話機を繋げば勝手にその番号で繋がっているというのに似ている。

 このパスワード無しの接続は「IPoE」という接続方法であり、従来の「PPPoE」接続とは全く別の物。この接続プロトコルでないと「v6プラス」は使えない。

 IPoEで接続するという事を知らずに、従来のPPPoE接続の設定で接続設定を作ってしまうとネットに繋がらなくてマジで路頭に迷う。

 PPPoEでの接続設定は作らずに、IPoEでの接続設定ひとつだけを作るというのが正解なのだが、これに気付くまで1日かかった(^_^;


 更に言えば、IPv6で接続した場合、家のPCのIPアドレスはどうなるの?という所が理解できず、ここでも七転八倒。

 実は従来のままで良いのだが、IPv6にはIPv6のアドレスがあるのだろうから、そっちを設定しないとダメなんじゃないか?とか悩みまくった。

 あ、PCのネットのプロパティでIPv6を使う設定にしておく必要があるのだが、ウィンドウズ10だと最初からこれがオンになっているみたいだな。


 接続先がIPv4しか対応してないサイトには接続できなくなるのでは?という疑問もあったが、そういう所を解決したのが「v6プラス」というサービスだそうで、心配する必要は無かった。


【で、結局どうなった?】
 結局接続には成功し、確認サイトにアクセスしてみると「v6プラスで接続中」と表示される。


 速度はどうなのよ?とネット速度を調べてみたら、下り約500Mbps、上り約100Mbpsという、かつて見た事が無い数値が出てビックリ。


 従来のIPv4(PPPoE接続)でも早朝などの空いている時間帯ならばこのくらいの数値が出る事もあるらしいのだが、IPv4は繋がる人が多いと遅くなりやすく、混雑する夜の時間帯ではガクッと落ちた値になってしまう。

 IPv6は繋がる人が多くなっても遅くなりにくいという点がメリットだそうで、夜の時間帯でもスピードが出ている感じだ。

 宣伝ページでは「IPv6で速くなる!」とか書いてる所があるけど、正確には「IPv6は遅くなりにくい!」という表現が正しい。

 なお、この「IPv6接続オプション」や「v6プラス」の料金は無料。どうして無料で済むのか不思議だが、追加料金無しで使えるのは事実なのだ。

[2020/07/03]


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