ソニーのHDDレコーダー
SVR−515

これまでのビデオと概念が根本的に違うので、使いこなすまで時間がかかりそう


 かなり悩んだけど、買ってきてしまいました。HDDレコーダー、SVR−515。

 左の写真の一番下がその515。その上に乗っている似たようなデザインのがBSデジタルのチューナー。一番上がスカパーの受信機だ。

 いちおう説明しておくと、HDDレコーダーというのは、HDDにビデオ録画する装置の事。テープやディスクに保存するわけではないので、映像を長期保存するのには向いていないけど、録りたい時にすぐ撮れるとか、録りながら見れるとか、独特のメリットがある。

 では使ってみた感想を一席・・・。

(1)動作音がうるさい!!
 まず驚いたのがその動作音の大きさ。本体内には冷却ファンが2つ組み込まれているのだが、そちらの音ではなくてHDDのスピンドル回転音のようだ(中のファンもけっこううるさいとの報告もある)。昼間でもけっこう気になるレベルで、夜だとかなりイライラする。

 私はこれのHDDを、それまでパソコンに使っていたマクスター社の80GB(MX−4K080H4)と換装したのだが、その動機の第一位がこの音の大きさに対する不満だった。パソコンで使っていたMX−4K080H4はかなり動作音が静かだったので、これに換装すれば音が静かになり、なおかつ容量がアップし一石二鳥だと思ったのだった。

 結論から言うと、MX−4K080H4に換装した結果音はある程度静かになった。元のHDD(カンタム社のファイヤーボールlct20の40GB)は「ギーン」という感じだったが、換装したMX−4K080H4の方は「ムーン」という感じの音で、耳障り度が比較的低い。従来のビデオデッキよりはうるさいが、我慢できるレベルにまでは静かになった。購入当初は「この買い物は大失敗だった!?」と気が重くなったが、何とか助かったようだ。ホッと胸をなで下ろした(^^; ちなみにカンタム社はマクスター社に吸収されていて、マクスター社のMX−4Kシリーズは、実はカンタム社のファイヤーボールシリーズの実質上の後継機種なのだった。

 取り外した40GBのHDDはパソコンに取り付けた。そしたらこれの騒音があんまり音が気にならない。どうもパソコンが発する騒音と、ビデオが発する騒音とでは、許せる音量のレベルがかなり違うようだ。置く場所や使うシチュエーションが関係しているのだろう。

(2)画質は問題無し
 画質は、高画質モード(HQモード)を使うと、オリジナルとほとんど変わりがない画質が得られる感じ。テープレコーダーにあったノイズ感や、ジッター、ドロップアウトなどが原理的に存在しないのは大きい。LPモードではさすがに画質が甘くなりMPEGエンコードによる独特のもこもこノイズが見えてくるが、それでもVHSの3倍モードで録画したのよりは安定感があるように思う。

(3)操作性
 これまでのビデオデッキとは根本的に違う物なので、最初は操作に戸惑う。その感覚はMDを初めて使った時に似ている。早送りは10倍と30倍と120倍。これまで使っていたビクターのビデオは早送りが最大7倍速までしかなくてトロかったので、この早送りだけでも有り難い。録画した番組を選んでから実際に再生されるまでのタイムラグは一般のVHSデッキと同じかやや早いくらい。テープの巻き戻しなどが無いのは新鮮な感覚だ。

 録画する機能と再生する機能が完全に独立しており、録画中に再生したり、再生中に別の番組を録画したりできる。録画中に電源オフすると再生機能の方だけがオフになる。電源オフなのに録画はしているというのは不思議な感じだ。録画を止めたい時には「録画停止」というボタンを押さなければならない。目立つ所に配置されている「停止」ボタンは再生の停止ボタンであって、録画を停止させる物ではないのだ。

 入力があったら自動的に録画するという機能があり、スカパーの番組を録画する時にはこれが結構便利。また、録画しながら別の番組を再生できるのも便利だ。

 一見、本体には操作ボタンが無いように見えるけれど、実はたくさんのボタンがある。右の写真は本体フロントパネルのアップだが、これだけ寄って見ても判別しにくいが、中心線部分に小さなボタンがいくつも配置されているのだ(右の写真では全部で8つのボタンが写っているのだが、判ります?)。あまりにも小さいボタンなので、ちょっと見た目にはボタンだと判らない。デザイン主体で操作性としてはイマイチと言わざるを得ないが、まあ、本体のスイッチで操作する事なんてほとんど無いので、実際にはあまり問題にならない。(何だかムダに製造コストを高くしているような気が・・・)

(4)地上波でも電子番組表が出る
 スカパーとかデジタルBSでは標準装備である電子番組表が地上波でも使う事ができる。この機能は地上波でも近い将来には当たり前になっていると思うが、現時点(2001年)ではまだほとんど知られていない。

 もちろん電子番組表から録画予約ができるし、スカパーと同じように番組の説明文も読む事ができる。いつの間にこんなシステムが完成してたんだい? 俺に何の断りもなく!(^^;
 東京のキー局から始めて、地方局も順次対応するとは聞いていたが、宮城県の放送局も既に全局がこのシステムに対応しておりどの番組を録画してもちゃんと番組情報が一緒に記録される。これがあるおかげで、何の番組を録画したかが一目瞭然。録ったはいいけど何を録ったのか分からない、というような事は無い。

 ただしCSやBSデジタルなどの外部入力から録画した場合には、当然そういう番組情報は付いてこないので、したがって情報としては録画した日時程度しか残らない。ま、これは致し方ないところだ。

 また、CSの電子番組表よりも一歩進んでいる点として、タイトルとか番組紹介文を検索して、自分が求めている番組を探し出す機能がある。例えば「アニメ」で検索すると、アニメに関係した番組だけが抽出されてリストが表示される。(キーワードは自分で自由に設定できる)

 また、こうして抽出した番組を自動的に録画するように設定できて、検索に引っ掛かった物を無条件に録り溜めて、録った中から見たい物を視聴する・・・という使い方ができる。これはかなり画期的。テレビの見方が180度違うという感じだ。多チャンネル時代ではこういう検索機能が重要になりそうだ。

(5)ハイビジョン関係
 BSデジタルのハイビジョン番組を録画すると、ハイビジョン画質ではないものの画面サイズとしてはあの横長画面で記録できる(S1映像対応だから)。この場合、元の画質が良いので通常画質の録画でもかなり良好だ。

(6)HDD換装
 上蓋を外せばすぐに換装できる・・・というような単純な構造ではない。HDDにたどり着くまでがけっこう難しい。どこをどう外せばいいのかシロウトには解らないだろう。右の写真がバラしに成功した所で、本体の中央にHDDが1台設置されている。

 バラすためにはネジだけでなく、フレキのケーブルも外さなければならず、フレキを元に戻せるかどうか不安になる。が、私の場合は1時間くらいで換装できた。間違って外すと元に戻すのが難しいような箇所もあるので、自信の無い人にはお勧めできない。

 HDDを換装した後に電源を入れると、「HDDに異常あり」「フォーマットします」というようなメッセージが出て、フォーマットが終了すればすぐに使えるようになる。フォーマットはあっという間に終了する。右の写真は録画残量の確認画面の写真で、80GBの場合は最高画質でも14時間以上録画できる。これだけあれば2週間くらいは録りっぱなしにできるだろうから、とりあえず困る事は無いだろう。

 取り外した40GBのHDDをパソコンにマウントして内容を調べてみたが、512MBのMS−DOS基本領域がひとつ取られているだけで他は何も無かった。特殊な方式で記録しているのだろう。

 バラす際にはがさなければならない黒いシールがあり、それをはがすと左の写真のように「開封済」の文字が現れるようになっている。つまり、自前でHDD換装した人はすぐ分かるという訳。やる時は自己責任でやる事


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