BSデジタルの
使い勝手を改善せよ!
Part2

どんどん増える接続機器をどうやって仕切るのか?


 WEGAやBSデジタル、クリポンなど、新しいAV機器が入ったおかげでリモコン操作が大変な事になっている、という話は前にも書いた。

 で、このままではイカン!という事で、新しいリモコンを探していたのだが、やっと使えそうな物を見つけたよ。ソニーのRM−VL700Uという機種(右の写真の手で持ってるヤツ)

 結論から言えば、手で持ってるVL700Uに、後ろに並べてある各種リモコンの主要機能を学習させて統合したのだ。ちなみに後ろに並んでいるのは、BSデジタル受信機、クリポン(HDDレコーダー)、スカパーの受信機、そしてWEGAのリモコンたちだ。

 この学習リモコンVL700Uの特長を箇条書きにすると・・・
(1)切り替えスイッチによってテレビ、ビデオ、CS、BSデジタルなど最大5つのモードに切り替えて使う事ができる。
 右の写真がそのモード切り替えスイッチだ。デフォルトではTV、VTR、チューナー、DVD、アンプの5つに設定されている。このようにスイッチによって異なる機器のリモコンに切り替わるタイプは学習リモコンの中でも高級機種に限られていて、あまり多くない。うちのように扱うAV機器が増えてくると、こういうタイプでないと扱えなくなってくるのだった。

(2)十字キー、「メニュー」キー、「決定」キーなどが装備されている。
 これ重要。スカパー受信機やBSデジタル受信機、クリポンなど、十字キーでないと操作できない機器が増えている。WEGAも十字キーを使うから、うちでは全てのAV機器が十字キーを使用する。しかし十字キー付きの学習リモコンはまだそんなに出ていないのが現状だ。

(3)ほとんどのキーに学習機能がある。
 
国内で売られている大抵のAV機器のリモコンを学習できるという。覚えさせ方は難しくない。

(4)乾電池式なので(太陽電池式とは違って)電池の交換が必要だが、その分発信出力が強いらしい。

 現時点では最善の選択と思えるこのリモコンではあるが、若干の不満点もある事はある。
(1)十字キーに付属するキーが「決定」と「メニュー」の二つしか無い。
 十字キーの付属キーは四つ(先の二つに加えて「戻る」「番組内容」など)の場合が多いので、二つだけだと操作が不便だ。

(2)切り替えスイッチでモードを切り替えられるのは良のいが、現在どの機器のモードになっているのかが見た目で判断できない。
 どれかボタンを押して初めてどのモードかが判る構造になっている。これだと、テレビの電源を切ろうとしたら実はビデオのモードになっていてダビング中のビデオが電源オフに・・・というような悲劇も起こりうる。

 もちろん、いちいちモード選択のボタンを押してから操作すれば上のような間違いは起こらないのだけど、それはけっこう面倒くさい。プッシュボタンではなくて、スライドスイッチか、押すと凹んだままに止まるプッシュボタンなどにした方が操作感覚的に判りやすいと思う。

 で、このように何とかひとつのリモコンに統合する事に成功した訳なんだけど、これで満足しているかと言うと、・・・実はあんまり満足していないのだった。扱う機器が増えているのに今までと同じように簡単に扱いたいというのがそもそも無理な相談なのかもしれない。じゃあ最初からBSデジタル内蔵のテレビを買えば良かったんじゃないの?という意見も出てくるでしょう。

 私もそういう考えは無い訳じゃないんだけど、しかしちょっと待った。チューナー内蔵だと次のような問題があるじゃないか。

(1)先に借りたソニーのチューナーみたいに予約機能が無かったり、極端に使い勝手が悪かったりしたら買い換えができない分不利。

(2)録画する時にはテレビから録画する事になるので、録画のためにテレビの電源を入れなければならない。

(3)2002年にも登場するという110度CSとデジタルBSとの共用受信機。その後に地上波デジタルもひかえているし。こういう変動のある現状では内蔵型は不利なのではないか?

 ・・・という事から別個に買うという方針になった訳なのだった。まあ、チューナーの値段が6〜7万円もする現状では、特に興味の無い人にはあまりお勧めできないというのが正直な感想だ。せめて2〜3万円くらいにならなきゃ普及せんでしょうなぁ。


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