ビットチャージー VS デジQ
超小型ラジコン対決
前項「マリオカートがテーブルの上でできる?」でビットチャージー「マリオカート」を紹介したけれど、今回はタカラのデジQとの比較を一席。ビットチャージーはトミーから、デジQはタカラから発売されており、超小型ラジコンのライバル同士としておもちゃ屋で熱い戦いを繰り広げている(?)らしい。![]() 写真右のマリオカートがビットチャージー。真ん中の青いクルマがデジQだ。 このようにデジQの方がひと回り小さい事が判る。従来のチョロQと同じ大きさ。ビットチャージーの小ささだけでも驚いたのに、それよりも小さいというのはもうジャパニーズマジック! ニポンジン、ナンデモ チイサク ツクルノ トクイネー!! |
(2)走行制御 ビットチャージー走行はオンオフ制御。前進後進はあるものの、走るか止まるかだけ。速度の調整はできない。一方デジQはアナログ的に制御できる。徐行から全開までトリガーでコントロール可能。ここら辺は普通のラジコンカーと同じ。この小ささで普通のラジコンカーと同様に操れるというのは革命的と言えましょう。 |
![]() 写真はデジQのリモコン「デジプロポ」。かなり本格派のリモコンである。握り部分の大きさが大人の手の大きさに合わせてある。またスイッチの文字が英語表記。最初から大人向けに作られているようだ。尖端の黒い部分から赤外線を発射して車を操作するようになっている。 ビットチャージーは電波リモコンなので影に隠れようがコントロールできるが、デジQは赤外線リモコンなのでアンテナが無いという利点があるものの、物陰に隠れるとコントロール不能になってしまう。また赤外線が発射される向きが想像以上に狭いので、常にプロポを車の方に向けていないと車が停まってしまう。これはかなり興ざめ。この他、直射日光の下でも受信不能になるようだ。受信不能になるとクルマは停止する。 赤外線ブースターというオプションもある(まだ発売されていない?)ようなので、本気で遊ぶつもりならば必需品になるだろう。 そういう意味ではビットチャージーの電波リモコンは気軽だ。この点はビットチャージーの勝利。 |
(4)方向舵の構造 ビットチャージーはハンドル操作をすると実際に前輪の方向が変わるが、デジQでは左右の動輪の回転数が変わって方向を変えるようになっている。 ビットチャーGの方向舵は、ピップエレキバンみたいな小さな磁石を電磁石で引っ張る事で動くようになっていて、この部分がちょっと壊れやすいように感じた。普通に扱っている分には全然問題無いのだが、小さい子供は扱いが荒いので、中の磁石がズレてしまう事があるようだ。我が家の場合、ヨッシーの方がそうなってしまった。内部を開けて何とか動作するようには修理できたけど、完全に元通りには直せなかった。物が超小型であるだけに、修理が難しいんだよなあ。 一方、デジQはそういう方向舵構造が無いという意味では安定していると言えるけど、左右の動輪の回転が完全に同じにはならず微妙にズレるため、まっすぐ進むようにするには調整が必要。また後進時にスピンしやすいという特徴がある。これを利用したスピンターンが可能。 |
![]() ビットチャージーの充電ははめ込み具合がちょっとしっくりこない所があって、誰でも簡単にという訳にはいかなかったけど、デジQでははめ込み部分が工夫されていて、確実にセットできるようになっている(右の写真)。 デジQの充電時間10分間で15分走行。ビットチャージーの45秒充電に慣れているとデジQの充電時間が非常に長く感じられる。 |
全体的にデジQの方が高性能・本格派であるが、その分値段も高い。デジQは5千円弱だが、ビットチャーGは3千円弱。また、デジQの方が操作の難易度が高いように感じた。どちらにも一長一短があってどちらかが決定版とは言えないが、子供やラジコン初心者にはビットチャージーの方が扱い易い感じだ。 |