危険な賭け?
ルーターBA5000Pro導入


そして保安器問題の顛末がこの後すぐ!


 「ゲーム・ゲーム」のコーナーでも書いているようにネットワークゲーム「FF11」をやるようになった。そうなるとひとつ重大な問題が発生する。これまではパソコンをADSLモデムに直結していたのだが、PS2のネットゲーをやる時にはLANケーブルを手で差し替えなければならないのだ。しかもそのたびにADSLモデムの電源を一旦切らなければならない。これは不便だし、そもそもパソコンとPS2を同時に使えないではないか!

 これを解決するためにはルーターという装置をADSLモデムの後ろに接続し、ルーターの後ろにパソコンやPS2を接続する必要がある。ADSLによる常時接続が一般的になった2001年から一般向けの安価なルーターがたくさん商品化されており、今では1万円前後の物も売られている。

 で、色々物色した末にNTT−ME社のBA5000Proというルーターが良さ気に見えた。この機種は2002年3月発売なのだが、発売当初大きな不具合が発覚したため思いっきり評判を落とした機種だ。そんな評判が悪い機種なのだけれど機能的にはかなり魅力があり(ネットワークゲーム対応機能や他機種よりも高度なファイヤーウォール機能など)、現時点での1万円台のルーターとしてはトップクラスと言えるのだった。しかも当初あった不具合もファームウエアのアップデートで解消されているとの事。不具合が無いのであれば買ってもいいのでは?・・・と悩む訳である。

 実際5月現在、この機種を売っている所をほとんど見かけない。これは人気があるから売れ切れているという訳ではないと思われる(不具合のため出荷を制限しているのか?それとも・・・?)。 秋葉原のラオックス・ザ・コンピューター館で2台置いてあるのを発見したが、「この機種には不具合があります。ご確認の上で購入下さい」みたいな注意書きが書いてあった。買っていいのかどうかかなり悩んだ。で、店頭でさんざん悩みまくった末、結局買ってきてしまった。これは危険な賭けなのか? 俺はトホホ者になってしまうのか?(写真の中央、黒い縦長の装置がBA5000Pro)

 で、買ってきてすぐ使ってみたけど、問題無いみたい。普通に使えている。もちろんファームウエアを最新版にアップデートした上での話だけど。これでパソコンとPS2(FF11)を同時にネットに繋げられるようになった。


【いきなり保安器問題発覚!】
 各家屋に電話線を引き込む部分には保安器という小さな装置があり(右の写真)、これの機種によっては外から電話がかかってきた時にADSLのリンクが切れる(つまりネットワークから切断されてしまう)という問題が知られている。我が家でも試しにPHSから自宅の電話にかけてみたら、呼び出し音の時に確実にリンクが切れる事が判明した。

 この問題は非常に痛い問題だ。FF11プレー中に電話がかかってくるとゲームがそこで強制終了状態になってしまうので絶対的に困るのだ。FF11を安心してプレーできるようにする為には保安器問題を早急に解決する必要がある訳である。

 さっそくNTTに電話。これは「故障」という分類なので113番にかけてみたら、113番は普通の音声電話の故障の窓口なのでADSLの不具合は専用の窓口(フリーダイヤル)にかけて欲しいとの事。そっちにかけたら非常に丁寧なおじさんが対応してくれて、そして・・・

(1)局側では各ADSL端末の接続状況をモニターできるようになっていて、今こちらから電話をかけて切断されるか試してみた所、確かに着信時に切断されています。これは保安器の問題である可能性が非常に高いです。

(2)保安器の交換は有料で、料金は7300円+税です。

(3)保安器を交換すると「保安器問題」は解決しますが、それ以外の問題が存在していないとは言い切れないので、「これで絶対に切断されなくなる」という訳ではないという事はご承知おき下さい。

(4)また現在は1.5Mサービスをご利用いただいていますが、8Mサービスは1.5Mよりもさらにデリケートで、些細な原因でも不安定になりがちです。したがって将来8Mに切り替えられる場合、必ず高速になるとは限らないですし、接続が今より不安定になる危険性もあるという事は知っておいて下さい。

 ・・・などと懇切丁寧に教えてくれた。

 なお保安器交換の料金については以前無料にした事もあったらしいのだが、フレッツADSL利用者には無料で、他のADSL業者のユーザーには有料なのは不公平だ!という事が問題になり、全部有料になったという話を聞いた。あんまり納得できない理由だ・・・。やっぱり今さら7800円の追加出費は痛いッスよ(-_-;

 その数日後、業者の人が来て保安器を交換していった。その結果電話着信時にADSLが切断される問題は解決した。お金はかかったけれどあっさり解決だ。業者の人の話によると、同じ保安器でも大昔の機種や、最近(95年以降?)の機種では問題無いんだけれど、その中間の機種ではADSLが切断されるのだそうだ。なお、保安器の機種名を調べてみたが交換前と同じ名前(6PT)だった。つまり機種名だけではADSL対応品かどうか見分けがつかない?


 さてルーターの話に戻そう。
 ルーターを通すと実質的なスループットが低下する場合があるとの事だが、うちの場合、ファイヤーウォール機能をある程度オンにしていてもほとんど変化は見られなかった。ルーター自体は30Mbpsくらいの高速通信まで対応しているが、ADSL速度が一桁低い1.2Mbps程度なので、ルーター内部の処理速度に余裕があるのだろう。

 またルーターがネットワークゲームの障害になる場合があるそうで、つまりルーターを入れた事でネットゲーが正常に動作しなくなるという事もあるという。最近はその点を考慮した機能が付加されているルーターが発売されていて、そういう物は「ネットワークゲーム対応」という謳い文句が書いてあったりする。ちなみに私が買った機種もネットゲー対応という事になっている。

 ルーター導入の一番の難関はその設定にある。ルーターの設定は専門用語がいっぱいで取説を読んでも何をどう設定すればいいのかさっぱり解りませ〜ん(^^; みなさんが導入する場合にはADSL入門用の雑誌やムックを読んで最低限の知識を仕入れてから導入しましょうね。

[2002/06/01]


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