ドイターのバックパック
レーサーXエアー
背中の汗をどうにかしたいんじゃーーっ!


【ディバッグと俺】
 いきなりで恐縮ですが、またまた鼻持ちならない自慢っぽい話から始めるぞ。

 俺、ディバッグの先駆者を自負していた(過去形なのがちょっと弱気)。学生時代、まだ周囲にディバッグを背負っているヤツがほとんどいなかったような頃から俺はディバッグを背負って通学していた。まあ、実は世界的には既に流行っていたのだけど、そこが田舎の大学だったので背負ってるヤツがまだ少なかった、というだけ・・・という事なのだろうけど。

 友人から「お前のディバッグは既にお前の背中と一体化している」とか、「黒沢と言えばディバッグを背負っている姿が目に浮かぶ」と言われてしまうほどに、学生時代からずっとディバッグを背負って通勤通学をしている俺なのだった。


【背中の汗を何とかしたい】
 で、自転車通勤する際、特に夏場、これを背負って走ると背中に凄く汗をかき、もうシャツがびっしょり濡れてしまうのだった。帰宅時に汗をかくのはいいのだけど、出勤時に汗をかくと処理に困る。これが自転車通勤10年来の悩みなのだった。

 が、最近その解決策を発見!

 ドイツにバックパックメーカーとして有名なドイター社という会社があり、そこでは各種用途向けのバックパックを製造販売しているのだが、その中に自転車レーサー向けのバックパックがあるという事を発見したのだ。

 その中でも俺が目を付けたのが「レーサーXエアー」というヤツだ。

 このバックパックは背中に当たる部分が特殊な構造になっていて、背負った際にバックが背中から浮くようになっている。つまり背中に風が通るようになっているのだ(左の写真)。これこれ!こういうバックパックが欲しかったんだよ!

 でも一般的な商品とは言えないちょっと特殊な部類に入る商品であるため、そこらの店で売っているとは思えない。で、ネットで調べてみるとスポーツ系自転車専門店で扱っている例が検索に引っかかった。

 普通だったらそのまま通販で買ってもいいのだが、現物を確かめずに買ってみたら思っていたのと違っていて幻滅・・・などという心配もなきにしもあらず。なので取りあえず仙台方面の自転車屋やバイク屋を回ってみたよ。

 で、半日かけて探し回ったのだけどどこにも売ってない。まあ、十分に予想された事ではあるけど・・・。(ここら辺がトホホ人だよなあ)

 でも最後に行った「●●●スポーツ」でそれを発見! ここは仙台周辺では最大規模のスポーツ用品店ではあるが、仙台中心地からちょっと遠い場所にあるため、最後に行ったのだった。

 現物を確認してみると、確かにこれは良さそうだ。買うならこれを買うしかないと思い、速攻で買ってきた。しかもこの日はたまたま「バッグ全品10%オフセール」をやっていて、安く買えたのだった。

 右の写真がその「レーサーXエアー」だ。
 この写真ではよく判らないかも知れないけど、背中に当たる部分が二重構造になっていて、バッグ本体がメッシュ面を支えにして背中から浮くようになっている。つまりメッシュ面とバッグ本体の間に隙間が出来るようになっていて、そこを風が通るのだ。しかもご丁寧な事に、肩掛け部分までもが全部メッシュになっている。たしかに肩掛けの下も汗をかくから、これは良い。

 配色デザイン的にも派手過ぎず地味過ぎず。かつ黄色のアクセントが自転車走行時の後方からの視認性という意味でも良さそうだ。実際に一週間使ってみた感想としても十分に満足。

 もちろん、「全く背中に汗をかかなくなった」とか、「背中が何も背負ってないかのように涼しい」などという事はない。バッグを背負っている事には変わりないし、自転車をこいでいるのだから普通に汗をかく。従来のディバッグに比べると明らかに背中が快適という意味である。

 弱点としては、自転車レーサーが使う事を前提にしている関係で内容量がちょっと小さめという事。でもまあ俺の通勤用にはむしろこのくらいが丁度良いわけだけど。

 また、背面を背中から浮かす目的でバッグ背面が凹状に湾曲しているため、硬質で真っ直ぐな箱状の荷物を入れるのには適していない。普通の書類や書籍くらいなら全く問題無いが、大きめのノートパソコンを入れるのにはちょっと苦しいかもしれない。(入れられないわけではないが、そのまま入れると湾曲部分と干渉しそうだ)

 という訳で、全体的には多くの点で俺の希望をかなえてくれる優れ物なのだった。

 ・・・ところで今さらなんだけど、「バックパック」と「ディバッグ」と「リュックサック」ってどう違うの?(^^;

[2003/09/13]


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