最強の寝心地を求めて
ムアツふとんを超えた敷きふとんと枕を。


【ニョーボのためにムアツふとんを】
 突然だが、ニョーボはベッド派だ。何年も前からベッドが欲しいベッドが欲しいと言い続けている。が、ベッドを入れると部屋が狭くなってしまうので、俺はずっとベッド購入に反対してきた。

 そして以前記事にしたように、俺は東京西川(西川産業)の「ムアツふとん」を使用し続けている。なかなかの寝心地で、夏は涼しく、冬は暖かい優れ物だ。で、このムアツふとんの寝心地は、良くできたベッドに近い。まあ、マットレスみたいな物だから当然ではあるが。

 これだったらニョーボもムアツふとんにすれば良いではないか。「ムアツふとんを買えばベッドの寝心地が手に入るよ」と提言したが、ニョーボはなかなか首を縦に振らなかった。

 値段という意味では、ムアツふとんはそこらのベッドなんかよりも高価であり、別にお金をケチっている訳ではない。俺は部屋が狭くなるのが嫌なだけなのだ。

 仕方がないので、’05年年末、ニョーボを半強制的に仙台の某ふとん専門店に連れて行った。ここに行けば確実にムアツふとんを購入できるからだ。

 で、初めてその店に入ってみてビックリ。

 ビックリその1: 入店するとすぐ絨毯になっていて、靴を脱いで入る。

 ビックリその2: まずお茶を出され、けっこう高級な煎餅や饅頭を出された。

 ビックリその3: お茶を飲みながら世間話をして、なかなか商談に入らない。

 ビックリその4: 店の奥はカーテンで仕切られていて、奥には売り物の布団が敷いてあり、実際に寝ころんで品定めができるようになっていた。

 30分ほどお茶飲み話をしてから商談へ。(後で分かった事だが、この日は特別セールだったのでこのような展示形式にしていたのだという)

 表向きはニョーボのためのふとん選びという名目であったが、もうひとつの目的があった。俺が使っている「ムアツふとん」の改良タイプである所の「整圧敷ふとん」という商品が、実はこの店に置いてあるのだ(ネットで調査済み)。俺は毎日「ムアツふとん」で寝ているが、寝た時のお尻の沈み込み具合がちょっと気になっていて、もっと良い物は無いか探していたのだ。もしかしたらその「整圧敷ふとん」がその不満を解決してくれるのではないかと?思い、その寝心地の違いを確かめるという目論見もあってこの店に来たのだった。

 お店の人にその事を告げると、さっそく「整圧敷ふとん」が敷かれた。俺は寝ころんでみて寝心地をチェック。

 むっ!

 寝ころんでいきなり「むっ!」。

 「ムアツふとん」で気になっていた、お尻の沈み込みが明らかに少ない。「ムアツふとん」よりも寝心地がフラットで、身体が浮いているような寝心地。良いぞ!

 ちぃっ! 「ムアツふとん」を買う前に、この店で「整圧敷ふとん」をチェックしてから買うべきだったなぁ、と今さら後悔。

 というワケでニョーボのための「整圧敷ふとん」をお持ち帰りで購入決定(税込み約10万円)。専用のシーツ(これが意外に便利)がおまけで2つ付いてきた。

 で、家に帰ってから自分用の「ムアツふとん」と、ニョーボ用の「整圧敷ふとん」の間をコロコロ転がって寝心地を比較した。


【ムアツふとんとの比較】
 右の写真が「ムアツふとん」の中身である。

 サインカーブ状の凹凸がつけられたウレタンフォームだ。この凸の部分が身体を支えるので、凹の部分では身体との間に隙間ができ、理想に近い寝姿勢が取れて血行に良く、夏涼しく冬暖かい、等の効果が望めるというワケだ。

 一方、こちらが「整圧敷きふとん」の中身である。

 表面が凹凸になっていて、凸部で身体を支えるという点では同じだが、凹凸の形状が異なっている。

 こちらの形状の方が身体の沈み込みが少なく、より「点で身体を支える」効果があるようだ。

 また、マット下部に立体的なスリットが縦横に入っており、内部に湿気がこもらないようになっている。

 もうひとつの違いとしては、「ムアツふとん」は三つ折りで畳めないという弱点がある。

 左の写真で、左が「整圧敷きふとん」、右が「ムアツふとん」であるが、「整圧敷きふとん」は通常のマットレスのように三つ折りに畳めるが、「ムアツふとん」は折り畳めないので、しまう時にはのり巻き状に丸めなければならない。

 まあ常用していれば、しまうという事はほとんど無いので、実用上あまり気にならない事ではあるが・・・、やっぱりちょっと不便かなと。

 とまあ比較検討した結果、自分用にも「整圧敷ふとん」が欲しくなってしまった。

 あと、この店では個人専用に枕を調整してくれるサービスも行っているという。ならば初売りを待って、「整圧敷ふとん」と枕を一緒に買おうと決意したのだった。


【自遊自材まくら】
 というワケで初売りの1月2日、店に直行。さっそく自分用の「整圧敷ふとん」を購入(初売りの景品もしっかりゲット)。

 と同時に枕について相談。この店には枕の専門家がいて、自分専用に枕を調整してくれるのだ。

 ベースになる枕は東京西川の「自遊自材」。これは右の図のように、内部が5つの袋に分かれており、それぞれに詰める詰め物の量を変える事で高さを調整できるようになっている。

 詰め物も普通ではなくて、「備長炭エアセルビーズ」という黒い短いパイプ状の物が使用されている。これは通気性や弾力性に優れ、消臭効果もあるのだそうな。(右の写真)

 まずは寝ころんだ姿勢で頸椎の高さとか、後頭部の凹みの深さを測定してもらい、それに合うように詰め物の量を調節する。

 この枕は1個で2万円もするのだが、購入後2年間は無料で何度でも調節してもらえるというサービス付き。また、枕運び用の専用手さげバッグ(^_^;;; まで付いてくる。(調整の際に枕をお店まで持って行くのにこれを使うと便利、との事)


【最強っ!】
 こうして「整圧敷ふとん」と「自遊自材まくら」という最強タッグが完成! ふはははは!! これぞ無敵! これぞ最強!! もう誰にも俺の眠りを邪魔させないぜ!!

 ロード黒沢専用枕という事で、ツノを付けてみました(お約束)。

 「普通のとは違うのだよ。普通のとは!」

 (注)この枕にはロード黒沢は付属しておりません。


 で、ニョーボに寝心地を尋ねてみた。

 俺「寝心地はどうだった? 高級ベッドみたいな寝心地だったでしょ?」

 ニョーボ「私、ベッドで寝た事あんまり無いから分からない」

 俺「えー? 何それ!? じゃあどうしてあんなにベッドが欲しい欲しいと・・・?」

 ニョーボ「とにかくフローリングに直接ふとんを敷くと寒くて嫌だったの!」

 俺「はぁ・・・。 まあいいや。で、寝心地はどうなのよ」

 ニョーボ「確かに普通のふとんとは違うわね。暖かいみたい。でも枕は、ひと晩ふた晩寝たくらいじゃわからないわ・・・」

 俺「あぅ・・・ (´・ω・`)」

[2006/1/5]


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