光もキタっ!
Bフレッツ導入(前編)
1.5MのADSLから一気に100MのBフレッツへ
【アンケートが来た】 光ファイバー通信網を利用するBフレッツ。町内の一部では既に利用可能エリアになっているらしい。が、我が家の地区にはまだ来ていないのだった。 そんなある日、NTT東日本から「もしBフレッツが利用可能になったとしたら、利用しますか?」というアンケートが届いた。このアンケートで利用希望者が多ければ我が家の地区までサービスエリアを拡大するかも?という目的のアンケートだ。 我が家は今でも変わらず1.5MのADSLのままだが、一気にBフレッツにする事もやぶさかではない。でも、たしか料金が月2千円くらい高くなっちゃうんだよなぁ〜。今のADSLでも特に不満が無いだけに、迷うなぁ〜。 【敷設決定】 その後、俺の家がある地区にも光ファイバーが敷設される事が決定になり、「Bフレッツにしませんか?」という勧誘の電話が来るようになった。 俺のイメージとしては、光にするとADSLよりも毎月の固定費が2千円くらい高くなるんじゃないか?と思っていたのだが、聞けばプロバイダー料金込みで比較してみると月300円くらいしか増えないという。 「だったら、もうBフレッツにするしかないのかな?」 という事になり、勧誘電話からそのまま申し込んだ。(申し込んだ後にも、何度も何度も勧誘電話がかかってくるのには閉口したが・・・) 【料金のしくみ】 それにしてもこの手のサービスの料金体系は複雑すぎる! 事前にパンフレットを送ってもらって検討したのだけれど、実際に支払う料金がいくらになるのかさっぱり解らん。 それにもうひとつ。なぜADSLと同程度の料金で済むのか?という疑問。ちょっと安過ぎなんじゃないか?何か裏があるんじゃないか?と思って調べてみた。すると、この料金は従来の電話を休止にして、電話を全部IP電話(=「ひかり電話」)にしてしまうため、従来の電話料金がかからなくなるからだという事が判明。なるほど、そういう訳だったのか。 このため、設置するルーターは「ひかり電話」に対応した専用ルーターが必要との事。そしてこの「ひかり電話」対応ルーターは市販されておらず、NTT東日本が持ってくる物をそのまま使うしか選択肢が無いとの事。(ただし無料) まあ、少なくとも今使っているADSLよりは速くなるし、電話としての品質も問題無いようなので、気にする事は無いんだろうけど、今使っているルーター(けっこう高かった)が不要になるのがちょっと・・・。 【不安要素】 ところでこの「ひかり電話」。まだ不安定要素があるようで、今年になってからも何度か西日本や東日本で障害が発生している。 ニョーボは「まあ、ウチは元々あんまり電話かけないし、PHSやケータイもあるから大丈夫なんじゃない?」などと楽観していたが、ちょっと不安を覚える俺なのだった。 【じわじわと近づく光】 ![]() 「はい。こちらNTT東日本の○○と申します。来月、11月15日ですね、光サービス開始の初日ですが、この日の午後に工事にうかがいますので、よろしくお願いします」 と、丁寧な連絡が来た。いよいよ光が迫ってきた。 が、その日のニュースでは、「NTT西日本のひかり電話に大規模な障害が発生」と、再び不安にさせるニュースが! ・・・ホント、大丈夫かな(-_-;;;; |
【ルーターが来た】 工事の2日前。「ひかり電話」対応型ルーター(RT−200KI)が宅配便で送られてきた。 これを使うと、現在稼働中のルーターが不要になってしまうんだよなぁ・・・。今のルーターはファイヤーウォール関係がしっかりしているけっこう高かったヤツなんだけど、もし新しいルーターのファイヤーウォール機能が貧弱だったらどうしよう・・・。ルーター2段重ねにして使おうか・・・、などと悩んだ。 ちなみに無線LANにしたい場合は、別売りのPCカードをルーターのスロットに差し込めば即対応できるようになっている。ま、うちは有線なので関係無いけど。 あ、あと問題なのは、光ファイバーをどうやって室内に引き込むかという点だ。今ある電話線の導入口が使えれば良いのだが、壁の中を通しているからそれは無理なのではないか? そうなると換気扇の隙間から入れるとか、壁に穴を開けるとかしないといけなくなるはず。どうするのか心配で夜も眠れない(ウソ)。 【工事】 いよいよBフレッツへの切り替え工事の日が来た。 どうやって室内に光ケーブルを導くんだろう?と心配していたが、何と!既存の電話線の穴からあっさり光ケーブルが引き込まれてしまった。 俺としては「マジすか!?」という驚き。一見すると、最初から家の壁の中に光ファイバーが通っていたかのような安易さだった。 我が家が建てられた当時はまだ光はおろかADSLも無かったから、建築時に光ファイバーを通していたはずがない。どうやら既存の電話線の端に光ケーブルを結びつけて引っ張り、パイプの中に光ケーブルを通したらしい。まあともかく、工事は壁に穴を開けたりせずに順調に進み、1時間ほどで終了した。 業者の工事は光ケーブルを終端装置に繋いで、局との接続を確認する所まで。そこからルーターや電話機、パソコンに繋いだり設定したりするのは俺の仕事。ルーターの設定をして、恐る恐るパソコンがネットに繋がるか試してみたら、あっさり繋がった。まずは一安心。 |
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【で、速度は?】 さて速度はどのくらい出るのかな?と思って測定サイトで試してみたら30〜40Mbpsという結果。え?100Mの光でもこんな程度なの?と、ちょっと幻滅を感じる。 その速度測定サイトの記事を読んでみると、Bフレッツは平均36Mbpsくらいなのだそうだ。ちょっと納得いかないけど、これが現実か・・・。 で、その測定サイトの下の方を何気なく見たら、ん? 「速度向上のポイント」? RWIN値を増やすと速度が上がるって? ホントかなぁ・・・(疑いの目)。 試しにそのページで紹介している通りに、RWIN値を増やしてみた(下の写真)。 |
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そして再び測定開始。 ・・・・・・。 |
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「70Mbps かなり速い方です!」 おおっ!! 劇的な速度アップだ!!! ![]() まあ、まだ近所でBフレッツをやってる人がいないので、我が家がほぼ独占的に局までの回線を使えているという事なのだろうな。 |
それにしてもこの測定サイトを作った人は偉い。ありがとう!!あなたがいなかったらずっと遅いままだったはず。バンザーイ、バンザーイ。 ・・・ん? ちょっと待て。 確かに下りは速いけど、上りが異様に遅くねぇか? 下り=70Mbps 上り=5.6Mbps 上りが下りの1/10以下・・・。 NTT東日本のホームページを見ても、@niftyのホームページを見ても、「上り下りとも100Mbps」と書いてある。ADSLじゃないんだからもっと上りの速度が出てもいいはず。それなのにこの値。これは一体どういう事なのだろうか? 色々調べた結果、RWIN(Receive Window)値を大きくする事で下りの速度が上がったように、SWIN(Send Window)値を大きくする事で上りの速度が上がるという記事を発見。 ウインドウズXPの場合、それぞれのデフォルト値は RWIN=64KB SWIN=8KB であり、東北地方から東京に100MのBフレッツでアクセスする場合はこれらを、 RWIN=256KB SWIN=64KB に設定するのがお勧めとの事。さっそくその通りに設定してみた。 すると上りの速度が一気に30Mbps台にアップ! 効果てき面だ!! やったぜ!! が、上りが30M台になったら、今度は下りが40台くらいに落ちてしまった。理由がよく解らない。SWIN値を下げれば元に戻るかなと思って、あれこれ設定をいじっているうちに何が何だか解らなくなってしまった!!(冷や汗) そう・・・。それはネット速度地獄の入口であった。 |
(以下、後編に続く) |
[2006/11/16] 追記[2006/11/20] |