松下の食器洗い機
NP−BM1
10年前はまだ贅沢品扱いだったよね・・・。


【食器洗いは手が荒れる】
 私の死んだ母は、冬でも冷たい水で洗い物をしていたので、毎年冬になると手がひび割れだらけになり、血がにじみ、とっても痛々しかった。今思い出しても心が痛む。

 あんな思いはニョーボにさせたくないと食器洗い機(日立製、右の写真)を買って早10年。毎日1〜2回は使っているから、そろそろ故障してもおかしくない時期・・・。

 すっかり食器洗い機に慣れてしまって、もうこれ無しの生活には戻れない。今使っている物が故障すると困るので、現在市販されている食器洗い機の状況を調べてみた。

【業界の現状は?】
 食器洗い機は、家電各社やTOTOなどが販売しているのだが、どのメーカーの物も「少ない据え置き面積で、たくさん洗える」という思想で作られている。

 今我が家で使っている日立の物は、こういう省スペース指向が強くなる以前の商品なので、縦方向の食器積み重ねが無い。全て平面的に食器を並べるようになっている。

 一方最近の食器洗い機は省スペース指向のため、食器を置くスペースが縦2段になっている物ばかりだ。また、色々な形の食器に対応できるよう、食器カゴの形を変えられるようになっている物も多い。

 こう書くと、最近の物の方が優れているように思われるかも知れないが、実際に使っているニョーボに言わせると、「今使っている日立の物は、ご飯茶碗はここ、皿はここ、という具合に置き場所が決まっているので、食器を置きやすい。しかし今売られている物はそういう風になっていないので、(そういうのに慣れていない自分には)扱いにくい」と言うのだ。

 省スペースで、かつ色々な形の食器に対応させる事と、食器の置きやすさは相反する物だったようだ。

 というワケで、新しい食器洗い機の購入は先送りに・・・、されそうになった。

 が、やっぱりウチの食器洗い機は様子がおかしい。購入当初は、ジャー!ジャー!と水が内壁に当たる音が盛大に聞こえたように思うのだが、今はモーターの「ウーン」という音の方が大きくなっているように感じる。つまり水の噴射の力が弱くなっている?

 食器に洗い残しが残っている事も多々あり、やっぱりこれは買い換えないとダメかも・・・、という事でニョーボと意見が一致した。


 あらためて電気店で現物を調査した所、設置面積や構造は、どの会社の物もほとんど同じ感じ。なお、ホシザキと日立は家庭用食器洗い機から撤退してしまったらしく、もう商品は陳列されていなかった。

 で、松下と東芝の物が候補として最後まで残り、食器の置き易さという視点を重視し、松下(NP−BM1)に決定。

 設置してみると、ウチの台所にピッタリ。まるで最初からそこに置かれる事を前提にして設計されたようなピッタリ感。(右の写真)

 心配していた「食器の置き易さ」についても、実際にやってみるとむしろ以前のよりも良い感じ。運転音や運転時間も昔の日立の物より明らかに良くなっている。

 運転時間が長いと「洗い物が溜まってから洗おう」と思ってしまうが、この食器洗い機くらいに短いと、洗い物が出る毎に洗う気になるという(ニョーボの意見)。
 この機種の特長である「除菌ミスト」。運転を開始すると、洗剤を含んだ霧が発生し、食器に付着している汚れを浮かせる効果があるという。左の写真はその霧が排気口から漏れて出ている所。
 茶碗を置く場所の突起は、先端が丸く曲げてある(左の写真)。これが茶碗の内側に引っかかるため、茶碗が置きやすく、安定する。技ありの工夫だ。
 食器から落ちた米粒などのゴミはフィルター(左の写真)に溜まるのだが、このフィルターが洗い易く工夫されている。食器洗い機において、フィルター洗いは頻繁に行わなければならない作業だが、洗いにくい構造になっていると、洗わなくなってしまって、後で困る事になるのだ。

 やはりこの10年で食器洗い機も進歩していたんだね。買って良かった。

[2006/12/20]


戻る