一番の自転車用LEDライト
を求めて
ひとくちにLEDライトと言っても、けっこう違いがあった。


【自転車用LEDライト】
 以前から白色LEDを使用した自転車用ライトは存在したが、残念ながら明るさ的に豆電球式よりも劣り、正直、衝突防止灯程度の活躍しか期待できなかった。

 しかしLED式は豆電球式よりも桁違いに消費電力が少ないので、1回の電池交換でかなりの長期間使えるというメリットがあった。このメリットは明るさが劣るというデメリットを考慮しても捨てがたい物であり、現在、電池式の自転車用ライトはLED式が主流である(・・・と思う)。

 そして最近、明るさが豆電球にまさるとも劣らぬ強力な白色LEDが開発され、これを自転車用に応用した商品が出回っている。

【パナソニック NL−840BP】
 ハイパワー白色LED、単三電池4本、点灯約5時間、点滅約250時間(パナソニックアルカリ乾電池使用の場合)、250ルクス(1m前方)。

 特別なレンズを使って1個のLEDから出ている光を左右2つに分けて照射するようになっているのが特徴。このため路面が台形状に照らし出され、明るい面積が広い。明るさは通常使用に十分に耐える。

 ただし、自転車ハンドルに取り付ける部分が、単純に平ゴムバンドで締め付けるだけという構造であるため(左の写真)、かなりきつく縛ったつもりでも走行中の震動で簡単にライトが上下にズレてしまう。つまりライトをしっかり固定できないのだ。この問題ひとつのために、商品全体が台無しになってしまっている(この問題は他のパナソニック商品でも同様)。ライト本体の出来には全く不満が無いだけに、とても残念だ。

 最初は「点滅モードもあるから」という理由でパナソニックの方を選んだ俺だが、点灯モードが十分に明るいので、点滅モードを使う必要性を全く感じない。キャットアイ社の、この商品に対するライバル商品は最初から点滅モードが無いのだが、これはそういう理由からなのかも知れない。


【キャットアイ HL−EL510】
 ハイパワー白色LED、単三電池4本、点灯約60時間(Hiモード時)、明るさは1W級。

 前述のように、パナソニック品はハンドルへの固定機構が甘く、この問題が実用上致命的であるため、あらためてキャットアイ社の物を購入した。

 ブリヂストン/モールトンを購入した時からキャットアイ社のLEDライトを使用しているが、キャットアイ社のライトはハンドルへの取り付け機構(右の写真)がしっかりしているので、走行中の震動でライトが上下にズレるなどという問題は無い。

 また、古いタイプのLED式ライトは防水性に問題があり、長期間使っていると内部に水が入って動作不全を起こす事があったが、今では防水対策が施された商品がラインナップされており、LEDの明るさも格段に向上している。

 今回購入したEL510は、EL500のレンズ部分を改良した物で、広い範囲をより均一に照らせるように工夫されている(EL500は中心だけが明るく、明るい範囲が狭かった)。


【両者の比較】
 パナソニック840BPと、キャットアイEL510の明るさを比べてみた結果が右の写真。

 左がパナソニック840BP。右がキャットアイEL510である。

 パナソニック840BPの方が広い範囲を均一な明るさで照らしている。

 一方キャットアイEL510の方は照射範囲が丸く、しかも明るさの均一性でパナソニックに劣る。

 このように、照明としてはパナソニック840BPの方が優れていると言えるが、ハンドルへの固定についてはキャットアイEL510の方が優れている。

 パナソニック840BPをキャットアイのマウントに取り付けられれば最高なのだが、残念ながら互換性が無いためそのままでは無理(一部削ったりして無理矢理取り付ける事は可能)。

 結局両方買ってしまった俺としてかなり残念な結果だ・・・orz

[2007/2/10]


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