カナル型イヤホン
Etymotic Research ER-4S
今流行りのカナル型ってどうなのよ?


【カナル型のも買っちゃった】
 今まで黙っていたが、実は、新ウォークマン NW-A808 と同時に、高音質で定評のあるカナル型高級イヤホン、Etymotic Research 社の ER-4S (右の写真)を買っていた俺。

 これを1週間使ってみた結果を報告したいと思う。

 まず言えるのは、

 ・ 小さいくせに高音質。

 これの音を出す装置部分は非常に小さく、一般的なイヤホンよりも数段小さい(ように見える・・・、右の写真)。しかし聴いてみると、これがウソのような良い音を出す。これのどこにそんな機能が隠されているのか実に不思議だ。

 音の特長を具体的に言うと、

 ・ 定位がとてもキッチリ出る。
 ・ 高音から低音まで、濁りの無い透き通った音。
 ・ 誇張感が無い自然な音。

 例の高級ヘッドホン MDR-SA5000 と比べれば負けるものの、その差はそれほど大きくはなく、下で挙げるカナル型の弱点を除けば、極低音の辺りがちょっと足りないかな?という程度。これが2万円台で買えるのだからお買い得な商品と言えると思う。

 あと、遮音効果が大きいので電車の中で聴くのに適しているという事。耳栓しているのと同じ効果が得られる。

 弱点を挙げると、

 ・ カナル型の宿命として、耳に押し込んで使う物なので、耳に違和感を覚える事がある。これは慣れもあると思う。

 ・ これもカナル型の宿命だが、何かを噛みながらとか、歩きながらだと骨を通じて伝わる音、「ごんごん」とか「どしんどしん」という音がモロに聞こえてしまい、全く実用に堪えない(耳に指を深く突っ込んだ状態で、ガムを噛んだり歩いたりすれば、この「ごんごん」「どしんどしん」を体感できる)。本当に静かな所だと、今度は自分の心臓の音までもが聞こえてしまい困るありさま。

 ・ ケーブルが服に当たったりこすれたりする音(ガサゴソという、いわゆるタッチノイズ)が直に伝わってしまう。この点は、ケーブルを耳の後ろに回して装着する事で解決できる。

 ・ 効率が低いので、プレーヤーによっては音量不足になる可能性がある。俺のウォークマンでポップス系を聴く分には十分な音量が得らたが、クラッシク系だと元の録音が(ダイナミックレンジを稼ぐために)基本音量小さめで録音されているため、最大ボリュームにしてもちょっと物足りないと感じる可能性がある(NW-A808 ではギリギリセーフという感じだった)。音量不足を感じる人のために、効率を上げた ER-4P という姉妹機があるとの事。

 というワケで、全体的にはとても良いイヤホンだと思う。遮音性が高いので、電車で出かける際にはかなり有効だ。

 つまり、自宅で聴く際は MDR-SA5000 、ウォーキング時には MDR-A35SL 、電車や飛行機内では ER-4S という使い分けが良い。

 高音質のイヤホンと言えば SHURE 社の E5c も有名だが、音は良いけど造りが安っぽくてガッカリとか、すぐに黄ばんでしまってガッカリとかいう話をよく聞く。

 その点 ER-4S は渋い箱(左の写真)に入ってきて、ちょっと嬉しい。値段も ER-4S の方がだいぶ安く、お買い得と言えそうだ。

 ちなみに、NW-A808 付属のヘッドホンもけっこうあなどれない音を出すのだけど、聞き比べてみると、ER-4S の方が曇りの無い透明感のある音で、NW-A808 付属のヘッドホンは低音に盛り上がりがある感じ。

  NW-A808 付属のヘッドホンは耳の穴に押し込む量が少ないので、上で書いた「カナル型の宿命」問題はあまり感じられないというメリットがある。オタッキーでない人は、付属のヘッドホンをそのまま使った方が満足できそうだ。


【カナル型には耳かきが必須】
 カナル型イヤホンを使ってウォークマンの音楽を楽しむようになったら、今度は耳あかが問題になってきた。

 ご存じのように、カナル型は耳の穴にギュッと押し込んで使う物で、また、音の出る穴は小さく(左の写真)、耳あかが溜まっていると、それがイヤホンの穴に入り込み、高級イヤホンが台無しになってしまう。

 普段から鼻毛と耳あかには気を付けている俺だが、それでもカナル型を使ったら耳あかがイヤホンの先端部分に付いて出てきてしまった。ううむ・・・。

 このイヤホンは2万円以上もした高級品。そうそう簡単に耳あかまみれにさせるワケには行かない。

 で、ある日、近所の大型ドラッグストアに行って買い物をしていたら、「ののじの爽快ソフト耳かき」というのを発見。これは先端がワイヤーで出来ていて、ループ状のワイヤーで耳あかを掻き出すのだという。

 ワイヤーで耳あかを掻き出す・・・。

 そ、その手があったかぁーーーーっ!!

 値段は2千円弱とけっこう高いが、評判は良いようだ。また、グッドデザイン賞も受賞とある。

 左がその写真だが、黄金に光り輝くそれはまさに神の耳かき!(大げさすぎbyニョーボ)

 これは凄いかも知れないと思い、さっそくカゴに入れレジへと進んだ。

 レジには先客(おばさん)がいたが、俺を見るなり「あ、お先にどうぞ」と言う。

 俺は「え?」と思ったが、おばさんは笑いながら「私のは(買い物の)量が多いから、(量の少ないあなたが)お先にどうぞ」と言う。

 何て善い人なんだ! 嗚呼!神よ、まだ人間は信じられます!!

 というワケで好意に甘えて、お先に失礼させて頂いた。

 で、家に帰って、事の顛末をニョーボに話し、さっそく問題の耳かきを使ってみる事に。

 が、何故か耳かきだけが無い。

 ・・・あれ?

 クルマの中で袋から落ちちゃったのか?と思って車内も調べてみたが、見つからず。

 ニョーボ「あんた、買ってないんじゃないの?」

 俺「そんな! そこまでボケてはいないぞ」

 と思ってレシートを確かめてみたら、耳かきを買った事になっていないではないか!

 そう言われてみると、レジで支払った金額は3千円くらい。他に買った品物の金額を考えると、計算が合わない。

 どうやら、レジ係の人がカゴの隅に入っていた耳かきを見逃してしまったようだ。俺も、例の親切なおばさんの好意に感激して、商品のチェックを忘れてしまっていたようだ。

 ちぃーーーーっ!!

 おお!神よ、どうしてこのような試練をお与えになるのですか?!


 というワケで、まあ、その後もう一度その店に行って、今度こそ耳かきを買ってきたのだった。

 で、さっそく使ってみたのだが、前日風呂上がりに綿棒で耳掃除をしていたので、この耳かきを使ってもほとんど耳あか取れず。

 ・・・・・・。

 終了ぉ〜〜〜〜っ!!


 いや、耳かきとしては純粋に優れ物だと思います。

[2007/3/30]


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