こんな本、買ってきました
(2000年1月〜6月)
「ずっぱり岩手」 岩手県の地元の出版社が出版した本。著者は「ホセ&わげすたーず」。誰それ? 岩手出身の若者たちが書いた岩手についての色々な事を書いた本。物凄くマイナーな事まで書いてある。 たとえば「福田パンと丹市パン」という項目がある。福田パン→盛岡市周辺の学生なら一度は口にした事のあるパン。丹市パン→二戸市に通う学生なら一度は口にした事のあるパン。 福田パンはまだいいとして、丹市パンなんて福岡小学校〜中学〜高校に行ってた人しか知らないぞ・・・。もちろん私は知ってるけど、思わず笑ってしまった。 この他「NSP」「グレート・サスケ」「バンカラ高校生」 「大瀬しのぶ」→岩手のローカルCMでお馴染みのローカル芸人。 「チャンスセンター」→盛岡の大通りにある宝くじ売り場。 「ミスド前」→大通りと映画館通りの交差点にあるミスタードーナッツ。 盛岡の学生なら最低一度はここで友達と待ち合わせる約束をしたハズ。 「盛岡・子づくり村」→46号線で雫石に行く途中にあるラブホテル群の別名。 これ以前に「岩手・手作り村」というのがあり、そのパロディ。 などなど、岩手出身の人は思わず笑ってしまうような、やけにマイナーな事がいっぱい書いてある。けっこう貴重な本かも(?)。 |
「尉繚子」「李衛公問対」(全訳武書七書) 古代中国の兵法書を現代語訳した物で、ビジネスマンの指南書として出版されている。 ところでなんか知らんけど最近、動物占いとかいうのが流行っているという(当時)。友人の”みんみん”がその本を買って「黒沢さんはタヌキ、俺はヒツジ」などと言っていた。よく分からんなあ。テレビのニュースショーでも「今日の運勢」はもはや定番になっているな。 ちなみに先の古代中国の兵法書の中に、「占いやまじない、迷信の類を当てにしてはいけない」という文もあった。大昔の人はみんなそういうのを本気にしていたのかと思いきや、必ずしもそうでもなかったんだねえ。まあ、占いやまじないで戦争に勝てるなら苦労は無いというのは、実際に戦っていた将軍たちにとっては当然の実感だったのだろう。 そして注目すべきは、意味が無いから占いを廃止せよとは言っておらず、「占いやまじないは愚かな者、金目当ての者を使いこなすのに有効だ」「要は使い方次第だ」などと書いてある。そんな大昔からこういう認識を持つ人がいたんだなあ・・・。 |
「トンデモ本・女の世界」 「と学会」の本の最新刊。これまではオカルトとかカルトがらみのトンデモ本がメインのネタだったが、今回は趣向を変えて女性向けの本に独特のトンデモを集めて紹介している。 「お受験」「ダイエット」「ウーマンリブ」「恋愛」「美しくなりたい」など女性が抱える問題、欲望などを反映したトンデモない世界が展開する。凄い。 |
「昭和40年代・思い出鑑定団」 昭和30〜40年代の少年少女にとっての懐かし物の大家、串間努氏の本。この人、これまでも同様の本を何冊か出しているが、これまでのはちょっと研究論文的で、あまり読み易くなかった。しかし今回は図版も多く、読み易い構成になっている。 |
「爆笑問題の日本原論2000」 一昨年だか出た「爆笑問題の日本原論」の続編。体裁も内容も似ている。やっぱり爆笑問題は社会問題ネタがおもしろい。 |
「バガボンド」 タイトルだけだと何の話か判らない。でも、あの「スラムダンク」の作者だから並じゃないだろうとは思う。しかしタイトルから引き込まれる事が無く、ずっと無視していた。が、読んでみたらやっぱ面白かった。凄い。(内容は宮本武蔵) |
「ラストマン」 江川達也は一般誌でエロエロ。陰毛陰茎は当たり前ーっ!という感じ。成人指定でもないのに局部隠しが入っているのは江川マンガくらいだろう。「ラストマン」とは別に「デッドマン」「東京大学物語」を他社で同時に連載しているが、よくもまあこんなにたくさん描けるものだ。 で、「ラストマン」は彼なりのデビルマンという感じでしょうか。ついでに言うと、「東京大学物語」は「もういい加減にしろ!」と言ったところでしょうか。いつまでもダラダラとやっているという感じ。面白いけど。 ちなみに「デッドマン」は主人公が「黒澤」という名字なので変な気分。 |
「道徳戦士ギーガー」 すぐに消えるかと思われていた漫F画太郎はまだ生きていた。 そしてあいも変わらず同じ芸風。この人はこれまでも、同じコマをコピーで何度も使い回すという、掟破りというか、禁断のギャグ(?)が特徴だったが、今回はさらにパワーアップ。ページ丸ごとを3度も使い回すという荒技をやってのけている。それも全部で4ページの話なのに、そのうち3ページが全く同じ絵なのだ!(絵もセリフも完全に同じ) こんなの普通の人がやったら単なる手抜きだが、漫F画太郎だと芸風という事になるのが凄い。継続は力なり。 |
「20世紀アニメ大全」 双葉社好奇心ブック 20世紀に残したいアニメを語る本。企画自体はよくあるネタではあるが、ちゃんと中身がつまっているという感じ。 この本の中に「モビルスーツ占い」というコーナーがある。4つの質問に答えて自分がモビルスーツで言ったら何なのかが判るという、動物占いみたいなヤツだ。私がやったらザクだった。ザクの人は「いつも控え目で頑張り屋」なのだそうだ。う〜ん・・・(^^; これの4つの質問や占いの結果などは、オタク以外には絶対に通じないような実にオタッキーな内容で、ニョーボにこの質問をしたら完全に無視されてしまった。しかしガンダム好きには爆笑物だ。書店で見つけたら、取り敢えずこのコーナーだけでも立ち読みする事をお勧めします。(ただしオタクの人のみ) その他には、「21世紀に残したい作品・21世紀に残したくない作品」というコーナーでは、宇宙空母ブルーノアなどが「封印したいアニメ」に選ばれていた。やっぱりなあ・・・。 |
「史上最強のオタク座談会・封印」 「史上最強のオタク座談会2・回収」 ![]() 元々アニメとも特撮映画とも無関係な雑誌に載っていた物らしい。だから雑誌の利害関係が無いので、もう言う言う! 「そこまで言っていいの?」というくらい放言オンパレード。さすがに業界関係者当人なので、これまで聞いた事が無かった裏話みたいなのが飛び出す。 吊っているピアノ線が見えてても「これは本当に飛んでいる飛行機だ」と心の目を薄目にして観るのが礼儀と言うか、トクサツの見方だが、○○○は薄目にするのにも限度があるっ!とか、ボボ・ブラジルが九州で興業した時、ボボはまずいので紹介する時「ブラージルー!」と呼ばせたとか、サンダーバードに出てくる「ミンミン」は本当は「チンチン」なんだけどチンチンはまずいので名前を変えてあるとか、まあそういうネタがたくさん出てくる。 |
「ここがヘンだよ!宇宙人」 双葉社好奇心ムック63。![]() |
「発明の20世紀」 コンピュータ、戦車、テレビなど20世紀に発明されて、世の中に大きな影響を与えたモノについて語った本。 身近な所では、インスタントラーメン、電気こたつ、シャープペンシルなども紹介されていて、それぞれ意外な歴史があったりする。 シャープペンシルは、あのシャープが大正時代に開発した物だったのだ。現在のシャープは、当時の工場が関東大震災で潰れてしまったので、ラジオを作る会社として再出発した大きくなった会社なのだった。 |
「戦闘美少女の精神分析」![]() この中で、アメリカのヘンリー・ダーガーという人が紹介されいる。この人は爺さんになるまでずっと孤独で、一人で自分だけの世界を小説に書きながら生きた人で、今で言えば少年の頃からずっと「引きこもり」のまま老人になったような人。 で、この人が若い頃から爺さんになるまでずっと書き続けた小説(世界最長級の長さ)をテーマにして描いた絵が「美術品」として評価されているという。爺さん本人はこれらを誰にも見せずに、ずっと秘密にしていたのだが、爺さんの部屋でこれらを発見した人がたまたま美術を見る目がある人だったので、爺さんは「全部捨ててくれ」と望んだにもかかわらず、当人が亡くなった後は美術品として非常に高い価値が付いているという。 で、その小説の内容が、美少女たちが悪の軍団と闘う話なのだ。少女たちが極めて残酷に死んだりするする場面があったりする。セーラームーンがブームだった当時に、その類似性からちょっとした話題になった事があった。 それにしても一歩間違えれば「引きこもりロリコン変態じじい」だったはずの人が、しかも、本人は他人に見せるつもりなんか全然無かった物で高く評価されるというのは、なんだか皮肉だなあ・・・ |
「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」 前項で話題にしたヘンリー・ダーガーの画集。背景の解説や、絵の元になっている小説も一部収録しており、ダーガー関連の本としては世界的にも最高レベルの物と思われる。小さな出版社で出版した物らしく、探すのに苦労した。 で、絵をみると、この人、ある意味天才だったのかも。これらの絵はいわゆる「上手い絵」ではない。それどころか、描かれている人物は絵本や雑誌の絵をトレースで写した物で、絵画というよりはコラージュである。が、それでもまるで子供が描いた絵のような独特の味わいがある。ただ、ダーガーの生涯や、描かれているストーリーの内容を知ると、何だか見てはいけない物を見てしまったような目眩や、吐き気がしてくるのが玉にキズだが・・・。 |
「まんが道」 週刊アスキー連載の「電脳なをさん」で「まんが道」のパロディを時々やっているが、それに触発されて本当の「まんが道」を読んでみたくなった。 いや〜、これまで通して読んだ事が無かったんだけど、これはやっぱり名作だなあ。仕事がうまくいかなかったりして落ち込んだ時なんかに読むと元気になれそう。 |
「愛・・・しりそめし頃に・・・」 「まんが道」の続編だが絵柄がちょっと違う。主人公と色々な女性との出会いが描かれている。やっぱ青春はええのお・・・。 |
「セガのゲームは世界いちぃぃぃ!」 ゲーム業界では確固たる地位を築いているのに、家庭用ゲーム機ではいまいちメジャーになりきれないセガと、セガのゲーム機をネタにした変なマンガ。メガドライブからサターン、そしてドリキャスがネタのメイン。 作者のサムシング吉松はけっこう知られたアニメーター。ゲームマニアで、3DO、リンクス、ジャガーなどのかなりマニアックな物まで含めてほとんどのゲーム機を持っているという。 ファミコン全盛期の頃からゲームにハマった経験のある人なら爆笑間違いなし! しかしそれ以外の人には何が面白いのか理解不能というマンガ。ゲームにハマった人の生の証言として、けっこう貴重なマンガかも・・・。 |
「ちびまる子ちゃん記念館」 ちびまる子ちゃんアニメ放送10周年を記念して、あの世界を色々な切り口で紹介した本。懐かしモノ図鑑としても楽しい。 |
「超絶プラモ道」 アリイの「ザ・アニメージ」とか、マルイの「モビルフォース・ガンガル」、アオシマの「合体レッドホークヤマト」とか、昔あったちょっとなさけない(あるいは凄くなさけない)パチモノのプラモを語り尽くす本。よくもまあこんなに集めたなあ・・・。 こんなプラモ、プラモ好きでも、いや、普通のプラモ好きは絶対に買わないぜ?! だから今ではある意味貴重なのだが・・・。それぞれに対する解説に「愛」が感じられるのがほほえましい(^^; あと凄いのが、宇宙戦艦ヤマトが流行した頃、各社ともその流行に便乗したプラモを出したのだが、「戦艦やまと」という名前には商標が無い事から、普通の戦艦やまとのプラモの箱絵を「宇宙戦艦ヤマト」風の絵に変更して「戦艦ヤマト・パート2」などという名前で売った例が紹介されていた。確かにちょっと見は宇宙戦艦ヤマトと間違えてしまう。 この他、潜水艦は基本的に宇宙船みたいなデザインなので、箱絵だけ宇宙船みたいな絵にして、いかにもアニメに登場した宇宙戦艦として売った例とか、調子に乗って、普通の小型ボート(2人乗り)までもが箱絵の背景を宇宙に描き換えて売られた例が載っていた。いくら何でも普通の小型ボートを宇宙船として売るっつーのは無理がありすぎだ(^^; |
「秋葉原攻略ハンドブック」 秋葉原にある店の紹介本みたいな本。ゲーム、アニメ、同人誌、ガレキ、パソコンの店がメイン。私も東京に行けば必ずそういう店に行くけれど、この本を読むと次から次ぎとその手の店が紹介されているので、「もうたくさん!」「むっぷ!」「吐きそう」という気になってしまう(苦笑)。 |
「間違いだらけの英会話選び2000」 「世界最高の英語教材で学ぶ本」 色々な英会話勉強本を調べて評価している本。100点満点の物もあれば、「これより退屈な物は無い」とか「学習者を混乱させる」とか、ひどい評価の物もある。 で、見るとその本の隣に「世界最高の英語教材で学ぶ本」という本があったので、この本に対してはどういう評価なのかな?と思って調べてみたら、その本については評価していない事が判明。 って、よく見てみたら、その「世界最高の・・・」の著者は「間違いだらけの・・・」の著者と同じ人だった。で、そこまで言うのなら、と思ってその「世界最高の・・・」を買ってきたのだが、その中身は、これまであった色々な英語教材からそれぞれの良い所を持ってきてまとめた物であった。 |