こんな本、買ってきました
(2007年)
【西條八十の詩集】 一世を風靡した角川映画、「人間の証明」で有名になった西條八十の詩「ぼくの帽子」。映画が公開された当時は、角川文庫の「西條八十詩集」の顔として収録されていたそうだが、現在その本は売られていない。 で、あの詩をちゃんと読みたいと思った俺は、西條八十関係の詩集を探しまくった。が、なぜかどの詩集にもあの詩が収録されていないのだ。俺はあの詩を西條八十の代表作だと思っていたが、実は「人間の証明」による一時的なブームだったという事なのか? で、西條八十全集というのが刊行されていて、この本ならばあの詩も収録されているはずだが、これって本巻だけでも17巻あって、一冊9千円近くするんだよね。いくら何でもちょっとそこまでは・・・、という事であきらめていた。 母さん、ぼくのあの詩集、どうしたんでしょうね。ええ、西條八十が書いた「ぼくの帽子」という詩が載っていた、あの詩集ですよ。 ![]() この本は、西條八十の詩の中でも子供向けとして発表された物が収録されていて、「ぼくの帽子」もこの中に収録されている。 そう。「ぼくの帽子」は、最初は「コドモノクニ」という児童向け雑誌に掲載された物だったのだ。(この雑誌は、戦前を代表する芸術性の高い雑誌として有名との事) しかし「ぼくの帽子」は子供向けというよりは大人向けであり、ちょっと場違いな感が無いではない。そこら辺の事情はよく分からないが、ともかくこの本によって、晴れて「ぼくの帽子」を読む事ができたのだった。 今さらだけど、ノスタルジックな気分にひたってしまう、実に味わい深い詩だ。この詩ひとつのために詩集を買ってしまってもいいというほどに。 なお、同じシリーズで「野口雨情100選」「北原白秋100選」という本も出ている。西條八十、野口雨情、北原白秋。この3人は童謡界の3大詩人と呼ばれているそうだ。 ところで、この後になってウェブで検索した所、ハルキ文庫の「西條八十詩集」に「ぼくの帽子」が収録されているかのような記事を見つけた。 ![]() が、改めてそのハルキ文庫版を読み返してみたが、「ぼくの帽子」はやっぱり収録されておらず、ホッと胸をなで下ろすという事件があった。これを歴史上、「ぼくの帽子は青い鳥?事件」という。 |
【宇宙関係写真集】 宮城県内で大型書店と言ったら、仙台駅前にあるジュンク堂書店と丸善、そして「ザ・モール」内にある紀伊國屋書店だ。こういう大型書店に行くと、普通の書店ではお目にかかれない普通じゃない本に出会う事がある。 その日もそういう出会いがあった。写真集のコーナーを何気なく通りすぎようとした時、「ビヨンド」という大きな写真集が目に飛び込んできた。 「!!!」 霊感というか、直感というか。「この本はタダ物ではない」という迫力を感じ、手にとってみた。 ズシリと重く分厚い本で、内容は太陽系の惑星や衛星の写真集だ。それだけなら別に驚かないのだが、それらの写真の質が非常に高く、迫力満点なのだ。思わず宇宙の漆黒に引き込まれてしまいそう。 むむむ・・・、この写真集は・・・、買うしかないか・・・。 というワケでその場で衝動買い。 ![]() 偶然目に付いた大型の写真集「火星からのメッセージ」。 「む?」→「むむむ?!」→「むむむむむむっ!!!」 そして、ズシリと重い本をお持ち帰り、てな感じ。 内容は、火星探査機「スピリット」と「オポチュニティー」、2機が送ってきた火星の写真と、その解説。ロケット打ち上げから火星へのランディング、行動開始など、順を追って紹介されている。 この本の魅力は、何と言ってもその圧倒的な写真のリアリティー。 なんつーかさ、このパノラマ写真を見てると自分が火星に立ってるような気がしてくるのよね。 探査機自身の車の跡の写真を見てると、「ああ、本当に火星に行っちゃったんだねぇ〜」と、感慨深い。 |
【キング牧師】 さらに別の日、同様に写真集のコーナーで目に飛び込んできたのが「私には夢がある」という写真集。有名なキング牧師の活動を、初期の頃から暗殺されるまでの様々な場面の写真を収録した大型本だ。 ![]() 俺が尊敬する偉人の中でも屈指の人なので、これも衝動買い。 |