こんな本、買ってきました
(2008年、秘境駅写真集)



【俺と秘境駅】
 「秘境駅」。どうしてこんな所に駅があるのか?と思ってしまうような、人里離れた場所にぽつんとある、そんな駅。牛山隆信氏のホームページ「秘境駅」で一躍有名になったものだ。

 それは臨時駅だったり、仮乗降場だったりもするが、昔栄えていた村落の名残である場合も多く、ぽつんと残された駅の寂しさが見る人訪れる人を感傷の世界にいざなう。

 牛山氏のホームページは大人気を博し、文庫本になりDVDにもなった。そして今度は写真集が発売された。写真左の「秘境駅写真集」がそれだ。

 最初に出た文庫本「秘境駅へ行こう!」(写真右)と合わせて読むと、一層味わい深い。

 この写真集に載っている駅は、北海道、中部地方の飯田線、中国、四国、九州の駅で、東北地方のはひとつも載っていないのがかなり残念。特に飯田線と大井川鐵道の駅は集中的に紹介されていて、ちょっと偏りすぎの感がある。できれば全国各地からまんべんなく紹介して欲しかった。(予算的に無理か・・・)



 ところで、「秘境駅」というものがこんなにも有名になってから言うのもアレなんだけど、俺、牛山氏のホームページを発見する遙か前から秘境駅を訪問していたんだよね。(俺に限らず、鉄道好きっていうのは昔からそういうモンだったよね?)

 今ではキング・オブ・秘境駅と呼ばれている北海道は室蘭本線の小幌駅を、最初に意識したのは1981年。友人Uと2人で北海道旅行に行った時だった。

 小幌駅は、トンネルとトンネルの間にあるとてもとても小さな駅で、注意していないと気が付かないような駅だ。特急でここを通過した際、偶然これに気づき「何だ今の駅は?!」「おぼろ? こぼろ?」と驚いたのを覚えている。

 すぐに手元の時刻表で確認したが小幌駅の記載は無く、その正体はしばらく謎のままだった。そしてその後、北海道には小幌以外にも時刻表に載っていない謎の駅がたくさんあるという事を知ったのだった。

 右の写真はその時の旅行ノート。こんな感じで不思議な駅の事をノートに書いていた。

 なお、ここに書かれていてる「弘道駅」は、後に廃線になった名寄本線にあった駅。下の方に書いてある「北見平和駅」は湧網線(これも後に廃線)にあった駅だ。

 実は北海道には「道内時刻表」という、北海道内だけの鉄道時刻表がある。後の旅行で、この「道内時刻表」には小幌駅をはじめとする、普通の時刻表に載っていない駅が載っているという事を発見したのだった。

 右の写真が当時の道内時刻表だ。

 北海道ではその後、国鉄の分割民営化にともなって多くの路線が廃線になったので、この時刻表は昔の鉄道状況を知る貴重な資料になっている。ある意味、黒沢家家宝だ。

 で、下の写真が当時の道内時刻表に載っていた路線図。見づらいが、小さな○印で小幌駅が載っている。

 そしてもちろん、写真も撮りに行った。

 下の写真は1982年の2月に行った(ただし下車せず)時の貴重な一枚で、今回この記事を書くために古いネガを掘り返していて発見。自分でもこんな写真が残っていた事に驚いた。当時の俺の、小幌駅探求にかける執念が伝わってくる。(^_^;
 (この小幌駅は「仮乗降場」であったが、国鉄分割民営化後「駅」に昇格したため、今では普通の路線図にも載っているようだ)



 あらためて「秘境駅ランキング」を見てみると、小幌駅の他にも上位にランクされている駅をけっこう訪れていた。

 地元の近い所では、山田線の大志田、浅岸、岩泉線の押角、仙山線の八ツ森など、ランキングトップ10中5つまで行っていた事に。そう言えば、黒沢つながりで北上線の黒沢駅にも行ったっけ。

 遠い所では、九州の肥薩線の大畑駅。とても珍しいループ線の中の駅という事で、駅に行くためだけに駅に行ったという鉄道バカぶり(左の写真は当時の旅行ノートに残る駅スタンプ)。学生で金が無かったから新幹線は乗れず、夜行を乗り継いで日本縦断。金はなくても時間はあった。ああ、あの頃は若かった・・・(TдT)


 下は1982年頃の山田線の大志田駅(秘境駅ランキング8位)の写真。時刻は午前8〜9時頃だったと思うが、山が迫っているため駅舎にまだ日光が当たらず、屋根に霜が残っている。

 山以外何も無いような所なのだが、当時はまだ駅員が常駐していて、ちゃんとスイッチバックをしていた。なんだか映画「鉄道員」を彷彿とさせる風景だ。

[2008/07/05]


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