シリコンバレーって谷じゃない

1999年6月、アメリカのサンノゼ辺り


【1日目】
 サンフランシスコ国際空港に到着。快晴だった。ここで日本のM社(米国C社の日本代理店)の社長Hさんと合流。Hさんは細川元総理みたいな風貌で、無言の迫力がある人だ。Hさんの運転でサンフランシスコ見物をさせてもらう事になった。

 Hさんの運転は非常に荒く、「ああ、ここで死ぬかもしれないな」「でもここで死んだら生命保険の他に海外旅行の保険も出るし、労働災害の保険も出るし、M社からも見舞金が出るだろうから、ま、それもいいか・・・」などと覚悟を決めた。そのくらいマジで恐かった。

 で、ゴールデンゲートブリッジとかフィッシャーマンズ・ワーフを見て回った。お昼は中華街でチャーシューメンを食べたが、何ともひどいラーメンだった。これまで食べたラーメンの中でも最悪。麺はベビースターラーメンみたいなへなちょこな麺で、しかもゆで方がテキトーなので、塊のままで外側しか煮えていない。スープは味がしない。まるで「ハウス・本中華」の2つのスープのうちの片方を入れなかったような味。チャーシューは毒々しい着色料がスープに溶け出し、しかも脂身が多い。結局全部食べられなかった(T_T)

 ここでひとまずホテルに行って一休み。夜はまたHさんに、サンノゼにある日本人向けの居酒屋「IZAKA−YA」に連れて行ってもらった。中はまさに日本の居酒屋そのものだが、メニューがちょっとだけ違う。日本語が通じる店は気楽でいい。このあたりは海に近いので魚介類、特に貝類が美味しいそうだ。

おなじみのゴールデンゲートブリッジ。

こんな大規模な橋を太平洋戦争前に建設していたアメリカ。恐るべし。
サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフに昔の潜水艦が展示してあった。その潜望鏡部分をよく見てみると・・・
ほうきが立ててあった。

これがアメリカンジョークなのだろうか?

【2日目】

 前の夜の居酒屋でビールを飲んだせいか、よく眠れた。今日は朝からC社に行って仕事だ。

 C社の受け付け担当のジェーンさんがスポーツ・オープンカーで迎えに来た。よくみたらトヨタのソアラだ。ソアラにコンバーチブルがあるなんて知らなかったなあ。

 で、オープンにしたままで高速道路を時速100キロ以上でぶっ飛ばす。なんつーか非常に豪快である。天気は晴天。まわりは大平原。ジェーンさんも「こんないい日にはビーチに行きたいわ」などと言っていた。

 昼はジェーンさんに寿司レストラン「”山”YAMA・SUSI」に連れて行ってもらった。カリフォルニアロールを食べた。寿司とは別にご飯とみそ汁が付いて来た。みそ汁はわかるとしても、なぜご飯が?(^^;

 仕事の話はさすがに通訳を通さないと全く会話にならない。C社の製品にはバグが多く、いつか直接文句を言ってやろうと思っていたのだが、やっとそれを果たせる日がやってきた。ふっふっふっ。

 最近発見した大きなバグについて報告したところ、C社の技術主任は最初は半信半疑だったが、慎重に調べて確かに俺の言った通りだとわかると、「君は正しい!」と言ってプログラムの担当者を呼んできた。主任はプログラマーに「これはどういう事なんだ?」などと指摘していたが、そのプログラマーはなかなか納得せず、最後は「ノー!ノー!」と怒ったように出て行ってしまった。通訳がいなかったので詳しい会話の内容は分からなかったのが残念だ。

 夜は全然眠れなかった。疲れているはずなのに眠れないのは辛いのお・・・。テレビをつけたら「ザ・シンプソンズ」の再放送をやっていた。

ジェーン嬢とコンバーチブルのソアラ。

こんなので顧客を出迎えるとは、さすがアメリカ。豪快である。
ハイウエイ101(ワンオーワン)。

空気が乾燥しているせいか、オープン状態で時速100キロ以上出しても辛くない。
バレー(谷)というからどんな所かと思って行ったら、この通り、谷でも何でもない所であった。

 いちおう遠くに山が見えるけど、そこまでは丘らしい丘も無いし、川も無い。 全体的にサバンナ地帯という感じ。山にはほとんど樹木が生えておらず、ところどころに背の低い木がある程度。日本ではお目にかかれない風景だ。

日本で言えば工場団地に相当する場所なのだろうが、建物がほとんど平屋建てで圧迫感が無いし、スペースが非常にゆったりしていて緑地帯が多いので、日本の工場団地とは全然雰囲気が違う。

【3日目】
 結局朝までテレビを見ていた。ビル・ゲイツが主役の討論会を深夜にやっていた。さすがシリコンバレーの地元といったところか?

 さて帰りはサンノゼ国際空港からの出発だ。ここは日本の地方空港に毛が生えた程度の小さな空港なのだが、空港内の掲示板が最初から日本語が併記されていたり、チェックインカウンターに日本語が話せる人がいたりして、日本人には非常に便利な空港だ。やっぱりシリコンバレーに来る日本人が多いという事なのだろうか? しかし日本へは1日1便しか無いんだけね。

 空港が小さいので免税店は2〜3軒しか無く、またサンノゼ自体が観光地ではないので、お土産と言えるようなお土産が無い。「San Jose(サンノゼ)」という名前の入ったマグカップとか「Silicon Valley」という文字入りのTシャツとかそんな程度だ。そう言えば、ホテルの運転手に「サンノゼ・エアポート」と言ったら「ン〜。サン・ホゥゼー」などと直された。サンノゼじゃなくて、サンホゼと言う人も多いみたい。

 この日に乗った飛行機は777という最新機で、エコノミー席でも各席に液晶パネルがあるタイプであった。12くらいチャンネルがあって、数本の映画が繰り返し放送されていて、GPSを利用した現在の飛行機の位置も見れる。

 飛行機に乗り、昨晩はほとんど寝ていないから、ビールを飲めばぐっすり眠れるだろうと思い、ビールをもらって飲んだのだが、期待したほどは眠れなかった。結局映画「恋に落ちたシェークスピア」を2回観た。


戻る