ゴージャスな京都旅行、     
     しかしその実態は・・・

1996年5月、名古屋〜京都


 爺ちゃん(ロード黒沢の父)と婆ちゃん(ニョーボの母)、そして奏一郎(当時赤ん坊)を連れての大旅行。日程的には4泊5日で大した事はなかったのだが、実際には想像以上に大変だった。

 移動はたとえ1km以下の近距離でもすべてタクシー。鉄道はすべて指定席。新幹線は「のぞみ」!! 食事は1人何千円もするコース料理とか懐石料理とかルームサービスとか、金に糸目を付けないゴージャスな食事。しかし最後にはレトルトカレーが食べたくなるのは貧乏人の証か。


【1日目】鈴鹿〜名古屋
 三重県鈴鹿のおばさんの家へ。おじさんのお墓に墓参り。名古屋に戻り名古屋駅に直結している高級ホテルにチェックイン。夕食は最上階の中華料理店。う、うまい!! こんな美味しい中華料理は横浜中華街の重慶飯店以来だ。うおぉ!幸せだ〜! 夜、窓から名古屋の街を見てたらライトアップされた名古屋城が見えた。


【2日目】名古屋〜京都
 名古屋城に行った。平日の朝なので観光客がまばら。静かで気持ちが良い。と思ってたら修学旅行の小学生集団がドドッと押し寄せてきた。天守閣の内部はエレベーターがあって、最上階は御土産屋になっている。

 次は徳川美術館に行こうと思ってタクシーに乗ったら、運転手に「あ、あそこは今日は休みですね」と指摘されたので、熱田神宮に急遽変更。帰りに乗った名鉄電車の車両には御守りが飾ってあるのが珍しかった。(車両に御守りホルダーみたいなのが装備されている)

 新幹線で京都へ。京都ではまず東寺。境内の茶店で団子を食べた。京都のホテルも高級なホテル。内部のレストランは1人最低5千円はかかる御高い所なので、しょうがないので1人4千円のルームサービスを取った(冷や汗)。


【3日目】京都
 妙心寺退蔵院の庭園を見に行った。やはり平日の朝一番という事で非常に静か。他の客が誰も居ない庭園で抹茶をいただき庭園を眺めた。良い雰囲気である。前に来た時には買いそびれたナマズトレーナー(ナマズが寺のシンボル)とナマズの色紙(寺の和尚さん直筆)を購入した。

 次は太秦の映画村。ここは修学旅行の小中学生がワンサカいた。まあそれでも前に来た時の大混雑を思えば、十分空いている。この日は水戸黄門のロケがある予定だったのだが、雨のため中止になったそうだ。残念。

 昼食は広隆寺前の懐石料理店で懐石料理。やはり高い。で、食べた後は広隆寺で弥勒菩薩像を鑑賞。何度見ても良い。

 次は秀吉の妻、寧々(ねね)の廟が特別公開されている高台寺に行った。NHKの大河ドラマ「秀吉」(当時放送していた)のおかげで、けっこう盛況だった。


【4日目】京都
 大原の三千院と寂光院を見に行った。大原は京都の中心部からは遠く離れた山の中にある。三千院はいかにも観光地っぽかったが、反対側の山にある寂光院はその名のとおり寂しい趣がある小さな寺、というか御堂だった。またそこにたどり着くまでの歩道も、のどかな水田や畑の脇を通っての徒歩で20分近くかかったが、これがまた趣があって良かった。道が狭く、寺近くの駐車場も10台分くらいしかないので、車では行きにくい。

 三千院の方は逆にあちこちに駐車場があって、どこも「ここが最後の駐車場」とか「ここが一番近い駐車場」という看板を掲げている。もちろんほとんどハッタリである(^^;

 午後は京都市街に戻って八坂神社、祇園、先斗町を歩いた。先斗町は、自転車がすれ違うのも不便なくらいの細くて長い路地に、高級っぽい飲み屋やバーが延々と続く歓楽街だ。その終端に甘味処があって「あんコーヒー」が有名らしい。コーヒーに砂糖の代わりにあんこが入っている。味はともかく、店のおかみがいわゆる京都っぽいお高い感じのそっけない人で、ちょっと嫌だった。

 ホテルのレストランは高いので、3泊のうち2泊は晩飯を外で食べたのだが、ホテルの近くには京都らしい食事ができる店が無かった。

 この晩、私はカツ丼とか蕎麦とか手軽な物が食べたかったけど、そういう店はいくつもあったのだけど、ニョーボは(いまさら)京都らしい物が食べたいと言うので(しかたなく)歩き回って、さんざん探し歩いたあげく、最後に回った最も期待していた店が「本日休業」。疲れていた事もあってニョーボは一気に機嫌が悪くなってしまった。

 結局ホテルの前のロイヤルホストで食べたのだが、奏一郎がギャーギャー泣き出して食事どころではなくなった。ニョーボは飯を食べずに奏一郎を寝かすためにホテルに先に帰った。(いよいよ気まずいムード)

 部屋に帰ってみると気を取り直したニョーボが「カップラーメンでも買ってきて・・・」というので、私はコンビニにカップラーメンとかおにぎりとかを買いに行った。

 京都らしい物を求めるあまり、結局それを食べられず、あまつさえ日本全国どこでも食べられるカップラーメンを食べるハメになろうとは、まったく皮肉な物よのう・・・、とか考えながらホテルに向かって歩いていたら、そこに一杯飲み屋があった。そこで店のおばさんにちょっと無理言って、おみやげのおでんを出してもらった。ニョーボは「スジ」のおでんが美味しいといって食べた。せめてもの京都っぽさであった・・・。「災い転じてちょっと福」


【5日目】帰還
 「のぞみ」→「やまびこ」と乗り次いで帰還。もう4日目あたりからみんなの疲労は極限に達しており、俺と親父は新幹線の車中では食欲も無くボーっと座っているだけであった・・・(^^;
 


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