石巻・マンガッタン計画

2001年7月、宮城県石巻市の石ノ森萬画館


 宮城県石巻市は、かなり以前から「マンガの町」として町おこしを推進していて、歓迎の看板でも右の写真のように「マンガの町」と宣言している。

 これは故・石ノ森章太郎ゆかりの地(出身地ではないけれど、若い頃よく遊びに来ていたらしい)だからで、街の中は石ノ森キャラのオブジェがそこかしこに見られる。で、石巻の北上川河口近くに大きな中州があって、そこに石ノ森章太郎を記念した「石ノ森萬画館」という大きなマンガ博物館が建てられた。そこの地形がマンハッタンに似ている事から、ついたプロジェクト名が「マンガッタン計画」(^^; いや冗談ではなくて、本当にこういう名前なんです。

 その石ノ森萬画館が遂にオープンした(右の写真)。で、行ってきました。私、白状すると実は手塚治虫よりも石ノ森章太郎の方が好きなんです。

 さて石巻市内に入ると各所に「石ノ森萬画館には駐車場はありません」の立て看板が。ちょっと心配になったけど、近場の一般駐車場に余裕で駐車できた。結果から言うと、困るほどは人出が無かったのだ。オープンは午後4時30分からだったけど、その時点で並んでいた一般客はせいぜい2百人程度。来賓の方が多いのでは?と思えるくらいだった。ちょっと萬画館の先行きに不安を感じてしまったが、今は言わない事にしよう。(って、もう書いてしまったジャン!)

 セレモニーにはちばてつやをはじめとするマンガ家や、藤田まこと、藤岡弘などの俳優なども参列。仮面ライダーをやってた若い頃と比べてもあまり印象が違わない藤岡弘は、さすがに会場でも大人気。あっという間に人垣ができて写真撮影の嵐になった。でも私は小心者なので近づけず・・・。行けば間近で写真撮れたし握手もできたのに。

 それにひきかえ佐々木剛の方はすっかり老けてしまって、昔の面影が無い。藤岡弘の方にだけ人垣ができるので、藤岡弘が気を利かせて佐々木剛を引っ張ってきて一緒に写真を撮られていた。藤岡弘はいい人だ!(ちょっと感動)

 ところで藤田まことはどういう御関係で?と思って調べてみたら、お孫さんがロボコンのファンで、藤田まことの方から頼んでロボコンに出演させてもらった事があったのだそうだ。ちなみに石ノ森章太郎の出身地(宮城県中田町)の方に「石ノ森ふるさと記念館」という物が先に出来ていて、そっちのオープンにも藤岡弘や藤田まことが駆けつけたそうだ。

 萬画館の中には、当たり前だけど石ノ森マンガ関係の展示がたくさん。左の写真はキカイダーだが、この他にサイボーグ009、仮面ライダー、HOTELなどなど。昔の原画が展示してあったり、トキワ荘の精密なミニチュアがあったり、アニメの動画を自分で描くコーナーがあったり。また、ここで上映するために作った短編アニメ(15分程度)が観れたりする。この日は「龍神沼」をやっていたが、まあ上映時間がかなり短いので、内容に物足りなさが残るのが残念と言えば残念。そんなに大きな施設ではないので、1時間もあれば全部見て回れる。

 壁から突き出た謎の手。

 実はこれ、石ノ森章太郎の手なんですって。ここで今は亡き先生と握手できるというワケです。何だか感激。

 コンパニオンのお姉さん達はみんなサイボーグ009のコスチュームです。なんか嬉し恥ずかし(^^;

 お土産売り場では、石ノ森章太郎が高校の頃に描いた同人誌「墨汁一滴」(昔は同人誌印刷やコピー機なんか無かったから、自筆の冊子を仲間内で回覧して読んでいた)の限定3千部という復刻(?)本や、「青い万華鏡」(自伝的マンガで、万華鏡が出てくる話があり、それにひっかけた本物の万華鏡)などを売っている。

 また、マンガにひっかけたお菓子類も豊富。
   「佐武と市だんご」
   「章太郎ごまだれ餅」
   「石ノ森萬画缶」(しじみクッキーの詰め合わせ)
   「さるとび梅っちゃん」(梅干し)
   「変身ワカメ」(いわゆる「ふえるワカメ」)
   「秘密戦隊かりんジャー(赤)」(赤いかりんとう?)
   「秘密戦隊かりんジャー(青)」(サンマ入り)
   「秘密戦隊かりんジャー(黄)」(カキ入り)
   「秘密戦隊かりんジャー(モモ)」(エビ入り)
   「秘密戦隊かりんジャー(緑)」(ワカメ入り)
 ・・・などなど、かなり苦しいこじつけっぽい商品がいっぱい。特に「変身ワカメ」は、単に名前に「変身」を付けただけジャン! 「かりんジャー」の5連発も「ハイチュウ食べたいんジャー」なみのセンス。
 「石ノ森萬画缶」のしじみクッキーというのは、ニョーボの実家のある町の名産(?)みたいな事を言って売っていたので買ってきたのだが、帰ってからニョーボに聞いてみたら「その菓子店は知ってるけど、しじみクッキーなんて知らん!」と一蹴されてしまった。悲しい(^^;

【ここが噂の岡田劇場!】

 萬画館の隣に岡田劇場という古い映画館があって、石ノ森章太郎も若い頃、よくそこに映画を観に行っていたらしい。この岡田劇場、いかにも昔の映画館という実に雰囲気のある映画館で、何だかとっても懐かしい感じがするのだ。実際、明治時代の芝居小屋から続いている劇場なのだそうだ。石巻にも今流行の複合型映画館ができてしまい、収益悪化で取り壊しになる予定だったんだけど、市民から惜しむ声が寄せられて、だから今でも営業しているのだとか。頑張って欲しい所です。

 この岡田劇場の前に「岡田座思い出5人衆」という大きな立て看板がある。この5人とは、ジャイアント馬場、美空ひばり、由利徹、三波春夫、そして石ノ森章太郎だ。映画スターの美空ひばりや石巻出身の由利徹はわかる。しかし三波春夫とジャイアント馬場はどういう関係なんだろう? 昔ここで興行した事があったのだろうか・・・?

 その岡田劇場の立て看板。

 萬画館オープン記念として昔の仮面ライダーの映画「仮面ライダーVSショッカー」を無料上映。これって確か、一番最初のライダー映画なんじゃなかったっけ? しかも無料上映ですか。気合い入ってます。

 ところで、その下に書いてある「大トスケ大会」って何ですか?

 ニョーボに尋ねてみたら「トスケと言ったら、トスケでしょうが!」などとバカにされてしまった。調べてみた結果、「トスケ」というのは要するに駄菓子屋なんかでやるようなクジの事だそうだ。ニョーボは普通の日本語だと思っていたようだが、宮城県辺りでしか使ってないんじゃないの?そんな言葉。


戻る