探訪、ネコの島

2008年7月、田代島


【きっかけはネコの写真集】
 書店で「ちょっとネコぼけ」という写真集を発見。表紙の写真は「ネコが鼻ちょうちんをふくらましている所」。思わず笑った(^_^; この写真だけで思わず衝動買い。

 で、この本を読んで思い出したのが宮城県石巻市の沖にある田代島という小さな島の話。特にこの本で紹介されているという訳ではないのだけど、ふと思い出した。

 たしかその島では、ネコは大漁を招くとして大切にされていて、島の人口よりも野良ネコの数の方が多いという。「猫神様」という神社まであるとか。

 「そうだ 田代島、行こう。」

 カメラやレンズも新調した事だし、こりゃ是非ともネコ撮影に行かねば!!


【大泊港到着】
 田代島大泊港へは石巻市の船着き場から船で約40分。片道1200円。(右の写真)

 で、大泊港に上陸後さっそく猫神社へ向かった。

 島の地形が台地状になっているため、海岸からはいきなり急な坂道。事前に入手しておいた案内マップを頼りに坂を登り、何とか猫神社に到着。(左の写真ではよく分からないが、招き猫が飾ってある)

 しかしここまでの道のりで一度もネコに出会えず・・・。

 さらに進むと、島の中心部にある学校跡に到着。(左の写真)

 今ではすっかり過疎の島だが、昔は漁業でとても栄えていたそうだ。島の大きさの割に立派な学校跡が、昔のにぎわいを偲ばせる。


【第一島ネコ発見】
 学校跡を過ぎてさらに進む。が、いまだにネコに出会えず。本当にネコがいるのだろうか? ちょっと不安になる。

 そう言えば大泊港からこっち、人家らしきものも見当たらなかった。人がいない所にはネコもいないのかも知れない。


 とか思って歩いていたら、やっと人家を発見。そしてその家をよく見ると・・・

 第一島ネコ発見! 第二、い、いや、第三第四第五、以下省略のネコ群発見!!

 よし。俺得意のネコ寄せ術「ネズミの鳴き声のマネ」だ。

 「ちゅーちゅー( ´з`)」

 ・・・・・・。

 全く反応無し(´゚ω゚`)

 おかしい。贅沢なネコ缶とか食べてる飼いネコならいざ知らず、普通の野良ネコなら「ちゅっ」という音に思わずピクリと反応してしまうはず、・・・なのだが。(島にはネズミ類がいないとか、なのか?)

 それでも一匹二匹は見知らぬ訪問者に興味を持って、近づいてきた。

 が、ある一定の範囲(ATフィールド)内には決して踏み込んでこないようだ。やはりネコを釣るエサが必要だったか。


 じーっとこっちを見つめるネコ。「こいつは何もくれそうにないな」という目。

 エサ無いし、これ以上ねばってもダメだと判断し先に進む事に。






 ・・・・・・。

 ふと振り向くと、さっきのネコが追尾してきている!

 付いてきてくれるのは嬉しいが、あげられる物が何も無いんだよな〜。


【包囲される】
 そのまま道を先に進んだら商店を発見。やった。食べ物や飲み物を何も持ってこなかったので、困ってたんだよ。ここで何か買おう。

 食べ物を購入し店の外に出ると、どこからともなくわらわらとネコが集まってきた。い、い、いっぱいいた〜〜〜〜っ!(;゚Д゚)

 「ネコはレジ袋の『カサカサ』という音に弱い」の法則。


 「何かくれ〜」という目で寄ってくるので、仕方なく食べ物をちぎって投げるとザーッとエサに殺到。奪い合いになるネコ集団。おいおいおい、仲良く喧嘩しな。

 島のネコはそのほとんどが野良ネコらしく、毛がボサボサで体格が細く、喧嘩の傷なのか、耳とか鼻に怪我をしているのが目立つ。(綺麗なのもいる)

 エサがもらえるとわかると、体を擦りつけてくるヤツも。

 しかしそいつはこの中でも特に汚いヤツで、山の草むらの中で活動していたらしく、何かの草の種を体にいっぱい付けたまま擦り寄られ、種が俺の服に移って大変な事に(´;゚;ё;゚;`)

 しかも野生度が高いので、爪や牙が鋭い。俺が食べようと手に持っていた食料に、厚かましい必殺スラッシュが炸裂! いでででっ!! 俺の食い物を横取りするんじゃねーっ! しゃーっ!!!(ネコに威嚇)


 さらに道を進むとレジ袋のカサカサ音に誘われたネコ集団が来るわ来るわ。

 気が付けば近くに潜んでいたネコに包囲され、出口無し(゚Д゚≡゚Д゚)!


 中には子猫もいて、後ろの方から無垢な目でジーっと見てたりする。

 「ニャにかちょーだい・・・」

 か、かわいい・・・ (*´д`*)ポワー




 「・・・・・・ダメにゃ」
 「こいつ写真撮るだけで何もくれにゃい・・・(ショボーン)

 い、いや。俺も当初は猫用のペットフード(カリカリ)を用意して行こうと思っていたのだ。が、いろいろあって何も用意できないまま島に到着してしまったのだ。ホントは何かあげたかったのだ。

 お菓子類は持っていたけど、人間用のお菓子はネコの健康に悪いからあげられない。ちょっと失敗したな・・・。

 ちなみに、漁港近くのおばちゃんは魚肉ソーセージを小さく切ったヤツをあげていた。(各ネコに名前も付けてるようだった)


【仁斗田港】
 そんなこんなで終点。もうひとつの港、仁斗田港に到着。

 着いてみて初めて知ったのだが、大泊港よりも仁斗田港の方が集落的に断然大きい。商店や自販機があり、必然的にネコも多い。ネコに会いたかったら最初から仁斗田港で降りるべきだったのだ。まあ結果オーライという事で。

 岸壁にはイイ感じのネコの壁画が。(砂漠化した未来の地球で発掘され、「5千年前、ここには森も海もあり、ネコ文明が栄えていたのです」とか言われてそう)


 下の写真は船着き場近くを縄張りとしているらしきネコの一団。体格の大きなヤツ(ボス格?)が他のネコを威圧。しゃーーーっ!! のどかな漁村だが、ネコの世界はけっこう厳しいのだった。

[2008/7/10]


戻る