昔のガメラもいい味だしてた


 近年話題になったいわゆる「平成ガメラシリーズ(三部作)」は実に傑作な特撮怪獣映画でありました。ところで、平成ガメラがマジに凄い映画であった事で、昔のガメラは子供だましのショーモナイ映画だったという認識が強まってしまったように思うのです。実際「ガメラ対バイラス」以降の物は、もう見てられないくらいの内容なんですが、それ以前の物はけっこう面白い、ちゃんとした映画だったのです。

 キーワードは「何でも説明してくれる博士」です。科学的な物への憧れが強かった時代だったのでしょう。

「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」(1966年 大映)
 ガメラシリーズ第2作。ニューギニアの奥地で発見された大きなオパールのような宝石。これが実はバルゴンの卵。怪獣の卵とも知らず、金に目がくらんだ連中によって日本で孵化。暴れ回る。

 バルゴンは、本来なら10年かかってあの大きさまで成長するところが、卵が赤外線を長時間浴びたので、突然変異で一気にあの大きさになったという。博士は「放射線を浴びると突然変異が起こるのと同じ原理です」と言うのだが、ほ、ホントに同じ原理かぁ?(^^;

 ニューギニアからバルゴンを追ってきた現地人は「バルゴンはダイヤモンドの光が好き。水には弱い。昔はダイヤで湖に誘い出して退治した」と言い、村に伝わる巨大なダイヤを提供する。自衛隊はこれで琵琶湖に誘い出そうとするがバルゴンは反応しない。突然変異の影響で性格が変わってしまったのだ。

 博士は「赤外線で突然変異を起こしたバルゴンなら、赤外線を当てたダイヤモンドで誘い出せるはずです」と提案。そ、そうなのかぁ?(^^;;
(誘い出しには成功したが、欲に目が眩んだ男のために作戦は失敗)

 バルゴンの背中から出る虹色の光線で自動車などは一瞬で融けてしまったが、なぜかバックミラーだけは融けずに残っていた。主人公は「これは鏡が虹色光線を反射したからに違いない」と直感。バルゴンも虹色光線を鏡で反射してバルゴンに返せば、バルゴンを倒せるだろうという事で反射作戦が考案された。

 これを主人公が皆に説明するシーンで、「バーナーの炎はバーナー自身を融かす事は無い。しかし炎をバーナー自身に向けたらどうなるか」と言って、バーナーにバーナーの炎を当てる。するとバーナーは融けて穴が開いてしまった。確かに解りやすいけど、わざわざそんな実験しなくても、言葉だけで十分解るって(^^;;;

 鏡作戦は成功するが、バルゴンが虹色光線を出さなくなってしまい失敗。例のニューギニアから来た現地人は、「ジャングルの動物は自分の力で自分自身が傷ついた時、もう二度とその力を使いません」と説明。それが分かってたのなら最初にそれを言えよ〜(^^;;;;

 鏡作戦でバルゴンが死ななかったのを見て、みんな「もう我々にはバルゴンを殺せない・・・」などと言って落胆する。でもさあ、少なくとも虹色光線という遠距離攻撃を封じたんだから、かなりの前進だと思うのだがなあ・・・。今ならミサイルで攻撃するとか、大量に水をかけるとかすればトドメを刺せると思うのだがなあ・・・。

 結局、バルゴンが鏡作戦で弱ったところにガメラが襲いかかり、琵琶湖に沈められて死ぬ。その時琵琶湖から虹が立ちのぼり、博士が「バルゴンの断末魔だ!」と言う。


「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」(1967年 大映)
 ガメラシリーズ第3作。ここでも博士がいろいろ説明してくれる。いちいち科学的(?)な説明をするのが律義よね。

 新聞記者「博士! あのギャオスは鳥類ですか?爬虫類ですか?」
 博士「あんな生物は見た事が無い。しいて言えば怪獣類でしょう」
 とか、

 ギャオスの背骨が2本になっていて、それが音叉になって超音波が出るという説明も博士が考えた説なのだが、ギャオスをX線撮影とかした訳ではなく単なる想像で言っているのが問題だ。「背骨が2本なら首が回らないから、背後から攻撃すれば安全だ」という事になるのだが、実際には首が回って味方に被害が出たらどう責任取ってくれるんじゃい?

 他には、ギャオスをおびき寄せるための人工体液を一目見て、「おお!これは人間の体液にそっくりだ!」と賞賛。あんた見ただけでどうして分かるんじゃ?人を食った事あるんかい?!(^^;

 最後にギャオスが死ぬ場面で、あの何でも真っ二つにする超音波が天空に向かってピーッと出た時、博士は「ギャオスの断末魔だ!」と言ってた。この人、バルゴンの時にも同じような事を言っていたような気が・・・(^^;; (前の人とは別人なのかな?)

 その他の見所としては、ガメラに食いちぎられた足の指が再生するシーンで、ギャオスが実に痛そうな表情をする。やっと再生した指に石が落ちてきて当たってしまい、ギャオスが「つぅぅぅ・・・」という表情をする所も芸が細かい。

 また、新聞記者が乗った自動車がギャオスの超音波光線で半分に切られてしまうんだけど、半分になってもそのまま走ってギャオスの写真を撮るのが面白い。半分しかないのにどうして走れるんだろう・・・。


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