シルバー仮面はさすらい仮面

命がけで戦ってるのに感謝してもらえないヒーロー


 子供の頃見てた変身ヒーロー物。変身ポーズらしいポーズも無く、派手な決め技があるでもなく、腕力も一般人の4〜5人分程度なんじゃないか?という感じ。実に地味ぃ〜なヒーローであった。(後に路線変更で巨大化する)

 地味なだけでなく、迫害されるヒーローという、本人にしてみれば実に戦い甲斐の無いヒーローでもあった。それが端的に現れたのが「東京を砂漠にしろ!!」の回。

 突如空から巨大な分銅(トゲ付き)が降りてきて街を破壊する。フンドー星人(そのまんまやんけ!)の仕業だ。シルバー仮面は一度は敗れるものの、危険な特訓をして再戦し、フンドー星人の首をはねる。勝ったと思ったその瞬間、フンドー星人の胴体が大爆発し、きのこ曇が上がる。気が付くと街全体が砂漠になっていた。当然、街は全滅。

 犠牲者の遺族が主人公に「死んだ父ちゃんを返せ!」「母ちゃんを返せ!」と泣きながら詰め寄る。決死の思いでやっと勝ったのに、人殺しと非難された主人公は思いっきり悩み苦しむ。「みんな俺が悪いんだ・・・」 く、暗い。

 見た目も名前も冗談みたいなフンドー星人から一転、深刻な展開。苦労して勝っても報われないヒーロー、それがシルバー仮面。(この話、子供の頃見てけっこうショックだったんだよね)

 その後よく調べてみると、実はフンドー星人自身が爆発しているのではなくて、首をはねた直後にミサイルが宇宙から撃ち込まれていた事が判明。そのミサイルを迎撃すれば良いという事になった。で、フンドー星人が今度は東京に出現。もしここで爆発されたら東京が砂漠になってしまう。しかし兄弟の連携プレーでミサイルは宇宙に運ばれ、たまたまそこにいたフンドー星人の宇宙船もろとも爆破されたのだった。めでたしめでたし。

 でもさあ、フンドー星人も馬鹿だよなあ。そんな凄いミサイルを持っているなら、最初からミサイルで攻撃してくればいいのにねえ。しかも仲間が死んでからミサイル撃つというのはどういう意味があるんだろう。仲間を殺すとこうなるぞ!という脅しなのか? それとも自分の手で街を壊さないと気が済まないタチなのか? あるいは、両手が分銅になってるだけに、これを有効利用しないとダメだという強迫観念でもあるのか? 「両手が分銅の俺達の気持ちなんか解ってたまるか!」という事なのか?


シルバー仮面にもちゃんとした武器があった
 シルバー仮面って地味であんまり技が無いと思っていたら、とんでもない。お腹のバックルみたいな所から西洋風の長い斧を取り出す事ができるんです。しかもこの斧、自分の身長くらいデカいんだよね。あの体のどこにこんなのが収納されてたんでしょうか? (これに比べたらマジンガーZのミサイルの方が納得できる)

 他にも、頭のトサカ部分(ウルトラセブンのアイスラッガーみたいな部分)からジャキッ!と短剣の刃のような物が出て、そのまま敵に頭突きしたりする。グササッ!と刺さって見た目にも凄く痛そうだ。さらに、意外にも光線技を持っていて、さりげなく使っている。活躍が地味なんで、そんな技があるなんて忘れてたぜ。


シルバー仮面最終回は無責任
 最終回では、主人公達が往復で何十年もかかるという遠い星に旅立つ事になる。でも別に何かが解決したわけではなくて、いつものように凶悪宇宙人が攻めて来るんだよなあ。そんな危険な状態の地球を置いてどこか遠くに行っちゃうなんて無責任ですよ〜(^^;

 しかも旅立つきっかけというのが、地球に友好を伝えるためにアンドロメダから飛んで来た宇宙船を、何の理由も無く「悪い宇宙人」だと決めつけて撃墜してしまい、こっちからアンドロメダに友好を伝えに行こうというもの。何十年もかけてアンドロメダに行って、「あなた方の友好使節を全員殺してしまいました。ごめんなさい」と言ってあやまるのだろうか・・・。想像するとかなり怖い(-_-;

 で、アンドロメダに行く宇宙船には 人工冬眠とかそういうシステムが無いらしく、「(向こうに着く頃には歳取ってしまってるので)着くだけで精一杯だ」などと言っている。自分たちは生きて戻ってこれない代わりに、男女の子供二人を連れて行くという事になる。でもそれって、その子供たちがかわいそう。宇宙船で往復するだけで人生終わっちゃうじゃんか。いいのかそれで? そもそも、相手の事は何も知らず、しかも何十年もかかる距離にある相手に友好を伝えるっつー行為自体が虚しいような気が・・・。実は、地球が嫌になって逃げたかっただけなのかも(^^;


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