マトリックス

画期的特殊視覚効果の大ヒット作


 1999年話題になった映画「マトリックス」をWOWOWでやっていたので観た。結論から言えば、ストーリーとしては目新しい感じはしなかった。ストーリーは特にヒネってある訳じゃなく、割とストレートでコンパクトな感じ。「新アウターリミッツ」に出てきそうなエピソードだ。それなりに面白かった。

 あの独特の特殊効果に関しては、単なる派手な、あるいは珍奇な視覚効果というのではなくて、ちゃんと演出意図があってああなったのだという事が判って好感が持てた。ヴァーチャルリアリティの世界は「作られた世界」「だから何でもあり」という事をさりげなく表現している。

 全体の流れとしては(公開当時にも言われた事だけど)なんだか「甲殻機動隊」とかジャンプ連載の対決マンガみたいな感じだなあ。絵的にも。ただし適役キャラクターの肉付けが弱いので対決のカタルシスも弱く、ここら辺が全体をアッサリ味にしていると思う。また壮大な感じっつーか、スケール感がちょっと足りないかな?  全体的に対決アクションに力点が置かれているのだが、相手側の「巨大な敵」感をあまり描いていないので、個人的な決闘という感じで、何だかスケールが小さい感じなんだよね。だから緊迫感がちょっと薄い気がする。本当は凄く追い詰められているはずなのになあ。

 ところで世界全部がヴァーチャルリアリティで、そのヴァーチャルリアリティの全てを制御しているヤツが敵なんだったら、敵はそれこそ何でも可能なわけだから、1対1で拳銃を撃ち合ったり、拳法で闘うというのはなんだか変だと思うのだがなあ・・・。最後に主人公が目覚めた後の活躍は、北斗神拳究極奥義・無想転生とか、北斗宗家に伝わる秘拳を会得した後のケンシロウみたい。「もう誰もヤツには勝てない」っつー感じがよく出ていた。1カットだけ出る、主人公が見た世界=数字の塊で出来ている世界、というシーンが解りやすくて良かった。

 また主人公らはヴァーチャルリアリティの世界を壊して、人々を目覚めさせるのを目的としているけど、目覚めた後の真実の世界ってのがかなり悲惨な世界なんだよなあ。あれだったら一生夢の世界で暮らしてた方が幸せなように思うだが、その点に関する解決が何も無いのがちょっと心残り・・・(^^;


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