クローバーフィールド

事前情報無しで見ましょう。あ、ここで書いちゃってるか(^_^;


 2008年公開のアメリカ映画。分類としては怪獣モノだけど、よくある怪獣映画とは全く異なる。たまたま現場に居合わせた人がカムコーダーで撮った映像という造りで、正体不明の巨大な何かがニューヨークの街を破壊していく様が記録されている。一人称映画の一種。

 最初はそれが怪獣である事すら分からないし、何か巨大な生物だと分かってもその姿はほとんど見えない。怪獣や被害に関する情報が無いので、何がどうなっているのか全く分からない状況。どこから何が出てくるか分からない。そんな中を逃げ回る恐怖!

 時々怪獣の手とか足がチラっと見えたりするのがまた怖い。夢に出てきそうなくらい怖い。

 従来のアメリカの怪獣映画では、ハリウッド版ゴジラもそうだけど、怪獣といえども軍隊の通常攻撃で撃退できちゃったりする。が、これに出てくる怪獣は通常攻撃がほとんど効いていない様子。どこか初代の「怖いゴジラ」を彷彿とさせる恐怖がある。(日本でのサブタイトルが「HAKAISHA」だったり、主人公(?)が日本に栄転するはずだったなど、製作者が日本を意識してるのが何となく分かる)

 近年のハリウッド映画ではCG合成による、あり得ないようなダイナミックなカメラワークが多用されているが、本作では「カムコーダーで撮った」という設定なので、そのようなシーンは出てこない。

 出てこないが、出てこないように見せて実は高度なCGテクニックを使って「カムコーダーで撮った」風に作っているワケだ。これはけっこう凄い。

 通常の会話シーンからシームレスに大破壊シーンへ繋がっていたり、ダイナミックなシーンなのに実は長回しだったり、さりげなく撮影が凄いのだ。

 ハリウッド版ゴジラは凡作だったけど、このクローバーフィールドはアメリカの「ゴジラ」と言ってもいい程の凄みがある。


(追記)
 この映画の日本でのタイトルは「クローバーフィールド/HAKAISHA」だが、これとは別に「クラーケンフィールド/HAKAISHIN」というドB級映画が存在する。ポスターの図柄もパチ物臭ぷんぷん。みなさん、間違わないように(苦笑)。

[2009/07/07]


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