パシフィック・リム

日本の特撮ものへの愛が爆発するぜ!


【日本特撮リスペクト】
 2013年公開のアメリカ映画。日本でもちょっと話題になったが、大ヒット!というほどではなかった。が、怪獣やアニメが大好きな日本のオタクには受けた(と思う)。

 監督は日本の怪獣映画とかロボットアニメが大好きらしいギレルモ監督。監督の趣味全開で作り上げた怪獣映画だ。

 太平洋の底から現れる巨大なモンスター「カイジュー」(冒頭で「"KAIJU" 日本語、意味:巨大なビースト」って出る)。カイジューは太平洋岸の諸国を襲い、甚大な大被害が出る。

 この危機に人類は一致協力してカイジューに対抗する新兵器を開発。それが巨大な人型決戦兵器「イェーガー」(ドイツ語で狩人の意)。

 イェーガーは2人乗りで、パイロットの2名が精神同調すればするほど強くなるというシステムを採用している。2人の「シンクロ率」っぽい用語が出てきたり、精神同調の際に過去の事故の記憶がよみがえって混乱し、「暴走」が起こったりするのはエヴァンゲリオンそっくり。

 カイジューは単なる動物ではなく、何らかの意図のもと動いているようで、最初の頃はイェーガーで倒せたが、だんだんイェーガーでも歯が立たないようなヤツが出てくるようになる。

 「イェーガーは役立たずだ!」という意見が多くなり、都市を守るための巨大な壁が建設されるのだが、その壁も新たなカイジューの前には簡単に壊されてしまうのだった。

 やはり人類はイェーガーで戦うしかない!

 アメリカ製の「ジプシー」、オーストラリア製の「ストライカー」、中国製の「タイフーン」、ロシア製の「チェルノ」など各国のイェーガーがカイジュー軍団を迎え撃つ。

 イェーガーのデザインは、まあ、正直日本人の好みとは違うが、そこは目をつむろう(苦笑)。

 しかし、「ストライカー」はわかるが、「ジプシー」とか「チェルノ」とかのネーミングは、アメリカではかっこいいのか? かっこいいのか?(苦笑)

 話をもどして、カイジューを研究分析した結果、カイジューは異世界(?)にいる侵略者が作った生物兵器らしいという事が判明。ここら辺はウルトラマンAのヤプールっぽい。

 日本からはマコという女性パイロットが参戦し、ヒロイン役として活躍。子供の頃に家族をカイジューに殺されたという過去を持ち、子供の頃の回想シーンは芦田愛菜、大人になった現在は菊地凛子が演じている。

 俺らが好きだった怪獣映画やロボットアニメを、アメリカの監督がリスペクトして映画にしてくれたというのは、日本のオタクとしては素直に嬉しい。

 主パイロット「プラズマ砲はもう使えない! ダメだ!!」

 マコ「(日本語で)いや、まだ方法が残ってる!」

 コンピュータ「ソード、起動」

 昔のサンライズのロボット物「機甲界ガリアン」でガリアンが使ってた分割格納式の長剣みたいなのがジャラララッと出てきて、

 マコ「(日本語で)これは私の家族のためにッ!!」

 一閃! 切り裂かれるカイジュー!!

 奥の手でカイジューにトドメをさすシーンはけっこう燃える。

 ただし、カイジューとイェーガーの戦闘シーンは、CGで作られているため、どんなに迫力を出しても、(っつーか、迫力演出をすればするほど)「やっぱりCGだよね・・・」という感じは否めない。

 人間が入ったぬいぐるみを使った昔ながらの特撮とは見た感じのリアルの質が、リアルの方向性が全然違う。

 今の若い人には、CGの方がリアルだと言う人がいるかもだけど、俺としては昔ながらの特撮も独特のリアルさがあったと思うんだけどねえ〜。


【ギレルモ監督と、あのウルトラ怪獣】
 ギレルモ監督が映画の宣伝のために来日した際に、朝のワイドショー「ZIP」に出演し、サプライズでバルタン星人とご対面。

 たまたまこの場面をリアルタイムで見てたんだけど、ギレルモ監督は

 「Oh! ばるたんせーじーん!!」
 「僕と一緒に暮らさないか?」

 と、スゲー喜んでた(^_^;

 この人、本当に怪獣が好きなんだなあって思った。

[2015/11/29]


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